WebLogic Integration Administration Console の使用

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プロセス インスタンスのモニタ

プロセス インスタンスのモニタ モジュールでは、以下の作業を行うことができます。

注意 : プロセスのステータスを変更するには、Administrators グループ、IntegrationAdministrators グループ、または IntegrationOperators グループのメンバーとしてログインする必要があります。『Oracle WebLogic Integration Worklist Console の使い方』の「ユーザ管理」にある WebLogic Integration のユーザ、グループ、ロール、およびセキュリティ ポリシーに関する説明を参照してください。

プロセス インスタンスのモニタ モジュールに表示されている情報は、実行時データベースに格納されているトラッキング データに基づいています。利用可能なデータのタイプを制御するには、システムレベルのプロパティとプロセスレベルのプロパティを組み合わせて使用します。トラッキング データ管理の詳細については、「プロセス トラッキング データの管理」を参照してください。

以下のトピックがあります。

プロセス インスタンスのモニタ モジュールの概要

プロセス インスタンスのモニタ モジュールからアクセスできるページを次の表に示します。この表では、ページごとに関連タスクとヘルプ トピックも示しています。

表 3-1 プロセス インスタンスのモニタ モジュールの要素
ページ
関連タスク
ヘルプ トピック
プロセス インスタンス統計
プロセス タイプごとに、平均経過時間、および各状態 ([実行中]、[サスペンド]、[中止]、[凍結]、[終了]、[完了]、[SLA より上]、[SLA より上]) のインスタンス数が表示される。
URI または表示名でリストをフィルタ処理する。? は任意の 1 文字、* は 0 個以上の文字を指定するときに使用する。
プロセス インスタンス概要
プロセス インスタンスのリストを表示する。インスタンス ID、表示名、プロセス ラベル、開始時間、経過時間、およびステータス (実行中、完了、凍結、中止、サスペンド) が表示される。
プロセスのステータス ([実行中]、[凍結]、[SLA より上] など)、インスタンス ID、またはプロセス ラベルでリストをフィルタ処理する。
選択したプロセスの [プロセス インスタンス詳細] ページにアクセスする。
ページごとに表示するインスタンスの数を設定する。
プロセス インスタンスをサスペンド、再開、終了、または凍結解除する。
詳細検索
ステータス、開始時間、経過時間、完了時間、SLA ステータスなどのプロセス プロパティを使用して詳細検索を実行する。
システム状態
システムの状態とパフォーマンスの統計を表示する。たとえば、実行時間が一番長いプロセス タイプ、SLA しきい値を超過したプロセス タイプ、完了できなかったプロセス タイプなどが表示される。
プロセス インスタンス詳細
プロセス インスタンスのプロパティを表示する。たとえば、実行中のインスタンスの変数値、プロセスによって作成された、またはプロセスに関連するワークリスト、プロセスに関連するビジネス メッセージが表示される。
プロセス インスタンスをサスペンド、再開、終了、または凍結解除する。
対話型または印刷可能なプロセス グラフにアクセスする。

対話型グラフの要件

対話型のプロセス グラフを表示するには、Adobe SVG Viewer がクライアント システムにインストールされている必要があります。サーバが Solaris 上で実行している場合、オペレーティング環境がこの機能をサポートするよう設定されていることを確認してください。ここでは、必要となる情報を提供します。

SVG Viewer の入手

対話型のプロセス グラフには Adobe SVG Viewer Version 3.0x または Java Batik 1.7 SVG が必要です。Adobe SVG Viewer は、Adobe Web サイト (http://www.adobe.com/svg/viewer/install/main.html) からダウンロードできます。

Java Batik SVG Viewer は、以下の Sun Java Downloads ページからダウンロードできます。

(http://java.sun.com/javase/downloads/index.jsp)

環境の設定方法の詳細については、「Java Batik SVG Viewer を使用するための Sun JRE の有効化」を参照してください。

表 3-2 は、ブラウザおよびオペレーティング システムごとにビューアを利用できるかどうかを示しています。

注意 : 英語ロケール (en_USen_AU) で実行している場合、アルファベット以外の文字を含むプロセスを表示する必要がある場合は、Arial Unicode MS フォントをインストールすることをお勧めします。詳細については、http://support.microsoft.com/kb/q287247/ を参照してください。

表 3-2 ブラウザ別 Adobe SVG ビューアの対応
ブラウザ
オペレーティング システム
Adobe SVG Viewer 3.0x を利用できるかどうか
Microsoft Internet Explorer 6.x
Windows
Adobe からビューアを入手できる。
Netscape 7.0x
Windows
他の処理が必要。詳細については、「Windows 上で実行している Netscape 7.0 での Adobe SVG Viewer の使用」を参照。
Solaris
http://www.adobe.com/svg/viewer/install/main.html からバージョン 3.0 beta 1 のビューアを入手できる。
Linux
http://www.adobe.com/svg/viewer/install/main.html からバージョン 3.0 beta 1 のビューアを入手できる。
HP-UX
Adobe からビューアを入手できない。
AIX
Adobe からビューアを入手できない。
Netscape 7.1
すべて
Adobe からビューアを入手できない。
Mozilla 1.x
Linux
Adobe からビューアを入手できない。

Windows 上で実行している Netscape 7.0 での Adobe SVG Viewer の使用

Windows 上の Netscape 7.0 で対話型プロセス グラフを表示するには、以下の手順に従って、Adobe SVG Viewer 3.0 をインストールする必要があります。

  1. Adobe SVG Viewer 3.0 をダウンロードします。
  2. Netscape を閉じます。
  3. ビューアをインストールします。
  4. ビューアのインストール ディレクトリにある NPSVG3.dll を Netscape の Plugins フォルダにコピーします。たとえば、ファイルを C:\WINNT\system32\Adobe\SVG Viewer 3.0 から C:\Program Files\Netscape\Netscape\Plugins へコピーします。

Solaris のサーバ オペレーティング環境の要件

Solaris オペレーティング環境で実行される多くの Java プラットフォーム アプリケーションと同様、以下のいずれかの要件を満たしているかによって、対話型プロセス グラフを提供できるかどうかが決まります。

X サーバを実行できる保障のない環境でサーバを実行している場合は、Xvfb または Xsun のいずれかをインストールして、対話型プロセス グラフへのクライアント アクセスをサポートする必要があります。

詳細については、http://developers.sun.com/solaris/articles/solaris_graphics.html の「Setting Up Solaris 7, 8, and 9 Operating Environments for Java Servlet Graphics」を参照してください。

注意 : Headless オペレーションでは、Java Foundation Classes (Swing) を使用できません。そのため、問題が発生しても処理できません。

Java Batik SVG Viewer を使用するための Sun JRE の有効化

デフォルトでは、Java Runtime Environment (JRE) は Web ブラウザでは有効になっていません。JRE はすでにインストールされているが、アプレットが動作していない場合は、Web ブラウザで JRE を有効にしなければならないことがあります。

次の手順に従って、Web ブラウザで Sun JRE を有効にしてください。

Internet Explorer 4.x 以上

  1. [ツールインターネット オプション] をクリックします。
  2. [詳細設定] タブを選択して、[Java (Sun)] まで下方向にスクロールします。
  3. [Use Java 2] バージョンの横にあるボックスを選択します。
  4. 次に、[セキュリティ] タブを選択して、[レベルのカスタマイズ] ボタンを選択します。
  5. [Java アプレットのスクリプト] まで、下方向にスクロールします。
  6. [有効にする] ラジオ ボタンが選択されていることを確認します。
  7. [OK] をクリックして、設定を保存します。

Mozilla 1.x

  1. メニュー バーから、[編集|設定] を選択します。
  2. [詳細] カテゴリを選択します。
  3. [Java を有効にする] というラベルのボックスを選択します。
  4. [OK] をクリックして、設定を保存します。

Netscape 7.x

  1. メニュー バーから、[編集|設定] を選択します。
  2. [詳細] カテゴリを選択します。
  3. [Java を有効にする] というラベルのボックスを選択します。
  4. [OK] をクリックして、設定を保存します。

Netscape 4.x

  1. メニュー バーから、[編集|設定] を選択します。
  2. [詳細] カテゴリを選択します。
  3. [証明書] を選択します。
  4. [Java を有効にする] というラベルのボックスを選択します。
  5. [Java プラグインを有効にする] というラベルのボックスを選択します。
  6. [OK] をクリックして、設定を保存します。

Firefox 0.8 以上

  1. Mozilla Firefox ブラウザを起動するか、すでに実行している場合は再起動します。
  2. [ツール|オプション] を選択します。
  3. [Web 機能|Java を有効にする] をクリックします。

AOL 3.x 以上

Java ソフトウェアでの AOL の問題に関する Java のヘルプ ページを参照してください。

Opera 4.x 以上

  1. Windows 版の Opera では Sun JRE を使用しませんが、Opera Web ブラウザ内に Java が組み込まれています。
  2. その他のプラットフォーム用の Opera では、Sun JRE を使用すると Java ソフトウェアをサポートできる場合があります。お使いのプラットフォームの Opera のマニュアルで確認してください。
  3. 詳細については、次の Opera のサポート記事を参照してください。

Support for Java software in Opera

プロセス タイプごとのインスタンス統計の表示

[プロセス インスタンス統計] ページには、プロセス タイプごとに表示名および平均経過時間が表示されます。また、各状態 ([実行中]、[サスペンド]、[中止]、[凍結]、[終了]、[完了]、[SLA より上]) のインスタンス数も表示されます。この値は、実行時データベースに格納されているトラッキング データに基づいています。また、パージされたプロセス データはこの値に含まれません。

  1. ホーム ページで、[プロセス インスタンスのモニタ] モジュールを選択します。
  2. 図 3-1 プロセス インスタンス統計
注意 :
プロセス インスタンス統計
ステートレス プロセスの場合、実行中のインスタンスのカラムには N/A と表示されます。これらのプロセスは、単一のトランザクション内で開始および終了します。
  1. 特定のプロセスを検索するには、以下のいずれかを実行します。
    • 表示名または URI でフィルタ処理する。検索対象を入力して、[URI または名前] をクリックします。検索条件に一致するプロセスが表示されます。
    • リストを再度ソートする。ソートできるカラムには、昇順 [プロセス インスタンス統計] および降順 [プロセス インスタンス統計] の矢印ボタンが付いています。ソート順を変更するには、このボタンをクリックします。
    • ページをスクロールする。左下隅のコントロールを使用します。ページを移動するには、ページ番号を選択するか、または、次のページに移動するための矢印ボタン プロセス インスタンス統計、前のページに移動するための矢印ボタン プロセス インスタンス統計、最初のページに移動するための矢印ボタン プロセス インスタンス統計、最後のページに移動するための矢印ボタン プロセス インスタンス統計 ページを使用します。
  2. 選択したタイプのインスタンスに関連する追加情報を表示するには、プロセスの表示名を選択します。特定の状態で選択したタイプのインスタンスに関連する追加情報を表示するには、数字を選択します。[プロセス インスタンス概要] ページには、選択内容に一致するインスタンスのみが表示されます。詳細については、「プロセス インスタンスのリスト表示および検索」を参照してください。

関連トピック

システム状態の統計の表示

[システム状態] ページでは、システム状態の概要が表示され、問題の存在が考えられるプロセスの特定に役立てることができます。

  1. ホーム ページで、[プロセス インスタンスのモニタ] モジュールを選択します。
  2. 左側のパネルから、[システム状態] を選択します。
  3. 図 3-2 [システム状態] ページ

[システム状態] ページ

以下の統計値が表示されます。

これらの各項目において、データは以下のカテゴリに分かれて表示されます。

このページに表示されているプロセス名は、そのプロセス タイプの [プロセス インスタンス概要] ページにリンクしています。

プロセス インスタンスのリスト表示および検索

[プロセス インスタンス概要] ページでは、各プロセス インスタンスについて、以下の情報が表示されます。プロパティの詳細については、「プロセス インスタンス詳細の表示」を参照してください。

  1. ホーム ページで、[プロセス インスタンスのモニタ] モジュールを選択します。
  2. 左側のパネルから、[すべて表示] を選択します。
  3. 図 3-3 [プロセス インスタンス概要] ページ


    [プロセス インスタンス概要] ページ

注意 : プロセス インスタンスは開始時間を基準にソートされ、最新のものが先頭に表示されます (デフォルト)。

表 3-3 [プロセス インスタンス概要] ページの要素
プロパティ
説明
ID
プロセス インスタンス ID。[プロセス インスタンス詳細] ページにリンクしている。詳細については、「プロセス インスタンス詳細の表示」を参照。
表示名
プロセスに割り当てられている表示名。複数のバージョンのプロセスがデプロイされている場合は、バージョン番号が追加される。
プロセス ラベル
プロセス インスタンスのラベル。各インスタンスに対してラベルが生成される。通常、このラベルにはインスタンス固有の値が使用される。たとえば、注文番号、顧客番号、DUNS 番号など、監査の際に使用する番号を使用。プロセス ラベルの設定方法の詳細については、WebLogic Integration クラスの Javadoc の JpdContext Interface クラスを参照
開始時刻
このインスタンスが開始する時刻。
経過時間
このインスタンスが開始してからの経過時間。表示される単位は、期間によって異なる。
  • 期間が 0 ~ 99 ミリ秒の場合は、ミリ秒で表示される。例 : 28 msecs
  • 期間が 99 ミリ秒 ~ 1 時間の場合は、秒まで表示される。例 : 56 m 48.2 sec
  • 期間が 1 時間 ~ 1 週間の場合は、分まで表示される。例 : 2d 2h 6m
  • 期間が 1 週間 ~ 1 ヶ月の場合は、時間まで表示される。例 : 25d 3.5h
  • 期間が 1 ヶ月を超える場合は、日まで表示される。例 : 67d
ステータス
インスタンスの現在の状態 ([実行中]、[完了]、[サスペンド]、[終了]、[凍結]、[中止])。

注意 : ステートレス プロセスは単一のトランザクション内で開始および終了するため、実行中の状態になることはない。

  1. 特定のプロセスを検索するには、以下のいずれかを実行します。
    • [実行] ドロップダウン リストから、デフォルトのフィルタを選択する。選択できるオプションを次の図に示します。
      [プロセス インスタンス概要] ページ
    • インスタンス ID でフィルタ処理する。必要なインスタンス ID を入力し、[インスタンス ID] をクリックします。特定されたインスタンス ID が表示されます。
    • 注意 : 正確に一致するものだけがフィルタ結果として表示されます。ワイルドカードは使用できません。
    • プロセス ラベルでフィルタ処理する。検索対象を入力してから、[プロセス ラベル] をクリックします。検索対象の文字列を含むラベルのインスタンスが表示されます。
    • 注意 : この文字列を「含む」項目が検索結果として返されます。ワイルドカードは使用できません。
    • ページをスクロールする。左下隅のコントロールを使用します。ページを移動するには、ページ番号を選択するか、または、次のページに移動するための矢印ボタン [プロセス インスタンス概要] ページ、前のページに移動するための矢印ボタン [プロセス インスタンス概要] ページ、最初のページに移動するための矢印ボタン [プロセス インスタンス概要] ページ、最後のページに移動するための矢印ボタン [プロセス インスタンス概要] ページ を使用します。
    • 詳細検索のページを使用する。「詳細検索の実行」を参照してください。

関連トピック

詳細検索の実行

[詳細検索] ページでは、プロセス インスタンスの高度な検索を実行できます。

  1. ホーム ページで、[プロセス インスタンスのモニタ] モジュールを選択します。
  2. 左側のパネルで、[詳細検索] をクリックして、[詳細検索] ページを表示します。
  3. 図 3-4 [詳細検索] ページ


    [詳細検索] ページ

表 3-4 に、[詳細検索] ページで使用できる検索条件の概要を示します。

表 3-4 詳細検索条件
設定
説明
[サービス URI] ドロップダウン リストから、サービス URI を選択する。
デプロイされているプロセス タイプのリストから選択する。デフォルトは [任意]。
[ステータス] ドロップダウン リストから、ステータスを選択する。
プロセスのステータスを指定する。選択できるオプションを次の図に示す。

プロセス インスタンス詳細

デフォルトは [任意]。
[開始時間] セクションで、[任意時間]、[以降]、または [以前] オプション ボタンを選択する。
[以降] または [以前] を選択した場合は、対応するドロップダウン リストで時間を指定する。
プロセス インスタンスの開始時間の対象範囲を指定する。
[完了時間] セクションで、[任意時間]、[以降]、または [以前] オプション ボタンを選択する。
[以降] または [以前] を選択した場合は、対応するドロップダウン リストで時間を指定する。
プロセス インスタンスの完了時間の対象範囲を指定する。
[経過時間] セクションで、[任意時間]、[以降]、または [以前] オプション ボタンを選択する。
[以降] または [以前] を選択した場合は、対応するドロップダウン リストで期間を指定する。
プロセス インスタンスの経過時間の対象期間を指定する。
適切な [SLA ステータス] オプション ボタンを選択する。
以下のいずれかのオプションを指定する。
[任意]
[SLA を超過]
[SLA または SLA 警告しきい値を超過]
[SLA 警告しきい値を超過、SLA 未満]
[ラベルの内容] フィールドに、検索文字列を入力する。
検索対象を指定する。指定した文字列を含むラベルを持つプロセス インスタンスが検索結果として返される。

注意 : ワイルドカード文字を使用して検索対象を指定することはできない。

 


プロセス インスタンス詳細の表示

[プロセス インスタンス詳細] ページでは、以下の作業を行うことができます。

注意 : [データなし] が表示されている場合は、このプロセス インスタンスの詳細は利用できません。このプロセスにコンフィグレーションされているトラッキング レベルでデータが取り込まれていないか、情報がパージされています。関連するデータがパージされていても、インスタンス ID を表示することは可能です。たとえば、あるインスタンスのデータがインスタンス完了後にパージされても、インスタンス ID は実行時データベースに残ります。これは、まだパージされていない親インスタンスまたは子インスタンスに関連するトラッキング データの一部にインスタンス ID が含まれているためです。
  1. プロセスを検索します。詳細については、「プロセス インスタンスのリスト表示および検索」を参照してください。
  2. プロセス ID をクリックし、[プロセス インスタンス詳細] ページを表示します。
  3. 図 3-5 [プロセス インスタンス詳細] ページ


    [プロセス インスタンス詳細] ページ

  4. 対話型または印刷可能なプロセス グラフを表示するには、[グラフィック表示] または [印刷可能なグラフ] をクリックします。
  5. 注意 : 対話型グラフを表示するには、ブラウザが特定の要件を満たしている必要があります。詳細については、「対話型グラフの要件」を参照してください。対話型プロセス ビューの詳細については、「対話型または印刷可能なプロセス インスタンス グラフの表示」を参照してください。

[プロセス インスタンス詳細] ページに表示される情報の概要を次の表に示します。

表 3-5 [プロセス インスタンス詳細] ページの要素
プロパティ
説明
インスタンス ID
プロセス インスタンス ID。
サービス URI
プロセス URI。複数のバージョンのプロセスがある場合は、バージョン番号が追加される。
ステータス
プロセスの現在のステータス。
実行中
プロセスが実行中。

注意 : ステートレス プロセスは単一のトランザクション内で開始および終了するため、実行中の状態になることはない。

完了
プロセスが完了。
中断
プロセスがサスペンド。
終了
プロセスが終了。
中止
プロセスが処理されていない例外を送出。終了できるのは中止したプロセスのみ。
凍結
プロセスで障害が発生したが凍結解除可能。プロセスを凍結解除すると、障害が発生した時点から再開される。詳細については、「プロセス インスタンスのサスペンド、再開、終了、および凍結解除」を参照。
障害発生時に中止せずに凍結するようにプロセスを設計するには、freeze on failure を true に設定する。詳細については、『ビジネス プロセス構築ガイド』の「アプリケーションの設計」にある「ビジネス プロセス プロパティの設定」を参照
プロセス ラベル
プロセス インスタンスのラベル。各インスタンスに対してラベルが生成される。通常、このラベルにはインスタンス固有の値が使用される。たとえば、注文番号、顧客番号、DUNS 番号など、監査の際に使用する番号を使用。プロセス ラベルの設定方法の詳細については、Oracle Workshop for WebLogic ヘルプの「Integration アプリケーションを構築する」にある JpdContext Interface を参照
SLA ステータス
サービス レベル アグリーメントが設定されていない場合は、[なし] が表示される。
サービス レベル アグリーメントが設定されている場合、このフィールドには現在のステータスが表示される。
  • 経過時間が SLA を超えていない場合は、[SLA 未満] が表示される。
  • 経過時間が SLA 警告しきい値を超えている場合は、SLA しきい値に達するまでの時間が表示される。
  • 経過時間が SLA を超えている場合は、SLA に達してからの時間が表示される。
SLA の詳細については、「サービス レベル アグリーメント」を参照。
開始時刻
このインスタンスが開始する時刻。
例外
中止または凍結したインスタンスについてのみ表示される例外コンテンツ。
経過時間
このインスタンスが開始してからの経過時間。表示される単位は、期間によって異なる。
  • 期間が 0 ~ 99 ミリ秒の場合は、ミリ秒で表示される。例 : 28 msecs
  • 期間が 99 ミリ秒 ~ 1 時間の場合は、秒まで表示される。例 : 56 m 48.2 sec
  • 期間が 1 時間 ~ 1 週間の場合は、分まで表示される。例 : 2d 2h 6m
  • 期間が 1 週間 ~ 1 ヶ月の場合は、時間まで表示される。例 : 25d 3.5h
  • 期間が 1 ヶ月を超える場合は、日まで表示される。例 : 67d
完了時間
完了したプロセスについてのみ表示される完了日時。
終了時間
終了したプロセスの終了日時。
保留中のアクティビティ
この情報は、保留中の controlReceive メソッドまたは clientRequest メソッドについてのみ表示される。
例 :
  • インスタンスが次のコードを待機しているとき、「waitClientRequest[conditionalWaitClientRequest]」が表示される。
    <clientRequest name="conditionalWaitClientRequest" method="waitClientRequest" />
  • インスタンスが次のコードを待機しているとき、「t1_onTimeout」が表示される。
    <controlReceive method="t1_onTimeout" />
親インスタンス
親プロセス インスタンスの ID、表示名、状態、開始時間、および経過時間が表示される。インスタンス ID は、インスタンスの [プロセス インスタンス詳細] ページにリンクしている。詳細については、「親と子の移動」を参照。

注意 : 親インスタンスまたは子インスタンスは、プロセスのトラッキング レベルが [Minimum]、[Node]、または [Full] の場合のみ表示される。

子インスタンス
それぞれの子インスタンスのエントリ。各子インスタンスについて、インスタンス ID、表示名、状態、開始時間、および経過時間が表示される。インスタンス ID は、プロセスの [プロセス インスタンス詳細] ページにリンクしている。
このインスタンスによって作成されたタスク
インスタンスによって作成されるワークリスト タスク。タスク名と ID が表示される。
このインスタンスによってリスンされるタスク
このプロセスがリスンしているワークリスト タスク。タスク名と ID が表示される。
B2B イベント
B2B イベントの任意のビジネス メッセージの概要が表示される。イベント ID、方向 (着信または発信)、およびトレーディング パートナ (リモートとローカル) が表示される。イベント ID は [ワークリスト タスクの詳細] ページにリンクしている。
変数
実行中のインスタンスに定義されている各変数の名前、タイプ、および値が表示される。XML または文字列の変数の値を表示するには、その変数をクリックする。

親と子の移動

プロセス コントロールを介して他のプロセスから呼び出されたプロセス インスタンスは、「子プロセス」とみなされます。関連するプロセスに関する情報は [プロセス インスタンス詳細] ページに表示されます。他のインスタンスに呼び出されているインスタンスの詳細を表示すると、呼び出している側のプロセス インスタンスの識別情報は [親インスタンス] セクションに表示されます。他の 1 つまたは複数のインスタンスを呼び出すプロセスの詳細を表示すると、呼び出されている側の各インスタンスの情報は [子インスタンス] セクションに表示されます。

このコンソールでは、関連するインスタンスの情報を表示するほか、関連するインスタンスの間を移動できます。以下の図に、親子の移動機能を示します。

注意 : 親と子の移動機能が利用できるのは、プロセス コントロールを介したインスタンス呼び出しだけです。サービス コントロールまたはサービス ブローカ コントロールで開始したインスタンスは子インスタンスとはみなされません。
図 3-6 プロセス インスタンス詳細

プロセス インスタンス詳細

関連トピック

対話型または印刷可能なプロセス インスタンス グラフの表示

[プロセス インスタンス詳細] ページでは、プロセス インスタンスの対話型または印刷可能なグラフを表示できます。このグラフには、ビジネス プロセスと、そのクライアントおよびリソースとの対話、たとえばデータベース、JMS キュー、ファイル システムなどが示されています。

対話型インスタンス グラフは、Oracle Workshop for WebLogic のデザイン ビューに表示される完全展開型のビューです。このグラフでは、ノードのステータスを視覚的に確認できます。ノードの表示形式とそのステータスの説明を次の表に示します。

表 3-6 ノードのステータス
ノードのステータス
トラッキング レベル
ノードの表示形式
アクセス済み
Full または Node
標準
Minimum
標準
実行中
Full または Node
強調表示
Minimum
強調表示
未アクセス
Full または Node
淡色表示
Minimum
標準

表示される情報は、プロセスのトラッキング レベルと現在の状態によって異なります。

選択したプロセス プロパティが上部のパネルに表示されます。表示されるプロパティの詳細については、「プロセス インスタンス詳細の表示」を参照してください。このパネルには、プロパティの他にインスタンスの現在の状態 (終了、サスペンド、再開、凍結解除) に対応するコマンドも表示されます。詳細については、「プロセス インスタンスのサスペンド、再開、終了、および凍結解除」を参照してください。

ノードをクリックすると、ノードの名前とタイプが表示されます。トラッキング レベルが [Full] または [Node] に設定されている場合は、その他に開始時間、経過時間、終了時間、完了した実行、および説明が表示されます。トラッキング レベルが [Minimum] に設定されている場合、これらの追加情報は現在実行中のノードについてのみ表示されます。

注意 : 印刷可能なグラフを表示するには、Adobe Acrobat Reader をインストールする必要があります。
  1. 表示するプロセス インスタンスを検索します。詳細については、「プロセス インスタンスのリスト表示および検索」を参照してください。
  2. プロセス名をクリックし、[プロセス インスタンス詳細] ページを表示します。
  3. [印刷可能なグラフ] をクリックします。
  4. プロセス グラフが PDF ドキュメントとして表示されます。

  5. 使用しているブラウザが要件を満たしていることを確認します。詳細については、「対話型グラフの要件」を参照してください。
  6. 表示するプロセス インスタンスを検索します。詳細については、「プロセス インスタンスのリスト表示および検索」を参照してください。
  7. プロセス名をクリックし、[プロセス インスタンス詳細] ページを表示します。
  8. [グラフィック表示] をクリックします。
  9. Adobe SVG Viewer に対話型ビューが表示されます。


    プロセス インスタンス詳細

  10. 必要に応じて、以下の手順を実行します。
    • ノードのステータスを表示する場合は、ノードの画像をクリックする。表示されるプロパティは、設定されているトラッキング レベルによって異なります。
    • ビューをスクロールするには、〔Alt〕を押したままにする。ポインタの形がハンド プロセス インスタンス詳細 ツールに変わったら、クリックしてプロセス グラフを上下左右にドラッグしてスクロールします。
    • ビューを拡大するには、〔Ctrl〕を押したままにする。ポインタの形が拡大 プロセス インスタンス詳細 ツールに変わったら、クリックして拡大表示します。
    • 縮小するには、〔Ctrl〕+〔Shift〕を押したままにする。ポインタの形が縮小 プロセス インスタンス詳細 ツールに変わったら、クリックして縮小表示します。
    • 印刷可能なビューに変更する場合は、[ビューの印刷] をクリックする。プロセス グラフが PDF ドキュメントとして表示されます。

関連トピック

プロセス インスタンスのサスペンド、再開、終了、および凍結解除

プロセス インスタンスは、現在の状態に応じてサスペンド、再開、終了、または凍結解除できます。インスタンスの状態ごとに利用できるアクションの概要を次の表に示します。

表 3-7 インスタンスの状態ごとに利用できるアクション
インスタンスの状態
実行できるアクション
実行中
サスペンド、終了
中断
再開、終了
凍結
終了、凍結解除
中止
終了

プロセスを終了すると、進行中のオペレーションが終了し、以降のノードを実行せずにプロセスが完了します。

freeze on failure プロパティを true に設定すると、処理の例外が発生したときにプロセスを中止ではなく凍結させることができます。詳細については、『ビジネス プロセス構築ガイド』の「アプリケーションの設計」にある「ビジネス プロセス プロパティの設定」を参照してください。凍結の機能は、ネットワークの停止、利用できない EIS など、一時的な原因により発生した例外を処理する際に便利です。障害を発生させる問題が解消されていない状態で、プロセスを凍結解除すると、そのプロセスは凍結状態に戻ります。

以下の場所でインスタンスをサスペンド、再開、終了、または凍結解除できます。

  1. プロセスを検索します。詳細については、「プロセス インスタンスのリスト表示および検索」を参照してください。
  2. プロセス名をクリックし、[プロセス インスタンス詳細] ページを表示します。
  3. 必要に応じて、[サスペンド]、[再開]、[終了]、または [凍結解除] をクリックします。
  4. 確認のダイアログ ボックスが表示されます。

  5. アクションを実行する場合は [OK] をクリックします。アクションを取り消してダイアログ ボックスを閉じる場合は、[キャンセル] をクリックします。
  6. [プロセス インスタンス概要] ページを表示します。「プロセス インスタンスのリスト表示および検索」を参照してください。
  7. サスペンド、再開、終了、または凍結解除するインスタンスの左側にあるチェック ボックスをチェックします。
  8. [サスペンド]、[再開]、[終了]、または [凍結解除] をクリックします。
  9. 確認のダイアログ ボックスが表示されます。

  10. アクションを実行する場合は [OK] をクリックします。アクションを取り消してダイアログ ボックスを閉じる場合は、[キャンセル] をクリックします。
  11. プロセスを検索します。詳細については、「プロセス インスタンスのリスト表示および検索」を参照してください。
  12. プロセス名をクリックし、[プロセス インスタンス詳細] ページを表示します。
  13. [グラフィック表示] をクリックします。
  14. 対話型グラフの上部パネルで、必要に応じて [サスペンド]、[再開]、[終了]、または [凍結解除] をクリックします。
  15. 確認のダイアログ ボックスが表示されます。

  16. アクションを実行する場合は [OK] をクリックします。アクションを取り消してダイアログ ボックスを閉じる場合は、[キャンセル] をクリックします。

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