Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2)for Solaris Operating System(SPARC 64-bit) B25029-02 |
|
この章では、Oracle Database Companion CDインストール・メディアからインストールできる製品の概要と、各製品のインストール前に考慮する必要がある問題について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
インストール・プロセスは、次の手順で構成されます。
http://otn.oracle.co.jp/document/
次の各項では、Oracle HTML DBインストール・タイプを選択した場合にインストールされる製品について説明します。
Oracle HTML DBは、Oracle DatabaseインストールでWebアプリケーションを迅速に開発およびデプロイするためのツールです。このツールを使用すると、デスクトップ・データベースの生産性の利点と、Oracle Databaseのセキュリティ、信頼性およびパフォーマンスが得られます。既存の表、ビューまたはスプレッドシートからのインポート・データに関して、わずかなプログラミングまたはスクリプト記述とWebブラウザのみで、レポート・アプリケーションやデータ入力アプリケーションを作成できます。
Oracle HTML DBは、Oracle HTTP Serverとともに新規のOracleホームにインストールできます。または、インストール・メディアからインストールしたOracle HTTP Serverが格納されている既存のOracleホームにこの製品をインストールできます。Oracle HTML DBの既存のインストールがある場合、このインストールは、現行のリリースのOracle HTML DBにアップグレードされます。Oracle HTML DBは、他のOracle HTTP ServerのOracleホームにはインストールしないでください。
Oracle HTTP Serverは、Apache Standalone 10.1.2.0.0をベースとするWebサーバーです。Oracle HTML DBインストール・タイプを使用して、新しいOracleホームにOracle HTTP Serverをインストールできます。
このスタンドアロン・リリースのOracle HTTP Serverには、次の機能が用意されています。
mod_perl
およびmod_fastcgiを使用したPerlおよびFast CGIスクリプトのサポート
mod_plsqlを使用したPL/SQLアプリケーションのサポート
OPMNはOracle HTTP Serverプロセスを監視し、障害の発生時に再起動します。
mod_ossoを使用したシングル・サインオン機能
シングル・サインオン機能を有効化するには、Oracle HTTP ServerとともにOracle Internet DirectoryおよびSingle Sign-On Serverを使用する必要があります。これらは両方ともOracle Application Server 10gと併用できます。
Oracle HTTP Serverのスタンドアロン・バージョンとOracleソフトウェアの他のリリースに付属しているバージョンの違いは、次のとおりです。
mod_oprocmgr
モジュールはロードされません。
mod_ssl
がOracleで開発されたmod_ossl
に置換されています。
apachectl
ユーティリティでは、現在、Oracle HTTP Serverの起動、停止または再起動をサポートしていません。 Oracle HTTP Serverを起動、停止または再起動するのにOPMNを使用する必要があります。
関連項目:
mod_ossl
に必要な書式に移行する方法の詳細は、「手順9: サーバー証明書と秘密鍵を移行する」を参照してください。
Oracle HTTP Serverは新規のOracleホームにインストールする必要があります。既存のOracleホームにはインストールしないでください。Oracle HTTP Serverは、インストールごとに別のOracleホームを使用する場合にかぎり、同じシステム上に複数をインストールできます。
次の項では、Oracle Database 10g Productsインストール・タイプを選択した場合にインストールされる製品について説明します。これらの製品は、既存のOracle Database 10g リリース2(10.2)のOracleホームにインストールする必要があります。
Oracleには、コードのデバッグおよび他のデプロイ計画に使用できる一連のJDBCドライバが用意されています。これらのドライバはOracle Databaseリリース8.1.7以上にアクセスできます。
Oracle SQLJを使用すると、アプリケーション・プログラマは、Javaの設計理念に準拠する方法でSQL操作をJavaコードに埋め込むことができます。SQLJプログラムとは、埋込みSQL文が含まれているJavaプログラムです。Oracle SQLJは、動的SQL操作(リアルタイムで変更できる操作)をサポートする拡張機能を提供します。動的SQL操作は、SQLJアプリケーション内のJDBCコードまたはPL/SQLコードを介して使用することもできます。一般的なアプリケーションでは、動的SQLよりも静的SQLのほうが広く使用されています。SQLJはトランスレータ(Oracle SQLJ Translator)とランタイム(Oracle SQLJ Runtime)のコンポーネントで構成され、ユーザーの開発環境に円滑に統合されます。
Oracle Database Examplesには、Oracle Databaseの製品、オプションおよび機能の習得に使用できる様々な例と製品デモが含まれています。これらの例の多くは、Oracle Databaseにインストールできるサンプル・スキーマを処理するように設計されています。Oracle Documentation Libraryにあるマニュアルの多くは、Oracle Database Examplesで提供されるサンプル・プログラムおよびスクリプトを使用しています。
Oracle Database Examplesを使用するには、その前にサンプル・スキーマをOracle Databaseにインストールする必要があります。データベースの作成時にサンプル・スキーマを組み込むかどうかは、Oracle Databaseをインストールするとき、またはデータベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)を使用して新規データベースを作成するときに選択できます。また、サンプル・スキーマを既存のデータベースに手動でインストールすることもできます。
Oracle Database 10g Productsインストール・タイプは、2つのOracle Textナレッジ・ベース(英語とフランス語)をインストールします。提供されるナレッジ・ベースは、要件に応じて拡張できます。あるいは、英語とフランス語以外の言語で独自のナレッジ・ベースを作成できます。
Oracle Workflowは、ビジネス・プロセス・ベースの統合をサポートする完全なワークフロー管理システムを提供します。これにより、ビジネス・プロセスのモデル化、自動化および継続的な改善が可能になり、ユーザー定義のビジネス・ルールに従って様々な情報をルーティングできます。Oracle Workflowのインストールでは、Oracle Database 10g Productsインストール・タイプの場合はOracle Workflow ServerおよびOracle Workflow Managerがインストールされ、Oracle Database 10g Companion Productsインストール・タイプの場合はOracle Workflow中間層コンポーネントがインストールされます。
このリリースでは、Oracle Workflow ManagerのOracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)インスタンスの起動で、2つのスクリプトが実行されるように簡素化されました。
Oracle Workflowは、次の製品の一部のインストール・タイプを使用してインストールすることもできます。
これらのいずれかの製品をインストールした場合は、Oracle Workflowがすでにインストールされている可能性があります。この場合はOracle Workflowを再度インストールする必要はありません。
Oracle Ultra Searchを使用すると、Webサイト、データベース表、ファイル、メーリング・リスト、Oracle Application Serverのポータルおよびユーザー定義のデータソースを索引付けおよび検索できます。また、様々な種類の検索アプリケーションを作成できます。
「Oracle Database 10g Products」インストール・タイプは、JAcceleratorおよびOracle interMedia Image Acceleratorをインストールします。これには、Oracle JVMおよびOracle interMedia用のネイティブ・コンパイルJavaライブラリ(NCOMP)が含まれています。プラットフォーム上でこの2つの製品のパフォーマンスを改善するには、これらのライブラリが必要です。
JPublisherはJavaユーティリティであり、Javaプログラム内で次のユーザー定義データベース・エンティティを表すJavaクラスを生成します。
JPublisherを使用すると、SQLオブジェクト型、オブジェクト参照型およびコレクション型(VARRAYまたはネストした表)からJavaクラスへのマッピングを強い型指定で指定し、カスタマイズできます。
また、JPublisherでPL/SQLパッケージ用のクラスも生成できます。これらのクラスは、PL/SQLパッケージ内でストアド・プロシージャを起動するためのラッパー・メソッドを持ちます。
さらに、JPublisherによりJavaからPL/SQLのみの型へのアクセスが単純化されます。PL/SQLの型とSQLの型の間で事前定義済マッピングまたはユーザー定義マッピングを使用できます。また、これらの型の間でPL/SQL変換ファンクションを使用できます。これらの型が適切に対応していれば、JPublisherでは必要なJavaおよびPL/SQLコードが自動的に生成されます。
SQLまたはPL/SQLエンティティをJavaに公開する場合と同じように、サーバー・サイドJavaクラスをクライアント・サイドJavaクラスに公開できます。これにより、アプリケーションからデータベースのJavaクラスを直接コールできます。
JPublisherを使用すると、生成されたJavaクラスをWebサービスとして公開できます。たとえば、SQLまたはPL/SQLエンティティやサーバー・サイドJavaエンティティを公開できます。
JPublisherは、生成されるほとんどのJavaクラスでSQLJコードを使用するため、Oracle SQLJ TranslatorおよびOracle SQLJ Runtimeが組み込まれています。Oracle SQLJは、JavaプログラムにSQL文を埋め込むための標準的な方法です。
JPublisherは生成されるクラスでSQLJコードを使用するため、必要に応じて、コードの生成プロセスでOracle SQLJ Translatorを自動的にコールします。Oracle SQLJ Translatorは、埋込みSQL文をJDBCコールに変換します。
Oracle SQLJ Runtimeはプログラムの実行中に使用され、JPublisherによって生成されたほとんどのクラスを実行します。SQLJ Runtimeは、JDBCドライバ上で動作する、Pure JavaコードのThinレイヤーです。SQLJ Runtimeは、SQL操作に関する情報を読み取り、JDBCドライバに指示を伝達する中間プログラムとして機能します。
次の項では、Oracle Database 10g Companion Productsインストール・タイプを選択した場合にインストールできる製品について説明します。
Oracle Workflow中間層コンポーネントを使用すると、Oracle Workflowのデータベース・アクセス記述子(DAD)や仮想ディレクトリ・マッピングも含めて、Oracle Workflowユーザー・インタフェースWebページが使用可能になります。Oracle Workflow Serverを使用するには、その前にOracle Workflow中間層コンポーネントをインストールする必要があります。
Oracle Database 10g Companion Productsインストール・タイプを使用すると、Oracle Workflow Serverをインストールした後にOracle Workflow中間層コンポーネントをインストールできます。
Oracle HTTP Serverの詳細は、「Oracle HTTP Server」を参照してください。
|
Copyright © 2006 Oracle Corporation. All Rights Reserved. |
|