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Oracle Database Clientインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows(32-bit)

B25253-04
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2 Oracle Database Clientのインストール前の要件

この章では、Oracle Database Client製品をインストールする前に完了しておく必要がある作業について説明します。

Oracle Database Client ハードウェア要件

表2-1に、Oracle Database Clientの必須ハードウェア・コンポーネントを示します。

表2-1    ハードウェア要件 
要件  最小値 

物理メモリー(RAM) 

256MB以上、512MB推奨

Windows Vistaの場合、要件は512MB以上 

仮想メモリー 

RAMの2倍 

ハード・ディスク領域 

合計216〜738MB(詳細は表2-2を参照) 

ビデオ・アダプタ 

256色 

プロセッサ 

550MHz以上

Windows Vistaの場合、要件は800MHz以上 

ハード・ディスク領域の要件

この項では、NT File System(NTFS)のファイル・システムを使用するWindowsプラットフォームのシステム要件を示します。FAT32領域要件はわずかに大きくなります。Oracleコンポーネントは、NTFSにインストールすることをお薦めします。

この項に記載されているNTFSシステム要件は、Oracle Universal Installerの「サマリー」ウィンドウで報告されるハード・ディスク値よりも正確です。「サマリー」ウィンドウには、データベースの作成に必要な領域、またはハード・ドライブ上で展開される圧縮ファイルのサイズは表示されません。

Oracle Database Clientコンポーネントのハード・ディスク要件には、Java Runtime Environment(JRE)とOracle Universal Installerを、オペレーティング・システムがインストールされているパーティションにインストールするために必要な領域が含まれています。十分な領域がない場合は、インストールが失敗し、エラー・メッセージが表示されます。

表2-2に、NTFSの領域要件を示します。

表2-2    NTFSのディスク領域要件 
インストール・タイプ  TEMP領域  SYSTEM_DRIVE:¥Program Files¥
Oracle¥Inventory
 
Oracleホーム  合計 

Instant Client 

100MB 

0.08MB 

115MB 

216MB 

管理者 

100MB 

0.75MB 

637MB 

738MB 

ランタイム 

100MB 

0.33MB 

273MB 

374MB 

カスタム(全コンポーネントをインストール) 

100MB 

0.75MB * 

532MB * 

633MB * 

* このサイズは、選択されたインストール・コンポーネントによって異なります。


注意

Instant ClientのInstant Client Lightコンポーネントのみを構成する場合、関連ファイルの格納には30〜32MBのディスク領域が必要です。詳細は、「Instant Client Lightの構成」を参照してください。 


関連項目

『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド』のNTFSファイル・システムとWindowsレジストリの権限に関する項 

システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は、次のとおりです。

  1. 物理RAMサイズを確認します。たとえば、Windows 2003を使用するコンピュータの場合、Windowsの「コントロール パネル」の「システム」を開き、「全般」タブを選択します。システムにインストールされている物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。

  2. 構成済の仮想メモリーのサイズ(ページング・ファイル・サイズ)を確認します。たとえば、Windows 2003を使用するコンピュータの場合、「コントロール パネル」の「システム」を開き、「詳細」タブを選択し、「パフォーマンス」セクションの「設定」をクリックします。次に、「詳細」タブを選択します。仮想メモリーは「仮想メモリー」セクションにリストされています。

    追加の仮想領域を構成する方法は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  3. システムの空きディスク領域のサイズを確認します。たとえば、Windows 2003を使用するコンピュータの場合、「マイ コンピュータ」を開き、Oracleソフトウェアをインストールするドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

  4. tempディレクトリで使用可能なディスク領域のサイズを確認します。これは、空きディスク領域全体のサイズから、インストールされるOracleソフトウェアに必要となるサイズを引いた値に相当します。

    tempディレクトリで使用可能なディスク領域が100MB未満の場合は、まず不要なファイルをすべて削除します。それでもtempディスク領域が100MB未満の場合は、TEMPまたはTMP環境変数が別のハード・ドライブを指すように設定します。たとえば、Windows 2003を使用するコンピュータの場合、「コントロール パネル」の「システム」を開き、「詳細」タブを選択し、「環境変数」をクリックします。

Oracle Database Client ソフトウェア要件

この項の項目は次のとおりです。

Oracle Database Clientの一般的なソフトウェア要件

表2-3に、Oracle Database Clientのソフトウェア要件を示します。

表2-3    ソフトウェア要件 
要件  説明 

システム・アーキテクチャ 

プロセッサ: Intel(x86)、AMD64およびIntel EM64T

注意: Oracleは、32ビット(x86)、64ビット(Itanium)および
64ビット(x64)の各バージョンのOracle Database for Windowsを提供しています。32ビットのデータベース・バージョンは、このインストール・ガイドで説明しているもので、x86またはx64ハードウェア上の32ビット・バージョンのWindowsで動作します。Oracleは64ビットWindows(x64)上での32ビットOracle Database Clientに対して認定を提供しています。詳細は、次のOracleMetaLinkのサイトを参照してください。

https://metalink.oracle.com
 

オペレーティング・システム 

Oracle Database for Windowsは、次のオペレーティング・システム上でサポートされています。

  • Windows 2000(Service Pack 1以降)。Terminal ServicesおよびMicrosoft Windows 2000 MultiLanguage Edition(MLE)を含む全エディションがサポートされます。

  • Windows Server 2003 - 全エディション

  • Windows Server 2003リリース2

  • Windows XP Professional

  • Windows Vista Business、EnterpriseおよびUltimateの各エディション

Windows NTはサポートされていません。

Windows Multilingual User Interface Packは、Windows Server2003、Windows XP ProfessionalおよびWindows Vista上でサポートされています。 

コンパイラ 

Pro*Cobolはテスト済で、次の2つのコンパイラで動作が確認されています。

  • ACUCOBOL-GTバージョン6.2

  • Micro Focus Net Express 4.0(リリース時にWindows Vista上では使用不可)

Object Oriented COBOL(OOCOBOL)の仕様はサポートされていません。

次のコンポーネントは、Microsoft Visual C++ .NET 2002 7.0およびMicrosoft Visual C++ .NET 2003 7.1コンパイラでサポートされています。

  • Oracle C++ Call Interface

  • Oracle Call Interface

  • GNU Compiler Collection(リリース時にWindows Vista上では使用不可)

  • 外部コールアウト

  • PL/SQLのネイティブ・コンパイル

  • XDK

注意: Microsoft Visual C++ .NET 2005 8.0でOracle C++ Call Interfaceを使用するには、次のOracle Technology Networkから互換性のあるDLLをダウンロードします。

http://www.oracle.com/technology/tech/oci/occi/
occidownloads.html

GNU Compiler Collectionをプライマリ・コンパイラとして使用する場合は、プライマリ・コンパイラの構成手順について、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。 

ネットワーク・プロトコル 

Oracle Net Foundationレイヤーでは、Oracle protocol supportを使用して、次の業界標準ネットワーク・プロトコルと通信します。

  • TCP/IP

  • SSLを使用するTCP/IP

  • Named Pipes

 

関連項目

 

Instant Client Lightの言語およびキャラクタ・セットの要件

Instant Client Lightを使用する場合は、前述の項で説明した要件の他に、アプリケーションで次の言語とキャラクタ・セットを使用する必要があります。

言語、地域、キャラクタ・セットは、HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥ORACLE¥HOMEID¥
NLS_LANG
サブキーの下のレジストリに保存されているNLS_LANGパラメータで決まります。ここでIDは、Oracleホームを示す一意の番号です。


注意

AL32UTF8は、XMLTypeデータに適したOracle Databaseキャラクタ・セットです。これは、有効なすべてのXML文字をサポートする、IANAに登録された標準UTF-8エンコーディングに相当します。

Oracle Databaseデータベース・キャラクタ・セットUTF8(ハイフンなし)を、データベース・キャラクタ・セットAL32UTF8またはキャラクタ・エンコーディングUTF-8と混同しないでください。データベース・キャラクタ・セットUTF8は、AL32UTF8に置き換えられています。XMLデータにはUTF8を使用しないでください。UTF8では、Unicodeバージョン3.1以前のみがサポートされます。したがって、有効なXML文字の一部がサポートされません。AL32UTF8にはこうした制限はありません。

データベース・キャラクタ・セットUTF8をXMLデータに使用すると、致命的エラーが発生したり、セキュリティに悪影響が及ぶ可能性があります。データベース・キャラクタ・セットでサポートされていない文字が入力ドキュメント要素名に含まれる場合、置換文字(通常は「?」)が代用されます。これにより解析が終了し、例外が発生します。 


関連項目

NLS_LANGの詳細は、付録C「Oracle Database Clientグローバリゼーション・サポートの構成」を参照してください。 

Oracle Database Clientハードウェアおよびソフトウェアの認定

このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新バージョンが認定されている場合があるため、OracleMetaLinkのWebサイトを確認してください。このWebサイトでは、互換性のあるクライアントおよびデータベースのリリース、パッチ、および不具合の回避策情報も提供しています。次のURLで参照できます。

https://metalink.oracle.com/

OracleMetaLinkを使用するには、オンラインでの登録が必要です。ログイン後に、左側の列から「Certify & Availability」を選択します。「Product Lifecycle」ページで、「Certifications」ボタンを選択します。その他の「Product Lifecycle」オプションには、「Product Availability」「Desupport Notices」および「Alerts」が含まれます。

以降の項では、次の要件を示します。

Windows Telnetサービスのサポート

Windowsには、Telnetサービスが含まれており、これによってリモート・ユーザーは、オペレーティング・システムにログインし、コマンドラインを使用してコンソール・プログラムを実行できます。Oracleでは、この機能を使用して、sqlplussqlldrimportおよびexportなどのデータベース・コマンドライン・ユーティリティがサポートされていますが、Oracle Universal InstallerおよびOracle Netコンフィギュレーション・アシスタントなどのデータベースGUIツールはサポートされていません。


関連項目

Windowsオペレーティング・システムの詳細情報は、次のMicrosoftのWebサイトを参照してください。

http://www.microsoft.com/ 



注意

Windowsの「サービス」ユーティリティでTelnetサービスが起動していることを確認してください。 


Windowsターミナル サービスおよびリモート デスクトップのサポート

Oracleでは、サポートされているすべてのWindowsオペレーティング・システム上でのターミナル サービスを介したOracle Database Clientのインストール、構成、実行がサポートされます。Terminal Serverを介したインストールで問題が発生した場合は、(mstsc/consoleを使用して)サーバーのターミナル サービス コンソール セッションに接続することをお薦めします。

Windows 2000の場合、Oracleでは、リモートのターミナル サービス クライアントからのOracle Database Clientのインストール、構成および実行がサポートされます。Windows XPおよびWindows Vistaの場合、リモート デスクトップを使用できるのはシングル ユーザ モードの場合のみです。

関連項目

  • Terminal Serverの詳細は、次のURLのMicrosoftのホームページを参照してください。

    http://www.microsoft.com/

  • 最新のTerminal Serverに関連したシステム要件は、OracleMetaLink Webサイトを参照してください。

    https://metalink.oracle.com/

 

Windows XPおよびWindows Vistaでサポートされているコンポーネント

すべてのOracle Databaseコンポーネントは、次のコンポーネントを除いてWindows XPおよびWindows Vista上でサポートされています。

Windows Vistaをサポートしている追加コンポーネント

Oracle Data Provider for .NETのリリース10.2.0.2.20以上およびOracle Developer Tools for Visual Studio .NETのリリース10.2.0.2.20以上は、Oracle Data Accessコンポーネント(ODAC)10.2.0.2.21を初めて使用するMicrosoft Vistaで認定されます。Oracle Data Accessコンポーネントでは、これらの製品が単一のインストールにバンドルされ、次のOracle Technology NetworkのWebサイトからダウンロードして取得できます。

http://www.oracle.com/technology/software/tech/windows/odpnet/index.html

これらの製品は、.NET Framework 2.0および3.0、およびMicrosoft Visual Studio 2005のユーザーにサポートを提供しています。Oracle Data Provider for .NET for .NET Framework 1.xは、Oracle Database ClientおよびServerのインストールによって、すでに含められています。


注意

このOracle Data Accessコンポーネントのリリース10.2.0.2.21をWindows Vista上にインストールする場合、このバンドルからOracle Universal Installerを起動しないでください。かわりに、10.2.0.3 Client media for Windows Vistaを使用してすでにインストールしたOracle Universal Installerを使用します。 


Web Browser Support

次のWebブラウザは、iSQL*PlusおよびOracle Enterprise Manager Database Controlでサポートされています。

Microsoft管理コンソール用Oracleスナップインの要件

Oracle Databaseには、Microsoft管理コンソール(MMC)用のいくつかのスナップインが付属しています。これらのスナップインには、バージョン1.2以降のMMCが必要です。

Oracleスナップインをインストールする前に、Internet Explorerバージョン6.0(IE 6.0)以上をインストールします。IE 6.0をインストールする前にOracleスナップインをインストールした場合は、Oracleスナップインを再インストールします。

次のコンポーネントは、Oracleスナップイン・コンポーネントに依存します。

次のWebサイトから、Microsoft管理コンソール(MMC)アドオンをダウンロードします。

http://www.microsoft.com/


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