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Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2)for Solaris Operating System(SPARC 64-bit)

B25029-02
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2 Oracle Database Companion CDの要件

この章では、Oracle Database 10g Companion CDインストール・メディアから製品をインストールするための要件について説明します。 この章の内容は、次のとおりです。

ハードウェアおよびソフトウェアの動作保証

このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームとオペレーティング・システム・ソフトウェアの新バージョンが動作保証されている場合があるため、OracleMetaLinkのWebサイトで動作保証情報を確認してください。このWebサイトには、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新リストが掲載されています。OracleMetaLinkのWebサイトには、次のURLからアクセスできます。

http://metalink.oracle.com

Oracleソフトウェアをインストールするための全般的な要件

次の各項では、Oracleソフトウェアをインストールするための全般的な要件について説明します。

rootとしてのシステムへのログイン

Oracleソフトウェアをインストールする前に、rootユーザーとして複数の作業を完了しておく必要があります。rootユーザーとしてログインするには、次の手順のどちらか一方を実行します。


注意:

サイレント・インストールを実行する場合を除き、X Window Systemワークステーション、X端末、またはXサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCまたはその他のシステムからソフトウェアをインストールする必要があります。 


必要なオペレーティング・システム・グループおよびユーザー

このシステムへOracleソフトウェアを初めてインストールするかどうか、およびインストールする製品によっては、次のオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成が必要になる場合があります。

システム上のOracleソフトウェアの全インストールに対して、1つのOracleインベントリ・グループが必要です。初回インストール後は、そのシステムへの以降のすべてのOracleソフトウェアのインストールに、同じOracleインベントリ・グループを使用する必要があります。ただし、個別にインストールする場合は、異なるOracleソフトウェア所有者ユーザーを作成して、別のインストールにすることはできます。


注意:

ローカル・ユーザーおよびグループを作成するかわりに、ディレクトリ・サービスに適切なユーザーおよびグループを作成できます。たとえば、Network Information Service(NIS)などのディレクトリ・サービスです。ディレクトリ・サービスの使用方法は、システム管理者に問い合せるか、またはオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。 


次の各項では、Oracleインベントリ・グループおよびOracleソフトウェア所有者ユーザーの作成方法について説明します。

Oracleインベントリ・グループ

すでにOracleソフトウェアがシステムにインストールされている場合は、既存のOracleインベントリ・グループを、新規Oracleソフトウェアのインストールに使用するオペレーティング・システム・ユーザーのプライマリ・グループにする必要があります。次の各項では、既存のインベントリ・グループを識別する方法と、必要な場合に作成する方法について説明します。

Oracleインベントリ・グループの有無の判別

Oracleソフトウェアをシステムに初めてインストールするときに、Oracle Universal InstallerによりoraInst.locファイルが作成されます。このファイルで、Oracleインベントリ・グループ名およびOracleインベントリ・ディレクトリのパスが識別されます。Oracleインベントリ・グループが存在するかどうかを判別するには、次のコマンドを入力します。

# more /var/opt/oracle/oraInst.loc

このコマンドの出力にoinstallグループ名が表示される場合、そのグループはすでに存在しています。

oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。

inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory
inst_group=oinstall

inst_groupパラメータは、Oracleインベントリ・グループ名oinstallを示しています。

Oracleインベントリ・グループの作成


注意:

Oracleインベントリ・グループのグループ名にはoinstallを使用することをお薦めします。 


oraInst.locファイルが存在しない場合は、次のコマンドを入力してoinstallグループを作成します。

# /usr/sbin/groupadd oinstall

Oracleソフトウェア所有者ユーザー

次のいずれかの場合には、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。

Oracleソフトウェア所有者ユーザーの有無の判別

oracleという名前のOracleソフトウェア所有者ユーザーが存在するかどうかを判別するには、次のコマンドを入力します。

# id -a oracle

oracleユーザーが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。

uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)

ユーザーが存在する場合は、既存のユーザーを使用するか、ユーザーを作成するかどうかを決定します。既存のユーザーを使用する場合は、そのユーザーのプライマリ・グループがOracleインベントリ・グループであることを確認します。

詳細は、次のいずれかの項を参照してください。


注意:

既存のユーザーを使用または変更する前に、必要に応じてシステム管理者に問い合せてください。  


Oracleソフトウェア所有者ユーザーの作成

Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合、または新規Oracleソフトウェア所有者ユーザーが必要な場合は、次の手順で作成します。


注意:

次の手順では、oracleという名前のユーザーがすでに存在する場合を除き、ユーザー名oracleを使用してください。 


  1. oracleユーザーを作成するには、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/useradd -g oinstall[ -G dba] oracle
    
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    • -gオプションでは、oinstallなどのプライマリ・グループを指定します。これは、Oracleインベントリ・グループを指定する必要があります。

    • -Gオプションは、オプションのセカンダリ・グループを指定します。

  2. 次のようにoracleユーザーのパスワードを設定します。

    # passwd -r files oracle
    
    

作業を進めるには、「必須ソフトウェア・ディレクトリ」の項を参照してください。

既存のOracleソフトウェア所有者ユーザーの変更

oracleユーザーが存在し、プライマリ・グループがoinstallではない場合は、次のようなコマンドを入力し、-gオプションを使用してプライマリ・グループを指定し、-Gオプションを使用して必要なセカンダリ・グループを指定します。

# /usr/sbin/usermod -g oinstall -G dba oracle

必須ソフトウェア・ディレクトリ

この項では、Oracleソフトウェアについて識別または作成する必要がある次のディレクトリについて説明します。

Oracleベース・ディレクトリ

Oracleベース・ディレクトリは、Oracleソフトウェア・インストールの最上位ディレクトリとなります。Microsoft Windowsシステム上でOracleソフトウェアに使用されるC:¥Oracleディレクトリに似ています。UNIXベースのシステム上では、Optimal Flexible Architecture(OFA)ガイドラインに、Oracleベース・ディレクトリに次のようなパスを使用するという推奨事項があります。

/mount_point/app/oracle_sw_owner

各項目の意味は次のとおりです。

複数のインストールに同じOracleベース・ディレクトリを使用する方法と、インストールごとに個別のOracleベース・ディレクトリを作成する方法があります。様々なオペレーティング・システム・ユーザーが同じシステムにOracleソフトウェアをインストールする場合は、各ユーザーが個別のOracleベース・ディレクトリを作成する必要があります。たとえば、次のOracleベース・ディレクトリは、同時に同じシステムに存在することが可能です。

/u01/app/oracle
/u01/app/orauser
/opt/oracle/app/oracle

Oracleベース・ディレクトリを作成するか既存のものを使用するかを問わず、ORACLE_BASE環境変数を設定してこのディレクトリへのフル・パスを指定する必要があります。


注意:

システムに他のOracleベース・ディレクトリが存在する場合にも、Oracleベース・ディレクトリを作成できます。 


既存のOracleベース・ディレクトリの識別

既存のOracleベース・ディレクトリのパスが、Oracle Flexible Architecture (OFA)ガイドラインに準拠していない場合があります。ただし、既存のOracleインベントリ・ディレクトリまたは既存のOracleホーム・ディレクトリを識別する場合に、通常、Oracleベース・ディレクトリを識別できます。次の手順を実行します。

決定した方法に応じて、次のどちらかを参照してください。

Oracleベース・ディレクトリの作成

適切なファイル・システムを識別する手順は、次のとおりです。

  1. df -kコマンドを使用して、マウントされている各ファイル・システムの空きディスク領域を判断します。

  2. 表示される出力から、十分な空き領域のあるファイル・システムを識別します。

  3. 識別したファイル・システム用のマウント・ポイント・ディレクトリの名前をメモします。

Oracleベース・ディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよびアクセス権を指定する手順は、次のとおりです。

  1. 次のような各コマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリに推奨サブディレクトリを作成し、それに対する適切な所有者、グループおよびアクセス権を設定します。

    # mkdir -p /mount_point/app/oracle_sw_owner
    # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app/oracle_sw_owner
    # chmod -R 775 /mount_point/app/oracle_sw_owner
    
    

    識別したマウント・ポイントが/u01で、oracleがOracleソフトウェア所有者のユーザー名の場合、推奨されるOracleベース・ディレクトリ・パスは次のようになります。

    /u01/app/oracle
    
    
  2. この後の項でoracleユーザーの環境を構成するときに、ORACLE_BASE環境変数を設定してこのディレクトリを指定してください。

Oracleインベントリ・ディレクトリ

Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory)には、システムにインストールされた全ソフトウェアのインベントリが格納されます。このディレクトリは、単一システムにインストールされたすべてのOracleソフトウェアに必須であり、共有のものです。システムにOracleソフトウェアを初めてインストールするときには、Oracle Universal Installerからこのディレクトリへのパス指定を求めるプロンプトが表示されます。次のパスを選択することをお薦めします。

oracle_base/oraInventory

Oracle Universal Installerにより、指定したディレクトリが作成され、そこに適切な所有者、グループおよびアクセス権が設定されます。Oracleインベントリ・ディレクトリを手動で作成する必要はありません。


注意

このディレクトリは、すべてのOracleソフトウェアのインストールで使用されます。必ず定期的にバックアップを作成してください。

すべてのOracleソフトウェアをシステムから完全に削除する場合を除き、このディレクトリを削除しないでください。 


Oracleホーム・ディレクトリ

Oracleホーム・ディレクトリは、特定のOracle製品のソフトウェアをインストールするために選択するディレクトリです。様々なOracle製品、または同じOracle製品の異なるリリースは、個別のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。Oracle Universal Installerを実行すると、このディレクトリへのパスと識別名の指定を求めるプロンプトが表示されます。Oracleホーム・ディレクトリは、Oracleベース・ディレクトリのサブディレクトリとして指定する必要があります。Oracleホーム・ディレクトリについては、次のようなパスを指定することをお薦めします。

oracle_base/product/10.2.0/companion_1

Oracle Universal Installerにより、指定したディレクトリ・パスがOracleベース・ディレクトリの下に作成されます。また、適切な所有者、グループおよびアクセス権も設定されます。Oracleホーム・ディレクトリを手動で作成する必要はありません。

oracleユーザーの環境の構成

Oracle Universal Installerはoracleアカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracleユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次の設定が必要です。

oracleユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。

  1. X端末(xterm)などの新規ターミナル・セッションを開始します。

  2. 次のコマンドを入力して、リモート・ホスト上で実行されているX Windowアプリケーションがこのシステムに表示されるかどうかを確認します。

    $ xhost fully_qualified_remote_host_name
    
    
  3. ソフトウェアをインストールするシステムにログインしていない場合は、そのシステムにoracleユーザーとしてログインします。

  4. oracleユーザーとしてログインしていない場合は、ユーザーをoracleに切り替えます。

    $ su - oracle
    
    
  5. oracleユーザーのデフォルト・シェルを判別するには、次のコマンドを入力します。

    $ echo $SHELL
    
    
  6. テキスト・エディタでoracleユーザーのシェル起動ファイルを開きます。

    • Bash(bash)シェルの場合

      $ vi .bash_profile
      
      
    • Bourneシェル(sh)またはKornシェル(ksh)の場合

      $ vi .profile
      
      
    • Cシェル(cshまたはtcsh)の場合

      % vi .login
      
      
  7. 次の行を入力または編集して、デフォルトのファイル・モード作成マスクに値022を指定します。

    umask 022
    
    
  8. ファイル内でORACLE_SIDORACLE_HOMEまたはORACLE_BASE環境変数が設定されている場合は、ファイルから該当する行を削除します。

  9. ファイルを保存してエディタを終了します。

  10. シェル起動スクリプトを実行するには、次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Bashシェルの場合

      $ . ./.bash_profile
      
      
    • BourneまたはKornシェルの場合

      $ . ./.profile
      
      
    • Cシェルの場合

      % source ./.login
      
      
  11. ソフトウェアをローカル・システムにインストールしない場合は、次のコマンドを入力し、Xアプリケーションをローカル・システム上に表示するように指示します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

      $ DISPLAY=local_host:0.0 ; export DISPLAY
      
      
    • Cシェルの場合

      % setenv DISPLAY local_host:0.0
      
      

    この例で、local_hostは、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。

  12. /tmpディレクトリの空きディスク領域が必要量より少ないと判断した場合、必要量の空き領域があるファイル・システムを識別し、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定して、このファイル・システムの一時ディレクトリを指定します。手順は次のとおりです。

    1. df -kコマンドを使用して、十分な空き領域がある適切なファイル・システムを識別します。

    2. 必要に応じて、次のような各コマンドを入力して、識別したファイル・システムに一時ディレクトリを作成し、このディレクトリに対する適切なアクセス権を設定します。

      $ su - root
      # mkdir /mount_point/tmp
      # chmod a+wr /mount_point/tmp
      # exit
      
      
    3. 次のようなコマンドを入力し、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

      • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

        $ TMP=/mount_point/tmp
        $ TMPDIR=/mount_point/tmp
        $ export TMP TMPDIR
        
        
      • Cシェルの場合

        % setenv TMP /mount_point/tmp
        % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
        
        
  13. 次のコマンドを入力して、ORACLE_HOMEおよびTNS_ADMIN環境変数が設定されていないことを確認します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

      $ unset ORACLE_HOME
      $ unset TNS_ADMIN
      
      
    • Cシェルの場合

      % unsetenv ORACLE_HOME
      % unsetenv TNS_ADMIN
      
      
  14. 環境が適切に設定されたかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    $ umask
    $ env | more
    
    

    umaskコマンドで値22022または0022が表示され、この項で設定した環境変数が正しい値になっていることを確認します。

Oracle HTML DB製品をインストールするための要件

Oracle HTML DBインストール・タイプをインストールすると、Oracle HTML DB、Oracle HTTP Server、またはOracle HTML DBとOracle HTTP Serverをインストールできます。


注意:

Oracle HTML DB製品は、Oracle Databaseで使用するOracleホームとは別のOracleホームにインストールする必要があります。 


Oracle HTML DB製品インストール・タイプの要件は、次のように分類できます。

Oracle HTTP Serverの要件

Oracle HTTP Serverは新規のOracleホームにインストールする必要があります。Oracle HTTP Serverは、インストールごとに個別のOracleホーム・ディレクトリを使用させることにより、同じシステム上に複数をインストールできます。

Oracle HTTP Serverを新規のOracleホームにインストールする前に、システムが次の要件を満たしていることを確認してください。

Oracle Databaseの要件

Oracle HTTP Serverを実行するには、Oracle9ただし、Oracle HTTP Serverは個別のホームに存在する必要があります。

たとえば、Oracle DatabaseをOraDB10g_Home1にインストールしたとします。Oracle Universal Installerを実行してOracle HTML DBをインストールするとき、OraDB10g_Home1にインストールしたOracle Databaseを指定できます。ただし、Oracle HTML DBは、Oracle HTTP Serverを含むOracleホームとは別のOracleホーム(たとえば、OraDB10g_Home2)にインストールする必要があります。

ハードウェア要件

システムは、次の最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。

システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は、次のとおりです。

  1. 物理RAMのサイズを判別するには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/prtconf | grep "Memory size"
    
    

    システムにインストールされている物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。

  2. 構成済スワップ領域のサイズを判別するには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/swap -s
    
    

    追加のスワップ領域を構成する方法は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  3. /tmpディレクトリの空きディスク領域の量を判別するには、次のコマンドを入力します。

    # df -k /tmp
    
    

    /tmpディレクトリの空きディスク領域が125 MB未満の場合は、次のいずれかの手順を実行します。

    • /tmpディレクトリから不要なファイルを削除します。

    • oracleユーザーの環境を設定するときに、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

    • /tmpディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。ファイル・システムの拡張については、必要に応じてシステム管理者に問い合せてください。

  4. システム上の空きディスク領域の量を判別するには、次のコマンドを入力します。

    # df -k
    
    
  5. システム・アーキテクチャでソフトウェアを実行できるかどうかを判別するには、次のコマンドを入力します。

    # /bin/isainfo -kv
    
    

    このコマンドの予期される出力はプロセッサのタイプです。プロセッサのアーキテクチャが、現行リリースの要件と一致していることを確認してください。


    注意:

    予期される出力が表示されない場合、このシステムにはソフトウェアをインストールできません。 


ソフトウェア要件

システムに次のソフトウェアがインストールされているかどうかを確認します。これらの要件を確認する手順は、表の後に説明します。

項目  要件 

オペレーティング・システム 

次のいずれかの64ビット・オペレーティング・システム・
バージョン

  • Solaris 8 Update 7以上

  • Solaris 9 Update 6以上

  • Solaris 10

 

パッケージ 

SUNWarc
SUNWbtool
SUNWhea
SUNWlibm
SUNWlibms
SUNWsprot
SUNWtoo
SUNWi1of
SUNWi1cs
SUNWi15cs
SUNWxwfnt
SUNWsprox

注意: ロケールによっては、Java用の追加フォント・パッケージが必要となる場合もあります。詳細は、次のWebサイトを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.4.2/font-requirements.html
 

Oracle Messaging Gateway 

Oracle Messaging Gatewayは、Oracle Streams Advanced Queuing(AQ)の次のソフトウェアとの統合をサポートしています。

IBM MQSeries V5.3、クライアントおよびサーバー

Tibco Rendezvous 7.2 

PL/SQLネイティブ・
コンパイル 

次のいずれか:

  • Sun ONE Studio 8(CおよびC++ 5.5)

  • gcc 3.4.2

 

Pro*C/C++、
Oracle Call Interface、
Oracle C++ Call Interface、
Oracle XML Developer's Kit(XDK)、GNU Compiler Collection(GCC) 

Sun ONE Studio 8(CおよびC++ 5.5) 

Oracle JDBC/OCIドライバ 

次のオプションのJDKバージョンをOracle JDBC/OCIドライバとともに使用できますが、インストールには必要ありません。

  • Sun Java 2 SDK Standard Edition 1.2.2_14およびJNDI拡張機能

  • Sun Java 2 SDK Standard Edition 1.3.1_09およびJNDI拡張機能

  • Sun Java 2 SDK Standard Edition 1.4.2-b05以上(32ビットおよび64ビット用、JNDI拡張機能付き)

注意: このリリースではJDK 1.4.2がインストールされます。 

システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は、次のとおりです。

  1. オペレーティング・システムのバージョンを判別するには、次のコマンドを入力します。

    # uname -r
    
    

    このコマンドのサンプル出力を次に示します。

    5.9
    
    

    このサンプル出力では、表示されたバージョンはSolaris 9(5.9)です。オペレーティング・システムのアップグレードの詳細は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  2. 必要なパッケージがインストールされているかどうかを判別するには、チェックするパッケージごとに次のようなコマンドを入力します。

    # pkginfo -i SUNWarc SUNWbtool SUNWhea SUNWlibm SUNWlibms SUNWsprot \
     SUNWsprox SUNWtoo SUNWi1of SUNWi1cs SUNWi15cs SUNWxwfnt
    
    

    パッケージがインストールされていない場合、インストールします。

必要なパッチのチェック


注意:

次の表に示すパッチ・バージョンは最低バージョンです。同じパッチの以降のバージョンもサポートされています。 


必要なオペレーティング・システム・パッチは次のとおりです。

インストール・タイプ
または製品
 
要件 

すべてのインストール 

Solaris 8のパッチ:

Solaris 8のJ2SE Patch Clusterに含まれるすべてのパッチ:

  • 108528-23、SunOS 5.8: kernel update patch

  • 108652-66、X11 6.4.1: Xsun patch

  • 108773-18、SunOS 5.8: IIIM and X I/O Method patch

  • 108921-16、CDE 1.4: dtwm patch

  • 108940-53、Motif 1.2.7 and 2.1.1: Runtime lib. patch for Solaris 8

  • 108987-13、SunOS 5.8: Patch for patchadd and patchrm

  • 108989-02、/usr/kernel/sys/acctctl & /.../exacctsys patch

  • 108993-45、SunOS 5.8: LDAP2 client, libc, libthread and libnsl libraries patch

  • 109147-24、SunOS 5.8: linker patch

  • 110386-03、SunOS 5.8: RBAC Feature Patch

  • 111023-02、SunOS 5.8: /kernel/fs/mntfs and ... sparcv9/mntfs

  • 111111-03、SunOS 5.8: /usr/bin/nawk patch

  • 111308-03、SunOS 5.8: /usr/lib/libmtmalloc.so.1 patch

  • 111310-01、SunOS 5.8: /usr/lib/libdhcpagent.so.1 patch

  • 112396-02、SunOS 5.8: /usr/bin/fgrep patch

次の追加パッチ:

  • 111721-04、SunOS 5.8: Math Library (libm) patch

  • 112003-03、SunOS 5.8: Unable to load fontset ... iso-1 or iso-15

  • 112138-01、SunOS 5.8: usr/bin/domainname patch

 

すべてのインストール 

Solaris 9のパッチ:

  • 112233-11、SunOS 5.9: Kernel Patch

  • 111722-04、SunOS 5.9: Math Library (libm) patch

Numa Systemsでは次の追加パッチが必要です。

  • 115675-01、SunOS 5.9: liblgrp API

  • 113471-08、SunOS 5.9: Miscellaneous SunOS Commands Patch

  • 115675-01、SunOS 5.9: /usr/lib/liblgrp.so Patch

 

PL/SQLネイティブ・
コンパイル、Pro*C/C++、
Pro*FORTRAN、
Oracle Call Interface、
Oracle C++ Call Interface、
Oracle XML Developer's Kit(XDK) 

Solaris 8およびSolaris 9のパッチ:

112760-05、C 5.5: Patch for S1S8CC C compiler 

Oracle Messaging Gateway 

WebSphere MQのCorrective Service Diskettes(CSD):

  • MQSeries V5.1のCSD09以上

  • MQSeries Client for Sun Solaris, Intel Platform Edition- V5.1 SupportPac MACE

 

オペレーティング・システム・パッチがインストールされているかどうかを判別するには、次のようなコマンドを入力します。

# /usr/sbin/patchadd -p | grep patch_number


注意:

前述のコマンドでパッチ番号を指定する際に、バージョン番号を含めないでください。こうすることで、パッチのいずれかのバージョンがインストールされていれば、コマンドにより結果が戻されます。 


オペレーティング・システム・パッチがインストールされていない場合、次のWebサイトからダウンロードし、インストールします。

http://sunsolve.sun.com

Oracle HTML DBの要件

Oracle HTML DBの要件は次のとおりです。

Oracle Databaseの要件

Oracle HTML DBには、Oracle Databaseリリース9.2.0.3以上のインストールが必要です。Oracle HTML DBは、Oracle HTTP Serverを含むOracleホームにインストールします。このOracleホームは、Oracle HTML DBおよびOracle HTTP Serverのいずれの場合も、Companion CD Oracleホームと呼ばれます。このCompanion CD Oracleホームは、Oracle HTML DBがOracle*Netを使用してOracle Databaseにアクセスできるかぎり、Oracle Databaseホームとは別の物理サーバー上に存在することが可能です。

たとえば、Oracle DatabaseをOraDB10g_Home1にインストールしたとします。Oracle Universal Installerを実行してOracle HTML DBをインストールするとき、OraDB10g_Home1にインストールしたOracle Databaseを指定できます。ただし、Oracle HTML DBは、Oracle HTTP Serverを含むOracleホームとは別のOracleホーム(たとえば、OraDB10g_Home2)にインストールする必要があります。

インストール時に、次のデータベース情報を指定する必要があります。

インストールを開始する前に、この情報を確認してください。

ディスク領域要件

Oracleホームがあるファイル・システムに355 MB以上の空きディスク領域があることを確認します。

Oracleホーム・ディレクトリに十分な領域があるかどうかをチェックするには、次のコマンドを入力します。

# df -k /httpserver_oracle_home_path

Oracle HTTP Serverの要件

Oracle HTML DBを実行するには、Oracle HTTP Serverおよびmod_plsqlにアクセスできる必要があります。次の製品には、この要件を満たすバージョンのHTTP Serverとmod_plsqlが含まれています。

システムがこれらの要件を満たしていない場合は、Oracle Database 10g Companion Productsのインストール時にOracle HTTP Server 10gをインストールする必要があります。

Oracle XML DBの要件

使用するデータベースにはOracle XML DBをインストールする必要があります。インストール時に作成されたかOracle Database Configuration Assistantにより作成された事前構成済データベースを使用する場合、Oracle XML DBのインストールと構成はすでに完了しています。

関連項目:

Oracle XML DBを既存のデータベースに手動で追加する方法は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。 

Oracle Textの要件

Oracle HTML DBで検索可能なオンライン・ヘルプを使用するには、Oracle Textをインストールする必要があります。Oracle Textは、デフォルトでOracle Databaseの一部としてインストールされます。

さらに、Oracle Textのデフォルト言語設定がインストールされていることを確認します。Oracle Textのデフォルト言語をインストールするには、適切なdrdeflang.sqlスクリプト(たとえば、アメリカ英語の場合はdrdefus.sql)を次のディレクトリから実行します。

$ORACLE_HOME/ctx/admin/defaults

関連項目:

Oracle Textの詳細は、『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。 

ブラウザの要件

Oracle HTML DBアプリケーションを表示または開発するには、使用するWebブラウザでJavaScriptとHTML 4.0およびCSS 1.0規格がサポートされている必要があります。この要件を満たしているブラウザは、次のとおりです。

Oracle Database 10g Productsのインストール要件

Oracle Database 10g Productsインストール・タイプの要件は次のとおりです。

Oracle Databaseの要件

Oracle Database 10g Productsインストール・タイプから製品をインストールする前に、システムがOracle Database 10gリリース2(10.2)のOracleホームにアクセスできることを確認する必要があります。必要な場合は、最初にこのリリースのOracle Databaseをインストールまたはアップグレードします。

関連項目:

Oracle Databaseのインストール方法については、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。 

Oracle Databaseインストールで使用するOracleホーム・ディレクトリを識別します。識別するには、次のコマンドを使用してoratabファイルの内容をチェックします。

# more /var/opt/oracle/oratab

ディスク領域要件

Oracleホーム・ディレクトリを含むファイル・システムに1194 MB以上の空きディスク領域があることを確認します。

Oracleホーム・ディレクトリに十分な領域があるかどうかをチェックするには、次のコマンドを入力します。

# df -k oracle_home_path

Oracle Workflow Serverの要件

Oracle Workflow Serverの要件は次のとおりです。

インストール時に、Oracle Databaseインストールに関する次の情報を指定する必要があります。

Oracle Database 10g Companion Productsのインストール要件

Oracle Database 10g Companion Productsインストール・タイプを使用すると、Oracle HTTP Server、Oracle Workflow中間層コンポーネント、またはOracle HTTP ServerとOracle Workflow中間層コンポーネントの両方をインストールできます。これらの製品は、Oracle Databaseとは異なるOracleホームにインストールする必要があります。

Oracle Workflow中間層コンポーネントの要件は次のとおりです。

Oracle Workflow Serverの要件

Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールする前に、Oracle Workflow ServerがOracle Database 10gのOracleホームにインストールされていることを確認する必要があります。Oracleホームの内容は、Oracle Universal Installerを使用してチェックできます。または、/etc/oratabファイルを開いて、システム上にOracle Databaseインストール用に作成されたOracleホームの詳細を確認できます。

Oracle Workflow Serverがインストールされていない場合は、このマニュアルにあるOracle Database 10g Productsのインストールに関する指示に従ってください。Oracle Workflowは、インストール後にOracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントを使用して構成する必要があります。

関連項目:

「Oracle Database 10g Productsのインストール」 

Oracle HTTP Serverの要件

Oracle Workflow中間層コンポーネントを実行するには、Oracle HTTP Serverにアクセスできる必要があります。Oracle Workflow中間層コンポーネントは、Oracle HTTP Serverとともに新規のOracleホーム・ディレクトリにインストールできます。また、この製品は、
mod_plsqlとともにOracle HTTP Serverを含む既存のOracle HTTP ServerのOracleホームにインストールすることもできます。次の製品のOracleホーム・ディレクトリは、この要件を満たしています。

ディスク領域要件

次の表に、Oracle Database 10g Companion Productsのディスク領域要件を示します。

インストールする製品  必要なディスク領域(MB) 

Oracle HTTP Server 

2100 

Oracle HTTP ServerおよびOracle Workflow 

2400 

ネットワークの設定

一般的に、Oracle Databaseをインストールするコンピュータは、ネットワークに接続されており、Oracle Databaseインストールを格納するローカル記憶域、表示モニター、およびCD-ROMかDVDドライブを備えています。

この項では、一般的な環境とは異なるコンピュータにOracle Databaseをインストールする方法について説明します。次の場合について説明します。

DHCPコンピュータへのインストール

Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)はネットワークに動的なIPアドレスを割り当てます。動的なアドレス割当てにより、コンピュータはネットワークに接続するたびに異なるIPアドレスを使用できます。場合によっては、コンピュータの接続中にIPアドレスを変更することもできます。1つのDHCPシステムに静的および動的なIPアドレス割当てを混在させることも可能です。

ソフトウェアはDHCP設定内でIPアドレスを追跡するため、ネットワーク管理が簡素化されます。このため、新規のコンピュータをネットワークに追加する際は、そのコンピュータに固有のIPアドレスを手動で割り当てる必要はありません。

複数のホームがあるコンピュータへのインストール

Companion CD製品は、複数のホームがあるコンピュータにインストールできます。複数のホームがあるコンピュータは、複数のIPアドレスに関連付けられています。このため、通常は、コンピュータに複数のネットワーク・カードがあります。各IPアドレスは1つのホスト名に関連付けられます。さらに、ホスト名の別名も設定できます。Oracle Universal Installerは、デフォルトでORACLE_HOSTNAME環境変数の設定を使用してホスト名を検索します。ORACLE_HOSTNAMEが設定されておらず、インストール先が複数のネットワーク・カードがあるコンピュータの場合、Oracle Universal Installerは/etc/hostsファイルの最初のエントリを使用してホスト名を判別します。

クライアントは、このホスト名、またはこのホスト名の別名のいずれかを使用してコンピュータにアクセスできる必要があります。これを確認するには、短縮名(ホスト名のみ)および完全名(ホスト名とドメイン名)を使用して、クライアント・コンピュータからホスト名をpingします。両方のテストをパスする必要があります。

ORACLE_HOSTNAME環境変数の設定

次の手順でORACLE_HOSTNAME環境変数を設定します。

たとえば、完全修飾ホスト名がsomehost.us.acme.comの場合は、次のいずれかのコマンドを入力します。

Bourne、BashまたはKornシェルの場合

$ ORACLE_HOSTNAME=somehost.us.acme.com
$ export ORACLE_HOSTNAME

Cシェルの場合

% setenv ORACLE_HOSTNAME somehost.us.acme.com

複数の別名を持つコンピュータへのインストール

複数の別名を持つコンピュータは、1つのIPと複数の別名でネーミング・サービスに登録されます。ネーミング・サービスでは、これらの別名を同じコンピュータに対して解決します。このようなコンピュータにOracle Databaseをインストールするには、ORACLE_HOSTNAME環境変数を、使用するホスト名のコンピュータに設定します。


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