診断ツールの概要

Oracle JRockit JVM 診断ガイドでは、JVM を使ってアプリケーションを実行する場合に発生する問題を効果的に特定および解決できる、特定のツールやその他の Oracle JRockit JVM の機能の使い方を説明します。この節の各章では、これらのツールの概要および使用方法について説明します。

Oracle JRockit Mission Control に含まれているモニタ、管理、分析ツール。ツールセットの JRockit Mission Control は、過度なパフォーマンスオーバーヘッドを発生させることなく、Java アプリケーションのモニタ、管理、プロファイリング、およびメモリリークの解消に使用することができます (「Oracle JRockit Mission Control ツールの使用」を参照)。
カスタマイズ可能な冗長ログは、メモリ管理やコードの最適化など、JRockit JVM の各種コンポーネントの実行時情報を低いオーバーヘッドで提供します (「冗長出力の概要」を参照)。
スレッドダンプは、プロセスの一部となっているすべてのスレッドの状態のスナップショットです。スレッドダンプは、アプリケーションにおけるスレッドのアクティビティに関する情報を示します。これは問題を診断し、アプリケーションおよび JVM のパフォーマンスをより高度に最適化するのに役立ちます (「スレッドダンプの使用」を参照)。
Ctrl-Break ハンドラ。プロセスを中断して、実行中のプロセスに関する情報を出力したり、JRockit JVM と直接やり取りしたりすることができます。Jrcmd を使用することで、実行中の JVM プロセスに「即座に」Ctrl-Break ハンドラコマンドを送信できます (「診断コマンドの実行」を参照)。
Time Zone Updater。米国の 2005 年エネルギー政策法 (U.S. Energy Policy Act of 2005) の成立に伴う 2007 年の夏時間の変更 (US2007DST) に対応するよう、インストール済みの JDK/JRE イメージを最新のタイムゾーンデータで更新するために必要です (「Oracle JRockit Time Zone Updater」参照)。
JRockit Runtime Analyzer 記録を作成する必要がある Oracle JRockit Mission Control 1.0 ユーザ向けの手順説明。JRA では、JRockit JVM を実行時 VM として使用しているユーザにとって非常に有益な本製品の内部情報を豊富に提供します (JRockit Mission Control 1.0 での JRA 記録の作成を参照)。
「Oracle JRockit Mission Control の使用事例」。この節では、JRockit JVM 上で実行されているアプリケーションのモニタと管理を行うための、Oracle JRockit Mission Control のさまざまな使い方を示します。以下のツールの使い方に関する説明があります。

JRockit Management Console
JRockit Runtime Analyzer (JRA)
The JRockit Memory Leak Detector (Memleak)

診断ガイド

診断ツールの概要

この節の内容