BEA JRockit 5.0 ドキュメント

名前別の BEA JRockit JDK コマンドラインオプション

BEA JRockit では、このページに示すコマンドラインオプションをコンフィグレーションやチューニングに使用します。

オプション名	説明	使用目的
-classpath -cp	クラスとリソースへのパスを設定します。	コンフィグレーション
-client	JRockit をクライアントモードで起動します。このオプションは、小さいヒープを使用し、比較的実行時間の短い場合に便利です。 JVM のモードを設定する (またはデフォルトを受け入れる) と、実行時に使用されるガベージコレクションアルゴリズムも設定されます。-client によって、シングルスペース、コンカレントマーク、コンカレントスイープガベージコレクタが起動します (詳細については、「BEA JRockit メモリ管理システムの使い方」を参照してください)。	コンフィグレーション
-D	Java システムプロパティを設定します。その設定は、java.lang.System のメソッドを使用して Java プログラムによって読み込まれます。	コンフィグレーション
-help	短いヘルプメッセージを表示します。	コンフィグレーション
-jrockit	JRockit をサーバモードで起動します。このオプションは、-server オプションで JVM を起動するのと同じ効果があります。
-server	JRockit をサーバモードで起動します。この値がデフォルトです。 JVM のモードを設定する (またはデフォルトを受け入れる) と、実行時に使用されるガベージコレクションアルゴリズムも設定されます。-server はスループットについて最適化された動的なガベージコレクタを起動します (詳細については、「BEA JRockit メモリ管理システムの使い方」を参照してください)。	コンフィグレーション
-showversion	JRockit の製品バージョンを表示してから起動を続行します。	コンフィグレーション
-verbose	-Xverbose を参照。	コンフィグレーション
-version	JRockit の製品バージョンを表示してから終了します。	コンフィグレーション
-X	拡張オプションに関する短いヘルプメッセージを表示してから終了します。	コンフィグレーション
-Xbootclasspath	J2SE JDK で供給されるものに代わって、JRockit で使用するブートストラップクラスおよびリソースの検索パスを設定します。ディレクトリ、.zip、および .jar ファイルの名前を、Windows の場合は「;」で、Linux の場合は「:」で区切って指定します。	コンフィグレーション
-Xbootclasspath/a	J2SE JDK で供給されるものに代わって、JRockit で使用するブートストラップクラスおよびリソースの検索パスを設定し、デフォルトブートストラップクラスパスの後にこの情報を付加します。例 : -Xbootclasspath/a:/path/to/classes	コンフィグレーション
-Xbootclasspath/p	J2SE JDK で供給されるものに代わって、JRockit で使用するブートストラップクラスおよびリソースの検索パスを設定し、デフォルトブートストラップクラスパスの前にこの情報を付加します。例 : -Xbootclasspath/p:/path/to/classes	コンフィグレーション
-Xdebug	JRockit でのデバッグサポートを有効にします。注意 : プロダクション環境では、このオプションを使用しないでください。
-Xgc:[ガベージコレクタ]	指定された固定ガベージコレクタをデプロイします。パラメータ : singlecon: シングルスペースコンカレント gencon: 世代別コンカレント parallel: シングルスペースパラレル	メモリ管理
-Xgcpause -Xverbose:gcpause	どちらのオプションもガベージコレクタによって生じた休止時間を出力します (-Xverbose を参照してください)。	メモリ管理
-Xgcprio:[優先順位]	指定された優先順位に従って、動的なガベージコレクタを設定します。 throughput: ガベージコレクタはできるだけ効率よく動作して、CPU リソースをできるだけ多く Java スレッドに与えるようにします。 pausetime: ガベージコレクタは、すべてのスレッドがガベージコレクションのために停止する各ガベージコレクション休止時間の長さを制限します。目標とするガベージコレクション休止時間長を設定するには、-Xpausetarget を使用します。	メモリ管理
-Xgcreport	アプリケーションの実行終了時にガベージコレクションの包括的なレポートを出力します。	メモリ管理
-Xjvmpi	JVMPI を実行するときに JVMPI イベントのグループを有効および無効にします。イベントは次のとおりです。 entryexit (デフォルトは ON) allocs (デフォルトは ON) monitors (デフォルトは ON) 注意 : Java 5 JDK では JVMPI が JVMTI に置き換えられていますが、まだサポートされています。	コンフィグレーション
-Xmanagement:[param1=,param2=,...]	VM の管理サーバを有効にします。Management Console が JRockit JVM に接続できるようにするためには管理サーバを起動しておく必要があります。 -Xmanagement で class= および classpath= パラメータを使用することによって (-Xmanagement:class=, classpath=) 管理クラスとそのクラスパスを指定できます。このオプションはクラスをロードし、空のコンストラクタが JVM の起動時の早い段階で呼び出されるようにします。そのコンストラクタから新しいスレッドが開始されて、管理クライアントが実行されます。	BEA JRockit Management Console
-Xms	ヒープの初期サイズを設定します。この値は KB (K,k)、MB (M,m)、または GB (G,g) 単位で指定できます。デフォルト : デフォルト値は JVM のモードによって異なります。 -server モード : 空き物理メモリ量の 25% と 64MB のうちの小さい方がデフォルト値となります。 -client モード : 空き物理メモリ量の 25% と 16MB のうちの小さい方がデフォルト値となります。	チューニング
-Xmx	ヒープの最大サイズを設定します。この値は KB (K,k)、MB (M,m)、または GB (G,g) 単位で指定できます。この値を決定するには、次のガイドラインに従います。デフォルト : 総物理メモリ量の 75% と 1GB のうちの小さい方がデフォルト値となります。	チューニング
-Xnoclassgc	クラスのガベージコレクションを無効にします。	メモリ管理
-Xnohup -Xrs	JRockit が CTRL_LOGOFF_EVENT イベントまたは SIGHUP イベントの監視や処理を行わないようにします。
-Xnoopt	JRockit がコードを最適化しないようにします。	コンフィグレーション
-Xns	世代別ガベージコレクタにおけるナーサリのサイズを設定します。 JRockit JVM にはナーサリの最大サイズに関するルールは特にありませんが、現在のヒープサイズの 95% を超えることはありません。デフォルト : デフォルト値は JVM のモードによって異なります。世代別ガベージコレクタが使用された場合は、次のことが当てはまります。 -server モード : デフォルトのナーサリサイズは CPU ごとに 10MB。たとえば、4 CPU のシステムでは 40MB になります。 -ｃlient モード : デフォルトのナーサリサイズは 2MB。	チューニング
-Xpausetarget	pausetime 優先順位 (-Xgcprio:pausetime) での実行におけるガベージコレクションの休止時間長の目標値を設定します。この値は秒 (s) またはミリ秒 (ms) の単位で指定できます。この目標値はガベージコレクタのガイドラインとして使用され、「最善努力」原則で使用されます。早すぎる OutOfMemory エラーを避けるために必要であれば、より長い休止が起こることもあります。デフォルト : デフォルト値は 500 ms。
-Xss	スレッドスタックサイズを設定します。この値は KB (K,k)、MB (M,m)、または GB (G,g) 単位で指定できます。注意 : 最小スレッドスタックサイズは、ia32 プラットフォームが 16KB で、ia64 プラットフォームが 96KB。-Xss を最小値より小さく設定すると、スレッドスタックサイズのデフォルトは自動的に最小値に設定されます。デフォルト : デフォルトのスレッドスタックサイズは次のとおりです。 win32: 64k linux32: 128k win64: 320k linux64: 1M	チューニング
-Xstrictfp	厳密な浮動小数点演算をすべてのクラスのすべてのメソッドでグローバルに有効にします。このオプションは、Java キーワードの strictfp と似ています。strictfp の詳細については、Java 言語仕様を参照してください。
-Xverbose:[param1,param2,...]	JRockit がシステムについての情報を起動時と実行時に画面に出力します。表示される情報は、このオプションで指定したパラメータによって異なります。 codegen cpuinfo gc gcpause gcreport load memory opt これらのオプションの詳細については、「BEA JRockit JVM の起動とコンフィグレーション」を参照してください。	コンフィグレーション
-Xverboselog:<ファイル>	指定されたファイルに冗長出力をロギングします。	N/A
-Xverbosetimestamp	-Xverbose オプションで生成される各冗長情報にタイムスタンプを付けます。	コンフィグレーション
-Xverify, -Xverify:[all \| none]	完全なバイトコードの検証を実行します。	コンフィグレーション
-XXaggressive	Java アプリケーション実行のできるだけ早い段階で適応性のある最適化を行います。これを行うため、ボトルネックディテクタが最初から高い頻度で実行され、その後、実行頻度は徐々に低くなります。このオプションには、利用可能なメモリを積極的に使用するよう BEA JRockit に指示するという働きもあります。	N/A
-XXcompactratio	BEA JRockit によるガベージコレクションの実行時に Java ヒープのどれだけ (何パーセント) を圧縮するかを設定します。	N/A
-XXfullsystemgc	System.gc() が呼び出されるたびに古い領域のガベージコレクションと完全圧縮を行います。ソフト参照も解除されます。	N/A
-XXhpm	このオプションでは、Hotspot ディテクタでソフトウェア的なサンプリングを行う代わりに、ハードウェアのパフォーマンスカウンタを使用し、最適化を推し進めます。ハードウェアのパフォーマンスカウンタを使用すると、ホットスポットサンプリングの精度が高くなり、パフォーマンスが向上します。このオプションは、Itanium 上の Red Hat 4.0 および SUSE 9.0 で利用できます。	N/A
-XXjra:[param1,param2,...]	コマンドラインから JRA の記録を開始します。次のパラメータの 1 つまたは全部を指定してください。 delay recordingtime filename sampletime nativesamples	BEA JRockit Runtime Analyzer の使い方
-XXlargeObjectLimit	オブジェクトがラージオブジェクトとして扱われるときの制限を指定します。この値は KB (K,k)、MB (M,m)、または GB (G,g) 単位で指定できます。デフォルト : デフォルト値は 2k。	N/A
-XXlargepages	JRockit で使用される仮想メモリに対して物理メモリ内のラージページのマッピングを試みます。	N/A
-XXminblocksize	フリーリストに戻される最小メモリ領域と、スレッドローカル領域 (TLA) の大きさを設定します。したがって、このオプションはフリーリスト上の利用可能な最小メモリチャンクを設定することになります。	N/A