ビジネス プロセス構築ガイド

     前  次    新しいウィンドウで目次を開く     
ここから内容

ビジネス プロセス アプリケーションの作成

Oracle WebLogic Integration では、Oracle Workshop for WebLogic のグラフィカルな設計環境が拡張され、統合エンタープライズ アプリケーションを構築できるようになります。WLI アプリケーションには、プロジェクトとファイルが含まれます。プロジェクトには、ビジネス プロセス、コントロール、Web サービス、XML ファイルなど、複数のコンポーネントを含めることができます。

この節では、WLI アプリケーションのコンポーネント、Oracle Workshop for WebLogic でアプリケーションを作成する手順および、アプリケーションにビジネス プロセスを組み込む方法について説明します。内容は以下のとおりです。

 


アプリケーションのコンポーネント

この節では、ビジネス プロセス アプリケーションを構築する際に作成する一部の高レベル コンポーネントと、これらのコンポーネントが、コンポーネント用に選択した名前に基づき、デプロイされたアプリケーションに表示される方法について概説します。

アプリケーション - 作成するアプリケーションのコンポーネントは、Oracle Workshop for WebLogic 環境の [パッケージ・エクスプローラー] ペインのツリー構造に表示されます。Oracle Workshop for WebLogic に [パッケージ・エクスプローラー] ペインが表示されない場合は、メニューから [ウィンドウ|ビューの表示|その他|Java|パッケージ・エクスプローラー] を選択します。[パッケージ・エクスプローラー] ペインの例を図 2-1 に示します。

図 2-1 サンプルのパッケージ・エクスプローラー

サンプルのパッケージ・エクスプローラー

WLI アプリケーションには、以下のプロジェクトがあります (たとえば、前述の図では、Tutorial_Process_Application という名のアプリケーションが示され、エンタープライズ アプリケーション プロジェクト、Web プロジェクト、およびユーティリティ プロジェクトが入っています)。

 


アプリケーションの設計

プロジェクトアプリケーションに追加し、Oracle Workshop for WebLogic でアプリケーションを構築します。プロジェクトには、ビジネス プロセス、Web サービス、コントロール ファイルおよび XML ファイルなどのアプリケーションのコンポーネントが入っています。

ビジネス プロセス アプリケーションの作成

ビジネス プロセスの設計を素早く開始するために、基本的なビジネス プロセス ファイルを持つアプリケーションを作成できます。これはビジネス プロセス ロジックでカスタマイズできます。手順は、次のとおりです。

新しいアプリケーションを作成するには
  1. Oracle Workshop for WebLogic メニューから、[ファイル|新規|その他] をクリックします。
  2. [ウィザードを選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [WebLogic Integration] を展開して [プロセス アプリケーション] を選択し、[次へ] をクリックします。
  4. [プロセス アプリケーション] ダイアログ ボックスで、以下の例に示すように詳細情報を入力します。
    1. [EAR プロジェクト名] フィールドに Process_Application_EAR と入力します。
    2. [Web プロジェクト名] フィールドに Process_Application_Web と入力します。
    3. [ユーティリティ プロジェクト名] フィールドに Process_Application_Utility と入力します。
  5. [WebLogic Integration システムおよびコントロール スキーマをユーティリティ プロジェクトに追加] チェック ボックスを選択します。
  6. この操作により、システム スキーマが Utility Project/schemas フォルダに追加されます。

  7. [終了] をクリックします。
  8. この操作により、基本的なビジネス プロセス プロジェクトを持つアプリケーションが作成されます。これには、Start および Finish ノードのみを含むビジネス プロセス ファイル含まれます (process.java)。

    注意 : [プロセス アプリケーション] ではなく [チュートリアル : プロセス アプリケーション] を選択すると、Oracle Workshop for WebLogic により、ビジネス プロセス用のコンポーネントの入ったアプリケーションが作成されます。チュートリアルの実行については、『チュートリアル : 初めてのビジネス プロセス設計』を参照してください。また、特別に作成されたテンプレートを使用し、ebXML または RosettaNet の参加者ビジネス プロセスを Oracle Workshop for WebLogic で構築することもできます。これらの参加者プロセスの作成方法の詳細については、「ebXML 参加者ビジネス プロセスの構築」および「RosettaNet 参加者ビジネス プロセスの構築」を参照してください。
  9. 表示された [関連付けられたパースペクティブを開きますか?] ダイアログ ボックスで、[はい] をクリックし、J2EE パースペクティブからプロセス パースペクティブに切り替えます。
  10. 注意 : [関連付けられたパースペクティブを開きますか?] ダイアログ ボックスは、ワークスペースにビジネス プロセスを初めて作成するときに表示されます。
  11. プロセス アプリケーションが作成され、図 2-2 に示すように [パッケージ・エクスプローラー] ペインに表示されます。
  12. 図 2-2 パッケージ・エクスプローラー


    パッケージ・エクスプローラー

チュートリアル : Workshop 入門」では、Oracle Workshop for WebLogic のグラフィカルな設計環境でビジネス プロセスを設計するためのツールおよびコンポーネントについて概説します。

このガイドの以下のトピックでは、次のタスクなどの、特定のビジネス プロセス パターンを設計する方法を詳説します。

これらのタスクなどの詳細については、「この節に含まれるトピック」を参照してください。

ビジネス プロセス プロパティの設定

[JPD コンフィグレーション] ペインには、ビジネス プロセス用に表示およびコンフィグレーションできる複数のプロパティがあります。

ビジネス プロセス プロパティを設定するには
  1. プロパティをコンフィグレーションするビジネス プロセスの開始ノードを選択します。
  2. Oracle Workshop for WebLogic に [JPD コンフィグレーション] ペインが表示されない場合は、メニューから [ウィンドウ|ビューの表示|その他|一般|JPD コンフィグレーション] を選択します。
  3. 注意 : デフォルトの [プロセス] ビューには [プロパティー] ペインしか表示されていません。[プロセス] パースペクティブで、[JPD コンフィグレーション] ビューと [プロパティー] ペインを同時に使用することはできません。
    注意 : [JPD コンフィグレーション] ペインの値を変更するには、[プロパティー] ペインを閉じてから、[JPD コンフィグレーション] ペインを開いて JPD を再ロードする必要があります。[プロパティー] ペインに戻るには、[JPD コンフィグレーション] ペインを閉じてから、[プロパティー] ペインを開いて JPD を再ロードします。

    [JPD コンフィグレーション] ペインに、[全般] プロパティと [プロセス] プロパティが表示されます。

全般
プロセス

ビジネス プロセスのアノテーションの設定

ビジネス プロセス開始ノードの [プロパティー] ペインには、ビジネス プロセス用に表示およびコンフィグレーションできる複数のプロパティがあります。

ビジネス プロセス アノテーションを設定するには
  1. アノテーションをコンフィグレーションするビジネス プロセスの開始ノードを選択します。
  2. Oracle Workshop for WebLogic に [プロパティー] が表示されない場合は、メニューから [ウィンドウ|ビューの表示|プロパティー] を選択します。
  3. [プロパティー] ペインに以下のアノテーションが表示されます。

BeanInfo
ClassReliable
Ebxml

詳細については、ebXML アノテーション タイプを参照してください。

FeatureInfo

FeatureInfo アノテーションの詳細については、http://commons.apache.org/modeler/commons-modeler-1.0/docs/api/org/apache/commons/modeler/FeatureInfo.html を参照してください。

Handler
ManifestAttribute

ManifestAttribute アノテーションの詳細については、http://beehive.apache.org/docs/1.0/apidocs/classref_controls/org/apache/beehive/controls/api/packaging/ManifestAttribute.html を参照してください。

ManifestAttributes

ManifestAttribute アノテーションの詳細については、http://beehive.apache.org/docs/1.0.2/controls/apidocs/javadoc/org/apache/beehive/controls/api/packaging/ManifestAttributes.html を参照してください。

Protocol

詳細については、Protocol アノテーション タイプを参照してください。

Rosettanet

詳細については、RosettaNet アノテーション タイプを参照してください。

Schemas
Stateful
TargetNamespace
Version
WSSecurityCallback
WSSecurityService
Wsdl
XmlNamespaces
Com.bea.wli.common.XQuery
Com.bea.wli.jpd.Process
注意 : ビジネス プロセス (JPD) では、WS-Security ポリシー (WSSE) ファイルはサポートされません。したがって、JPD ファイルでは、com.bea.wli.common.WSSecurityCallback および com.bea.wli.common.WSSecurityService アノテーションもサポートされません。
注意 : WS-Security を使用したい場合は、JWS を JPD のフロントエンドにする必要があります。クライアントが WS-Security を使用して JWS を呼び出し、JWS がプロセス コントロールを介して JPD をローカルに呼び出します。

関連トピック

例外の処理

プロセス インスタンスのモニタ


  ページの先頭       前  次