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Oracle Identity Manager デザイン・コンソール・ガイド
リリース9.0

B31964-01
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8 Oracle Identity Managerの管理

この章では、Oracle Identity Managerの管理について説明します。次の内容について説明します。

概要

Oracle Identity Managerの「Administration」フォルダには、システム管理者がOracle Identity Manager管理機能を管理するためのツールがあります。このフォルダには次のフォームがあります。

「Form Information」フォーム

図8-1に示す「Form Information」フォームは、Oracle Identity Managerの「Administration」フォルダにあります。このフォームは、クラス名、Oracle Identity Managerエクスプローラに表示するラベル、フォーム・タイプ、フォーム・アイコン、およびOracle Identity Managerフォームに関連付けるヘルプを指定するために使用します。また、このフォームを使用して、Oracle Identity Managerエクスプローラに表示されるフォルダおよびフォルダ項目を変更することもできます。

図8-1    「Form Information」フォーム


画像の説明

次の表は、このフォームのデータ・フィールドについて説明しています。

フィールド名  説明 

Key 

フォームまたはフォルダのシステム生成ID。 

Class Name 

フォームまたはフォルダに関連付けられたクラス名。Oracle Identity Managerとともに事前インストールされているフォームおよびフォルダの場合、これはThorクラスになります。  

Description 

Oracle Identity Managerエクスプローラで表示される、このフォームまたはフォルダのラベル。「childform」タイプのフォームの場合、この値は親フォームの名前を含み、<parent_form_name>.<child_form_name>というネーミング規則に準じている必要があります。 

Type 

フォームまたはフォルダに関連付けられたフォーム・タイプ。フォルダの場合、これは「folder」である必要があります。選択できる値は、folderexportprocessformchildformjavaformimportまたはmenuitemです。 

Graphic Filename 

Oracle Identity Managerエクスプローラでフォームまたはフォルダの横のアイコンとして表示されるグラフィック・ファイルの名前。 

Context Sensitive Help URL 

このフォームがアクティブになっているときにユーザーが[F1]を押すと表示される、オンライン・ヘルプ・トピックのURL。 

Oracle Identity Managerのフォームまたはフォルダの追加

次の手順は、フォームまたはフォルダを追加する方法について説明しています。

Oracle Identity Managerのフォームまたはフォルダを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「Form Information」フォームにアクセスします。

  2. 「Class Name」フィールドに、フォームのレンダリングに使用するクラスの名前を入力します。

  3. 「Description」フィールドに、Oracle Identity Managerエクスプローラに表示するフォームまたはフォルダ用のラベルを入力します。

    タイプが「childform」のフォームの場合、この値は親フォームの名前を含み、<parent_form_name>.<child_form_name>というネーミング規則に準じている必要があります。

  4. 「Type」ボックスから目的の項目を選択します。

  5. 「Graphic Filename」フィールドに、Oracle Identity Managerエクスプローラでフォームまたはフォルダ用に使用されるアイコンまたはグラフィック・イメージ・ファイルの名前を入力します。

  6. 「Context Sensitive Help URL」フィールドに、フォームのオンライン・ヘルプ・トピックのURLを入力します。

    フォームがアクティブになっているときにユーザーが[F1]を押すと、このファイルが表示されます。

  7. 「Save」をクリックします。

    フォームが追加され、「Key」フィールドにフォームまたはフォルダ用のシステム生成IDが表示されます。

Oracle Identity Managerエクスプローラの変更

Oracle Identity Managerエクスプローラと、そのフォルダおよびフォルダ項目のレイアウトは、様々なユーザー・グループ・レベルに基づいて変更できます。


注意

フォルダを開いてフォルダ項目を表示する場合はプラス記号(+)をクリックし、フォルダ項目を非表示にする場合はマイナス記号(-)をクリックします。 


ユーザーがアクセスできるフォルダおよびフォルダ項目は、そのユーザーがメンバーとなっているユーザー・グループに基づいています。たとえば、IT DEPARTMENTというユーザー・グループは「System Configuration」フォームを開くことができ、HR DEPARTMENTというユーザー・グループは「Lookup Definition」フォームを起動できるとします。この両方のユーザー・グループに属しているユーザーは、「System Configuration」フォームと「Lookup Definition」フォームにアクセスできます。

「Lookup Definition」フォーム

参照定義は次のいずれかを表します。

これらの項目は参照値と呼ばれ、テキスト・フィールド、参照フィールドまたはボックスに関連する情報を含みます。ユーザーは、次の2つのいずれかの場所から参照定義にアクセスできます。

図8-2に示す「Lookup Definition」フォームは、Oracle Identity Managerの「Administration」フォルダにあります。このフォームは、参照定義を作成および管理するために使用します。

図8-2    「Lookup Definition」フォーム


画像の説明

次の表は、「Lookup Definition」フォームのデータ・フィールドについて説明しています。

フィールド名  説明 

Code 

参照定義の名前。 

Field 

テキスト・フィールド、参照フィールドまたはボックス・フィールドにアクセスできるフォームまたはタブの表の列名。 

Lookup Type/Field Type 

これらのラジオ・ボタンは、参照定義がテキスト・フィールド、参照フィールドまたはボックスのいずれを表すかを指定します。

「Field Type」ラジオ・ボタンを選択した場合、参照定義はテキスト・フィールドを表します。

「Lookup Type」ラジオ・ボタンを選択した場合、参照定義は参照フィールドまたはボックスのいずれかを表し、さらにその参照フィールドまたはボックスからアクセス可能な値を表します。

注意: Oracle Identity Managerとともにパッケージ化されているフォームまたはタブの場合、参照定義は参照フィールドまたはボックスのいずれかとしてすでに設定されています。これを変更することはできません。ただし、参照フィールドまたはボックスからアクセスできる値を追加または変更することはできます。

ユーザーが定義したフォームまたはタブの場合、ユーザーが「Form Designer」フォームの「Additional Columns」タブを使用して、参照定義が参照フィールドまたはボックスのいずれを表すかを指定します。

参照定義のデータ型指定の詳細は、「「Additional Columns」タブ」を参照してください。 

Required 

このチェック・ボックスを選択すると、参照定義が必須として指定されます。その結果、その参照定義が表すフィールドまたはボックスにデータが入力されるまで、Oracle Identity Managerでは対応するフォームまたはタブの内容の保存が許可されません。 

Group 

参照定義を表示するOracle Identity Managerフォームまたはユーザー定義フォームの名前。 

次の項では、参照定義を作成する方法について説明します。

参照定義の作成

参照定義を作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「Lookup Definition」フォームを開きます。

  2. 「Code」フィールドに、参照定義の名前を入力します。

  3. 「Field」フィールドに、テキスト・フィールド、参照フィールドまたはボックス・フィールドにアクセスできるOracle Identity Managerまたはユーザー作成のフォームまたはタブの表の列名を入力します。

  4. 参照定義が参照フィールドまたはボックスを表す場合は、「Lookup Type」ラジオ・ボタンを選択します。

    詳細は、この項の前半に示してある表を参照してください。

    参照定義がテキスト・フィールドを表す場合は、「Field Type」ラジオ・ボタンを選択します。

  5. (オプション)参照定義が表すフィールドまたはボックスにデータが入力されたときのみ、このフォームまたはタブの内容を保存するには、「Required」チェック・ボックスを選択します。

    それ以外の場合は手順6に進みます。

  6. 「Group」フィールドに、参照定義を表示するOracle Identity Managerフォームまたはユーザー定義フォームの名前を入力します。

    「Code」「Field」および「Group」テキスト・ボックスに入力するテキストは、ネーミング規則に準じている必要があります。

    ヒント

    ネーミング規則の詳細は、「「Lookup Definition」フォーム」を参照してください。 

  7. 「Save」をクリックします。

    参照定義が作成されます。関連付けられたテキスト・フィールド、参照フィールドまたはボックスが、指定したOracle Identity Managerまたはユーザー定義のフォームまたはタブに表示されます。

「Lookup Code Information」タブ

「Lookup Code Information」タブは、「Lookup Definitio」フォームの下半分にあります。このタブは、選択した参照定義の詳細情報を作成および管理するために使用します。この情報には、参照定義に関連する値の名前、説明、言語コードおよび国コードが含まれます。これらの項目は参照値と呼ばれます。

次の手順は、参照値を作成、変更および削除する方法について説明しています。

参照値の作成と変更

次の手順は、参照値を作成および変更する方法について説明しています。


注意

国際化の目的で、参照値には言語コードと国コードの両方を指定する必要があります。

新しい参照定義を作成する場合は、参照定義を保存してから参照値を追加してください。 


参照値を作成または変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「Lookup Definition」フォームを開きます。

  2. 参照定義にアクセスします。

  3. 参照値を作成する場合は、「Add」をクリックします。

    「Lookup Code Information」タブに空白が表示されます。

    参照値を変更する場合は、編集する参照値を選択します。

  4. 「Code Key」フィールドで情報を追加または編集します。

    このフィールドには参照値の名前が含まれます。

    また、「Lookup Type」ラジオ・ボタンが選択されている場合、このフィールドは、ユーザーが選択を行ったときに参照フィールドまたはボックスに表示される内容も表します。

  5. 「Decode」フィールドで情報を追加または編集します。

    このフィールドには参照値の説明が含まれます。

    また、「Lookup Type」ラジオ・ボタンが選択されている場合、このフィールドは次のいずれかも表します。

    • ユーザーが対応する参照フィールドをダブルクリックした後に参照ウィンドウに表示される項目

    • 関連付けられたボックスに表示されるコマンド

  6. 「Language」フィールドで情報を追加または編集します。

    このフィールドには、参照値の2文字の言語コードが含まれます。

  7. 「Country」フィールドで情報を追加または編集します。

    このフィールドには、参照値の2文字の国コードが含まれます。

  8. 「Save」をクリックします。

    これで、作成または変更した参照値に、入力した設定が反映されます。

参照値の削除

参照値を削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「Lookup Definition」フォームを開きます。

  2. 参照定義にアクセスします。

  3. 削除する参照値を選択します。

  4. 「Delete」をクリックします。選択した参照値が削除されます。

「User Defined Field Definition」フォーム

デフォルトでOracle Identity Managerにより提供されるフィールドに補足する必要があることがあります。様々なOracle Identity Managerフォームに対して新しいフィールドを作成したり、追加することができます。これらのフィールドはユーザー定義フィールドと呼ばれます。

ユーザー定義フィールドは、「Form Name」データ・フィールドに示されたフォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。たとえば、図8-3では、「Organizations」フォームの「User Defined Fields」タブに「Access Code Number」ユーザー定義フィールドが追加されています。

図8-3に示す「User Defined Field Definition」フォームは、Oracle Identity Managerの「Administration」フォルダにあります。このフォームは、「Organizations」「Users」「Requests」「Resource Objects」「User Groups」および「Form Designer」フォームのユーザー定義フィールドを作成および管理するために使用します。

図8-3    「User Defined Field Definition」フォーム


画像の説明

次の表は、「User Defined Field Definition」フォームのデータ・フィールドについて説明しています。

フィールド名  説明 

Form Name 

ユーザー定義フィールドを含むフォームの名前。これらのフィールドは、「User Defined Columns」タブに表示されます。

重要: ユーザーのユーザー定義フィールドはユーザーのプロファイル情報に関連しているため、「Users」フォームの「User Profile」タブに表示されます。 

Description 

ユーザー定義フィールドに関する追加情報。 

Auto Pre-Population 

このチェック・ボックスは、事前移入アダプタがアタッチされたフォームのユーザー定義フィールドがOracle Identity Managerとユーザーのどちらによって移入されるかを指定します。

これらのフィールドをOracle Identity Managerによって移入する場合は、「Auto Pre-Population」チェック・ボックスを選択します。

これらのフィールドを、ユーザーがツールバーの「Pre-Populate」ボタンをクリックするか、手動でデータを入力することによって移入する場合は、このチェック・ボックスの選択を解除します。

重要: この設定は、事前移入アダプタのトリガーを制御しません。関連付けられたユーザー定義フィールドにアダプタの実行により得られる内容を表示するのが、Oracle Identity Managerとユーザーのどちらであるかを指定するのみです。

事前移入アダプタの詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

注意: このチェック・ボックスは、ユーザー定義フィールドを作成し、そのフィールドに事前移入アダプタが関連付けられている場合にのみ有効です。 

次の項では、ユーザー定義フィールドのターゲット・フォームを選択する方法について説明します。

ユーザー定義フィールドのターゲット・フォームの選択

次の手順は、ユーザー定義フィールドのターゲット・フォームを選択する方法について説明しています。

ユーザー定義フィールドのターゲット・フォームを選択するには、次の手順を実行します。

  1. 「User Defined Field Definition」フォームを開きます。

  2. 「Form Name」参照フィールドをダブルクリックします。

    表示されるLookupウィンドウから、作成するユーザー定義フィールドが表示されるOracle Identity Managerフォーム(「Organizational Defaults」「Policy History」「Group Entitlements」「Resource Objects」または「Form Designer」)を選択します。

  3. 「Query」をクリックします。

    ユーザー定義フィールドの追加先のフォームが選択されます。

「User Defined Field Definition」フォームのタブ

「User Defined Field Definition」フォームを起動し、ユーザー定義フィールドのターゲット・フォームを選択すると、このフォームのタブが有効になります。

「User Defined Field Definition」フォームには次のタブが含まれます。

これらのタブについては、以降の項でそれぞれ詳しく説明します。

「User Defined Columns」タブ

このタブは、次のことを行うために使用します。

図8-4は、「User Defined Field Definition」フォームの「User Defined Columns」タブを示しています。

図8-4    「User Defined Field Definition」フォームの「User Defined Columns」タブ


画像の説明

次の項では、Oracle Identity Managerフォームにユーザー定義フィールドを追加する方法と、Oracle Identity Managerフォームからユーザー定義フィールドを削除する方法について説明します。

Oracle Identity Managerフォームへのユーザー定義フィールドの追加

次の手順は、フォームにユーザー定義フィールドを追加する方法について説明しています。

ユーザー定義フィールドを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「Add」をクリックします。

    図8-5に示すように、「User Defined Fields」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図8-5    「User Defined Fields」ダイアログ・ボックス


    画像の説明

    フィールド名  説明 

    Label 

    ユーザー定義フィールドのラベル。このラベルは、ターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブのユーザー定義フィールドの隣に表示されます。

    ラベルの最大長は30文字です。 

    Data Type 

    このボックスで、ユーザー定義フィールドのデータ型を次のうちから1つ選択します。

    • String。ユーザーはこのフィールドに英数字の文字列を入力できます。

    • Date。ユーザーがこのフィールドをダブルクリックすると、「Date and Time」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    • Integer。ユーザーは、このユーザー定義フィールドに小数点なしの数字(たとえば、3など)を入力できます。

    • Boolean。ユーザーは、このフィールドに「True (1)」または「False (0)」の2つの値を入力できます。

    • Double。ユーザーは、このフィールドに倍精度浮動小数点数(double数値)を入力できます。

     

    Field Size

     

    「Field Size」テキスト・フィールドは、「String」データ型の場合のみ有効です。

    このフィールドには、ユーザーがフィールドに入力できる数字または文字の最大数を入力します。 

    Field Type 

    このボックスで、ユーザー定義フィールドのフィールド・タイプを次のうちから1つ選択します。

    • Text Field。フィールドは、テキスト・フィールドとしてのターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。

    • Lookup Field。フィールドは、参照フィールドとしてのターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。

    • Combo Box。フィールドは、ボックスとしてのターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。

    • Text Area。フィールドは、テキスト領域としてのターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。

    • Password Field。フィールドは、テキスト・フィールドとしてのターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。このテキスト・フィールドから、ユーザーは(一連のアスタリスク[*]として表される)暗号化パスワードを問い合せるか、フィールドに暗号化パスワードを移入するかして、その暗号化パスワードをデータベースに保存できます。

    • Check Box。フィールドは、チェック・ボックスとしてのターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。

    • Date Field with Dialog。このフィールドは、参照フィールドとしてのターゲット・フォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。ユーザーがこの参照フィールドをダブルクリックすると、Date & Timeウィンドウが表示されます。すると、ユーザーがこのウィンドウから選択した日付と時刻が、Oracle Identity Managerによってデータ・フィールドに移入されます。

    注意: このボックスに表示されるフィールド・タイプは、「Data Type」ボックスに表示されているデータ型を反映しています。 

    Column Name 

    データベースによって認識されるユーザー定義フィールドの名前。

    注意: この名前は、接頭辞<TABLE NAME_UDF_>と、ユーザー定義フィールドに関連付けられたラベルで構成されます。

    たとえば、「Organizations」フォームの「Table Name」フィールドがACTであり、データ・フィールドの名前がACNの場合、データベースによって認識されるユーザー定義フィールドの名前はACT_UDF_ACNになります。

    重要: 「Column Name」フィールド内の名前にスペースを含めることはできません。 

    Default Value 

    この値は、ターゲット・フォームのユーザー定義フィールドに表示されます。 

    Encrypted 

    このチェック・ボックスは、関連付けられたユーザー定義フィールドに表示される情報をクライアントとサーバー間で交換するときに暗号化するかどうかを指定します。

    ユーザー定義フィールドに表示される情報を暗号化する場合は、このチェック・ボックスを選択します。

    ユーザー定義フィールドに表示される情報を暗号化しない場合は、このチェック・ボックスの選択を解除します。 

    Sequence 

    このフィールドは、フォームにユーザー定義フィールドが表示される順序を表します。たとえば、「Sequence」フィールドに2が表示されている場合、このフィールドが、1の順序番号が付いたユーザー定義フィールドの下に表示されます。 

  2. 図8-6に示すように、フォームに追加するユーザー定義フィールドのパラメータを設定します。

    図8-6    値が入力された「User Defined Fields」ダイアログ・ボックス


    画像の説明

    図8-6では、「Access Code Number」ユーザー定義フィールドが、「Organizations」フォームの「User Defined Fields」タブの最初に表示されます。このフィールドのデータ型は「String」であり、ユーザーはこのフィールドに最大25桁を入力できます。

  3. このウィンドウから「Save」をクリックします。

  4. 「Close」をクリックします。

    ユーザー定義フィールドが、「User Defined Columns」タブに表示されます。ターゲット・フォームが起動されると、通常、このユーザー定義フィールドがそのフォームの「User Defined Fields」タブに表示されます。ユーザーのユーザー定義フィールドはユーザーのプロファイル情報に関連しているため、「Users」フォームの「User Profile」タブに表示されます。

Oracle Identity Managerフォームからのユーザー定義フィールドの削除

次の手順は、ユーザー定義フィールドを削除する方法について説明しています。

ユーザー定義フィールドを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 目的のユーザー・グループを選択します。

  2. 「Delete」をクリックします。

    ユーザー定義フィールドが削除されます。

「Properties」タブ

このタブは、様々なOracle Identity Managerフォームの「User Defined Fields」タブに表示されるデータ・フィールドにプロパティおよびプロパティ値を割り当てるために使用します。

この例では、「Requests form」「User Defined Fields」タブに、「Issue Tracking Item」という1つのデータ・フィールドが表示されます。このデータ・フィールドには次のプロパティが含まれます。

このデータ・フィールドでは「Required」プロパティと「Visible Field」プロパティの値はtrueであるため、「Requests」フォームが起動されると、「User Defined Fields」タブに「Issue Tracking Item」データ・フィールドが表示されます。また、フォームを保存するためには、このフィールドにデータを移入する必要があります。

図8-7は、「User Defined Field Definition」フォームの「Properties」タブを示しています。

図8-7    「User Defined Field Definition」フォームの「Properties」タブ


画像の説明

次の項では、データ・フィールドにプロパティおよびプロパティ値を追加する方法と、データ・フィールドからこれらを削除する方法について説明します。


注意

データ・フィールドにプロパティおよびプロパティ値を追加する方法と、データ・フィールドからこれらを削除する方法は、「「Form Designer」フォーム」を参照してください。 


「Administrators」タブ

図8-8は、「User Defined Field Definition」フォームの「Administrators」タブを示しています。

図8-8    「User Defined Field Definition」フォームの「Administrators」タブ


画像の説明

このタブは、「User Defined Field Definition」フォームの現在のレコードに対する管理権限を持つユーザー・グループを指定するために使用します。このフォームの「Write」および「Delete」チェック・ボックスは、これらの管理グループが、現在のユーザー定義フィールド(UDF)定義に関する情報の変更または削除、あるいはその両方を行えるかどうかを指定します。

次の項では、UDF定義のユーザー・グループに管理権限を割り当てる方法と、UDF定義のユーザー・グループから管理権限を削除する方法について説明します。

UDF定義のユーザー・グループへの管理権限の割当て

次の手順は、UDF定義のユーザー・グループに管理権限を割り当てる方法について説明しています。

管理権限を割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 「Assign」をクリックします。

    「Assignment」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. ユーザー・グループを選択して、UDF定義に割り当てます。

  3. 「OK」をクリックします。

    ユーザー・グループが「Administrators」タブに表示されます。

  4. このユーザー・グループが現在の定義に関する情報を表示および変更できるようにする場合、対応する「Write」チェック・ボックスをダブルクリックします。

    それ以外の場合は手順5に進みます。

  5. このユーザー・グループが現在の定義の情報を削除できるようにする場合、関連付けられている「Delete」チェック・ボックスをダブルクリックします。

    それ以外の場合は手順6に進みます。

  6. 「Save」をクリックします。

    ユーザー・グループがUDF定義に割り当てられます。

UFD定義のユーザー・グループからの管理権限の削除

次の手順は、UDF定義のユーザー・グループから管理権限を削除する方法について説明しています。

管理権限を削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するユーザー・グループを強調表示します。

  2. 「Delete」をクリックします。

    ユーザー・グループがUDF定義から削除されます。グループのメンバーは、定義に対する管理権限を持たなくなります。

「System Configuration」フォーム

図8-9に示す「System Configuration」フォームは、Oracle Identity Managerの「Administration」フォルダにあります。このフォームは、Oracle Identity Managerのクライアントとサーバーの動作を制御するプロパティの値を定義および設定するために使用します。プロパティ値を適用するユーザーとユーザー・グループを指定することも、プロパティ値をすべてのユーザーに適用するように指定することもできます。

図8-9    「System Configuration」フォーム


画像の説明

次の表は、このフォームのデータ・フィールドについて説明しています。

フィールド名  説明 

Key 

プロパティ定義の1つのインスタンスのシステム生成ID。定義のインスタンスが複数存在する場合もあります。たとえば、システム管理者用のインスタンスが1つと、すべてのユーザー用のインスタンスが1つ存在することがあります。  

System 

このチェック・ボックスは、プロパティ定義のこのインスタンスをOracle Identity Managerのすべてのユーザーに適用する(つまり、システムワイドなインスタンスにする)か、選択したユーザーとユーザー・グループにのみ適用するかを指定します。

この設定をすべてのユーザーに適用する場合は、このチェック・ボックスを選択します。「Users」タブと「Groups」タブは無効になります。

プロパティのインスタンスを特定のユーザーとグループに適用するように指定する場合は、このチェック・ボックスの選択を解除します。

注意: (次に示す)「Server」ラジオ・ボタンが選択されている場合、「System」チェック・ボックスは無効になります。 

Client

Client/Server

Server

(ラジオ・ボタン) 

これらのラジオ・ボタンは、プロパティ定義のこのインスタンスをクライアント、サーバー、その両方のいずれに適用するかを指定します。

クライアントのみにプロパティ値を適用する場合は、「Client」ラジオ・ボタンを選択します。

クライアントとサーバーの両方にプロパティ値を適用する場合は、「Client/Server」ラジオ・ボタンを選択します。

サーバーのみにプロパティ値を適用する場合は、「Server」ラジオ・ボタンを選択します。このオプションを選択すると、「System」チェック・ボックスが無効になります。システムワイドな設定はサーバーに適用されません。 

Name 

プロパティの名前。これは、プロパティが制御する内容の直観的な説明にする必要があります。一意である必要はありません。 

Keyword 

プロパティの一意のID。

これは、このプロパティのインスタンスごとに同じである必要があります。たとえば、「Record Read Limit」プロパティ(ユーザーの問合せで取得できるレコードの最大数)を2つの異なるユーザーに対して別々に設定する場合、このプロパティ定義のインスタンスを2つ作成する必要があります。

注意: クライアントおよびサーバーに設定できる様々なプロパティの詳細は、「システム・プロパティ」を参照してください。 

Value 

プロパティ定義のこのインスタンスの値。インスタンスがすべてのユーザーに適用されることを示す「System」チェック・ボックスが選択されていない場合、この値は、プロパティのこのインスタンスに割り当てられているユーザーおよびグループに適用されます。 

次の項では、プロパティ定義のインスタンスを定義する方法、これらのインスタンスにユーザーまたはグループを割り当てる方法、およびこのインスタンスからユーザーまたはグループを削除する方法について説明します。

プロパティ定義のインスタンスの作成と編集

次の手順は、プロパティ定義を作成または編集する方法について説明しています。

プロパティ定義の新しいインスタンスを作成する、または既存のインスタンスを編集するには、次の手順を実行します。

  1. 「System Configuration」フォームにアクセスします。

  2. プロパティ定義の新しいインスタンスを作成する場合は、ツールバーの「New」をクリックします。

    「Name」および「Keyword」フィールドの値が、このプロパティ定義のすべてのインスタンスについて同じであることを確認します(たとえば、「Record Read Limit」「XL.READ_LIMIT」)。


    注意

    入力エラーを回避するため、これらの値は、このプロパティ定義の他のインスタンスからコピーすることをお薦めします。 


    プロパティ定義の既存のインスタンスを編集する場合は、プロパティ定義を問い合せます。

  3. 「Client」「Client/Server」または「Server」ラジオ・ボタンを選択します。

  4. プロパティ定義のこのインスタンスをすべてのユーザーに適用するか、それとも選択したユーザーとユーザー・グループのみに適用するかを、「System」チェック・ボックスを選択または選択解除することによって指定します。


    注意

    手順3「Server」ラジオ・ボタンを選択した場合、「System」チェック・ボックスは無効になります。この場合は手順5に進みます。 


  5. 「Value」フィールドに目的の値を入力します。

    これが、定義のこのインスタンスのプロパティ値になります。

  6. 「Save」をクリックします。

    プロパティ定義のインスタンスが作成または変更されます。

次の項では、このインスタンスにユーザーおよびグループを割り当てる方法について説明します。

プロパティ定義のインスタンスへのユーザーまたはグループの割当て

次の手順は、プロパティ定義にユーザーまたはグループを割り当てる方法について説明しています。


注意

これがシステムワイドなインスタンスである場合(つまり、「System」チェック・ボックスが選択されている場合)、すべてのユーザーおよびグループに適用されます。このため、インスタンスを特定のユーザーまたはグループに割り当てる必要はありません。 


プロパティ定義のインスタンスにユーザーまたはグループを割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 「System Configuration」フォームにアクセスします。

  2. ユーザーまたはグループに割り当てるプロパティ定義のインスタンスを問い合せます。

    ヒント

    ユーザーおよびグループを割り当てることができる様々なプロパティ定義の詳細は、「システム・プロパティ」を参照してください。 

  3. このプロパティ定義のインスタンスの適用先をクライアントのみ、クライアントとサーバーの両方、サーバーのみのいずれにするかに応じて、「Client」「Client/Server」または「Server」ラジオ・ボタンを選択します。

  4. プロパティ・インスタンスを1人以上のユーザーに割り当てるには、「Users」タブをクリックします。

    あるいは、プロパティ・インスタンスを1つ以上のユーザー・グループに割り当てるには、「Groups」タブをクリックします。

  5. 「Assign」をクリックします。

    「Assignment」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 目的のユーザーまたはグループを選択して割り当て、「OK」をクリックします。

  7. 「Save」をクリックします。

    プロパティ定義のインスタンスが、手順6で選択したユーザーまたはグループ(あるいはその両方)に割り当てられます。

プロパティ定義のインスタンスからのユーザーまたはグループの削除

プロパティ定義のインスタンスからユーザーまたはグループを削除した場合、そのプロパティとユーザーまたはグループとの関連はなくなります。

プロパティ定義のインスタンスからユーザーまたはグループを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「System Configuration」フォームにアクセスします。

  2. ユーザーまたはグループを削除するプロパティ定義のインスタンスを問い合せます。

  3. 目的のユーザーまたはグループを(それぞれ「Users」または「Groups」から)選択します。

  4. 「Delete」をクリックします。

    ユーザーまたはグループがプロセス定義のインスタンスから削除されます。

「Remote Manager」フォーム

Remote Managerは軽量のネットワーク・サーバーで、ネットワークで通信できないAPIを持つターゲット・システムや、ネットワーク対応であってもセキュアではないターゲット・システムとの統合を可能にします。Remote Managerはターゲット・システム上でサーバーとして動作し、Oracle Identity Managerサーバーはそのクライアントとして動作します。Oracle Identity ManagerサーバーはRemote Managerのリクエストを送信して、ターゲット・システム自体でターゲット・システムAPIをインスタンス化し、ターゲット・システムにかわってメソッドを起動します。

図8-10に示す「Remote Manager」フォームは、Oracle Identity Managerの「Administration」フォルダにあります。このフォームには次の情報が表示されます。

この例では、Oracle Identity Managerと通信できる2つのリモート・マネージャ(「Australia Server」「UKSERVER」)を定義します。

「Australia Server」というリモート・マネージャのIPアドレスは、215.0.255.192です。このリモート・マネージャはOracle Identity Managerとハンドシェイクできますが、「Running」チェック・ボックスの選択が解除されているため、リモート・サーバーは停止しています。最後に、「IT Resource」チェック・ボックスが選択されています。これは、このリモート・マネージャがOracle Identity Managerで使用できるITリソースを表していることを示します。

「UKSERVER」というリモート・マネージャのIPアドレスは、192.168.0.45です。「Running」チェック・ボックスが選択されているため、リモート・サーバーは稼働しています。しかし、「IT Resource」チェック・ボックスの選択が解除されているため、このリモート・マネージャはOracle Identity Managerで使用できるITリソースを表していません。


注意

「Remote Manager」フォームを他のOracle Identity Managerフォームとともに使用する方法は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。 


「Password Policies」フォーム

図8-11に示す「Password Policies」フォームは、Oracle Identity Managerの「Administration」/「Policies」フォルダにあります。このフォームは次の目的に使用できます。

次の表は、「Password Policies」フォームのデータ・フィールドについて説明しています。

フィールド名  説明 

Policy Name 

パスワード・ポリシーの名前 

Policy Description 

パスワード・ポリシーに関する説明 

次の項では、パスワード・ポリシーを作成する方法について説明します。

パスワード・ポリシーの作成

次の手順は、パスワード・ポリシーを作成する方法について説明しています。


注意

パスワード・ポリシーを作成した後は、そのパスワード・ポリシーに基準を指定し、リソースを関連付ける必要があります。パスワード・ポリシーに基準を指定するには、このフォームの「Policy Rules」タブを使用します。パスワード・ポリシーをリソースと関連付けるには、「Resource Object」フォームの「Password Policies Rule」タブを使用して、リソース上でアカウントが作成または更新されたときに評価されるパスワード・ポリシーとルールの組合せを作成します。そのルールの基準が満たされると、パスワード・ポリシーが起動されて適用されます。複数のリソースが各パスワード・ポリシーを使用できます。 


パスワード・ポリシーを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「Password Policies」フォームを開きます。

  2. 「Policy Name」フィールドに、パスワード・ポリシー3の名前を入力します。

  3. 「Policy Description」フィールドに、パスワード・ポリシーに関する説明を入力します。

  4. 「Save」をクリックします。

    パスワード・ポリシーが作成されます。

「Password Policies」フォームのタブ

「Password Policies」フォームを起動してパスワード・ポリシーを作成すると、このフォームのタブが有効になります。

「Password Policies」フォームには、次のタブが含まれます。

次の項で、これらのタブについて説明します。

「Policy Rules」タブ

このタブは、パスワード・ポリシーの基準(たとえば、パスワードの最小長と最大長)を指定するために使用します。

パスワードの制限を設定するには、次のいずれか(または両方)の方法を使用できます。

図8-12は、「Password Policies」フォームの「Policy Rules」タブを示しています。

図8-12    「Password Policies」フォームの「Policy Rules」タブ


画像の説明

次の項では、「Policy Rules」タブのデータ・フィールドについて説明します。これらは、パスワード制限を指定するフィールドです。

次の表は、「Policy Rules」タブのデータ・フィールドについて説明しています。


注意

データ・フィールドが空の場合、パスワードが有効になるためにそのフィールドの基準を満たす必要はありません。たとえば、「Minimum Numeric Characters」および「Maximum Numeric Characters」データ・フィールドが空の場合、Oracle Identity Managerでは、パスワードの桁数にかかわらずパスワードが受け入れられます。 


フィールド名  説明 

Minimum Length 

パスワードが有効になるための最小文字数。

たとえば、「Minimum Length」テキスト・ボックスに4を入力した場合、パスワードが受け入れられるためには4文字以上である必要があります。 

Maximum Length 

パスワードが有効になるための最大文字数。

たとえば、「Maximum Length」テキスト・ボックスに8を入力した場合、9文字以上のパスワードは受け入れられません。 

Minimum Alphabet Characters 

パスワードが有効になるための最小字数。

たとえば、「Minimum Alphabet Characters」テキスト・ボックスに2を入力した場合、2字未満のパスワードは受け入れられません。 

Minimum Numeric Characters 

パスワードが有効になるための最小桁数。

たとえば、「Minimum Numeric Characters」テキスト・ボックスに1を入力した場合、パスワードには少なくとも1つの数字が含まれる必要があります。 

Minimum Alphanumeric Characters 

パスワードが有効になるための字または桁の最小数。

たとえば、「Minimum Alphanumeric Characters」テキスト・ボックスに6を入力した場合、パスワードには少なくとも6つの字または数字が含まれる必要があります。 

Minimum Special Characters 

パスワードが有効になるための英数字以外の文字(たとえば、#%&など)の最小数。

たとえば、「Minimum Special Characters」テキスト・ボックスに1を入力した場合、パスワードには英数字以外の文字が少なくとも1つ含まれる必要があります。 

Maximum Special Characters 

パスワードが有効になるための英数字以外の文字の最大数。

たとえば、「Maximum Special Characters」テキスト・ボックスに3を入力した場合、英数字以外の文字が4つ以上含まれるパスワードは受け入れられません。 

Maximum Repeated Characters 

パスワードが有効になるための重複文字の最大数。

たとえば、「Maximum Repeated Characters」テキスト・ボックスに2を入力した場合、3つ以上の文字が繰り返されているパスワードは受け入れられません。たとえば、RL112233は、パスワードの3文字が繰り返されているため無効です。 

Minimum Unique Characters 

パスワードが有効になるための非重複文字の最小数。

たとえば、「Minimum Unique Characters」テキスト・ボックスに1を入力した場合、すべての文字が1回以上繰り返されているパスワードは受け入れられません。たとえば、1a23a321は、パスワードの各文字が繰り返されているため無効です。 

Minimum Uppercase Characters 

パスワードが有効になるための大文字の最小数。

たとえば、「Minimum Uppercase Characters」テキスト・ボックスに8を入力した場合、大文字が8文字未満のパスワードは受け入れられません。 

Minimum Lowercase Characters 

パスワードが有効になるための小文字の最小数。

たとえば、「Minimum Lowercase Characters」テキスト・ボックスに8を入力した場合、小文字が8文字未満のパスワードは受け入れられません。 

Expires After (Days) 

パスワードを有効にする最大日数。

たとえば、「Expires After (Days)」テキスト・ボックスに30を入力した場合、11月1日に作成されたパスワードは12月1日(31日経過後)に無効になります。 

Warn After (Days) 

パスワードが指定の日付に期限切れになるという通知をユーザーが受け取るまでの経過日数。

たとえば、「Expires After (Days)」テキスト・ボックスに30を入力し、「Warn After (Days)」テキスト・ボックスに10を入力したとします。パスワードが11月1日に作成された場合、11月11日に、パスワードが12月1日に期限切れになることがユーザーに通知されます。 

Characters Required 

パスワードが有効になるために含まれる必要のある文字。

たとえば、「Characters Required」テキスト・ボックスにxを入力した場合、「x」を含むパスワードのみが受け入れられます。 

Characters Not Allowed 

パスワードが有効になるために禁止される文字。

たとえば、「Characters Not Allowed」テキスト・ボックスに !を入力した場合、「!」を含むパスワードは受け入れられません。 

Characters Allowed 

パスワードが有効になるために許可される文字。

たとえば、「Characters Allowed」テキスト・ボックスに%を入力した場合、「%」を含むパスワードは受け入れられます。 

Substrings Not Allowed 

パスワードが有効になるために禁止される英数字の連続文字列。

たとえば、「Substrings Not Allowed」テキスト・ボックスにIBMを入力した場合、パスワードに「I」、「B」および「M」が連続して使用されていると、そのパスワードは受け入れられません。 

Start With Character 

このチェック・ボックスは、パスワードを文字で開始するかどうかを指定します。

このチェック・ボックスを選択すると、パスワードが有効になるためには文字で開始されている必要があります。

このチェック・ボックスの選択を解除した場合、文字で開始されていないパスワードも受け入れられます。 

Disallow First Name 

このチェック・ボックスは、パスワードの全部または一部としてユーザーの名前を受け入れるかどうかを指定します。

このチェック・ボックスを選択すると、「Password」フィールドにユーザーの名前が入力された場合、パスワードは無効になります。

このチェック・ボックスの選択を解除した場合、ユーザーの名前が含まれるパスワードも受け入れられます。 

Disallow User ID 

このチェック・ボックスは、パスワードの全部または一部としてユーザーIDを受け入れるかどうかを指定します。

このチェック・ボックスを選択すると、「Password」フィールドにユーザーIDが入力された場合、パスワードは無効になります。

このチェック・ボックスの選択を解除した場合、ユーザーIDが含まれるパスワードも受け入れられます。 

Disallow Last Name 

このチェック・ボックスは、パスワードの全部または一部としてユーザーの姓を受け入れるかどうかを指定します。

このチェック・ボックスを選択すると、「Password」フィールドにユーザーの姓が入力された場合、パスワードは無効になります。

このチェック・ボックスの選択を解除した場合、ユーザーの姓が含まれるパスワードも受け入れられます。 

Password File 

パスワードとして許可されない事前定義の語が含まれたファイルのパスと名前。

注意: 「Policy Rules」タブの設定がパスワード・ファイル内の指定と異なる場合、Oracle Identity Managerではタブの設定が優先されます。 

Password File Delimiter 

パスワード・ファイル内の語の区切りに使用される文字。

たとえば、「Password File Delimiter」テキスト・ボックスに「,」が示されている場合、パスワード・ファイルの語はカンマで区切られます。 

次の項では、パスワード・ポリシーの基準(またはルール)を指定する方法について説明します。

パスワード・ポリシーの基準の設定

次の手順は、パスワード・ポリシーの基準を設定する方法について説明しています。

パスワード・ポリシーの基準を設定するには、次の手順を実行します。

  1. 目的のパスワード・ポリシー定義にアクセスします。

  2. 「Policy Rules」タブをクリックします。

  3. 適切なテキスト・ボックスに情報を入力します。

    または目的のチェック・ボックスを選択します(あるいはその両方)。

  4. 「Save」をクリックします。

    パスワード・ポリシーのルールが設定されます。

「Usage」タブ

このタブは、現在のパスワード・ポリシーに関連付けられているルールおよびリソース・オブジェクトを表示するために使用します。

たとえば、図8-13は、「Solaris」というパスワード・ポリシーを示しています。「Password Validation Rule」「The Solaris Resource Object」に割り当てられています。

図8-13は、「Password Policies」フォームの「Usage」タブを示しています。

図8-13    「Password Policies」フォームの「Usage」タブ


画像の説明

ヒント

パスワード・ポリシーとリソース・オブジェクトの関係の詳細は、「「Password Policies Rule」タブ」を参照してください。 

「Task Scheduler」フォーム

図8-14に示す「Task Scheduler」フォームは、「Administration」/「Job Scheduling Tools」フォルダにあります。このタブは、次のことを定義するために使用します。

次の表は、「Task Scheduler」フォームのデータ・フィールドのリストとその説明を示しています。

フィールド名  説明 

Scheduled Task 

スケジュール実行されるタスクの名前。  

Class Name 

スケジュール済タスクを実行するJavaクラスの名前。

重要: スケジューラ・デーモンによってスケジュール済タスクの実行がトリガーされます。実際にタスクを実行するのはJavaクラスです。 

Status 

タスクのステータス。現在、スケジュール済タスクには次の4つのステータス・レベルがあります。

  • INACTIVE。スケジュール済タスクは実行されていません。また、タスクの実行が正常に完了した場合も、タスクのステータスは「INACTIVE」になり、(「Next Start Time」フィールドに指定された日時に)再び実行されるように設定されます。

  • RUNNING。スケジュール済タスクは実行中です。

  • COMPLETED。スケジュール済タスクの実行は正常に完了しました。タスクは再び実行されません(「Once」ラジオ・ボタンが選択されています)。

  • ERROR。タスクの実行中に問題が発生しました。

 

Max Retries 

タスクが完了していない場合、Oracle Identity Managerによってタスクの完了が試行される回数。この回数を超えると、タスクに「ERROR」ステータスが割り当てられます。 

Disabled 

このチェック・ボックスは、スケジューラ・デーモンがスケジュール済タスクをトリガーするかどうかを指定するために使用します。

このチェック・ボックスを選択した場合、「Start Time」または「Next Start Time」フィールドに示された日時が現在の日時と一致していても、スケジューラ・デーモンはタスクをトリガーしません。

このチェック・ボックスの選択が解除されている場合、「Start Time」または「Next Start Time」フィールドに示された日時が現在の日時と一致すると、スケジューラ・デーモンはタスクをトリガーします。 

Stop Execution

 

このチェック・ボックスは、スケジューラ・デーモンが「RUNNING」ステータスのスケジュール済タスクを停止できるかどうかを指定するために使用します。

このチェック・ボックスを選択した場合、タスクのステータスが「RUNNING」であると、スケジューラ・デーモンはタスクの実行を停止します。また、タスクのステータスは「INACTIVE」に変わります。

このチェック・ボックスの選択を解除した場合、スケジューラ・デーモンは、ステータスが「RUNNING」のタスクの実行を停止しません。  

Start Time 

タスクが最初にスケジュール実行される日時。

注意: タスクを2回以上実行するように設定した場合、スケジューラ・デーモンは、「Next Start Time」フィールドに示された日時を参照します。 

Last Start Time 

タスクの実行が開始された最後の日時。 

Last Stop Time 

タスクの実行が停止された最後の日時。 

Next Start Time 

タスクが次にスケジュール実行されている日時。

注意: タスクを1回のみ実行するように設定した場合、スケジューラ・デーモンは、「Start Time」フィールドに示された日時を参照します。 

Daily、Weekly、Monthly、Yearly 

これらのラジオ・ボタンは、タスクをそれぞれ毎日、毎週、毎月または毎年実行するように指定するために使用します。

これらのラジオ・ボタンの1つを選択した場合、スケジューラ・デーモンは、「Start Time」フィールドに指定された日時に、関連付けられたタスクを1日、1週間、1か月または1年に1回トリガーします。

これらのラジオ・ボタンをすべて選択解除した場合、スケジューラ・デーモンが、関連付けられたタスクを毎日、毎週、毎月または毎年トリガーすることはありません。 

Recurring Intervals 

このラジオ・ボタンは、固定の繰返しベースでタスクを実行するように指定するために使用します。

このラジオ・ボタンを選択した場合、スケジューラ・デーモンは関連付けられたタスクを繰返しベースでトリガーします。

このラジオ・ボタンの選択を解除した場合、スケジューラ・デーモンが関連付けられたタスクを繰返しベースでトリガーすることはありません。

注意: 「Recurring Intervals」ラジオ・ボタンを選択した場合、ラジオ・ボタンの下のテキスト・フィールドに値を入力し、隣のボックスから測定単位を選択することにより、間隔を設定する必要があります。 

Once 

このラジオ・ボタンは、タスクを1回のみ実行するように指定するために使用します。

このラジオ・ボタンを選択した場合、スケジューラ・デーモンは、「Start Time」フィールドに指定された日時に、関連付けられたタスクを1回トリガーします。

このラジオ・ボタンの選択を解除した場合、スケジューラ・デーモンは関連付けられたタスクを2回以上トリガーします。 

スケジュール済タスクの作成

スケジュール済タスクに属性が必要な場合は、タスクを作成するだけでなく、タスクを設定する必要があります。そうしない場合、スケジュール済タスクは機能しません。

既存のタスク属性が不要になった場合は、スケジュール済タスクからその属性を削除する必要があります。

次の手順は、スケジュール済タスクを作成する方法について説明しています。その後の手順は、スケジュール済タスクに属性を追加する方法と、スケジュール済タスクからタスク属性を削除する方法を示しています。

スケジュール済タスクを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「Task Scheduler」フォームにアクセスします。

  2. 「Scheduled Task」フィールドに、スケジュール済タスクの名前を入力します。

  3. 「Class Name」フィールドに、スケジュール済タスクを実行するJavaクラスの名前を入力します。

  4. 「Max Retries」フィールドに数字を入力します。この数字は、Oracle Identity Managerによって「ERROR」のステータスがタスクに割り当てられるまでにタスクの完了が試行される回数を表します。

  5. 「Disabled」および「Stop Execution」チェック・ボックスの選択が解除されていることを確認します。

  6. 「Start Time」フィールドをダブルクリックします。

    表示されるDate & Timeウィンドウから、タスクをスケジュール実行する日時を設定します。(「Recurring Intervals」ラジオ・ボタンを選択して)繰返しベースでタスクを実行するように指定した場合、このフィールドに表示された日時が参照されて、関連付けられたタスクの次回の実行日時が判断されます。

  7. 「Interval」リージョンで)スケジューリング・パラメータを設定します。

    • 繰返しベースでタスクを実行するように設定するには、「Daily」「Weekly」「Monthly」または「Yearly」ラジオ・ボタンを選択します。

    • タスクを1回のみ実行するように設定するには、「Once」ラジオ・ボタンを選択します。

    • 固定の繰返しベースでタスクを実行するように設定するには、「Recurring Intervals」ラジオ・ボタンを選択し、ラジオ・ボタンの下のテキスト・フィールドに値を入力して間隔を設定してから、隣のボックスから測定単位を選択します。

  8. 「Save」をクリックします。

    スケジュール済タスクが作成されます。さらに、タスクは現在実行中でないため、「Status」フィールドに「INACTIVE」が表示されます。ただし、手順6で設定した日時が現在の日時に一致した時点で、スケジューラ・デーモンはスケジュール済タスクをトリガーします。

タスク属性の追加

次の手順は、タスク属性を作成する方法について説明しています。

タスク属性を追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「Add」をクリックします。

  2. 「Attribute Name」フィールドにタスク属性の名前を入力します。

  3. 「Attribute Value」フィールドに属性の値を入力します。

  4. ツールバーから「Save」をクリックします。

    タスク属性がスケジュール済タスクに追加されます。

タスク属性の削除

次の手順は、タスク属性を削除する方法について説明しています。

タスク属性を削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するタスク属性を選択します。

  2. 「Delete」をクリックします。属性がスケジュール済タスクから削除されます。

カスタム・スケジュール済タスクの削除

この項では、カスタム・スケジュール済タスクを削除する方法について説明します。


注意

パスワード期限切れタスクなど、Oracle Identity Managerとともにインストールされている内部のスケジュール済タスクは削除できません。 


スケジュール済タスクを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「Task Scheduler」フォームにアクセスします。

  2. 「Scheduled Task」フィールドにスケジュール済タスクの名前を入力し、双眼鏡ボタンをクリックするか、[Ctrl]キーを押しながら[Q]キーを押します。「Task Definition」フォーム内にスケジュール済タスクが開きます。

  3. 「Task Definition」フォームで、「タスク属性の削除」の手順に従って既存のタスク属性を削除します。

  4. ツールバーの「Delete」ボタンをクリックするか、[Ctrl]キーを押しながら[D]キーを押します。現在のレコードが削除されることを通知する警告メッセージが表示されます。

  5. 「OK」をクリックして、スケジュール済タスクを削除します。


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