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Oracle JRockit JVM システム プロパティ

System クラスでは、現在の作業環境の特性や属性を定義するプロパティ (キー/値ペア) のセットが保持されます。システム プロパティは Java アプリケーションの起動時に初期化され、現在のユーザに関する情報や Java ランタイムの現在のバージョン、製品ベンダにバグを報告するための URL など、実行時環境に関するさまざまな情報が格納されます。

この章では、Oracle JRockit JVM で使用できる主要なシステム プロパティについて説明します。

J2SE 1.4.2 および 5.0 の仕様では、上記のように、システム プロパティは System クラスによって保持されています。Java クラス内では、単純に getProperty() メソッドを呼び出すことによって、これらのプロパティを取得できます。コード リスト 4-1 に、getProperty() メソッドを使用してシステム プロパティを取得するコードの例を示します。

コード リスト 4-1 システム プロパティの取得
      String os_name        =   System.getProperty("os.name");
String os_arch = System.getProperty("os.arch");
String java_home = System.getProperty("java.home");
String java_vm_name = System.getProperty("java.vm.name");

 


java.vendor

このプロパティは J2SE JDK/JRE の製品ベンダを示します。たとえば、以下のようなベンダ名が格納されます。

次に例を示します。

Oracle

 


java.vendor.url

このプロパティは J2SE JDK/JRE の製品ベンダの URL を示します。次に例を示します。

 


java.vendor.url.bug

このプロパティは J2SE JDK/JRE の製品ベンダのバグ報告用 URL を示します。たとえば、以下のような URL が格納されます。

 


java.version

このプロパティは J2SE JDK/JRE の製品バージョンを示します。この情報により、JDK または JRE のどのバージョンが実行されているのかを確認できます。バージョン番号も Sun JRE と Oracle JRockit JRE の両方に共通の形式で出力の 1 行目に表示されます。このプロパティによって生成される情報は次の形式で表示されます。

<jdk_major_version>.<jdk_minor_version>.<jdk_micro_version>[_<jdk_update_version>][-<milestone>]

以下のバージョン出力の例では、値を太字で示します。

java version "1.5.0_03"
Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.5.0_03-b07)
BEA JRockit(R) (build dra-45238-20050523-2021-win-ia32, R25.2.0-28)

java.version の詳細については、次の URL の情報を参照してください。


http://java.sun.com/j2se/versioning_naming.html 

 


java.runtime.version

このプロパティは J2SE JDK/JRE の製品バージョンとビルド識別子を示します。この値は、java -version の出力の 2 行目に、次の形式で表示されます。

<jdk_major_version>.<jdk_minor_version>.<jdk_micro_version>[_<jdk_update_version>][-<milestone>]-<build_number> 

以下のバージョン出力の例では、値を太字で示します。

java version “1.5.0_03"
Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.5.0_03-b07)
BEA JRockit(R) (build dra-45238-20050523-2021-win-ia32, R25.2.0-28)

この値は Sun JRE と JRockit JRE の両方に共通の値です。

詳細については、次の URL の情報を参照してください。


http://java.sun.com/j2se/versioning_naming.html

 


java.vm.name

このプロパティは JVM 実装の識別名を示します。このプロパティの情報は java -version の出力の 3 行目に表示されます。表示される VM 名は、実際に使用している JVM に応じて以下のいずれかになります。

または

以下のバージョン出力の例では、値を太字で示します。

java version "1.5.0_03"
Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.5.0_03-b07)
BEA JRockit(R) (build dra-45238-20050523-2021-win-ia32, R25.2.0-28)

 


java.vm.vendor

このプロパティは JVM 実装のベンダを示します。次に例を示します。

 


java.vm.vendor.url

このプロパティは JVM 実装のベンダの URL を示します。次に例を示します。

 


java.vm.version

このプロパティは JVM 実装のバージョンを示します。バージョン ID は java -version の出力の 3 行目に表示されます。この ID が JRockit JVM のバージョンを区別する主な方法です。JRockit JVM のさまざまなリリースを以下の例に示します。

以下のバージョン出力の例では、値を太字で示します。

java version "1.5.0_03"
Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.5.0_03-b07)
BEA JRockit(R) (build dra-45238-20050523-2021-win-ia32, R25.2.0-28)

 


java.vm.specification.version

このプロパティは、JRockit JVM インスタンスが準拠している Java 仮想マシン仕様のバージョンを示します。

次に例を示します。

1.0

 


java.vm.specification.vendor

このプロパティは、JRockit JVM インスタンスが準拠している Java 仮想マシン仕様のベンダを示します。

次に例を示します。

Sun Microsystems Inc

 


java.vm.specification.name

このプロパティは、JRockit JVM インスタンスが準拠している Java 仮想マシン仕様の名前を示します。

次に例を示します。

Java 仮想マシン仕様

 


os.name

このプロパティはオペレーティング システムの識別名を示します。JRockit JVM では、以下のような名前が表示されます。

次に例を示します。

Windows XP

オペレーティング システムのサポートの詳細については、次の URL の「Oracle JRockit JDK サポート対象のコンフィグレーション」を参照してください。


http://edocs.bea.com/jrockit/jrdocs/suppPlat/supp_plat.html

 


os.arch

このプロパティは オペレーティング システムのアーキテクチャを示します。Oracle JRockit JVM では、以下のような名前が表示されます。

次に例を示します。

x86

サポート対象のアーキテクチャの詳細については、次の URL の「Oracle JRockit JDK サポート対象のコンフィグレーション」を参照してください。


http://edocs.bea.com/jrockit/jrdocs/suppPlat/supp_plat.html

 


os.version

このプロパティは オペレーティング システムのバージョンを示します。次に例を示します。

5.1

オペレーティング システムのサポートの詳細については、次の URL の「Oracle JRockit JDK サポート対象のコンフィグレーション」を参照してください。


http://edocs.bea.com/jrockit/jrdocs/suppPlat/supp_plat.html

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