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Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2)for Solaris Operating System(x86)

B31306-01
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C Oracle Database Companion CDグローバリゼーション・サポートの構成

この付録では、グローバリゼーション・サポートについて説明します。この付録の内容は、次のとおりです。

異なる言語でのOracleコンポーネントのインストールと使用

この項では、次の手順について説明します。

異なる言語でのOracle HTML DBのインストール

Oracle HTML DBインタフェースは、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語(ブラジル)、簡体字中国語および繁体字中国語に翻訳されています。Oracle HTML DBの単一インスタンスは、これらの翻訳言語のうち1つ以上の言語でインストールできます。実行時に、ユーザーのWebブラウザの言語設定によって特定の言語が判断されます。

翻訳されたOracle HTML DBは、特定の言語をサポートするキャラクタ・セットを持つデータベースにインストールする必要があります。


注意

翻訳されたOracle HTML DBを、その言語の文字コードをサポートしていないデータベースにインストールしようとすると、インストールに失敗する場合があります。または、実行時に、翻訳されたOracle HTML DBインスタンスが正しく表示されない場合があります。 


データベース・キャラクタ・セットAL32UTF8では、すべての翻訳言語のOracle HTML DBがサポートされます。

翻訳されたOracle HTML DBは、SQL*Plusを使用して手動でインストールできます。インストール・ファイルはUTF8でエンコードされています。


注意

AL32UTF8は、XMLTypeデータに適したOracle Databaseキャラクタ・セットです。これは、IANAに登録されている標準UTF-8エンコーディングと同等です。UTF-8エンコーディングでは、有効なすべてのXMLキャラクタがサポートされます。

Oracle Databaseデータベース・キャラクタ・セットUTF8(ハイフンなし)を、データベース・キャラクタ・セットAL32UTF8またはキャラクタ・エンコーディングUTF-8と混同しないでください。データベース・キャラクタ・セットUTF8は、AL32UTF8に変更されています。XMLデータにUTF8を使用しないでください。UTF8でサポートされるのはUnicodeバージョン3.1以前のみであり、有効なすべてのXMLキャラクタがサポートされていません。AL32UTF8にはこのような制限はありません。

XMLデータにデータベース・キャラクタ・セットUTF8を使用すると、致命的なエラーが発生したり、セキュリティに悪影響を与える可能性があります。 データベース・キャラクタ・セットでサポートされていない文字が入力ドキュメントの要素名に表示される場合は、置換文字(通常は疑問符「?」)で置換されます。この結果、解析が終了し、例外が発生します。 



注意:

ターゲット・データベースのキャラクタ・セットに関係なく、翻訳されたOracle HTML DBをインストールするには、SQL*Plusを起動する前に、NLS_LANG環境変数のキャラクタ・セット値をAL32UTF8に設定する必要があります。  


次に、翻訳されたOracle HTML DBをロードする際に有効なNLS_LANG設定の例を示します。

American_America.AL32UTF8
Japanese_Japan.AL32UTF8 

翻訳されたOracle HTML DBをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. NLS_LANG環境変数を設定します。キャラクタ・セットはAL32UTF8である必要があります。次に例を示します。

    set NLS_LANG=American_America.AL32UTF8
    
    
  2. SQL*Plusを起動し、ターゲット・データベースにSYSで接続します。

  3. 次の文を実行します。

    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = FLOWS_010600;
    
    
  4. 適切な言語固有のスクリプトを実行します。次に例を示します。

    @load_de.sql
    
    

    インストール・スクリプトは、解凍されたディストリビューション/htmldb/builder内の言語コードで識別されるサブディレクトリに格納されています。たとえば、ドイツ語のスクリプトは/htmldb/builder/deに格納され、日本語のスクリプトは/htmldb/builder/jaに格納されています。これらの各ディレクトリに、言語コードで識別される言語ロード・スクリプトがあります。たとえば、load_de.sqlまたはload_ja.sqlがあります。

異なる言語でのOracle Workflowのインストール

Oracle Workflowを異なる言語でインストールするには、Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントで「言語の追加」オプションを使用します。

関連項目:

Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントの起動方法は、「Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールするためのOracle Workflow Serverの準備」を参照してください。 

異なる言語でのOracle Universal Installerの実行

Oracle Universal Installerは、デフォルトでオペレーティング・システムの選択言語で実行されます。 Oracle Universal Installerは、次のいずれかの言語でも実行できます。

異なる言語でOracle Universal Installerを実行するには、Oracle Universal Installerを実行する前に、オペレーティング・システムが実行されている言語を変更してください。

関連項目:

異なる言語でOracle Universal Installerを実行する方法の詳細は、『Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイド』を参照してください。 

異なる言語でのOracleコンポーネントの使用

Oracleコンポーネント(Oracle Netコンフィギュレーション・アシスタントおよびDatabase Configuration Assistantなど)を使用する言語を指定できます。この指定では、Oracle Universal Installerが実行される言語は変更されないことに注意してください。選択した言語でOracleコンポーネントを実行するには、その言語がオペレーティング・システムの言語設定と同じであることが必要です。オペレーティング・システムの言語は、「コントロール パネル」の「地域のオプション」ウィンドウで変更できます。

異なる言語でコンポーネントを使用する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Universal Installerを起動します。

  2. 「インストール・タイプの選択」画面で、「製品の言語」をクリックします。

  3. 「言語の選択」画面で、「使用可能な言語」フィールドからOracleコンポーネントを使用する言語を選択します。

  4. 「>」矢印を使用してその言語を「選択された言語」フィールドに移動し、「OK」をクリックします。

  5. 対象とする製品を選択して、「次へ」をクリックします。

    インストールの完了後、インストールされたコンポーネントのダイアログ・ボックスのテキスト、メッセージおよびオンライン・ヘルプが、選択した言語で表示されます。

NLS_LANG環境変数を使用したロケールおよびキャラクタ・セットの構成

Oracleが提供するグローバリゼーション・サポートにより、ユーザーは、希望するロケールおよびキャラクタ・セット設定でデータベースと対話できます。NLS_LANG環境変数を設定すると、Oracleソフトウェアのロケール動作が指定されます。これにより、クライアント・アプリケーションおよびデータベースで使用される言語および地域が設定されます。また、SQL*Plusなどのクライアント・プログラムによりデータを入力および表示するためのキャラクタ・セットが設定されます。

NLS_LANG環境変数では、次の書式が使用されます。

NLS_LANG=language_territory.characterset

各項目の意味は次のとおりです。

NLS_LANG環境変数は、すべてのUNIXベースのプラットフォームでシェルのローカル環境変数として設定されます。たとえば、オペレーティング・システムのロケール設定が
en_US.UTF-8である場合、対応するNLS_LANG環境変数はAMERICAN_AMERICA.AL32UTF8に設定する必要があります。

関連項目:

NLS_LANGパラメータおよびグローバリゼーション・サポート初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。 

次の表に、NLS_LANG環境変数の有効な値の一部を示します。


注意:

オペレーティング・システムのロケール環境設定を決定する方法は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。 


オペレーティング・システムのロケール  NLS_LANGの値 

フランス語(フランス) 

FRENCH_FRANCE.WE8ISO8859P15
FRENCH_FRANCE.WE8ISO8859P1
FRENCH_FRANCE.WE8MSWIN1252
FRENCH_FRANCE.AL32UTF8 

日本語(日本) 

JAPANESE_JAPAN.JA16EUC
JAPANESE_JAPAN.JA16SJIS
JAPANESE_JAPAN.AL32UTF8 


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