アプリケーションの開発
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この節では、別の JVM で開発された Java アプリケーションを、BEA WebLogic Server 上で実行する場合に最適な機能を実行できるように、BEA JRockit に移行する方法について説明します。内容は以下のとおりです。
アプリケーションを BEA JRockit JVM に移行するプロセスは比較的簡単です。環境を若干変更して、簡単なコーディングのガイドラインに従うだけで済みます。この節では、その簡単なプロセスを正常に完了するための手順とヒントを示します。利点や、移行中に発生する可能性のある問題についても説明します。BEA JRockit で実行するときにアプリケーションが正常に動作するための、J2SE コーディングのベスト プラクティスも紹介します。
BEA JRockit JVM は BEA WebLogic Server に付属しているデフォルトの JVM です。現在、Java アプリケーションの開発に使用できる他の JVM も市販されていますが、BEA Systems では、WebLogic Server にデプロイされるアプリケーション用のプロダクション JVM として BEA JRockit JVM を使用することをお勧めします。
Intel ベースの Windows システムおよび Linux システムでのみ移行できます。サポートされるプラットフォームのリストについては、以下を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wljrockit/docs142/certif.html
アプリケーションを BEA JRockit 1.4.2 に移行するときに問題が発生したりバグを見つけたりした場合は、support@bea.com まで電子メールをお送りください。問題に関する以下のような情報をできる限りご提供ください。
*.dump
および *.mdmp
ファイルのコピー (*.mdmp
ファイルは Windows でのみ使用可能)
この節では、Sun Microsystems の HotSpot JVM や他のサードパーティ JVM から BEA JRockit JVM に移行する際に必要な、環境および実装の基本的な変更点について説明します。内容は以下のとおりです。
HotSpot (または他のサードパーティ JVM) から BEA JRockit JVM に移行するには、ファイルを以下のように変更する必要があります。
<WEBLOGIC_HOME>/common/bin/commEnv.cmd
(または .sh) の JAVA_HOME
環境変数を JRockit インストール構成のホーム ディレクトリ (たとえば<BEA_HOME>/jrockit81sp3_142_04
) に設定します。<WEBLOGIC_HOME>/common/bin/commEnv.cmd
(または .sh) の JAVA_VENDOR
環境変数を BEA
に設定します。-hotspot
など) を削除します。変更する必要のある他のフラグは MEM_ARGS と JAVA_VM です。config.xml
のデフォルトのコンパイラ設定を、<JAVA_HOME>/bin
ディレクトリの javac
コンパイラを指すように変更します。アプリケーションを BEA JRockit JVM に正常に移行するためのその他のコーディング プラクティスについては、「推奨されるコーディングのプラクティス」を参照してください。
アプリケーションを BEA JRockit JVM に移行したら、最適なパフォーマンスを求めて JVM をチューニングすることができます。たとえば、別の起動ヒープ サイズを指定したり、カスタムのガベージ コレクション パラメータを設定したりできます。BEA JRockit JVM のチューニングの詳細については、『BEA JRockit 1.4.2 JVM チューニング ガイド』を参照してください。
非標準のオプション (-X
で始まるオプション) は、起動時に JVM をチューニングするための重要なツールです。これらのオプションを使用して、さまざまな Java アプリケーションのニーズに適合するように BEA JRockit JVM の動作を変更します。
どの JVM でも非標準のオプションを使用しますが、オプション名は JVM 同士で異なる場合があります。たとえば、BEA JRockit では、世代別コンカレントおよび世代別コピー ガベージ コレクタで、ナーサリを設定するために非標準の -Xns
オプションを使用しますが、Sun の HotSpot JVM では、この値を設定するために -XX:NewSize
オプションを使用します。
アプリケーションを BEA JRockit に移行する場合は、用意されている非標準のオプションについて理解しておくことをお勧めします。詳細については、「名前別のコマンドライン オプション」を参照してください。
また、非標準のオプションはいつでも変更される可能性があることに注意してください。
アプリケーションをプロダクション環境に置く前に、必ず BEA JRockit JVM 上でテストしてください。アプリケーションを Sun JVM (HotSpot) で開発する場合は、プロダクション環境に置く前に JVM 上でアプリケーションをテストする必要があります。
BEA JRockit でアプリケーションをテストするには、次の手順に従います。
この節で説明した移行に関するヒントは、今後発展していくものです。BEA JRockit へ正常に移行するための方法は、移行するアプリケーションや使用されている VM によって異なることがよくあります。BEA Systems では、BEA JRockit へのアプリケーションの移行に関するユーザの経験に基づいた提案を歓迎します。BEA JRockit SDK の移行に関する以下のニュースグループまで、移行のアイデアやコメントをお気軽にお寄せください。
jrockit.developer.interest.migration
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