Oracle Database インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows(32-bit) B25255-04 |
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この章では、Oracleのデータベース、インスタンスおよびソフトウェアの削除方法について説明します。
Oracle Databaseを初めてインストールするときに、記憶域およびリカバリ・オプションとして自動ストレージ管理を選択した場合は、Oracle Universal Installerによって、シングル・インスタンスのOracle Cluster Synchronization Services(CSS)サービスが構成され、開始されます。
記憶域またはリカバリ・オプションとして自動ストレージ管理を選択しなかった場合は、OracleCSService
サービスを削除できます。Oracleホームを削除することなくこのサービスを削除する手順は、次のとおりです。
ORACLE_HOME
環境変数を設定します。次に例を示します。
set ORACLE_HOME=c:¥oracle¥product¥10.2.0¥db_1
localconfig
バッチ・ファイルを、OracleCSService
サービスを削除するためのdelete
オプションとともに実行します。次に例を示します。
SYSTEM_DRIVE:¥> oracle¥product¥10.2.0¥db_1¥bin¥localconfig delete
この項では、データベースを削除せずに、Oracle HTML DBスキーマ、シノニムおよびユーザーをデータベースから削除する方法について説明します。データベースを削除する場合は、この手順を実行する必要はありません。
Oracle Universal Installerを使用してOracle HTML DBをそのOracleホームから削除してから、Oracle HTML DBコンポーネントをデータベースから削除できます。次の手順を実行します。
SYS
またはSYSTEM
など、権限を持つユーザーとしてデータベースに接続します。次に例を示します。
SYSTEM_DRIVE:¥> sqlplus sys/SYSpassword as sysdba
SQL> ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = flows_010500; SQL> EXEC wwv_flow_upgrade.drop_public_synonyms; SQL> ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = SYSTEM; SQL> DROP USER flows_010500 CASCADE; SQL> DROP USER flows_files CASCADE; SQL> DROP USER htmldb_public_user CASCADE;
Oracle Universal Installerを使用して、コンピュータ上のインベントリからOracleコンポーネントを削除します。残りのコンポーネントは、後から手動で削除する必要があります。
インストール時にOracle Universal Installerを終了していない場合を除き、Oracleホームのファイルまたはディレクトリを、最初にOracle Universal Installerを使用せずに、Windowsのエクスプローラやコマンド プロンプトを使用して削除しないでください。そのように削除すると、OracleホームのコンポーネントはOracle Universal Installerインベントリに登録されたままになります。手動でOracleホームのファイルを削除し、同じOracleホームでインストールを試みると、選択したコンポーネントの一部またはすべてがインストールされないか、正しく構成されない可能性があります。
Oracle Universal Installerでは、インストールが突然中断されると、インストールがインベントリに登録されません。ただし、ファイルはOracleホームにコピーされている可能性があります。これらのファイルは手動で削除し、インストールを再開します。
この項では、次の手順について説明します。
Oracleコンポーネントを削除する前に、まずOracleのサービスを停止する必要があります。
次の手順に従います。
Oracle
またはOra
で始まる名前)が存在し、状態が「開始」である場合は、各サービスを選択して「停止」をクリックします。
Oracle Universal Installerを使用して対話モードでコンポーネントを削除する手順は、次のとおりです。
Oracle Universal Installerの「ようこそ」ウィンドウが表示されます。
「インベントリ」ウィンドウが表示されます。
たとえば、Enterprise Editionオプションでデータベースをインストールし、後から「カスタム」オプションで追加コンポーネントをインストールした場合、Oracleホーム・コンポーネントを展開して、Oracleホームにインストールされているすべてのコンポーネントを表示します。
「確認」ウィンドウが表示されます。
コンポーネントがコンピュータから削除されると、削除されたコンポーネントのない「インベントリ」ウィンドウが表示されます。
Oracle Universal Installerでは、すべてのOracleコンポーネントは削除されません。Oracle Universal Installerを使用してOracleコンポーネントを削除した後、残ったレジストリ・キー、環境変数、「スタート」メニューのオプションおよびディレクトリを手動で削除する必要があります。
この項の内容は、次のとおりです。
データベースが削除されてから、Oracleホームで実行中の自動ストレージ管理(ASM)インスタンスを削除する手順は、次のとおりです。
ORACLE_SID
環境変数を自動ストレージ管理インスタンスのSIDに設定します。次に例を示します。
SYSTEM_DRIVE:¥> set ORACLE_SID=+ASM
SYS
ユーザーとして自動ストレージ管理インスタンスに接続します。
SYSTEM_DRIVE:¥> sqlplus sys/sys_password as sysdba
SQL> SELECT INSTANCE_NAME FROM V$ASM_CLIENT;
このコマンドを実行すると、この自動ストレージ管理インスタンスを使用中のデータベース・インスタンスがすべて表示されます。このコマンドで表示されるのは、実行中のデータベース・インスタンスのみです。この自動ストレージ管理インスタンスには、実行中でない他のインスタンスが関連付けられている可能性があります。
このOracleホームからデータベースを削除しても、このコマンドの出力にこの自動ストレージ管理インスタンスが他のOracleホームにあるデータベース・インスタンスをサポートしていることが示される場合は、自動ストレージ管理インスタンスまたはOracleホームを削除しないでください。
SQL> SHUTDOWN SQL> EXIT
ORADIM -DELETE -ASMSID +ASM
Oracle Universal Installerでは、インストール時にOracleコンポーネント用のWindowsサービスを作成しますが、削除時にはOracle Net Configuration AssistantおよびOracle Database Configuration Assistantによって作成されたすべてのサービスを削除するわけではありません。また、レジストリ エディタの他のキーにはOracle Universal Installerでは削除されないものがいくつかあります。次の各項のいずれかの手順に従い、存在するレジストリ・キーをすべて手動で削除する必要があります。
Oracle Net Serviceレジストリ・エントリが存在する場合、そのエントリのみを削除する手順は、次のとおりです。
SYSTEM_DRIVE:¥> regedit
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services
に移動し、Oracle
HOME_NAME
TNSListener
レジストリ・エントリを削除します。Oracle Universal Installerにより、他のすべてのOracle Netサービスが自動的に削除されます。
Oracleレジストリ・キーをコンピュータから削除する手順は、次のとおりです。
SYSTEM_DRIVE:¥> regedit
HKEY_CLASSES_ROOT
に移動します。
Ora
、Oracle
、Orcl
またはEnumOra
で始まるキーを削除します。 このキーの集合には、次の文字列から始まるキーが含まれます。
HKEY_CURRENT_USER
に移動します。
ORACLE
キーを削除します。
HKEY_CURRENT_USER¥Software
に移動します。
Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Explorer¥MenuOrder¥Start Menu¥
Programs
の下にあるOracle-
HOME_NAME
エントリなど、すべてのOracleキーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE
に移動して、ORACLE
グループ・キーを探します。ORACLE
を選択して、inst_loc
キーの値を書き留めます。これがOracle Universal Installerの場所です。デフォルトの場所はc:¥Program Files¥Oracle¥Inventory
です。この値が違う場合は、あとで削除できるように、この値を書き留めておいてください。
ORACLE
Group
キーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥ODBC
に移動します。
ODBC
の下にあるサブキーをすべて展開して、Microsoft ODBC for Oracle
キーを除くOracle関連のODBCドライバ・キーをすべて削除します。たとえば、ODBC¥ODBCINST.INI
ディレクトリには、各Oracleホームのキーがリストされます。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services
に移動します。
Oracle
またはOraWeb
で始まるすべてのキーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥Eventlog¥Application
に移動します。
Oracle
で始まるすべてのキーを削除します。
Path
環境変数を確認し、すべてのOracleエントリを削除します。
Path
を選択し、Path
変数を編集してすべてのOracleエントリを削除します。 たとえば、Path
変数でORACLE_BASE
¥
ORACLE_HOME
を含むOracleエントリを削除します。次のようなエントリを含むPath
変数があります。
C:¥oracle¥products¥10.2.0¥db_1¥bin;C:¥oracle¥products¥10.2.0¥db_1¥jre¥1.4.2¥bin¥
client;C:¥oracle¥products¥10.2.0¥db_1¥jre¥1.4.2¥bin
JREパスがOracleによってインストールされていた場合は削除してください。
CLASSPATH
変数がある場合は削除してください。
ORACLE_HOME
、ORACLE_SID
、TNS_ADMIN
、JSERV
またはWV_GATEWAY_CFG
)が設定されている場合、すべて削除します。
「スタート」メニューにOracleエントリがないか確認し、あれば削除します。
次の手順に従います。
次の方法を使用して、Oracleメニューのエントリを削除することもできます。
スタート
メニュー¥プログラム
フォルダを開きます。
すべてのOracleレジストリ・キーを削除し、コンピュータを再起動した後、存在するすべてのOracleディレクトリおよびファイルを削除します。
「マイ コンピュータ」またはWindowsエクスプローラを使用して、次のディレクトリを削除します。
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