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Oracle Identity Manager BMC Remedy Ticket Management Connectorガイド
リリース9.0.4
E05524-01
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1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。このマニュアルでは、Oracle Identity ManagerとBMC Remedy Ticket Managementとの統合に使用されるコネクタをデプロイする手順について説明します。


注意:

Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。

この章では、次の項目について説明します。


注意:

このガイドの一部では、BMC Remedy Ticket Managementをターゲット・システムと呼んでいます。

このコネクタでは、BMC Remedyがプロビジョニング・ツールまたはメディアとして扱われています。

このコネクタでは、ターゲット・アプリケーションとは、Remedy Help Deskベースの手動/自動プロセスを介して間接的にプロビジョニングされるアプリケーションのことです。


リコンシリエーション・モジュール

リコンシリエーションとは、ターゲット・システム上でのユーザー・アカウントの作成および変更を、Oracle Identity Manager内で複製することです。これは、構成したスケジュール済タスクによって開始される自動化プロセスです。


関連資料:

リコンシリエーションの構成の概念については、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』のOracle Identity Managerのデプロイ構成に関する項を参照してください。

ターゲット・システムからリコンサイルされるデータのタイプによって、リコンシリエーションは次のタイプに分類できます。

参照フィールド・リコンシリエーション

参照フィールド・リコンシリエーションには、次の参照フィールドのリコンサイルが含まれます。

  • Category

  • Item

  • Type

チケット・リコンシリエーション

チケット・リコンシリエーションには、次のフィールドのリコンサイルが含まれます。

  • Summary

  • Description

  • Category

  • Type

  • Item

  • CaseType

  • Login

  • Name

  • Source

  • Status

  • Closure Code

  • OIMUserId

  • CaseId

プロビジョニング・モジュール

プロビジョニングとは、Oracle Identity Managerを介してRemedy Help Deskシステムでチケットを作成または変更することです。プロビジョニング操作の実行には、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを使用します。

Oracle Identity Managerは、チケットのプロビジョニングのための基本プロビジョニング情報をRemedyに送信します。プロビジョニング・コネクタによりRemedyが起動され、チケットが生成されます。プロビジョニング情報は次のとおりです。

プロビジョニング操作の実行には、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを使用します。


関連資料:

プロビジョニングの概念については、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』のOracle Identity Managerのデプロイ構成に関する項を参照してください。

プロビジョニングでは、次のフィールドの値を指定できます。

サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

機能 タイプ 説明
Create Ticket プロビジョニング チケットを作成します。
Summary Updated プロビジョニング チケットのサマリーを更新します。
Category Updated プロビジョニング チケットのカテゴリを更新します。
Type Updated プロビジョニング チケットのタイプを更新します。
Item Updated プロビジョニング チケットのアイテムを更新します。
CaseType Updated プロビジョニング チケットの大/小文字タイプを更新します。
Source Updated プロビジョニング チケットのソースを更新します。
Reconcile Lookup Field リコンシリエーション 参照フィールドをリコンサイルします。
Reconcile Ticket Data リコンシリエーション BMC Remedy Ticket ManagementからOracle Identity Managerにチケット・データをリコンサイルします。

言語サポート

このリリースのコネクタでは、英語のみをサポートしています。この制限については、「既知の問題」の章でも説明します。

コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ

このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアの次のディレクトリにあります。

Help Desk/BMC Remedy/BMC Remedy Ticket Management

これらのファイルとディレクトリを次の表に示します。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル 説明
config/attributemapping_prov.properties
このファイルには、プロビジョニングに必要な属性が含まれます。
config/attributemapping_recon.properties
このファイルには、リコンシリエーションに必要な属性が含まれます。
lib/JavaTask/xlBMCRemedyTicket.jar
このファイルには、プロビジョニングに必要なクラス・ファイルが含まれます。
lib/ScheduleTask/xlBMCRemedyTicketRecon.jar
このファイルには、リコンシリエーションに必要なクラス・ファイルが含まれます。
resourcesディレクトリにあるファイル このリソース・バンドル・ファイルには、コネクタで使用される英語固有の情報が含まれます。

注意: リソース・バンドルは、Oracle Identity Managerのユーザー・インタフェースに表示されるローカライズ・バージョンのテキスト文字列を含むファイルです。これらのテキスト文字列には、管理およびユーザー・コンソールに表示されるGUI要素のラベルおよびメッセージが含まれます。

test/config/config.properties
このファイルには、ターゲット・システムに接続し、プロビジョニングを実行するために必要なパラメータが含まれます。
test/config/log.properties
このファイルはログ情報を格納するために使用されます。
test/scripts/BMCRemedyTicket.bat
test/scripts/BMCRemedyTicket.sh
このファイルはテスト・ユーティリティを実行するために使用されます。
xml/BMCTicketConnector_DM.xml
このファイルには、コネクタの次に示すコンポーネントが定義されています。
  • ITリソース・タイプ

  • ITリソース

  • リソース・オブジェクト

  • プロセス・フォーム

  • プロセス定義

  • プロセス・タスク

  • アダプタ・タスク


「手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。

コネクタのリリース番号の確認

次の方法のいずれかを使用して、コネクタのリリース番号を確認できます。

デプロイ前

デプロイする前にコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. xlBMCRemedyTicket.jarファイルの内容を抽出します。このファイルは、インストール・メディアの次のディレクトリにあります。

    Help Desk/BMC Remedy/BMC Remedy Ticket Management/lib/JavaTask
    
    
  2. テキスト・エディタでmanifest.mfファイルを開きます。manifest.mfファイルは、xlBMCRemedyTicket.jarファイル内にバンドルされているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号がVersionプロパティの値として表示されます。


注意:

デプロイ後もxlBMCRemedyTicket.jarファイルのコピーを保持している場合、いつでもこの方法を使用してコネクタのリリース番号を確認できます。コネクタをデプロイした後は、次の項で説明する「デプロイ後」の方法を使用することをお薦めします。

デプロイ後

デプロイ済のコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。


関連資料:

次の手順の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. フォーム・デザイナでプロセス・フォームを開きます。コネクタのリリース番号は、「Version」フィールドの値です。