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Oracle Identity Manager JD Edwards EnterpriseOne Connectorガイド
リリース9.0.3
E05135-01
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1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。JDeveloper BPEL Designerのためのコネクタは、Oracle Identity ManagerをJDeveloper BPEL Designerと統合するために使用されます。


注意:

Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。

この章では、次の項目について説明します。

サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

機能 タイプ 説明
Create User プロビジョニング JD Edwardsシステムにユーザーを作成します。
Update User プロビジョニング JD Edwardsシステムのユーザーを更新します。
Reset Password プロビジョニング JD Edwardsシステムのユーザー・パスワードを更新します。
Enable User プロビジョニング JD Edwardsシステムのユーザーを有効にします。
Disable User プロビジョニング JD Edwardsシステムのユーザーを無効にします。
Delete User プロビジョニング JD Edwardsシステムからユーザーを削除します。
Add User Role プロビジョニング JD Edwardsシステムのユーザーにロールを追加します。
Remove User Role プロビジョニング JD Edwardsシステムのユーザーからロールを削除します。
List Roles of User プロビジョニング JD Edwardsシステムのユーザーのロールをリストします。
List All Roles プロビジョニング JD Edwardsに存在するすべてのロールをリストします。
Reconciliation Insert Received リコンシリエーション JD Edwardsシステムに作成されたユーザーの情報をOracle Identity Managerに挿入します。
Reconciliation Update Received リコンシリエーション JD Edwardsシステムで更新されたユーザーの情報をOracle Identity Managerで更新します。
Reconciliation Delete Received リコンシリエーション JD Edwardsシステムから削除されたユーザーの情報をOracle Identity Managerから削除します。

多言語サポート

このリリースのコネクタでは、次の言語をサポートしています。


関連資料:

サポートされる特殊文字の詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。

リコンシリエーション・モジュール

この項では、リコンシリエーション・モジュールがリコンシリエーション・イベント・レコードを構成するためにターゲット・システムから抽出する要素について説明します。これらのレコードには次の特徴があります。

リコンシリエーション・モジュールは、次の各項に示すフィールドをリコンサイルします。

参照フィールド・リコンシリエーション

ユーザー・リコンシリエーションが機能するには、次の参照定義が使用可能であり、参照値をリコンサイルする必要があります。

  • Lookup.JDE.DateSeparationCharacter

  • Lookup.JDE.Language

  • Lookup.JDE.Roles

  • Lookup.JDE.LocalizationCountryCode

  • Lookup.JDE.DateFormat

  • Lookup.JDE.FastPathCreate

  • Lookup.JDE.UniversalTime

  • Lookup.JDE.TimeFormat

  • Lookup.JDE.DecimalFormatCharector

ユーザー・リコンシリエーション

ユーザー・リコンシリエーションは、次の2つに分類されます。

リコンサイルされるJD Edwards EnterpriseOneオブジェクト・フィールド

次のフィールドがリコンサイルされます。

  • ユーザーID

  • パスワード

  • 言語

  • 日付書式

  • 日付区切り文字

  • 地域の国コード

  • 世界標準時

  • 時間書式

  • ITリソース・タイプ

  • 小数書式文字

  • ファスト・パスの作成

  • ユーザーの無効化

  • ロール

リコンサイルされるXellerateユーザー・フィールド

信頼できるソース・リコンシリエーションが実行されると、次の追加フィールドがリコンサイルされます。

  • ユーザーID

  • パスワード

  • 組織

  • Xellerateタイプ

  • ロール

プロビジョニング・モジュール

プロビジョニング・タスクがJD Edwardsリソース・オブジェクトに対して機能するには、次のフィールドを指定する必要があります。


注意:

Oracle Identity Managerでユーザーを作成してロールを割り当てない場合、そのユーザーはJD Edwardsシステムにログインできません。

コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ

このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアにある次のディレクトリにあります。

Enterprise Applications\JDEdwards\JDE

これらのファイルとディレクトリを次の表に示します。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル 説明
xml\JDEResourceObject.xml
このXMLファイルには、コネクタの次のコンポーネントの定義が含まれます。
  • ITリソース定義

  • JD Edwardsユーザーのフォーム

  • 参照定義

  • アダプタ

  • リソース・オブジェクト

  • プロセス定義

  • リコンシリエーション・スケジュール済タスク

xml\JDEXLResourceObject.xml
このXMLファイルには、Xellerateユーザーの構成が含まれます。このファイルをインポートする必要があるのは、信頼できるソースのリコンシリエーション・モードでコネクタを使用する場合のみです。
lib\JDEConnector.jar
このファイルは、コネクタ・コードのJARファイルです。

このファイルには、プロビジョニングおよびリコンシリエーションに必要なすべてのクラスおよび定義が含まれます。

resourcesディレクトリのファイル このディレクトリには、コネクタで使用されるロケール固有の情報のファイルが含まれます。

注意: このリリースでは、JD Edwardsコネクタでサポートされているのは英語のみです。

test\TroubleShootUtility.class
このユーティリティは、コネクタ機能をテストするために使用されます。
test\global.properties
このファイルは、Troubleshootユーティリティを使用してターゲット・システムに接続するのに必要なパラメータおよび設定を指定するために使用されます。
test\log.properties
このファイルは、Troubleshootユーティリティの実行時、ログ・レベルおよびログ・ファイルの作成先ディレクトリを指定するために使用されます。


注意:

testディレクトリ内のファイルは、コネクタ上でテストを実行する場合にのみ使用します。

「手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。

コネクタのリリース番号の確認

デプロイしたコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. JDEConnector.jarファイルの内容を抽出します。デプロイしたコネクタの場合、このファイルは次のディレクトリにあります。

    OIM_home\xellerate\JavaTasks
    
    
  2. manifest.mfファイルをテキスト・エディタで開きます。manifest.mfファイルは、JDEConnector.jarファイル内にバンドルされているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号がVersionプロパティの値として表示されます。


関連資料:

『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』