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Oracle Configuration Managerインストレーションおよび管理ガイド
リリース10.2.7
B50389-01
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3 高度なデプロイメント・タスク

この章では、Oracle Configuration Managerをデプロイする様々な方法について説明します。

3.1 Oracle Configuration Managerの一括デプロイメント

Oracle Configuration Managerは、監視する必要のある各OCM_INSTALL_ROOTにデプロイできます。大規模な企業では、これによって大量のインストールが必要になります。デプロイメントを簡単にするために、Oracle Configuration Managerの配布ファイルを中心的な場所に置きます。Oracle Configuration Managerのデプロイに使用できる様々なオプションは次のとおりです。

3.1.1 ネットワーク・ファイル・システム

Oracle Configuration Managerの配布ファイルは、ネットワーク・ファイル・システム(NFS)を介して利用できます。Oracle Configuration Managerの配布ファイルを各ホストで使用できるようにした後、必要なOCM_INSTALL_ROOTディレクトリに解凍し、setupCCR.shスクリプトを実行できます。

  1. UNIXベースのシステムでは、次のコマンドを発行して解凍済のファイルを保護します。

    umask 077
    
  2. その後、次のように解凍コマンドを実行します。

    % unzip -d <OCM_INSTALL_ROOT> /nfsdisk/ccr-Production-10.2.7.0.0-<OS_NAME>-<CHIP_ARCH>.zip
    OR
    % unzip -d <OCM_INSTALL_ROOT> /net/hostname/directory/ccr-Production-10.2.7.0.0-<OS_NAME>-<CHIP_ARCH>.zip
    

Oracle Configuration Managerのプラットフォーム固有の配布ファイルの名前は、ccr-Production-10.2.7.0.0-<OS_NAME>-<CHIP_ARCH>.zipです。OS_NAMEはLinux、AIX、Windowsなどのオペレーティング・システムの名前で、<CHIP_ARCH>はi386x86などのベース・アーキテクチャです。

3.1.2 セキュア・コピー(SCP)およびセキュア・シェル(SSH)

Oracle Configuration Managerは、中央の信頼できるホストからもデプロイできます。

システム管理者は、Oracle Configuration Managerの配布ファイルを解凍するインストール・スクリプトを作成し、このインストール・スクリプトを起動できます。(次の例では、ccr-Production-10.2.7.0.0-<OS_NAME>-<CHIP_ARCH>.zipはOracle Configuration Managerの配布ファイルで、installscript.shは管理者が作成したインストール・スクリプトです。)

Oracle Configuration Managerの配布ファイルとインストール・スクリプトの両方がリモート・システムにコピーされ、インストール・スクリプトが実行されます。真にセキュアな環境では、scpコマンドは次のとおりです。注意: このコマンドでパスワードが要求されます。

% scp ccr-Production-10.2.7.0.0-<OS_NAME>-<CHIP_ARCH>.zip \ <user>@<hostname>:ccr-Production-10.2.7.0.0-<OS_NAME>-<CHIP_ARCH>.zip
% ssh <user>@<hostname> installscript.sh -s
where <user> is a remote username on the host denoted by <hostname>

installscript.shスクリプトには、次のコマンドが含まれています。

  1. UNIXベースのシステムでは、umaskコマンドで解凍済のファイルを保護します。

    umask 077
    
  2. 次にunzipコマンドが続きます。

    unzip -d <OCM_INSTALL_ROOT> ccr-Production-10.2.7.0.0-<OS_NAME>-<CHIP_ARCH>.zip
    <OCM_INSTALL_ROOT>/ccr/bin/setupCCR -s <CSI> <MetaLinkUserName> <Country_Code>
    
    • OS_NAMEはLinux、AIX、Windowsなどのオペレーティング・システムの名前で、<CHIP_ARCH>はi386x86などのベース・アーキテクチャです。

    • CSIカスタマ・サポートIDです。

    • MetaLinkUserNameはOracle Metalinkのユーザー名です。

    • Country Codeは顧客の国コードです。有効な国コードのリストは、付録A「国コード」を参照してください。

3.1.3 Oracle Enterprise Manager Grid Control

Oracle Enterprise Manager Grid Controlを使用して2通りの方法でOracle Configuration Managerをデプロイできます。

  • Oracle Configuration Managerの配布ファイル(ccr-Production-10.2.7.0.0-<OS_NAME>-<CHIP_ARCH>.zip)をOCM_INSTALL_ROOT/sysman/agent_download/ccr/<OS>ディレクトリ(OSはオペレーティング・システム)にコピーします。

  • 監視対象ホストで実行できるEnterprise Manager Grid Controlのビルトイン機能を使用してOracle Configuration Managerをデプロイすることもできます。この方法を使用するには、次の点が真である必要があります。

    • Oracle Management Agentがすべてのホスト・マシンにデプロイされている必要があります。

    • Oracle Configuration Managerの配布ファイルが、各リモート・ホストのエージェントで使用可能である必要があります(これは、NFSまたはWebサーバーを使用して行えます)。

すべてのシステムでOracle Configuration Managerのコピー、解凍および設定を行うOSスクリプトを作成できます。次に例を示します。

#!/bin/sh
cd <OCM_INSTALL_ROOT>;
wget http://oms_machinename:4889/agent_download/ccr/linux ccr-Production-10.2.7.0.0-<OS_NAME>-<CHIP_ARCH>.zip;
umask 077
unzip -d . ccr-Production-10.2.7.0.0-<OS_NAME>-<CHIP_ARCH>.zip;
/ccr/bin/setupCCR -s <CSI> <MetaLinkUserName> <Country_Code>;
exit

3.1.3.1 データベース・ホームに関する補足情報

Oracle Configuration Managerをデータベース・ホームにデプロイする場合、データベース構成スクリプトを実行する必要があります。次のコマンドを入力します。

$setenv OCM_INSTALL_ROOT <ocm_install_root>;
$setenv ORACLE_SID <oracle sid>;
OCM_INSTALL_ROOT/ccr/admin/scripts/installCCRSQL.sh collectconfig;
OCM_INSTALL_ROOT/ccr/bin/emCCR collect;

setenvコマンドは、すべてのUNIXのシェルでは機能しない可能性があります。Oracle E-Businessデータベースの場合、ebs_collectconfigオプションを使用してinstallCCRSQLを実行する必要があります。詳細は、「構成収集用のデータベースの整備」を参照してください。