WebLogic Integration Administration Console の使用

     前  次    新しいウィンドウで目次を開く     
ここから内容

メッセージ ブローカ

メッセージ ブローカ モジュールでは、以下の作業を行うことができます。

注意 : チャネルのセキュリティ ポリシーを変更するには、Administrators グループまたは IntegrationAdministrators グループのメンバーとしてログインする必要があります。詳細については、『Oracle WebLogic Integration Worklist Console の使い方』の「ユーザ管理」にある WebLogic Integration のユーザ、グループ、ロール、およびセキュリティ ポリシーに関する説明を参照してください。

以下のトピックがあります。

メッセージ ブローカ チャネルについて

メッセージ ブローカ チャネルのプロパティは、Java Message Service (JMS) トピックと似ています。ただし、このチャネルは、Oracle WebLogic Integration プロセス、コントロール、およびイベント ジェネレータで使用できるように最適化することができます。Oracle WebLogic Integration アプリケーション内では、以下の処理が実行されます。

デプロイされたアプリケーションで使用するチャネルを定義するのはチャネル ファイルです。静的サブスクライバまたは動的サブスクライバにルーティングするメッセージを制限するには、メッセージ メタデータ (メタデータが型付き XML の場合) またはメッセージ本文 (本文が string または型付き XML の場合) に XQuery フィルタを適用します。チャネル上でメッセージを受信するように登録されているサブスクライバは、自分で設定したフィルタが適用されたメッセージを受信することになります。

メッセージ ブローカ モジュールの概要

メッセージ ブローカ モジュールからアクセスできるページを次の表に示します。この表では、ページごとに関連タスクとヘルプ トピックも示しています。

表 4-1 メッセージ ブローカ モジュールの要素
ページ
関連タスク
ヘルプ トピック
チャネル概要リスト
チャネルのリストを表示する。チャネル名、メッセージ タイプ、メッセージ数、サブスクライバ数、および配信失敗メッセージ数の表示。
チャネル名でリストをフィルタ処理する。? は任意の 1 文字、* は 0 個以上の文字を指定するときに使用する。
チャネルの詳細を表示
チャネル プロパティを表示する。チャネル名、メッセージ タイプ (xml、rawData、string、または none)、サブスクライバ数、メッセージ数、配信失敗メッセージ数、セキュリティ ポリシー (ロールのパブリッシュ、ロールのサブスクライブ、および「名前を指定してディスパッチ」プリンシパル)、およびサブスクリプション ルールが表示される。このページからサブスクライバの処理の詳細にアクセスできる。
チャネルのサブスクライブおよびパブリッシュ ポリシーを編集
チャネルに対して定義されているロールのパブリッシュ、ロールのサブスクライブ、および「名前を指定してディスパッチ」プリンシパルの表示と設定を行う。
メッセージ ブローカ統計の表示
アクティブなチャネル数、サブスクライブされているチャネル数、配信失敗メッセージ数、メッセージ数、最後にリセットした時間などの統計情報の表示。
数のリセット (パブリッシュされたメッセージおよび配信失敗メッセージ)。

チャネルのリスト表示および検索

[チャネル概要リスト] ページには、チャネル名、メッセージ タイプ (xml、rawData、string、または none)、メッセージ数、サブスクライバ数、および配信失敗メッセージ数がチャネルごとに表示されます。

  1. ホーム ページで [メッセージ ブローカ] モジュールを選択し、[チャネル概要リスト] ページを表示します。
  2. 図 4-1 チャネル概要リスト
  3. 特定のチャネルを検索するには、以下のいずれかを実行します。
    • 名前でフィルタ処理する。検索する名前を入力して (? は任意の 1 文字、* は 0 個以上の文字を指定するときに使用する)、[検索] をクリックします。検索条件に一致するチャネルが表示されます。
    • 注意 : [検索] フィールドを空白のままにすると、すべてのエントリが返されます。
    • リストを再度ソートする。ソートできるカラムには、昇順の チャネル概要リスト および降順の チャネル概要リスト の矢印ボタンが付いています。ソート順を変更するには、この矢印をクリックします。
    • ページをスクロールする。左下隅のコントロールを使用します。ページ番号を選択して任意のページに移動するか、矢印ボタンを使用して、次 チャネル概要リスト、前 チャネル概要リスト、最初 チャネル概要リスト、または最後 チャネル概要リスト のページに移動します。

関連トピック

チャネルの詳細およびサブスクリプションの表示

[チャネルの詳細を表示] ページに、チャネルの詳細およびサブスクリプションを表示できます。

  1. チャネルを検索します。詳細については、「チャネルのリスト表示および検索」を参照してください。
  2. チャネル名をクリックし、[チャネルの詳細を表示] ページを表示します。このページには、以下のプロパティが表示されます。
  3. 図 4-2 チャネルの詳細を表示


    チャネルの詳細を表示

注意 : suppressible 属性は、同じプロセスに同じチャネル上の静的サブスクリプションと動的サブスクリプションの両方が含まれている場合にのみ機能します。2 つの別々のプロセスが 1 つのチャネルをサブスクライブしている場合や、同じプロセスが 2 つの別々のチャネルをサブスクライブしている場合には、suppressible 属性は効果がありません。
注意 : suppressible を true に設定すると、動的サブスクリプションを優先して静的サブスクリプションが抑制されます。プロセスのインスタンスはすでに実行中で、動的にサブスクライブされている必要があります。suppressible が true に設定されている場合にイベントが発生すると、メッセージは実行中のインスタンスに配信されます。
注意 : suppressible が false に設定されている場合に、新しいインスタンスが作成されていない場合、メッセージは実行中のインスタンスに配信されます。さらに、プロセスの新しいインスタンスが 1 つ作成されます。

関連トピック

チャネルのセキュリティ ポリシーの設定

[チャネルのサブスクライブおよびパブリッシュ ポリシーを編集] ページでは、以下のチャネル プロパティを設定できます。

注意 : 必要な MBean を実装する認証プロバイダがコンフィグレーションされていない場合、チャネルのセキュリティ ポリシーをコンフィグレーションするためのオプションが無効になります。認証プロバイダの要件の詳細については、『Oracle WebLogic Integration Worklist Console の使い方』の「ユーザ管理」にある「ユーザ管理におけるセキュリティ プロバイダの要件」を参照してください。
  1. チャネルを検索します。詳細については、「チャネルのリスト表示および検索」を参照してください。
  2. チャネル名をクリックし、[チャネルの詳細を表示] ページを表示します。
  3. [セキュリティの詳細を編集] をクリックします。
  4. 図 4-3 チャネルのサブスクライブおよびパブリッシュ ポリシーを編集


    チャネルのサブスクライブおよびパブリッシュ ポリシーを編集

注意 : パブリッシュ ロールおよびサブスクライブ ロールが定義されていない場合は、すべての人が認可されます。[名前を指定してディスパッチ] のユーザが定義されていない場合、メッセージは anonymous ユーザとしてディスパッチされます。
  1. 以下の手順に従って、ロールのパブリッシュまたはロールのサブスクライブを追加または削除します。
  2. ロールを追加するには

    a. [利用可能なロール] リストから、対象のロールを選択します。(複数のロールを選択するには、〔Ctrl〕を押しながら、追加するロールを 1 つずつクリックします)。

    b. チャネルのサブスクライブおよびパブリッシュ ポリシーを編集 をクリックし、選択したロールを [現在のロール] リストに移動します。

    ロールを削除するには

    a. [現在のロール] リストから、対象のロールを選択します (複数のロールを選択するには、〔Ctrl〕を押しながら、追加するロールを 1 つずつクリックします)。

    b. チャネルのサブスクライブおよびパブリッシュ ポリシーを編集 をクリックし、選択したロールを [利用可能なロール] リストに移動します。

  3. [名前を指定してディスパッチ] ドロップダウン リストから、有効なユーザ名を選択します。
  4. 注意 : ユーザが指定されていない場合、メッセージは anonymous としてディスパッチされます。
  5. 以下のいずれかを実行します。
    • ポリシーを更新する場合は、[送信] をクリックする。
    • [チャネルの詳細を表示] ページが表示されます。

    • 元の設定に戻す場合は、[リセット] をクリックする。
    • 変更を反映させずに [チャネルの詳細を表示] ページに戻るには、[取消し] をクリックする。

グローバル メッセージ数の表示

  1. ホーム ページで、[メッセージ ブローカ] モジュールを選択します。
  2. 左側のパネルから [統計を表示] を選択し、[メッセージ ブローカ統計の表示] ページを表示します。

[メッセージ ブローカ統計の表示] ページには、以下の統計情報が表示されます。

図 4-4 [メッセージ ブローカ統計の表示] ページ

[メッセージ ブローカ統計の表示] ページ

表 4-3 [メッセージ ブローカ統計] ページの要素
統計
説明
アクティブなチャネル数
使用可能なチャネルの数。
サブスクライブされているチャネル数
1 つまたは複数のサブスクライバを持つチャネルの数。
配信失敗メッセージ数
メッセージ ブローカがメッセージの送信先 URI を特定できないとき、つまり、サブスクライバが見つからないとき、そのメッセージは適切なデッドレター チャネル (/deadletter/xml/deadletter/string、または /deadletter/rawData) に送信される。[配信失敗メッセージ数] には、前回値がリセットされてからデッドレター チャネルに送信された、メッセージの数が反映される。
メッセージ数
前回値がリセットされてからパブリッシュされたメッセージの数。
最後にリセットした時間
メッセージ数が前回リセットされた時刻。

関連トピック

メッセージ数のリセット

[チャネル概要リスト] ページでは、1 つまたは複数のチャネルのメッセージ数をリセットできます。

  1. ホーム ページで、[メッセージ ブローカ] モジュールを選択します。
  2. [チャネル概要リスト] が表示されます。

  3. リセットする必要がある各チャネルの左側にあるチェック ボックスを選択します。
  4. 注意 : リストをフィルタ処理することもできます (「チャネルのリスト表示および検索」を参照)。
  5. [メッセージ数をリセット] をクリックして、選択したチャネルのメッセージ数をリセットします。

  ページの先頭       前  次