Oracle Database Clientのインストール前の要件 ヘッダーをスキップ

Oracle Database Clientインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2)for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium

B25681-02
目次
目次
索引
索引

戻る 次へ

2 Oracle Database Clientのインストール前の要件

この章では、Oracle Database Client製品をインストールする前に完了しておく必要がある作業について説明します。

Oracle Database Clientのハードウェア要件

表2-1に、Oracle Database Clientのハードウェア・コンポーネント要件を示します。

表 2-1     ハードウェア要件
要件  最小値 

物理メモリー(RAM) 

最低1GB 

仮想メモリー 

512MB 

ハード・ディスク領域 

合計280〜855MB(詳細は表2-2を参照) 

ビデオ・アダプタ 

256色 

プロセッサ 

Intel Itanium 2以上 

ハード・ディスク領域の要件

この項では、NT File System(NTFS)のファイル・システムを使用するWindowsプラットフォームのシステム要件を示します。FAT32領域要件はわずかに大きくなります。Oracleコンポーネントは、NTFSにインストールすることをお薦めします。

この項に記載されているNTFSシステム要件は、Oracle Universal Installerの「サマリー」ウィンドウで報告されるハード・ディスク値よりも正確です。「サマリー」ウィンドウには、データベースの作成に必要な領域、またはハード・ドライブ上で展開される圧縮ファイルのサイズは表示されません。

Oracle Database Clientコンポーネントのハード・ディスク要件には、Java Runtime Environment(JRE)とOracle Universal Installerを、オペレーティング・システムがインストールされているパーティションにインストールするために必要な領域が含まれています。十分な領域がない場合は、インストールが失敗し、エラー・メッセージが表示されます。

表2-2に、NTFSの領域要件を示します。

表 2-2    NTFSのディスク領域要件 
インストール・タイプ  TEMP領域  SYSTEM_DRIVE:¥Program Files¥Oracle¥Inventory  Oracleホーム  合計 

InstantClient 

100MB 

5MB 

175MB 

280MB 

管理者 

100MB 

5MB 

750MB 

855MB 

ランタイム 

100MB 

5MB 

350MB 

455MB 

カスタム(全コンポーネントをインストール) 

100MB 

5MB * 

650MB * 

755MB * 

* このサイズは、選択されたインストール・コンポーネントによって変化します。

関連項目:

『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド』のNTFSファイル・システムとWindowsレジストリの権限に関する項 

システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は、次のとおりです。

  1. 物理RAMのサイズを確認します。たとえば、Windows 2003を使用するコンピュータの場合、Windowsの「コントロール パネル」の「システム」を開き、「全般」タブを選択します。システムにインストールされている物理RAMのサイズが必要なサイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。

  2. 構成済の仮想メモリーのサイズ(ページング・ファイル・サイズ)を確認します。たとえば、Windows 2003を使用するコンピュータの場合、「コントロール パネル」の「システム」を開き、「詳細」タブを選択し、「パフォーマンス」セクションの「設定」をクリックします。次に、「詳細」タブを選択します。仮想メモリーは「仮想メモリー」セクションにリストされています。

    追加の仮想領域を構成する方法は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  3. システムの空きディスク領域のサイズを確認します。たとえば、Windows 2003を使用するコンピュータの場合、「マイ コンピュータ」を開き、Oracleソフトウェアをインストールするドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

  4. tempディレクトリで使用可能なディスク領域のサイズを確認します。これは、空きディスク領域全体のサイズから、インストールされるOracleソフトウェアに必要となるサイズを引いた値に相当します。

    tempディレクトリで使用可能なディスク領域が100MB未満の場合は、まず不要なファイルをすべて削除します。それでもtempディスク領域が100MB未満の場合は、TEMPまたはTMP環境変数が別のハード・ドライブを指すように設定します。たとえば、Windows 2003を使用するコンピュータの場合、「コントロール パネル」の「システム」を開き、「詳細」タブを選択し、「環境変数」をクリックします。

Oracle Database Clientのソフトウェア要件

この項の項目は次のとおりです。

Oracle Database Clientの一般的なソフトウェア要件

表2-3に、Oracle Database Clientのソフトウェア要件を示します。

表 2-3    ソフトウェア要件 
要件  説明 

システム・アーキテクチャ 

プロセッサ: Intel Itanium 2以上

注意: Oracleは、32ビット(x86)、64ビット(Itanium)および64ビット(x64)の各バージョンのOracle Database for Windowsを提供しています。64ビット(Itanium)のデータベース・バージョンは、このインストール・ガイドで説明しているもので、Itaniumハードウェア上の64ビット・バージョンのWindowsで動作します。詳細は、次のOracleMetaLinkのサイトを参照してください。

http://metalink.oracle.com
 

オペレーティング・システム 

64ビットのOracle Database for Windowsは、次のオペレーティング・システム上でサポートされています。

  • Windows Server 2003 Datacenter Edition for 64-bit Itanium 2 Systems

  • Windows Server 2003 Enterprise Edition for 64-bit Itanium 2 Systems

Windows Multilingual User Interface Packは、Windows Server 2003でサポートされています。

Windows XPはサポートされていません。  

コンパイラ 

次のコンポーネントは、Windows 2003 Microsoft Platform SDK以上のコンパイラおよびIntel Compilerバージョン7.1および8.1でサポートされています。

  • Oracle C++ Call Interface

  • Oracle Call Interface

  • 外部コールアウト

  • PL/SQLのネイティブ・コンパイル

  • Pro*C

  • XDK

GNU Compiler Collection(GCC)、Object Oriented COBOL(OOCOBOL)仕様およびPro*COBOLはサポートされていません。 

ネットワーク・プロトコル 

Oracle Net Foundationレイヤーでは、次の業界標準ネットワーク・プロトコルと通信するために、Oracle protocol supportが使用されます。

  • TCP/IP

  • SSLを使用するTCP/IP

  • 名前付きパイプ

 

関連項目:

 

Instant Client Lightの言語およびキャラクタ・セットの要件

Instant Client Lightを使用する場合は、前述の項で説明した要件の他に、アプリケーションで次の言語とキャラクタ・セットを使用する必要があります。

言語、地域、キャラクタ・セットは、
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥ORACLE¥HOMEID¥NLS_LANGサブキーの下のレジストリに保存されているNLS_LANGパラメータで決まります。IDは、Oracleホームを示す一意の番号です。


注意:

AL32UTF8は、XMLTypeデータに適したOracle Databaseキャラクタ・セットです。これは、有効なすべてのXML文字をサポートする、IANAに登録された標準UTF-8エンコーディングに相当します。

Oracle Databaseデータベース・キャラクタ・セットUTF8(ハイフンなし)を、データベース・キャラクタ・セットAL32UTF8またはキャラクタ・エンコーディングUTF-8と混同しないでください。データベース・キャラクタ・セットUTF8は、AL32UTF8に置き換えられています。XMLデータにはUTF8を使用しないでください。UTF8では、Unicodeバージョン3.1以前のみがサポートされます。したがって、有効なXML文字の一部がサポートされません。AL32UTF8にはこうした制限はありません。

データベース・キャラクタ・セットUTF8をXMLデータに使用すると、致命的エラーが発生したり、セキュリティに悪影響が及ぶ可能性があります。データベース・キャラクタ・セットでサポートされていない文字が入力ドキュメント要素名に含まれる場合、置換文字(通常は「?」)が代用されます。これにより解析が終了し、例外が発生します。 


関連項目:

NLS_LANGの詳細は、付録B「Oracle Database Clientグローバリゼーション・サポートの構成」を参照してください。 

Oracle Database Clientハードウェアおよびソフトウェアの認定

このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新バージョンが認定されている場合があるため、OracleMetaLinkのWebサイトを確認してください。このWebサイトでは、互換性のあるクライアントおよびデータベースのリリース、パッチ、および不具合の回避策情報も提供しています。次のURLで参照できます。

http://metalink.oracle.com/

OracleMetaLinkを使用するには、オンラインでの登録が必要です。ログイン後に、左側の列から「動作保証とアベイラビリティ」を選択します。「Product Lifecycle」ページで、「Certifications」ボタンを選択します。「Other Product Lifecycle」オプションには、「Product Availability」「Desupport Notices」および「Alerts」が含まれます。

以降の項では、次の要件を示します。

Windows Telnetサービスのサポート

Windows 2003にはTelnetサービスが含まれており、これによってリモート・ユーザーは、UNIXの場合と同じようにオペレーティング・システムにログインし、コマンドラインを使用してコンソール・プログラムを実行できます。Oracleでは、この機能を使用してSQL*Plus、Export、ImportおよびSQL*Loaderなどのコマンドライン・ユーティリティの使用をサポートしていますが、それぞれのGUIツールはサポートしていません。


注意

Windowsの「サービス」ユーティリティでTelnetサービスが起動していることを確認してください。 


Windowsターミナル サービスおよびリモート デスクトップのサポート

OracleではWindows Server 2003のターミナル サービスはサポートされていますが、リモートのターミナル サービスのクライアントから、Terminal Serverサービスを実行している64ビットのWindowsサーバーへのOracleコンポーネントのインストールはサポートされていません。構成ツールはすべてTerminal Serverのコンソールから起動し、ターミナル サービスのクライアントからは起動しないでください。

Windowsのターミナル サービスではOracle Connection Managerはサポートされていません。

Windows 2003を、管理モードまたはTerminal Serverモードでリモート デスクトップのターミナル サービスを使用するように構成できます。

関連項目:

  • Terminal Serverの詳細は、次のURLのMicrosoftのホームページを参照してください。

    http://www.microsoft.com/

  • 最新のTerminal Serverに関連したシステム要件は、OracleMetaLink Webサイトを参照してください。

    http://metalink.oracle.com/

 

Windowsのサポート

次のコンポーネントはサポートされていません。


戻る 次へ
Oracle
Copyright © 2006 Oracle Corporation.

All Rights Reserved.
目次
目次
索引
索引