Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド 10g リリース2(10.2) for Solaris Operating System B28858-02 |
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この付録では、次の2つのシナリオのいずれかに対する、Oracle Real Application Clusters(RAC)データベースでのプロセスの停止方法について説明します。
シナリオ1: 既存のデータベースにさらに製品を追加するための準備、またはパッチを更新するための準備として、データベース全体でプロセスを停止します。
シナリオ2: 10.2インストールから最新のパッチ・セット更新へのOracle Clusterwareのローリング・アップグレードを実行するための準備として、データベースの選択したノードでプロセスを停止します。たとえば、10.2.0.1から10.2.0.3にローリング・アップグレードを実行します。
この付録の内容は次のとおりです。
データベースまたはクラスタウェアの一部、またはすべてのクラスタ・インストールのアップグレードまたはパッチの適用を行う場合は、Oracleソフトウェアを変更する前に、Oracleソフトウェアのバックアップを作成することをお薦めします。
データベースまたはクラスタウェアのパッチ更新を行う場合は、パッチ・ソフトウェアをダウンロードしてから、データベースのパッチの適用またはアップグレードを開始する前に、パッチに付属のパッチ・セット・リリース・ノートを確認し、ご使用のシステムがオペレーティング・システムおよびハードウェア・プラットフォームのシステム要件を満たすかどうかを確認します。
クラスタ検証ユーティリティを使用して、データベースのパッチ適用またはアップグレードの準備として、システム検証を行います。
データベース全体を停止する、既存のOracle Real Application Clustersデータベースでプロセスを停止するには、次の手順を実行します。
各ノードの既存のすべてのOracleデータベース・インスタンスを通常の順序または優先度の高い順に停止します。
自動ストレージ管理(ASM)を実行している場合は、ASMを使用しているすべてのデータベースを停止してから、クラスタ内の各ノードのASMインスタンスを停止します。
データベース・ソフトウェアを変更するOracleホーム・ディレクトリで実行されているすべてのリスナー・プロセスとその他のプロセスを停止します。
Oracle ClusterwareまたはOracle Cluster Ready Services(CRS)インストールを変更する場合は、次に示すOracle Database 10g サービスを停止します。
db_name
はデータベースの名前です。
$ oracle_home/bin/srvctl stop database -d db_name
$ oracle_home/bin/srvctl stop asm -n node
$ oracle_home/bin/srvctl stop nodeapps -n node
# CRS_home/bin/crsctl stop crs
この項では、Oracle Database 10g リリース2(10.2)にさらに製品を追加する前に実行する必要がある作業の概要を説明します。パッチの更新を実行する場合の詳細な手順は、そのパッチのデータベース・パッチ・セット・ノートを参照してください。
db_name
はデータベースの名前です。
$ oracle_home/bin/srvctl stop database -d db_name
node
はASMインスタンスを実行しているノードの名前です。
$ oracle_home/bin/srvctl stop asm -n node
ローリング・アップグレードを実行するには、次のすべての手順を順番に実行します。
パッチ・ソフトウェアをクラスタ上のプライマリ・ノード(最初のOracle ClusterwareおよびOracleデータベースのインストールを実行したノード)にダウンロードします。パッチ・セットのREADMEを確認して、ご使用のシステムがパッチ更新のシステム要件を満たすことを確認し、特定の環境または構成用の特別な手順を実行します。
パッチまたはパッチ・ノートのREADMEをダウンロードするには、次の手順を実行します。
この場所から、パッチ・バイナリおよびパッチのREADMEをダウンロードして、パッチ更新に関する他の情報を取得できます。
ローリング・アップグレードを実行する各ノードで、通常の順序または優先度の高い順でOracleデータベース・インスタンスを停止します。
自動ストレージ管理(ASM)を実行している場合は、ローリング・アップグレードを実行する各ノードで、ASMを使用するデータベースを停止してから、ノード上のASMインスタンスを停止します。
ローリング・アップグレードを実行する各ノードで、Oracle ClusterwareまたはOracle Cluster Ready Servicesのインストールをアップグレードする前に、クラスタウェア・プロセスを使用するOracleデータベース・サービスを停止する必要があります。
次の手順を実行します。
db_name
はデータベースの名前、instance_name
はインスタンスの名前です。
$ oracle_home/bin/srvctl stop instance -d db_name -i instnce_name
ローリング・アップグレードを実行するクラスタの各ノードで、この手順を繰り返します。
ASMインスタンスを停止するには、次のコマンドを入力します。node はASMインスタンスを実行しているノードの名前です。
$ oracle_home/bin/srvctl stop asm -n node
$ oracle_home/bin/srvctl stop nodeapps -n node
# CRS_home/bin/crsctl stop crs
パッチ・アップグレードを完了するには、パッチ更新でダウンロードしたOracle Universal Installer(OUI)を使用します。
次の手順を実行します。
端末ウィンドウを開き、rootユーザーでログインし、最初のノードで次のコマンドを入力して、既存のOracleホームのCRSデーモンを停止します。
# CRS_home/bin/crsctl stop crs
# CRS_home/install/root102.sh
patch_version
では、インストールしているパッチが表示されます。
patch_version patch successfully applied. clscfg -upgrade completed successfully
これは、アップグレード・プロセスが完了したことを示します。ノード上で、アップグレードしたOracle ClusterwareスタックとAUTOSTARTリソースが起動されます。
ローリング・アップグレードを実行している各ノードで手順4および5を繰り返します。
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