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このガイドでは、WebLogic Integration (WLI) アプリケーションを実行するために必要なハードウェアおよびソフトウェア リソースを判定するプロセス、つまりキャパシティ プランニングについて説明します。
また、WLI アプリケーションのパフォーマンスを維持、向上させるため、環境をチューニングする方法についても説明します。
注意 : | このガイドで説明するテストは、適切に管理された環境で実行したものです。個別環境でテストを実行した場合に得られる数値は、ここに示されているテスト結果の数値と異なる場合があります。これらの数値は、キャパシティ プランニング プロセスを分かりやすく説明するためのものです。 |
注意 : | このガイドには、特定のシナリオに必要なハードウェア リソースを計算するための早見表は含まれていません。特定のテストに基づいて必要なリソースを概算する方法について説明します。 |
このガイドは、読者が WLI の各種機能に精通していることを前提に記述されています。詳細については、http://download.oracle.com/docs/cd/E13160_01/wli/docs10gr3/index.html の製品ドキュメントを参照してください。
キャパシティ プランニングの一部として実行するテストは、パフォーマンス テストを実行した経験があり、統計解析手法に精通した人が実行する必要があります。
キャパシティ プランニングとは、アプリケーションを実行するにあたり、所定のユーザ負荷で十分なレベルのサービスを実現するために必要なハードウェアおよびソフトウェア リソースを判定するプロセスです。必要なときいつでもアプリケーションを利用できるよう、必要なコンピュータ リソース (特にハードウェア リソース) を確保するための継続的なプロセスです。
キャパシティ プランニングにおいては、将来増大する可能性のあるさまざまな要件を考慮に入れる必要があります。たとえば、時間の経過とともに、WLI アプリケーションの数が増えたり範囲が広がったりする可能性があります。リソースを計画、購入、インストールするうえで必要な措置を取るためには、将来的な要件をできるだけ早い段階で把握しておくことが重要です。キャパシティ プランニングを実施することで、パフォーマンスやスケーラビリティの要件を満たす十分なリソースを確保できるだけでなく、組織のコストやリソースを大幅に節約できるのです。
システムに対する負荷は常に一定とは限りません。負荷が小さいときや大きいときもあれば、非常に大きくなるときもあります。キャパシティ プランニングを実施することで、サーバ負荷が変動しても、ユーザが満足するレベルのサービスを提供できるようになります。負荷が最大になる時点においても、許容可能なパフォーマンスを維持できます。キャパシティ プランニングを実施しておらず、十分なリソースを確保できない状況に陥ると、負荷の変動に応じてユーザが体感するパフォーマンスも大きく変動します。負荷が非常に大きくなると、システムの動作が極端に遅くなり、ユーザがシステムを利用できなくなる場合もあります。
キャパシティ プランニングを実施すると、アプリケーションのスケーラビリティ特性を判定できます。現時点での負荷に対して使用できるハードウェア リソースが十分でない場合や、将来的に負荷が増大することが予想される場合は、パフォーマンスを維持または向上させるにはハードウェア リソースを追加する必要があると判断できます。
現時点での負荷に対して使用できるハードウェア リソースが十分確保できている場合でも、キャパシティ プランニングを実施することで、既存のハードウェアの限界を判定することができます。
事業拡張や市場戦略の変更によってサーバの負荷が増大する可能性がある場合は、キャパシティ プランニングを実施することで、増大する負荷に対応するためにどの程度のハードウェアを追加する必要があるかを判定できます。
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