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Oracle Identity Manager デザイン・コンソール・ガイド
リリース9.0.3

E05091-01
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11 Oracle Identity Managerのロギング機能

この章では、Oracle Identity Managerのロギング機能について説明します。次の内容について説明します。

概要

Oracle Identity Managerには、アプリケーションで実行されるアクティビティに関連するログ・ファイルの作成機能があらかじめインストールされています。これらのログ・ファイルに記録される情報のレベル、ログ・ファイルの場所、およびログ・ファイルへの情報のアーカイブ頻度は、構成ファイルでカスタマイズできます。また、Oracle Identity Managerでは、標準のエラーおよび標準の出力メッセージを含むファイルも提供しています。

Oracle Identity Managerで作成されるログ・ファイルを使用して、アプリケーションの様々なモジュール(Adapter FactoryやTask Schedulerなど)で実行されるアクティビティを追跡したり、エラー・メッセージやデータベースに対して実行される問合せを監視できます。このような追跡と監視のアクティビティは、発生の可能性がある問題のトラブルシューティングや、予測されるアプリケーションの動作のテストに役立ちます。

制御可能な項目は次のとおりです。

ログ・ファイルの場所とそのプロパティは、<XL_DC_HOME>/xlclient/config/ディレクトリにあるlog.propertiesというプロパティ・ファイルによって制御されます。

ログ・レベルの設定

Oracle Identity Managerでは、ロギングにlog4jが使用されます。Design Consoleのロギング・レベルは、<XL_DC_HOME>¥xlclient¥configディレクトリにあるロギング・プロパティ・ファイルlog.propertiesで構成されます。デフォルトでは、すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは警告レベルでログが出力されるように構成されています。ログ・レベルの変更は、すべてのコンポーネントに対して行うことも、個別のコンポーネント(Design Consoleなど)に対しても行うこともできます。

Oracle Identity Managerコンポーネントは、<XL_DC_HOME>¥xlclient¥config¥log.propertiesファイルのXELLERATEセクションにリストされています。次に例を示します。

log4j.logger.XELLERATE=WARN
log4j.logger.XELLERATE.DDM=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.ACCOUNTMANAGEMENT=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.SERVER=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.RESOURCEMANAGEMENT=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.REQUESTS=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.WORKFLOW=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.WEBAPP=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.SCHEDULER=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.SCHEDULER.Task=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.ADAPTERS=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.JAVACLIENT=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.POLICIES=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.RULES=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.DATABASE=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.APIS=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.OBJECTMANAGEMENT=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.JMS=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.REMOTEMANAGER=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.CACHEMANAGEMENT=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.ATTESTATION=DEBUG
log4j.logger.XELLERATE.AUDITOR=DEBUG

Designのログ・レベルを設定するには、<XL_DC_HOME>¥xlclient¥config¥log.propertiesファイルを次のように編集します。

  1. <XL_DC_HOME>¥xlclient¥config¥log.propertiesファイルをテキスト・エディタで開きます。このファイルには、Oracle Identity Managerの共通設定と、Oracle Identity Managerを構成するコンポーネントやモジュールごとの設定が含まれています。

    次に示すように、デフォルトではOracle Identity Managerは警告レベルでログが出力されるように構成されています。

    log4j.logger.XELLERATE=WARN
    

    これはOracle Identity Managerの共通の値です。個別のコンポーネントやモジュールは、プロパティ・ファイル内のこの共通値の後にリストされています。コンポーネントやモジュールごとに異なるログ・レベルを設定することもできます。特定のコンポーネントに設定したログ・レベルは共通設定よりも優先されます。

  2. 共通値を目的のログ・レベルに設定します。サポートされているログ・レベルは次のとおりです。記録される情報量が多い順に並んでいます(最も多いのがDEBUG、最も少ないのがFATAL)。

    • DEBUG

    • INFO

    • WARN

    • ERROR

    • FATAL

  3. コンポーネントやモジュールにはそれぞれ異なるログ・レベルを設定できます。たとえば、Design Consoleのログ・レベルをDEBUGにするには、次の値を設定します。

    log4j.logger.XELLERATE=WARN
    log4j.logger.XELLERATE.ACCOUNTMANAGEMENT=INFO
    log4j.logger.XELLERATE.JAVACLIENT=DEBUG
    
  4. 変更を保存します。

  5. Design Consoleを再起動して変更を反映させます。


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