Oracle Database インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows(32-bit) B25255-04 |
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この付録では、Optimal Flexible Architecture(OFA)標準について説明します。
Optimal Flexible Architecture標準は、ほとんどメンテナンスを必要としない信頼性の高いOracleインストールを保証するために作成されたファイル・ネーミングおよび構成の一連のガイドラインです。
Oracle Databaseのインストール時に、コンピュータでサポート可能な最大のアプリケーションの1つをインストールします。複数のOracleホームとOptimal Flexible Architectureを使用することで、大規模データベースを管理する際に多くの利点があります。Optimal Flexible Architecture標準は、次の目的で設計されています。
Optimal Flexible Architectureは、Oracleのディレクトリおよびファイルをコンピュータに編成するときの推奨される方法と考えることもできます。インストール・メディアで配布されているOracleコンポーネントはすべてOptimal Flexible Architecture準拠であり、Oracle Universal Installerでは、OracleコンポーネントをOptimal Flexible Architectureのガイドラインに従ったディレクトリの場所に配置します。Optimal Flexible Architectureの使用は要件ではありませんが、データベースのサイズが大きくなると思われる場合や、複数のデータベースを使用する予定がある場合は、使用することをお薦めします。
Optimal Flexible Architectureの目的は、異なるリリースのOracleソフトウェアおよび規模が大きくなる複数のデータベースがコンピュータに存在する場合に発生する様々な問題を防ぐことにあります。
Oracle Universal Installerでは、Oracleソフトウェアの実行可能ファイルはデータベース・ファイルとは別にインストールされるようになっています。以前は、データベース・ファイルは、Oracleソフトウェアが格納されるOracleホーム・ディレクトリのサブディレクトリであるORACLE_HOME
¥database
に配置されました。
Optimal Flexible Architectureを使用して、Oracle Universal InstallerではOracleソフトウェアをORACLE_BASE
¥
ORACLE_HOME
に、データベース・ファイルをORACLE_BASE
¥oradata
に配置します。データベースを最新リリースにアップグレードすると、新規のOracleソフトウェアの実行可能ファイルは別のOracleホーム・ディレクトリに配置されるようになりました。アップグレードが成功したと判断できたら、データベースが存在しない旧Oracleホーム・ディレクトリを削除して、領域を解放することができます。
Optimal Flexible Architecture準拠のデータベースには、次の特性があります。
ファイルのカテゴリが、独立したサブディレクトリに分けられているため、あるカテゴリのファイルに対する操作が他のカテゴリのファイルにおよぼす影響を最小限に抑えられます。
データベース・ファイルを、他のすべてのファイルと簡単に区別できます。あるデータベースのファイルを、別のデータベースのファイルと簡単に区別できます。データファイル、REDOログ・ファイルおよび制御ファイルは簡単に識別できます。データファイルは、特定の表領域に明確に関連付けられています。
Oracleホーム・ディレクトリを参照するアプリケーションを修正することなく、このディレクトリを追加、移動または削除できます。
あるデータベース管理情報を別のデータベースの管理情報と区別できることで、管理データの編成および格納に適した構造が実現できます。
表領域の空き領域の断片化やI/O要求の競合が最小限に抑えられる一方で、管理の柔軟性が最大限に活かされます。
すべてのディスクにわたってI/O負荷が調整され、必要に応じて、RAWデバイスにOracleデータを格納するディスクも調整されます。
旧リリースのOracle Databaseでは、Optimal Flexible Architecture推奨のOracleホームのパスは次のようなものでした。
c:¥> oracle¥ora92
Oracle Database 10gリリース1(10.1)では、Optimal Flexible Architecture推奨のOracleホームのパスが変更されています。Optimal Flexible Architecture推奨のパスは次のようになりました。
c:¥> oracle¥product¥10.2.0¥type_n
この例では、type
は、Oracle Database(database
)やOracle Database Client(client
)などのOracleホームのタイプです。また、n
はオプションのカウンタです。この構文には、次の利点があります。
c:¥> oracle¥product¥10.2.0¥db_1 c:¥> oracle¥product¥10.2.0¥client_1
c:¥> oracle¥product¥10.2.0¥db_1 c:¥> oracle¥product¥10.2.0¥db_2
Optimal Flexible ArchitectureによりOracleデータベースのディレクトリ・ツリーは変更されました。この項では、以前との相違について説明します。
Oracle8iリリース8.1.5より前のリリースでは、すべてのサブディレクトリはトップレベルのORACLE_HOME
ディレクトリ(デフォルトではc:¥orant
)の下に配置されます。
Oracle8iリリース8.1.5以上のOptimal Flexible Architecture準拠のデータベースをインストールすると、すべてのサブディレクトリは、トップレベルのORACLE_HOME
ディレクトリの下には作成されません。新しいトップレベルのOracleベース・ディレクトリが、DRIVE_LETTER
:¥oracle¥product¥10.2.0
(DRIVE_LETTER
は任意のハード・ドライブ)の形式で作成されます。
Oracleベース・ディレクトリには、¥
ORACLE_HOME
ディレクトリ、¥oradata
ディレクトリ(データベース・ファイル用)、¥flash_recovery_area
(リカバリ操作用)および¥admin
ディレクトリ(データベース管理ファイル用)が含まれます。
Oracle8iリリース8.1.5より前のリリースでは、データベース・ファイルのファイル名にSIDが含まれます。たとえば、最初の制御ファイルには、ctl1
SID
.ora
という名前が付きます。
Oracle8iリリース8.1.5からは、データベース・ファイルの名前にSIDは含まれません。たとえば、最初の制御ファイルの名前は、control01.ctl
となります。特定のデータベースのデータベース・ファイルはすべて、そのデータベース用の名前の付いたDB_NAME
というディレクトリの下にある¥oradata
に配置されるため、ファイル名にSIDを入れる必要はありません。
Oracle8iリリース8.1.5より前のリリースでは、すべてのデータベース・ファイルに、.ORA
という同じ拡張子が付きます。
Optimal Flexible Architecture準拠のリリースでは、データベース・ファイルのファイル名拡張子として.ora
を付けるという規則は適用されません。データベース・ファイル名には、より意味のある拡張子が付けられるようになりました。拡張子は次のとおりです。
Optimal Flexible Architectureでは、正確なOracleホームと、一連のファイルに関連付けられたデータベース名を簡単に識別できるようにするディレクトリ・ネーミング規則が使用されます。この項では、Optimal Flexible Architecture準拠のデータベース・ディレクトリ・ツリーのトップレベル・ディレクトリに使用されるネーミング規則について説明します。
ORACLE_BASE
は、Oracleディレクトリ・ツリーのルートです。Oracle Universal Installerのデフォルト設定を使用してOptimal Flexible Architecture準拠のデータベースをインストールした場合、ORACLE_BASE
はSYSTEM_DRIVE
:¥oracle¥product¥10.2.0
です。
Oracle Database for Microsoft WindowsをOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータにインストールする場合は、Oracle Universal Installerを実行する前にORACLE_BASE
ディレクトリを変更できます。ほとんどのユーザーには、この変更は必要ありません。
Oracle Universal Installerを初めて実行した後には、ORACLE_BASE
の値を変更しないでください。既存のORACLE_BASE
があり、それを変更すると、Oracleベース・ディレクトリの競合が生じます。元のORACLE_BASE
がすでに存在する場合に、別のORACLE_BASE
を作成すると、一部のツールやデータベースで、以前に作成されたファイルを見つけられなくなります。これらのツールやデータベースでは、元のORACLE_BASE
ではなく、新規のORACLE_BASE
でファイルを探します。
¥ORACLE_HOME
ディレクトリはSYSTEM_DRIVE:¥ORACLE_BASE
(任意のハード・ドライブ)の下にあり、Oracleソフトウェア実行可能ファイルやネットワーク・ファイル用のサブディレクトリが含まれます。
Oracle Database for Windowsを他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータにインストールし、デフォルトの設定を使用する場合、作成する最初のOracleホーム・ディレクトリは¥db_1
となります。
データベース管理ファイルは、ORACLE_BASE
¥ ¥admin¥
DB_NAME
のサブディレクトリに格納されます。これらのサブディレクトリの名前および簡単な説明の一部は、次のとおりです。
¥bdump --background process trace files ¥cdump --core dump files ¥create --database creation files ¥exp --database export files ¥pfile --initialization parameter files ¥udump --user SQL trace files
データベース・ファイルは、ORACLE_BASE
¥oradata¥
DB_NAME
に格納されます。これらのファイルの名前と説明は、次のとおりです。
CONTROL01.CTL --control file 1 CONTROL02.CTL --control file 2 CONTROL02.CTL --control file 3 EXAMPLE01.DBF --EXAMPLE tablespace data files SYSAUX01.DBF --SYSAUX tablespace data files SYSTEM01.DBF --SYSTEM tablespace data file TEMP01.DBF --TEMP tablespace data file USERS01.DBF --USERS tablespace data file *.dbf --data files corresponding to each tablespace in your database REDO01.LOG --redo log file group one, member one REDO02.LOG --redo log file group two, member one REDO03.LOG --redo log file group three, member one
flash_recovery_area
ディレクトリは、バックアップとリカバリに関連するファイルの格納および管理を行います。このディレクトリには、システム上の各データベースのサブディレクトリがあります。フラッシュ・リカバリ領域はディスク上の位置(オプション)です。この領域は、制御ファイルやオンラインREDOログのコピーなどのリカバリに関連するファイル、アーカイブ・ログ、フラッシュバック・ログおよびOracle Database Recovery Manager(RMAN)のバックアップを格納するために使用できます。フラッシュ・リカバリ領域内のファイルは、OracleおよびRMANによって自動的に管理されます。
次の各項では、Optimal Flexible Architectureおよび複数のOracleホームの様々な構成について説明します。
Optimal Flexible Architecture準拠のデータベースをインストールするには、Oracle Universal Installerの「パス」フィールドでOracleホーム・ディレクトリを指定する必要があります。パスの形式は次のとおりです。
SYSTEM_DRIVE:¥[PATHNAME]¥oracle¥product¥10.2.0¥ORACLE_HOME
各項目の意味は次のとおりです。
となります。PATHNAME
は、オプションのディレクトリ・パス名です。
¥oracle
は、必須のディレクトリ・パス名で、インストール前にレジストリ・キーORACLE_BASE
の値を変更しなかった場合に必要です。
ORACLE_HOME
は、Oracleホームの名前です。
Optimal Flexible Architecture準拠のOracleホーム・ディレクトリの例は、次のとおりです。
この例では、1つのOracleベース・ディレクトリ内にすべてのOracleホームを作成する方法を示します。
c:¥oracle¥ora81
など)を確定します。
表C-1は、デフォルトのOptimal Flexible Architectureデータベースの設定を示しています。
設定 | 説明 |
---|---|
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Oracleホーム1 |
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Oracleホーム2 |
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この例では、各Oracleホームが固有のOracleベースを持つようにOracle Databaseをインストールします。
c:¥oracle¥ora81
からX:¥xyz
へ)変更します。
X:¥xyz
からY:¥abc
へ)変更します。
表C-2は、例1に対するデフォルト以外のOptimal Flexible Architectureデータベースの設定を示しています。
ディレクトリ | 説明 |
---|---|
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Oracleホーム1 |
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Oracleホーム2 |
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結果としてできるディレクトリ・ツリーは、次のようになります。
X:¥xyz -- Oracle home 1 ¥admin ¥DB_NAME1 ¥DB_NAME2 ¥bin ¥network ¥oradata ¥DB_NAME1 CONTROL01.CTL CONTROL02.CTL CONTROL03.CTL EXAMPLE01.DBF SYSAUX01.DBF SYSTEM01.DBF TEMP01.DBF USERS01.DBF REDO01.LOG REDO02.LOG REDO03.LOG ¥DB_NAME2 Y:¥abc -- Oracle home 2 ¥admin ¥DB_NAME1 ¥DB_NAME2 ¥bin ¥network ¥oradata ¥DB_NAME1 CONTROL01.CTL CONTROL02.CTL CONTROL03.CTL EXAMPLE01.DBF SYSAUX01.DBF SYSTEM01.DBF TEMP01.DBF USERS01.DBF REDO01.LOG REDO02.LOG REDO03.LOG ¥DB_NAME2
この例では、各Oracleホームを固有のディレクトリにインストールしますが、これらはすべて同じOracleベースを共有します。
c:¥oracle¥ora81
からX:¥xyz¥oracle¥abc
へ)変更します。
c:¥oracle¥ora10
からX:¥pqr
へ)変更します。
表C-3は、この例に対するデフォルト以外のOptimal Flexible Architectureデータベースの設定を示しています。
設定 | 説明 |
---|---|
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(どちらのOracleホームも同じ) |
Oracleホーム1 |
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Oracleホーム2 |
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結果としてできるディレクトリ・ツリーは、次のようになります。
X:¥pqr --Oracle home 2 ¥bin ¥network X:¥xyz ¥oracle --ORACLE_BASE for both Oracle homes ¥abc --Oracle home 1 ¥bin ¥network ¥admin ¥DB_NAME1 ¥adhoc ¥bdump ¥cdump ¥create ¥exp ¥pfile ¥udump ¥DB_NAME2 ¥... ¥oradata ¥DB_NAME1 CONTROL01.CTL CONTROL02.CTL CONTROL03.CTL EXAMPLE01.DBF SYSAUX01.DBF SYSTEM01.DBF TEMP01.DBF USERS01.DBF REDO01.LOG REDO02.LOG REDO03.LOG ¥DB_NAME2
Optimal Flexible Architectureの目的の1つは、I/Oの負荷を異なる物理ドライブに分散させて、信頼性およびパフォーマンスを高めることです。それには、次の2つの方法があります。
Oracle Databaseのログ・ファイルとデータベース・ファイルを、異なるハードウェア信頼性レベルで分離して処理できます。Oracle Databaseのログ・ファイルは、冗長的に格納されるため高度な信頼性を備えています。データベース・ファイルにも同様の信頼性を持たせるには、ディスクのミラー化を使用してデータをすべて複製する作業が必要になる場合があります。
ディスクのミラー化には通常、複数の同一ドライブと、ハードウェア・コントローラまたはWindowsのディスク アドミニストレータのいずれかが必要です。1つのディスクに障害が発生した場合にも、消失したデータを他のディスクでリカバリできます。消失したデータのリカバリにディスクの1つを使用するには、ミラー化が解除されることがあります。ミラー化が解除されたときは、新しいミラーを構築する必要があります。
ディスクのミラー化は、ディスク・コントローラが提供する一部のレベルのRedundant Array of Independent Disks(RAID)構成に含まれます。RAIDレベルにより、冗長量が決まります。一部のRAIDレベルではホット・スワッピング機能を使用でき、コンピュータの停止や機能低下なしに、不良ディスクから正常なディスクへの切替えが可能になります。
データベースで使用するディスクの設定方法は、ディスクの数と使用可能なハード・ディスク・コントローラのタイプに応じて異なります。ハード・ディスク・コントローラでストライプ化とミラー化の両方がサポートされている場合は、ストライプ化がサポートされるようにコントローラを構成することをお薦めします。
一部のコントローラは、コントローラ製造業者が作成した構成プログラムを起動するキーボード・シーケンスを発行して、システム起動時に構成できます。目的の1つは、コントローラを構成することで、できるだけ多数のドライブをストライプ化することです。各ストライプが
1つの論理デバイスとなります。
ストライプ化により、パフォーマンスが大幅に向上します。ストライプ化されたドライブの領域はすべて、1つの論理ドライブとして表示されます。さらに、領域は、ストライプにおける全ディスクの領域のストライプを組み合せることで使用されます。つまり、大きなファイルでは、最初のディスクの領域、次に2番目のディスクの領域という具合に、最後のディスクまで領域の一部を使用したら、また最初のディスクから領域を使用します。各ファイルは、ストライプ化された全ディスクにまたがって分散できます。この種のファイル内のデータには、複数のCPUが競合なしでランダムにアクセスできます。
通常、ストライプ化をサポートするコントローラは、キャッシュ機能も提供します。これは、データをコントローラに書き込み、キャッシュに入れ、ディスクではなく記憶域にしばらく保存できることを意味します。読み取られたデータは、同様の方法でコントローラにキャッシュされます。Oracle Databaseでは、すべてのデータベース読取りがすでにシステム・グローバル領域(SGA)にキャッシュされているため、読取りのキャッシングは使用しないでください。初期化パラメータ・ファイル(init.ora
)内のDB_CACHE_SIZE
パラメータの値により、SGAで使用できるバッファ・サイズが決まります。この値により、起動時にOracle Databaseも構成されます。
RAWパーティションとは、最低限のレベルでアクセスされる物理ディスクの一部です。RAWパーティションのI/Oでは、ファイル・システムを含むパーティションのI/Oと比べて、パフォーマンスが約5〜10%向上します。したがって、表領域のファイルには、RAWパーティションを使用することをお薦めします。
WindowsとUNIXでのOptimal Flexible Architectureの実装方法は同じです。ただし、次の点で違いがあります。
Optimal Flexible Architectureディレクトリ・ツリーのトップレベルの名前は、WindowsとUNIXで異なります。ただし、主要なサブディレクトリ名とファイル名は、どちらのオペレーティング・システムでも同じです。
Windowsでは、ORACLE_BASE
は、Oracleホーム・ディレクトリに関連付けられます。ORACLE_BASE
は、レジストリ(HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥ORACLE¥
KEY_HOME_NAME
など)で定義されます。
UNIXでは、ORACLE_BASE
は、UNIXユーザーの環境に関連付けられます。
Optimal Flexible Architectureの目的は、すべてのOracleソフトウェアを1つのORACLE_BASE
ディレクトリの下に置き、データベースのサイズが大きくなるに従い、異なる物理ドライブにファイルを分散させることにあります。
UNIXでは、すべてが同じハード・ドライブの1つのディレクトリにあるように見えますが、シンボリック・リンクが作成されている場合や、そのディレクトリがマウント・ポイントとなっている場合には、ファイルを異なるハード・ドライブに置くことができます。
Windowsでは、現在のところシンボリック・リンクはサポートされていないため、データファイルがUNIXのように1つのディレクトリの下に表示されることはありません。かわりに、複数のドライブにoradata
ディレクトリを持ち、各ディレクトリにデータファイルを格納できます。このようにして、データファイルがすべて1つのディレクトリに表示されなくても、Optimal Flexible Architectureを利用できます。
データベース管理ファイルの格納には1つの論理ドライブを使用し、必要に応じて、他のファイルをoradata¥
DB_NAME
ディレクトリにある他の論理ドライブに置くことをお薦めします。
次の例では、prod
という名前のデータベース用に4つの論理ドライブがあります。
c:¥
には、Oracleホームとデータベース管理ファイルがあります。
f:¥
には、REDOログ・ファイルがあります。F:¥
ドライブは、パフォーマンス向上のためにストライプ化された2つの物理ドライブを表すこともあります。
g:¥
には、制御ファイルの1つとすべての表領域ファイルがあります。G:¥
ドライブは、信頼性向上のためにRAIDレベル5構成を使用することもできます。
h:¥
には、2番目の制御ファイルがあります。
ディレクトリ構造は、次のようになります。
c:¥oracle¥product¥10.2.0 --First logical drive ¥db_1 --Oracle home ¥bin --Subtree for Oracle binaries ¥network --Subtree for Oracle Net ¥... ¥admin --Subtree for database administration files ¥prod --Subtree for prod database administration files ¥adhoc --Ad hoc SQL scripts ¥adump --Audit files ¥bdump --Background process trace files ¥cdump --Core dump files ¥create --Database creation files ¥exp --Database export files ¥pfile --Initialization parameter file ¥udump --User SQL trace files f:¥oracle¥product¥10.2.0 --Second logical drive (two physical drives, striped) ¥oradata --Subtree for Oracle Database files ¥prod --Subtree for prod database files redo01.log --Redo log file group one, member one redo02.log --Redo log file group two, member one redo03.log --Redo log file group three, member one g:¥oracle¥product¥10.2.0 --Third logical drive (RAID level 5 configuration) ¥oradata --Subtree for Oracle Database files ¥prod --Subtree for prod database files CONTROL01.CTL --Control file 1 EXAMPLE01.DBF --EXAMPLE tablespace data files SYSAUX01.DBF --SYSAUX tablespace data files SYSTEM01.DBF --System tablespace data file TEMP01.DBF --Temporary tablespace data file USERS01.DBF --Users tablespace data file h:¥oracle¥product¥10.2.0 --Fourth logical drive ¥oradata --Subtree for Oracle Database files ¥prod --Subtree for prod database files CONTROL02.CTL --Control file 2
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