JRockit Memory Leak Detector ユーザーズ ガイド

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はじめに

BEA JRockit Memory Leak Detector は、BEA JRockit 上で動作する Java アプリケーション内部のメモリ リークを検出します。メモリ リークとは、そのアプリケーションでもはや使われることのないメモリをアプリケーション コードが保持し続けていることを表します。BEA JRockit Memory Leak Detector は、割り当てられているオブジェクトのタイプ、数、サイズ、互いの関係などの情報を提供するリアルタイムのプロファイリング ツールです。他の同様のツールとは異なり、後で分析するためにヒープ全体のダンプを作成する必要はありません。表示されるデータは実行中の JVM から直接取得され、JVM は比較的小さなオーバーヘッドで実行を続けることができます。分析が行われるときはツールの接続を切断できるため、JVM は再び通常の速度で実行されます。したがって、このツールはプロダクション環境での実行にも適しています。

このツールの目的は、メモリ リークしているオブジェクトのタイプ (つまりクラス) を表示し、問題の原因を特定しやすくすることです。もう 1 つの目的は、理解や知識を深めることにより、今後のプロジェクトで同様のプログラミング エラーを回避できるようにすることです。

この節の内容は以下のとおりです。

 


BEA JRockit Memory Leak Detector の新機能

詳細については、『リリース ノート』を参照してください。

 


JRockit Mission Control のライセンス情報

現在用意されているライセンス タイプは以下のとおりです。

必要なライセンスをダウンロードするには、次のページにアクセスしてください。

http://dev2dev.bea.com/jrockit/tools.html

 


BEA JRockit Memory Leak Detector のオーバーヘッド

BEA JRockit を実行することに比べると、BEA JRockit Memory Leak Detector を実行するためのコストは非常に小さく、ガベージ コレクションに少し余分に間がかかることが目につく程度です。割り当てスタック トレースを有効にする場合はオーバーヘッドがもっと大きくなることもあるので、使用にあたっては注意を要します。そのため、小さいコストでアプリケーションのモニタとプロファイリングが行えます。

 


このユーザーズ ガイドについて

このドキュメントでは、ユーザの Java アプリケーションからメモリ リークを見つけ出す方法を説明します。また、メモリ リークの修復方法についてのヒントも提供します。このユーザーズ ガイドでは、読者が JVM の知識を有し、Java アプリケーションの開発に精通していることを前提にしています。

 


追加情報の参照

BEA JRockit ドキュメント セットには BEA JRockit に関するその他の情報も含まれています。利用できるドキュメントの詳細なリストについては、BEA JRockit ドキュメントを参照してください。


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