Integration コントロールを使用する

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動的トランスフォーメーション コントロール

コントロールのインスタンス

動的トランスフォーメーション コントロールを使用すると、ビジネス プロセスで実行時に動的にトランスフォーメーションを選択し、実装する機能を利用できます。具体的には、実行時に呼び出される XQuery、XSLT、または MFL ファイルを動的に選択できるようになります。たとえば、異なる支社からドキュメントを受信する統合ハブがある場合、動的トランスフォーメーション コントロールを使用すると、各支社の市外局番に基づいて異なるトランスフォーメーションを実行することができます。

コントロールの使用に関する一般的な情報については、「ビジネス プロセスでコントロールを使用する」を参照してください。

 


この節に含まれるトピック

概要 : 動的トランスフォーメーション コントロール

動的トランスフォーメーション コントロールの概要を示します。

新しい動的トランスフォーメーション コントロールを作成する

Oracle Workshop for WebLogic のグラフィカルな設計インタフェースを使用して、新しい動的トランスフォーメーション コントロールを作成する方法について説明します。

 


概要 : 動的トランスフォーメーション コントロール

動的トランスフォーメーション コントロールを使用すると、ビジネス プロセスで実行時に呼び出すトランスフォーメーションを動的に選択する機能を利用できます。

このコントロールでは 8 つの基本メソッドが提供され、トランスフォーメーションで使用するファイルを選択するためのカスタム メソッドも作成できます。メソッド コンテキストまたはメッセージの内容に基づいた選択が可能です。トランスフォーメーションの動的な選択は、別のトランスフォーメーション ファイルを指す URI の設定により行われます。利用できるトランスフォーメーションの種類は以下のとおりです。

動的トランスフォーメーション コントロールでは、作成済みのトランスフォーメーション (トランスフォーメーション コントロールで作成したものなど) を使用します。トランスフォーメーションをテストしてから、動的トランスフォーメーション コントロールを作成するようにしてください。トランスフォーメーション コントロールとデータの変換の詳細については、「XQuery Mapper を使用したデータの変換」を参照してください。

ビジネス プロセスを開発する際は、動的トランスフォーメーション コントロールを呼び出す前に、実行されるトランスフォーメーションを決定するロジックを設計しておく必要があります。ロジックの設計には、分岐ノード、またはデータベース コントロールや XML メタデータ コントロールなどのコントロールを使用できます。

動的トランスフォーメーション コントロールでは以下のメソッドが提供されます。

注意 : 使用できる基本メソッドの詳細については、「動的トランスフォーメーション コントロールで基本メソッドを使用する」を参照してください。

関連トピック

XQuery Mapper を使用したデータの変換

 


新しい動的トランスフォーメーション コントロールを作成する

ここでは、新しい動的トランスフォーメーション コントロールを作成する方法について説明します。

ビジネス プロセスのどこにコントロール インスタンスを追加するかについては、「コントロールのインスタンスをビジネス プロセス プロジェクトに追加する」を参照してください。

新しい動的トランスフォーメーション コントロールを作成するには
注意 : 設計時には、動的トランスフォーメーション コントロールを作成する前に、トランスフォーメーション ファイルを作成またはインポートしてテストしておく必要があります。詳細については、『XQuery Mapper を使用したデータの変換』を参照してください。
  1. Oracle Workshop for WebLogic で、作成した Oracle WebLogic Integration アプリケーションを開きます。
  2. [パッケージ・エクスプローラー] ペインで、動的トランスフォーメーション コントロールを追加するビジネス プロセス (Process.java ファイル) をダブルクリックします。ビジネス プロセスがデザイン ビューに表示されます。
  3. データ パレットの コントロールのインスタンス をクリックし、ドロップダウン リストから [Integration コントロール] を選択して、アプリケーションの統合に使用するコントロールのリストを表示します。
  4. 注意 : [データ パレット] が表示されていない場合は、メニュー バーから [ウィンドウビューの表示データ パレット] をクリックしてください。
  5. [動的トランスフォーメーション] を選択します。
  6. [コントロールの挿入 : 動的なトランスフォーメーション] ダイアログ ボックスが表示されます (図 3-1 を参照)。

    図 3-1 コントロールの挿入 : 動的なトランスフォーメーション


    コントロールの挿入 : 動的なトランスフォーメーション

  7. [コントロールの挿入 : 動的なトランスフォーメーション] ダイアログ ボックスで、以下の情報を入力します。
    • [フィールド名] に、ビジネス プロセスから新しい動的トランスフォーメーション コントロール インスタンスにアクセスするときに使用する変数の名前を入力します。有効な Java 識別子を入力する必要があります。
    • [挿入位置 :] で、コントロールを追加する挿入ノードをドロップダウン リストから選択します。
    • これをコントロール ファクトリにするかどうかを決定し、[これを実行時に複数のインスタンスを作成できるコントロール ファクトリにする] チェック ボックスをチェックするか、チェックをはずします。
    • [次へ] をクリックします。
    • [コントロールの作成] ダイアログ ボックスが表示されます。

  8. [コントロールの作成] ダイアログ ボックスで、以下の情報を入力します。
    • [名前] フィールドに新しいコントロール ファイルの名前を入力します。
    • 現在のプロジェクトのプロパティに設定されているようにコメントを追加するかどうかを決定し、[コメントの生成] チェック ボックスをチェックするか、チェックをはずします。
    • [終了] をクリックします。
    • 新しい動的トランスフォーメーション コントロールとそのインスタンスが作成され、このコントロールのインスタンスがデータ パレットの [コントロール] タブに表示されます。新しいファイルが、Oracle Workshop for WebLogic の [パッケージ・エクスプローラー] ペインに表示されます (いずれかのコントロール ファイルをソース ビューで表示したり編集したりするには、そのファイルをダブルクリックします)。

  9. 動的トランスフォーメーション コントロールで提供される基本メソッドを表示するには、データ パレット上でコントロールのインスタンス名の横にある [+] をクリックして、コントロール インスタンスを展開します (図 3-2 を参照)。
  10. 図 3-2 コントロールのインスタンス


    コントロールのインスタンス

  11. ビジネス プロセスで動的トランスフォーメーション コントロールのインスタンスを作成した後は、以下の作業を実行できます。
    • ビジネス プロセスと動的トランスフォーメーション コントロールの対話を設計する。それには、データ パレットにある基本メソッドを、デザイン ビューに表示されたビジネス プロセス内の対話を設計する箇所までドラッグ アンド ドロップします。詳細については、「動的トランスフォーメーション コントロールで基本メソッドを使用する」を参照してください。
    • [JPD コンフィグレーション] ペインで、このタイプのコントロールのプロパティまたはこのタイプのコントロールのインスタンスを表示および編集する。このタイプのコントロールは、[パッケージ・エクスプローラー] ペインに Java ファイルとして表示され、インスタンスはデータ パレットに表示されます。[JPD コンフィグレーション] ペインを使用してコントロール タイプとコントロール インスタンスのプロパティを指定する方法については、「コントロール プロパティとアノテーションの設定」を参照してください。

 


動的トランスフォーメーション コントロールを使用する

この節では、動的トランスフォーメーション コントロールの使用方法について説明します。内容は以下のとおりです。

動的トランスフォーメーション コントロールで基本メソッドを使用する

動的トランスフォーメーション コントロールを作成したら、ビジネス プロセスにコントロール インスタンスを追加して、その基本メソッドをアプリケーションから呼び出すことができます。

ビジネス プロセスに動的トランスフォーメーション コントロールのインスタンスを追加する方法については、「ビジネス プロセスでのコントロール ノードの作成」を参照してください。

以下のメソッドを使用できます。

これらのメソッドの動作は、@DynamicTransformationControl.Ddtf@DynamicTransformationControl.Xquery および @DynamicTransformationControl.Xsl アノテーションにより制御します。詳細については、DynamicTransformationControl インタフェースを参照してください。

関連トピック

XQuery Mapper を使用したデータの変換

 


サンプル : 動的トランスフォーメーション コントロール

ビジネス プロセスにおける動的トランスフォーメーション コントロールのサンプルについては、『ソリューション サンプル』を参照してください。


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