Oracle Identity Manager デザイン・コンソール・ガイド リリース9.0.3 E05091-01 |
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この章では、Design Consoleの基本機能の使用方法について説明します。後の章に読み進む前に、このセクションを確認しておくことをお薦めします。
この章の内容は、次のとおりです。
Design Consoleの基本機能の動作は、すべてのフォームで使いやすさを実現するための標準です。ここでは、Design Consoleのメイン画面での標準的な動作と、フィールドおよびウィンドウのタイプを説明します。
データ・フィールドは、特定のレコードに関連する情報を表示するフォームにある表示領域です。たとえば、「First Name」は「Users」フォームにあるデータ・フィールドです。
あるフィールドのラベルが、黒色や青色で表示されることがあります。
このタイプのフィールドでは、情報の問合せ、作成、変更または削除を行うことができます。
このタイプのフィールドをダブルクリックすると、該当するDate & TimeまたはLookupウィンドウが表示されます。そこで、日付、時刻または参照値を選択できます。
フィールドの値が黒色または赤色で表示されることがあります。
このタイプのフィールドでは、情報の問合せまたは編集を行うことができます。
このタイプの値は読取り専用です。これにより、ユーザーが重要な情報に上書きすることはできなくなります。
参照フィールドを使用すると、値を検索できます。次の手順では、フィールドを参照する方法について説明します。
参照フィールドの使用手順:
別の方法として、フィールドを選択して[F4]キーを押す方法もあります。
Lookupウィンドウを閉じるには、「Cancel」をクリックします。
図4-1に「Lookup」ダイアログ・ボックスを示します。
「Lookup」ダイアログ・ボックスに検索条件に一致する結果が表示されます。
Date & Timeウィンドウを使用すると、月、年、日および時刻を選択できます。このウィンドウは、それが設定されているフィールドをダブルクリックすると表示されます。
日付および時刻を選択するには、次の手順を実行します。
目的のフィールドを選択して[F4]キーを押してもDate & Timeウィンドウを表示できます。
Date & Timeウィンドウが表示されます。
プルダウン・メニューから、目的の月を選択します。
Date & Timeウィンドウが閉じます。手順1でダブルクリックしたばかりのフィールドに、選択した日付と時刻が表示されます。
保存しないで終了するには「Cancel」をクリックします。
ボックス・フィールドには、事前定義の値リストがあります。ボックスをクリックすると、値が表示されます。同時に表示できる範囲を超える値がリストに含まれる場合、リストの右に垂直スクロールバーが表示されます。
値を選択するとリストが閉じ、選択された値がボックスに表示されます。
Notesウィンドウを使用すると、レコードの補足情報を入力できます。また、アダプタとともに使用する場合は、アダプタをコンパイルしている間、Design Consoleにより生成されたコードがこのウィンドウに表示されます。
Notesウィンドウを使用するには、次の手順を実行します。
大部分のDesign Consoleフォームには、複数のタブがあります。タブは通常、フォーム下方の領域にあります。タブには、ある組織で雇用されているユーザーなど、レコードについての追加情報が表示されます。図4-2を参照してください。
各タブには、独自の表および機能ボタンがあります。通常、フォームの上部にある情報が保存されるまで、タブ上のボタンは有効になりません。表のタブでは、そのタブ項目に関連付けられているレコードの表示および編集が可能です。
タブの表で行の情報を変更するには、編集する情報が含まれるフィールドをダブルクリックするか、または関連付けられている行ヘッダーをダブルクリックします。
User FormのAssignmentウィンドウを使用すると、用意されているエンティティを選択してレコードに割り当てることができます。「Assign」ボタンをクリックすると、Assignmentウィンドウが表示されます。
このウィンドウの左のパネルには、レコードに割当てできる項目(組織など)がリストされます。右のパネルには、すでにレコードに割り当てられている項目がリストされます。左右のパネルで選択できる値は、割り当てられている値、または割当て解除された値に応じて固有ですが、ボタンおよびこのダイアログ・ボックスの一般的な使用方法は、アプリケーション全体で同じです。
次に、このウィンドウで作業する方法を示します。
たとえば、「Process Definition」オブジェクトを選択せずに、「User Group」、「IT Resource Type Definition」オブジェクト、「Form Information」オブジェクトを選択できます。
完了したら、「OK」をクリックします。「Cancel」をクリックすると、行ったすべての割当ての変更が破棄されます。
Design Consoleを使用すると、データベース内のレコードに対して検索(「問合せ」とも呼ばれる)を実行できます。Design Consoleのすべてのフォームに検索機能があります。検索機能は、参照フィールドでも選択可能です。
検索を実行するには、ツールバーで双眼鏡アイコンをクリックします。
フォームのフィールドで検索条件をフィルタすることができます。これにより、返される結果は、入力した条件が一致するレコードだけに制限されます。検索を実行する前にすべてのフォーム・フィールドを空欄のままにしておくと、表のすべてのレコードが返されます。
検索ではワイルドカードを使用できます。ワイルドカード文字のアスタリスク(*)は、特定されていない検索条件の部分を表します。ワイルドカードは、フィールドに入力する値の先頭、途中または末尾で使用できます。たとえば、Design Consoleフォームの「Location」フィールドに「B*」と入力して検索を実行すると、文字Bから始まる地名を含むすべてのレコードが返されます(Burbank、Boston、Bristolなど)。文字*が検索する値の途中にある場合、たとえば「Br*on」では、Brで始まりonで終わるすべてのレコード、たとえばBrighton、Bostonなどが返されます。文字*を検索する値の先頭に、たとえば「*A」のように置いた場合、Aで終わるすべてのレコード、たとえばPhiladelphia、Tampaなどが返されます。
図4-3では、「Organizational Defaults」フォームで問合せが実行され、「Organization Name」フィールドを使用して検索条件がフィルタされます。フィルタ「Statew*;」を使用すると、確実に「Statew」で始まる名前の組織だけが返されます。
条件を問合せフィールドに入力した後、双眼鏡の記号をクリックするか、[Ctrl]+[Q]を押します。
結果は次のいずれかになります。
データベース内の複数のレコードが検索条件に一致した場合、各レコードの詳細を参照できます。それらのレコードをフォーム・ビューで参照する際には、いくつかのボタンを使用できます。これはVCRボタンとも呼ばれる方向ボタンで、ツールバーにあります。次にそれについて説明します。
大規模な結果セットを返す問合せの実行には、多くの時間が必要になり、コンピュータのリソースを消費することがあります。パフォーマンスを最適化するには、次の検索方法を使用します。
問合せを作成する際に、最も具体的な情報を入力します。たとえば、問合せ先の名がJOHN、姓がJACKSONである場合、単に姓がJACKSONである問合せ先を検索するのではなく、どちらの情報も入力します。
ワイルドカード(*)をアルファベットの先頭に置くと(たとえば、「*A」)、指定されたフィールドを空白にしておく場合と比較して、返されるレコードが少なくなります。
Design Consoleの「System Configuration」フォームで読み書きアクセス権を持っている場合(つまり、システム管理者である場合)、検索の結果セットに表示されるレコードの最大数を設定できます。その値を超える数のレコードが返された場合、Design Consoleには、「Query Size Exceeded」ダイアログ・ボックスが表示されます。図4-5を参照してください。
表示する結果セットについて特定の範囲またはサブセットを入力するように求められます。
図4-5では、結果セットの最大値である100を超えています。このダイアログを使用すると、1〜100のレコードだけを表示することができます。
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