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Oracle Fail Safe概要および管理ガイド
リリース3.4.1 for Microsoft Windows
E06262-01
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B Oracleサポート・サービスへの連絡

この付録では、次の項目について説明します。

B.1 問題の報告

メッセージの中には、オラクル社に連絡して問題を報告するようにお薦めしているものがあります。Oracleサポート・サービスにご連絡いただく場合は、あらかじめ次の情報をご用意ください。

1 = プログラムは使用不可。操作に致命的な影響があります。
2 = プログラムは使用可能。操作は非常に制限されています。
3 = 機能はかぎられているが、プログラムは使用可能。操作全体にそれほど重大な影響はありません。
4 = ユーザーにより、プログラムで問題を回避。操作への影響はきわめて微小です。

B.2 バージョン情報の検出

実行中のソフトウェアのバージョンは、Oracle Fail Safe Managerのヘルプ・メニューで確認できます。「ヘルプ」「Oracle Fail Safe Managerのバージョン情報」を選択します。

B.3 Oracle Fail Safeの問題のトレース

トレース機能を使用すると、エラー情報がログ・ファイルにダンプされます。この機能はOracle Fail Safeで受け取るエラーの追跡、報告、検査に役立ちます。

トレース機能はノード単位で有効にします。

次の手順に従い、クラスタのサーバー・ノード上でトレース機能を有効にし、トレース・フラグを設定してください。

  1. Windowsのレジストリ・エディタを起動します。

  2. レジストリのツリー表示から、次の順序で選択します。

    「HKEY_LOCAL_MACHINE」「SOFTWARE」「ORACLE」「FailSafe」「Tracing」

  3. レジストリ・エディタのメニュー・バーから「編集」を選択し、「値の追加」を選択して「文字列の追加」ダイアログ・ボックスを開きます。

  4. 「値の名前」フィールドに、表B-1に示されたOracle Services for MSCS値を入力します。

  5. 「データタイプ」フィールドにREG_SZと入力します。

  6. 「OK」をクリックして「文字列エディタ」ダイアログ・ボックスを開きます。

  7. 「文字列」フィールドで、表B-1に示されているOracle Services for MSCS文字列を1つ以上入力します。複数の項目がある場合は、カンマで区切ってください。

  8. 複数のOracle Services for MSCSトレース・フラグを設定する場合は、手順3〜7を繰り返します。

  9. MSCSクラスタ アドミニストレータを使用してOracle Services for MSCSを停止します。

  10. Windowsの「コントロール パネル」で「サービス」を選択し、すべてのクラスタ・ノード上でOracle Services for MSCSを停止します。

  11. MSCSクラスタ アドミニストレータを使用してOracle Services for MSCSを再起動し、トレースを開始します。

すべてのクラスタ・ノード上でこれらの手順を繰り返し、クラスタ全体でトレース機能を必ず有効にしてください。

表B-1 クラスタのサーバー・ノードが使用するトレース・フラグ

文字列 説明

FSR_TRACE_OUTPUT

パスおよびファイル名

Oracle Fail SafeリソースDLLに関するトレース情報を書き込むファイルのパスおよびファイル名を指定します。次に例を示します。

C:\fsr_tracelog

FSS_TRACE_OUTPUT

パスおよびファイル名

Oracle Services for MSCSに関するトレース情報を書き込むファイルのパスおよびファイル名を指定します。次に例を示します。

C:\fss_tracelog

FSS_TRACE_FLAGS

CLUSTER_MGR

クラスタ管理ソフトウェアに対して実行されたコールに関する情報を記録します。


CR_DBRES

「リソースをグループに追加」ウィザードの実行時にデータベース・リソースを作成するときに、情報を記録します。


CR_SAMPLE

「サンプル・データベースの作成」操作に関するトレース情報を取得します。この情報には、手順ごとの開始と停止の項目(タイムスタンプあり)が含まれています。


DB_RES

Oracle Fail SafeリソースDLLがデータベースにアクセスするときに、情報を記録します。


DEL_SAMPLE

「サンプル・データベースの削除」操作に関する情報を記録します。CR_SAMPLE操作と似ています。


GR_VERIFY

「グループの検証」操作に関する情報を記録します。


LOCAL_TRACE

ローカル・トレースを使用可能にして、あるクラスタ・ノードのトレース出力を、そのノードのFSS_TRACE_OUTPUTファイルに書き込むように指定します。このフラグを指定しない場合、すべてのクラスタ・ノードのトレース出力はOracle Services for MSCSを実行するノード(クラスタ・グループが常駐するノード)のFSS_TRACE_OUTPUTファイルに書き込まれます。

トレースする情報のタイプを指定するために、1つ以上の追加のFSS_TRACE_FLAG文字列を指定する必要があります。LOCAL_TRACE文字列のみを指定した場合、トレース出力は作成されません。


SQLNET

Oracle Services for MSCSが実行したOracle Net構成に関連する詳しい内部情報を生成します。Oracle Net構成の変更が必要な操作が実行されるたびに、情報が記録されます。これには、サンプル・データベースの作成や削除、あるいはグループに対するデータベースの追加や削除が含まれます。


VERIFY_DB

「スタンドアロン・データベースの検証」操作に関する情報を記録します。

FSU_TRACE_OUTPUT

パスおよびファイル名

Oracle Services for MSCSに関するトレース情報を書き込むファイルのパスおよびファイル名を指定します。例: C:\fsu_tracelog.log

注意: FSU_TRACE_OUTPUTファイルは、常に追加され、上書きされることはありません。つまり、ファイルが削除されるまで、あるいはFSU_TRACE_OUPUTレジストリ・エントリが削除または再定義されるまで、ファイルのサイズは大きくなり続けます。ファイルのサイズが大きくなりすぎないように監視し、トレース機能は短期間でのみ使用可能にすることをお薦めします。


B.4 トレース・ファイルとアラート・ファイルの保管

トレース・ファイルとアラート・ファイルは、クラスタ・ディスクまたはプライベート・ディスクに保管できます。