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Oracle Database 管理者リファレンス
10g リリース2(10.2) for UNIX Systems

B19278-06
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3 Oracle Databaseの構成

この章では、Oracle製品に対するOracle Databaseの構成方法について説明します。次の項目について説明します。

3.1 Oracle製品の追加に対するOracle Databaseの構成

初期インストールの後でOracle製品を追加インストールする場合は、次のように、Oracle Database Configuration Assistantを使用して新しい製品用にデータベースを構成します。

  1. 必要に応じてデータベースを起動します。

  2. 次のコマンドを実行し、Oracle Database Configuration Assistantを起動します。

    $ $ORACLE_HOME/bin/dbca
    
    
  3. データベース・オプションの構成」を選択します。

  4. 使用可能なデータベースのリストから、構成するデータベースを選択します。

  5. 有効にする製品を選択し、「終了」をクリックします。

3.2 スタンドアロン・ツールとしてのコンフィギュレーション・アシスタントの使用

コンフィギュレーション・アシスタントは通常、インストール・セッション中に実行されますが、スタンドアロン・モードでも実行できます。Oracle Universal Installerと同様にすべてのコンフィギュレーション・アシスタントは、応答ファイルを使用して非対話方式で起動できます。

この項では、次の項目について説明します。

3.2.1 Oracle Netコンフィギュレーション・アシスタントの使用

Oracle Net ServerまたはOracle Net Clientをインストールすると、Oracle Universal InstallerによってOracle Netコンフィギュレーション・アシスタントが自動的に起動されます。

Oracle Database Clientのインストールを個別に実行した場合、Oracle Netコンフィギュレーション・アシスタントが、インストール時の選択内容に沿う構成を自動的に作成します。Oracle Universal InstallerはOracle Netコンフィギュレーション・アシスタントを自動的に実行し、クライアント・インストールの$ORACLE_HOME/network/adminディレクトリにあるローカル・ネーミング・ファイル内にネット・サービス名を設定します。

インストールの完了後、Oracle Netコンフィギュレーション・アシスタントを使用して詳細な構成を作成できます。次のコマンドを入力します。

$ $ORACLE_HOME/bin/netca


注意:

Oracle Database Configuration Assistantを使用してデータベースを作成すると、ネットワーク構成ファイルが自動的に更新され、新しいデータベースに関する情報が追加されます。 


3.2.2 Oracle Databaseアップグレード・アシスタントの使用

Oracle Databaseのインストール時に、データベースを以前のリリースから現在のリリースにアップグレードできます。ただし、インストール時にデータベースをアップグレードしない場合、または複数のデータベースをアップグレードする場合は、インストール後にOracle Databaseアップグレード・アシスタントを実行できます。

Oracle Databaseをインストールし、インストール時にデータベースのアップグレードを選択しなかった場合は、マウントする前にデータベースをアップグレードする必要があります。

Oracle Databaseアップグレード・アシスタントを起動するには、次のコマンドを実行します。

$ $ORACLE_HOME/bin/dbua

Oracle Databaseアップグレード・アシスタントで使用できるコマンドライン・オプションに関する情報を取得するには、次のように、-helpまたは-hコマンドライン引数を使用します。

$ $ORACLE_HOME/bin/dbua -help

関連項目:

アップグレードの詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』および『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。 

3.2.3 Oracle Database Configuration Assistantの使用

Oracle Database Configuration Assistantを使用すると、次のことができます。

Oracle Database Configuration Assistantを起動するには、次のコマンドを実行します。

$ $ORACLE_HOME/bin/dbca

Oracle Database Configuration Assistantで使用できるコマンドライン・オプションに関する情報を取得するには、次のように、-helpまたは-hコマンドライン引数を使用します。

$ $ORACLE_HOME/bin/dbca -help

3.2.4 新規またはアップグレード済データベースの構成

データベースを作成またはアップグレードした後は、utlrp.sqlスクリプトを実行することをお薦めします。このスクリプトを実行すると、無効な状態にある、パッケージ、プロシージャ、タイプなどのPL/SQLモジュールがすべて再コンパイルされます。これはオプションの手順ですが、後日ではなく、データベースの作成時に実行することをお薦めします。

utlrp.sqlスクリプトを実行するには、次の手順を実行します。

  1. ユーザーをoracleに切り替えます。

  2. oraenvまたはcoraenvスクリプトを使用して、utlrp.sqlスクリプトを実行するデータベースの環境を設定します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

      $ . /usr/local/bin/oraenv
      
      
    • Cシェルの場合

      % source /usr/local/bin/coraenv
      
      

    プロンプトが表示されたら、データベースのSIDを指定します。

  3. 次のコマンドを実行し、SQL*Plusを起動します。

    $ sqlplus "/ AS SYSDBA"
    
    
  4. 必要に応じて次のコマンドを実行し、データベースを起動します。

    SQL> STARTUP
    
    
  5. utlrp.sqlスクリプトを実行します。

    SQL> @?/rdbms/admin/utlrp.sql
    

3.3 実行可能ファイルの再リンク

$ORACLE_HOME/binディレクトリ内のrelinkシェル・スクリプトを使用して、製品の実行可能ファイルを手動で再リンクできます。製品の実行可能ファイルの再リンクは、オペレーティング・システムのパッチを適用するたびに、またはオペレーティング・システムのアップグレード後に必要となります。


注意:

実行可能ファイルの再リンク前に、Oracleホーム・ディレクトリで実行されている実行可能ファイルのうち、再リンクする実行可能ファイルをすべて停止する必要があります。また、Oracle共有ライブラリにリンクされているアプリケーションも停止してください。 


relinkスクリプトを使用すると、Oracle製品の実行可能ファイルを再リンクできますが、その方法はOracleホーム・ディレクトリにインストールされている製品によって異なります。

製品の実行可能ファイルを再リンクするには、次のコマンドを実行します。

$ relink argument

このコマンドのargumentには、表3-1に示した値のいずれかを指定します。

表 3-1    再リンク・スクリプトの引数 
引数  説明 

all 

インストールされているすべての製品の実行可能ファイル 

oracle 

Oracle Databaseの実行可能ファイルのみ 

network 

net_clientnet_servercman 

client 

net_clientplsql 

client_sharedlib 

クライアント共有ライブラリ 

interMedia 

ctx 

ctx 

Oracle Textユーティリティ 

precomp 

インストールされているすべてのプリコンパイラ 

utilities 

インストールされているすべてのユーティリティ 

oemagent 

oemagent

注意: nmoおよびnmb実行可能ファイルに正しい権限を付与するには、oemagentを再リンクした後で、root.shスクリプトを実行する必要があります。 

ldap 

ldapoid 


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