ヘッダーをスキップ
Oracle Identity Manager JBoss用インストレーション・ガイド
リリース9.0
B31962-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

6 UNIXまたはLinuxでのOracle Identity Managerサーバーのインストール

この章では、UNIXおよびLinuxにOracle Identity Managerをインストールする方法について説明します。サポートされるUNIXおよびLinuxプラットフォームの詳細は、「サポートされるオペレーティング・システム」を参照してください。Oracle Identity Managerサーバーは、アプリケーション・サーバーを実行しているシステムにインストールする必要があります。Remote ManagerなどのOracle Identity Managerコンポーネントは別のシステムにインストールすることができます。コンポーネントごとに独自のインストーラがあります。

この章では次の項目について説明します。


注意:

RedHat Linuxの基本インストールに含まれるデフォルト・ロギング・パッケージによって、Oracle Identity Managerでインストールの問題と例外が発生します。Oracle Identity ManagerをRedHat Linuxにインストールする前に、commons-logging-1.0.2ライブラリを基本オペレーティング・システム・インストールから削除します。通常、commons-logging-1.0.2ライブラリは、すべての標準RedHatインストールでインストールされます。また、/usr/share/java/ディレクトリのシンボリック・リンクも削除してください。これらのシンボリック・リンクを削除することで、インストール時にOracle Identity Managerが独自の内部ログ出力jarファイルを使用するように強制されます。

データベース・スキーマのインストール

インストールの際に、Oracle Identity Managerインストーラによってスキーマがデータベースにロードされます。データベース・スキーマのインストールは1回のみです。これは、Oracle Identity Managerインストーラを最初に実行したときにインストールされます。その後、その他のOracle Identity Managerコンポーネントをデプロイするためにインストーラを実行する際は、そのつどデータベース接続の情報を入力して同じスキーマに対してコンポーネントを構成します。データベース独自の詳細はデータベース管理者(DBA)に問い合せてください。


注意:

スキーマのインストール時に、対応するログ・ファイルが<XL_HOME>/logs/ディレクトリに作成されます。

ドキュメントのインストール

Oracle Identity Managerのドキュメントは<XL_HOME>ディレクトリに自動的にインストールされます。特に指定する必要はありません。各Oracle Identity Managerコンポーネントごとに完全なドキュメント・セットがインストールされます。

UNIXまたはLinuxでのOracle Identity Managerサーバーのインストール

ここでは、インストール前の考慮事項とインストール・プログラムについて説明します。

Oracle Identity Managerをインストールする前に、次の手順を実行します。

UNIXおよびLinuxに対するOracle Identity Managerは、コンソール・モード・インストーラでインストールされます。このインストーラでは次の2つの入力方法が可能です。

インストーラは論理的なセクション(パネル)で構成されています。

次にインストール・プロセスの手順を示します。


注意:

インストール・プロセスで、未使用のログ・ファイルlog.confが<XL_HOME>/xellerate/config/ディレクトリに作成されます。このファイルは無視することができます。


重要:

Oracle Identity Managerを既存のOracle Identity Managerインストールに上書きインストールしないでください。別のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリを使用します。Oracle Identity Managerホーム・ディレクトリと同じ名前を再利用する場合は、元のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリのバックアップを作成して、元のディレクトリ名を変更します。すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。たとえば、Oracle Identity Managerサーバーをインストールしたのと同じディレクトリにRemote Managerをインストールすることはできません。

UNIXまたはLinuxにOracle Identity Managerサーバーをインストールするには、次のようにします。

  1. SQL Serverをデータベースとして使用する場合は、Oracle Identity Managerサーバーをインストールする前に、次の3つのファイルが<JBOSS_HOME>/server/default/lib/ディレクトリにあることを確認し、ドライバの場所をシステムのCLASSPATH環境変数に追加します。

    • mssqlserver.jar

    • msbase.jar

    • msutil.jar

  2. Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。

  3. コンソールで、ディレクトリをインストールCDのinstallServerディレクトリに変更し(cd)、次のコマンドを使用してinstall_server.shファイルを実行します。

    sh install_server.sh
    
    

    インストーラがコンソール・モードで起動します。


    注意:

    配布メディア(CD)からOracle Identity Managerをインストールしていない場合は、すべてのシェル・スクリプトの実行ビットをinstallServerディレクトリに設定します。すべてのシェル・スクリプトの実行ビットを再帰的に設定するには、installServerディレクトリにディレクトリを変更し、次のコマンドを実行します。

    # chmod -R u+x *.sh


  4. 言語リストの番号を入力して言語を選択します。

    0を入力して、言語の選択を適用します。製品の「ようこそメッセージ」パネルが表示されます。

  5. 「ようこそメッセージ」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。

    Oracle Identity Managerアプリケーション・オプション・パネルが表示されます。

  6. Oracle Identity Managerアプリケーション・オプション・パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。

    「インストールするOracle Identity Managerアプリケーションを選択します」パネルが表示されます。

  7. インストールするアプリケーションを選択します。

    • Oracle Identity Managerの場合は1を入力します。

    • 監査およびコンプライアンス・モジュールを使用するOracle Identity Managerの場合は2を入力します。

    終了したら0を入力し、1を入力して次のセクションに進みます。「ターゲット・ディレクトリ」パネルが表示されます。

  8. 「ターゲット・ディレクトリ」パネルで、次の手順のいずれかを実行します。

    • Oracle Identity Managerをインストールするディレクトリのパスを入力します。たとえば、/opt/oracle/と入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    ディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリの作成を求められます。yes(はい)を表すyを入力します。

    「データベース・サーバーの選択」パネルが表示されます。


    注意:

    既存のデータベースに対してインストールするには、インストールするOracle Identity Managerのバージョンの動作が既存のデータベースのバージョンで保証されていることを確認します。保証されている構成を確認するには、『Oracle Identity Managerリリース・ノート』を参照してください。

    Oracle Identity Managerを既存のデータベースに対してインストールするときは、以前のOracle Identity Managerインストールの.xldatabasekeyファイルを新しい<XL_HOME>/xellerate/configディレクトリにコピーする必要があります。このディレクトリが存在しない場合は新しい<XL_HOME>/xellerate/パスに/configディレクトリを作成してください。


  9. 「データベース・サーバーの選択」パネルで、使用するデータベースのタイプを指定します。

    • Oracleの場合は1を入力します。

    • SQL Serverの場合は2を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

  10. データベースの情報を入力します。

    1. データベースのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    2. ポート番号を入力します(またはデフォルトを受け入れます)。

    3. データベース名のSIDを入力します。

    4. Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するアカウントのデータベース・ユーザー名を入力します。

    5. Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するデータベース・アカウントのパスワードを入力します。

    6. 1を入力して次のパネルに進みます。

    「認証情報」パネルが表示されます。

  11. Oracle Identity Manager Webアプリケーションの認証モードを選択します。

    • Oracle Identity Managerのデフォルト認証の場合は1を入力します。

    • SSO認証の場合は2を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    • SSO認証を選択した場合は、プロンプトが表示されたときに、シングル・サインオン・システムで使用されるヘッダー変数を指定する必要があります。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    アプリケーション・サーバーの選択パネルが表示されます。

  12. アプリケーション・サーバーのタイプを指定します。

    • JBossの場合は4を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    「クラスタ情報」パネルが表示されます。

  13. クラスタへのデプロイに関して次の情報を指定します。

    • 「はい」(クラスタ)の場合は1を入力し、プロンプトに一意のパーティション名を入力します。

    • 「いいえ」(非クラスタ)の場合は2を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    • 1を入力して次のセクションに進みます。

    「アプリケーション・サーバーの情報」パネルが表示されます。


    重要:

    クラスタ環境にデプロイしている場合は、「はい」を選択します。詳細は、第9章「クラスタJBoss構成へのデプロイ」を参照してください。

  14. 「アプリケーション・サーバーの情報」パネルで次の手順を実行します。

    • アプリケーション・サーバーがインストールされている場所を指定します。

    • JDKがインストールされている場所を指定します。

    • 1を入力して次のセクションに進みます。

  15. アプリケーション・サーバー・インストールのバックアップに関するメッセージを受け取ったら、1を入力して次のセクションに進みます。「サマリー」パネルが表示されます。

  16. 「サマリー」パネルで1を入力してインストールを開始します。

  17. インストールが終了すると、「完了」パネルが表示されます。3を入力して終了します。

Oracle Identity Managerサーバーをインストールしたら、第7章「Oracle Identity ManagerサーバーおよびJBossのインストール後の構成」の指示に従ってインストール・プロセスを進めます。

Oracle Identity Managerサーバーのインストールの削除

Oracle Identity Managerサーバーのインストールを削除するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Managerサーバーが実行している場合は停止し、すべてのOracle Identity Managerプロセスも停止します。

  2. Oracle Identity Managerサーバーをインストールした<XL_HOME>ディレクトリを削除します。