E Oracle RAC環境用のディレクトリ構造

この付録では、Real Application Clusters（Oracle RAC）ソフトウェア環境のディレクトリ構造について説明します。この付録の内容は次のとおりです。

Real Application Clustersディレクトリ構造の概要

Oracle Database 10g およびOracle RACをインストールすると、すべてのサブディレクトリは、最上位のOracleベース・ディレクトリ（デフォルトでは、ORACLE_BASE）の下に作成されます。ORACLE_HOMEおよびADMINディレクトリも、Oracleベース・ディレクトリの下に作成されます。

Real Application Clustersのディレクトリ構造

表E-1 に、Windows-Based SystemsにおけるOFA準拠のOracle RACデータベースのディレクトリ階層ツリーの例を示します。

参照:
ORACLE_HOMEおよびADMINディレクトリの詳細は、『Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

表E-1 OFA準拠のWindows環境のディレクトリ構造の例

ルート	第2レベル	第3レベル	第4レベル	説明
x:¥oracle_base				`c:¥oracle` デフォルトの`ORACLE_BASE`ディレクトリ
	¥%ORACLE_HOME%			`¥ora10.1` デフォルトのOracleホーム名
	¥%ORA_CRS_HOME%			`¥crs10.1` デフォルトのOracle Clusterwareホーム名
		¥bin		Oracleバイナリのサブツリー
		¥network		Oracle Net構成ファイルのサブツリー（`tnsnames.ora、listener.ora`および`sqlnet.ora`を含む）
		¥srvm		`¥admin`サブディレクトリ
			`¥`admin	Oracle RACスクリプト`clustdb.sql`およびデータベース作成用の初期化パラメータ・ファイル
		¥database		パラメータ・ファイルの新しいディレクトリ位置（`ORACLE_BASE¥admin¥db_name¥pfile`）を示す初期化ファイルを含む以前のリリースからのディレクトリ
	¥admin			Oracle RACデータベース管理ファイル用のサブツリー
		¥db_name		`sid`で識別されるインスタンス用の `db_name`データベース管理ファイル
			¥adhoc	非定型SQLスクリプト
			¥adump	監査ファイル
			¥arch	アーカイブREDOログ・ファイル
			¥bdump	バックグラウンド・プロセスのトレース・ファイル
			¥cdump	コア・ダンプ・ファイル
			¥create	データベース作成に使用されるプログラム
			¥exp	データベース・エクスポート・ファイル
			¥pfile	初期化パラメータ・ファイル
			¥udump	ユーザーのSQLトレース・ファイル

参照:
ORACLE_HOMEおよびADMINディレクトリの詳細は、『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。