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Oracle Configuration Managerインストレーションおよび管理ガイド
リリース10.2.7
B50389-01
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4 Oracle Configuration Managerの管理

この章の内容は次のとおりです。


重要:

1つのホストに複数インスタンスがある共有Oracleホーム環境でOracle Configuration Managerを実行する場合、emCCRコマンドを実行する前にORACLE_CONFIG_HOMEをインスタンスに設定します。

4.1 構成データの収集(接続モード)

構成データは定期的に自動で収集されます。デフォルトでは、収集は、毎日、もともとのインストールが行われた時間にスケジューリングされます。構成データの手動収集を開始するには、次のコマンドを入力します。

OCM_INSTALL_ROOT/ccr/bin/emCCR collect

このコマンドで構成データが収集され、オラクル社のサーバーにアップロードされます。構成データは、スケジューラが起動済の場合にのみ収集されます。スケジューラは、emCCR stopコマンドで手動で停止しないかぎり、常に稼働しています。この場合、スケジューラを手動で再起動し、構成データが自動的に収集されるようにする必要があります。emCCR statusと入力し、スケジューラのステータスを確認します。スケジューラが起動しているかどうかが示されます。スケジューラを起動するには、次のコマンドを入力します。

OCM_INSTALL_ROOT/ccr/bin/emCCR start

4.1.1 スケジューラを使用した構成データの収集

スケジューラはアクティビティのコーディネータとして機能し、スケジューリングの多様な機能と定期的な収集機能の両方を提供します。スケジューリングされた収集は、Oracle Configuration Managerが接続モードで稼働している場合にのみ使用可能です。

構成データは、毎日、毎週または毎月、特定の日時に収集できます。emCCR set collection_intervalコマンドを使用して構成データの自動収集の間隔を設定できます。

emCCR stopemCCR set collection_intervalemCCR holdemCCR resumeemCCR getupdatesemCCR uploadおよびemCCR configコマンドは、スケジューラが起動済の場合にのみ使用できます。

これらのコマンドの詳細は、第5章「Oracle Configuration Managerクライアントの管理」を参照してください。

4.2 構成データの収集(非接続モード)

Oracle Configuration Managerを非接続モードで使用している場合、構成データを手動で収集する必要があります。このモードではスケジューラが稼働していないため、定期的な構成データの自動収集に使用できません。

構成データは、emCCR collectコマンドを使用して手動で収集できます。このコマンドを実行すると、OCM_CONFIG_HOME/state/upload/ディレクトリにocmconfig.jarが作成されます。このファイルには、手動で収集された構成データが含まれます。その後、このファイルをOracleサーバーにアップロードできます。構成データの手動収集の詳細は、5.3項「emCCR collect」を参照してください。

このモードでサポートされるコマンドは、emCCR collectemCCR statusemCCR enable_targetemCCR disable_targetemCCR update_componentsconfigCCRおよびemCCR helpのみです。

4.3 Oracle Configuration Managerの更新

Oracle Configuration Managerは、手動でも自動的にも更新できます。


重要:

Oracle Configuration Managerが読取り専用の共有ファイル・システムにインストールされている場合、自動更新は行えません。この状況では、自動更新機能を無効にし、すべての更新を手動で行う必要があります。

4.4 IPアドレスおよびMACアドレスの収集の無効化

ホストIPアドレスとネットワーク・インタフェースのMACアドレスの収集を無効にできます。これらの収集を無効にするには、次のエントリをOCM_CONFIG_HOME/config/collector.propertiesファイルに追加する必要があります。

4.5 NFSディスク情報のデフォルト収集の有効化

NFSマウントされたファイル・システムの情報は、デフォルトでは収集されません。ローカル・ファイル・システムの情報のみがデフォルトで収集されます。

NFSマウントされたファイル・システムの情報の収集を有効にするには、次のエントリをOCM_CONFIG_HOME/config/collector.propertiesファイルに追加する必要があります。

metric.host.ecm_os_filesystem.nfs_enable=true

4.6 共有Oracleホームのサポート

共有Oracleホームは、複数のホストまたは1つのホスト上の複数インスタンスで使用およびアクセスできるOracle製品のインストールです。詳細は、1.4項「共有Oracleホームについて」を参照してください。

1つのホストに複数のインスタンスがある場合、データを収集する各インスタンスにOracle Configuration Managerを追加する必要があります。複数のホストにあるインスタンスからデータを収集する場合、各ホストにOracle Configuration Managerを追加する必要があります。各共有ホーム環境でのOracle Configuration Managerの構成の詳細は、第2章「Oracle Configuration Managerのインストール」を参照してください。

各ORACLE_CONFIG_HOMEでそれぞれのスケジューラ・プロセスを実行します。Windowsでは、Oracle Configuration Managerスケジューラはサービスです。サービスの名前は次のとおりです。

Oraclex_OHx_OCHConfigurationManager
xはドライブの文字です。
      OHはOracleホーム名です。
      OCHはORACLE_CONFIG_HOMEの値です。

注意:

共有Oracleホームのサポートは、E-Business Suiteリリース12には適用されません。

4.6.1 コマンドの実行

1つのホストに複数のインスタンスがある環境の場合、emCCRコマンドの実行前にORACLE_CONFIG_HOME変数を設定する必要があります。この変数によって、emCCRコマンドが実行されるホームが決まります。

特定のORACLE_CONFIG_HOMEに対してemCCRコマンドを実行するには、次の手順を行います。

  1. setenv $ORACLE_CONFIG_HOME <home_dir>
    OCM_INSTALL_ROOT/ccr/bin/emCCR <command>
    
    

Oracle Configuration Managerが複数のホストによって共有される1つのインスタンス用に構成されている場合、ユーザーは、コマンドの実行時に目的のホストに存在する必要があります。

    OCM_INSTALL_ROOT/ccr/bin/emCCR <command>

4.6.2 データの場所

Oracle Configuration Managerが1つのホスト上の複数インスタンス用に構成されている場合、構成、ロギングおよび状態情報は、ORACLE_CONFIG_HOMEごとに格納されます。この情報は次のディレクトリにあります。

  • ORACLE_CONFIG_HOME/ccr/configには、構成ファイルが含まれます。

  • ORACLE_CONFIG_HOME/ccr/logには、ログ・ファイルが含まれます。

  • ORACLE_CONFIG_HOME/ccr/stateには、状態ファイルおよび収集されたデータが含まれます。

  • ORACLE_CONFIG_HOME/ccr/state/review/targetMap.xmlファイルは、収集されたデータのサマリーです。

Oracle Configuration Managerが複数のホストによって使用される1つのインスタンス用に構成されている場合、構成、ロギングおよび状態情報は、ホストごとに格納されます。この情報は次のディレクトリにあります。

  • OCM_INSTALL_ROOT/ccr/hosts/<hostname>/configには、構成ファイルが含まれます。

  • OCM_INSTALL_ROOT/ccr/hosts/<hostname>/logには、ログ・ファイルが含まれます。

  • OCM_INSTALL_ROOT/ccr/hosts/<hostname>/stateには、状態ファイルおよび収集されたデータが含まれます。