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WebLogic Portal Domain テンプレート

この節では、以下のトピックについて説明します。

 


テンプレートの解説

WLP Domain テンプレートは、[コンフィグレーション] ウィザードによって WebLogic Portal ドメインの作成時に使用されます。作成されたドメインはポータルを構築する基盤になります。作成されたドメインには、サーバ環境を定義および実行するコンフィグレーション ファイル、データベース、およびスクリプトが含まれています。また、ドメインには、デフォルトのセキュリティ レルムと定義済みのシステム管理者、および WebLogic Portal 管理ツールのセットが用意されています。WLP Domain テンプレートによって、ポータルの構築、およびパーソナライゼーションと商取引機能の開発に必要なサポート ファイルとサービスも作成されます。

このテンプレートは、中核となるテンプレート ファイルとディレクトリとファイルから構成され、以下のディレクトリの JAR ファイル内にあります。

<BEA_HOME>/weblogic700/common/templates/domains/portal.jar

portal.jar ファイル内で、中核となるテンプレート ファイルである template.xmlMETA-INF サブディレクトリにあります。

テンプレートで使用するその他のファイルとディレクトリは portal.jar ではなく <BEA_HOME>/weblogic700/common/templates/shared にあります。

このテンプレートに、サンプル アプリケーション データは付属していません。

用途

[コンフィグレーション] ウィザードの WLP Domain テンプレートを使用して新規作成したドメインでは、ポータルを構築し、機能を活用し、さらに、WebLogic Portal の標準セットである高度なパーソナライゼーション サービスおよび商取引サービスを実装できます。

 


WLP Domain テンプレートに基づくドメインの作成

この節では WLP Domain テンプレートに基づいて実用的なドメインを作成する方法について説明します。以下のトピックがあります。

手順の概要

以下の表で、WLP Domain テンプレートに基づいてドメインを作成する手順を概説します。

作業内容

参照先

    1. [コンフィグレーション] ウィザードを起動して新しいドメインを作成する。

以下の URL にある『コンフィグレーション ウィザードの使い方』

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/
docs70/confgwiz/index.html

    2. WLS Domain テンプレートを選択し、指示に従って操作して新しいドメインを作成する。

以下の URL にある『コンフィグレーション ウィザードの使い方』

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/
docs70/confgwiz/index.html

    3. クラスタ化されたドメインを作成した場合に、さらに別の手順を行う必要がある。

クラスタ化されたドメインのコンフィグレーションを完了する

    4. WebLogic Server を起動する。

以下の URL にある『管理者ガイド』の「システム管理」節にある「サーバの起動と停止」

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wlp/
docs70/admin/sysadmin.htm


 

クラスタ化されたドメインのコンフィグレーションを完了する

クラスタ化された WebLogic Portal ドメインの実行中、E-Business Control Center から admin server に同期させたデータは、すべての管理対象サーバにわたって正しく複製されている必要があります。同期プロセスを確実に行うために、以下の手順を実行してください。

また、WebLogic Portal のデフォルトのコンテンツ管理サービスを使用している場合、さらに別のセットアップ作業を行う必要があります。

この節では、以下のトピックについて説明します。

リソースのターゲットを admin server にする

  1. 対象のドメイン用に WebLogic Server Console ツールを起動します。実行中の admin server で以下の URL を入力します。
    http://<hostname>:<port>/console

    たとえば、サーバ マシンでコンソールを起動する場合、デフォルトの URL は http://localhost:7501/console です。

  2. datasyncPool JDBC 接続プールのターゲットを admin server にします。[domain|サービス|JDBC|接続プール|dataSyncPool] の順に選択し、
    [対象] の [サーバ] タブで、admin server が [Chosen] リストボックス
    (
    図10-1) にあることを確認し、[適用] をクリックします。

    図10-1 datasyncPool 接続プールのターゲットの指定


     

  3. datasyncPool Transactional DataSource のターゲットを admin server にします (クラスタに加えて)。[domain|サービス|JDBC|Tx Data Sources|dataSyncPool] の順に選択し、[対象] の [サーバ] タブで、すべてのサーバを [Available] リスト ボックスから [Chosen] リスト ボックスに移動し、[適用] をクリックします。

  4. datasync Web アプリケーションのターゲットを admin server にします (クラスタに加えて)。[domain|Deployments|Web Applications|dataSync] の順に選択し、[対象] の [サーバ] タブで、すべてのサーバを [Available] リスト ボックスから [Chosen] リスト ボックスに移動し、[適用] をクリックします。

  5. admin server とすべての管理対象サーバを再起動します (JDBC 接続プールのターゲットを指定するにはサーバの再起動が必要です)。再起動時にコンソールにエラーが表示される場合があります。表示された場合、[ドメイン] フォルダにある config.xml ファイルを編集して、以下の要素の admin server を Targets 属性に追加してください。

クラスタのコンフィグレーションの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/cluster/index.html にある『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』を参照してください。

プロキシ サーバのコンフィグレーション

クラスタ プロキシ サーバのコンフィグレーションも必要です。http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/cluster/index.html にある『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』を参照してください。

クラスタ プロキシをドメインに対してコンフィグレーションする最も簡単な方法は、weblogic.servlet.proxy.HttpClusterServlet を使用することです。以下の URL にある「WebLogic クラスタの設定」の「プロキシ プラグインをコンフィグレーションする」を参照してください。http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/cluster/setup.html

クラスタ用に作成した HttpClusterServlet 実装の Web アプリケーションを、そのクラスタの admin server にデプロイし、そのアプリケーションを admin server のデフォルト Web アプリケーションにすることができます。その場合、クラスタを介して利用できる Web アプリケーションのみをマップしてください。たとえば、/portalAppTools/* の WebLogic Portal Administration Tools や、追加する任意のポータルまたは Web アプリケーションです。特に、HttpClusterServlet によって /p13nConsole/* と /portalAppDataSync/* がマップされないようにしてください (datasync がクラスタ用にコンフィグレーションされている場合)。

WebLogic Portal コンテンツ管理をコンフィグレーションする

WebLogic Portal の標準コンテンツ管理サービスを使用する場合、以下のいずれかを実行してください。

 


コンフィグレーション ファイルとサポート ファイル

WLP Domain テンプレートにより、さまざまなディレクトリとスクリプトが新しいドメインの下に作成されます。以下の表に、ドメインと共にインストールされるディレクトリとファイルの一部を示します。

注意: 以下の表は、すべてのディレクトリとファイルを示した完全なリストではありません。

ディレクトリ

ファイル

用途

<domain>

config.xml


サーバ コンフィグレーションを定義する。


create_db*db_settings.properties

データベースの作成スクリプトとプロパティ ファイル (データベース サーバの名前、場所などを格納する)。

loadads*loaddocs*

WebLogic Portal の標準コンテンツ管理サービスを使用するときに、コンテンツ メタデータをデータベースにロードするためのスクリプト。

start*stop*

サーバの起動と停止を行うスクリプト。

demokey.pemdemocert.pem

ドメインのサーバに対してサンプル SSL プロトコルをサポートする。

<domain>/beaApps


以降の行で説明するように、ドメイン内のすべてのエンタープライズ アプリケーションおよびエンタープライズ レベルのサービスのディレクトリを格納する。

<domain>/beaApps/ paymentWSApp

payment.jar

商取引トランザクション用のサードパーティ製代金支払い Web サービスの作成、およびそのサービスへの接続を行うためのサービスを提供する。

<domain>/beaApps/
portalApp

campaign.jarcatalogws.jarcommerce_campaign_bridge_
util.jar
commerce_util.jarcustomer.jardocument.jarebusiness.jarejbadvisor.jarevents.jarldapprofile.jarmail.jarp13n_util.jarpayment.jarpipeline.jarplaceholder.jarportal.jarportal_util.jarproperty.jarrules.jartax.jarusermgmt.jar

ポータルの構築に使用できるデフォルトのポータル エンタープライズ アプリケーション。これらの JAR によってポータル フレームワークが実現し、パーソナライゼーション、キャンペーン、商取引、および LDAP 統合などのサービスが用意される。

エンタープライズ アプリケーションに含まれる Web アプリケーションを以下に示す。

<domain>/beaApps/
portalApp-project

portalApp-project.eaprj

このディレクトリには、エンタープライズ アプリケーション用の E-Business Control Center データを作成および管理するためのインフラストラクチャが格納される。プロジェクト ファイル (portalApp-project.eaprj) により、すべての E-Business Control Center データが管理される。また、データをサーバと同期させるため、およびクエリ定義用にサーバサイドのプロパティを取得するために必要な情報が格納される。定義済みのポータル スキンとレイアウトのセット (/application-sync/library/
portal/
) も含まれている。

<domain>/beaApps/
taxWSApp

tax.jar

商取引トランザクション用のサードパーティ製税金 Web サービスの作成、およびそのサービスへの接続を行うためのサービスを提供する。

<domain>/dmsBase


WebLogic Portals 標準コンテンツ管理サービス用のプレースホルダ ディレクトリを格納する。その内容を以下に示す。

<domain>/pointbase

pointbase.iniwlportal.dbnwlportal$1.wal

pointbase.ini は、サーバの起動時に実行される Pointbase データベース用のデフォルトのコンフィグレーション情報を格納する。

wlportal.dbn は、データベースに関連付けられた実データとメタデータが格納されるデータベース ノード ファイル。

wlportal$1.wal は先行書き込みログ ファイルであり、データベースに対するすべてのトランザクションのレコードを保持する。このファイルは、システムがクラッシュした場合に、一貫性が確保されていた最後の状態までロールバックを行って情報の回復を行うのに役立つ。


 

WebLogic Portal のサンプル、特に Example Portal を表示することによって、ドメイン内にどのようなものがあるかを確認できます。Example Portal ドメインは <BEA_HOME>/weblogic700/samples/portal/sampleportalDomain にあります。

ドメインのコンフィグレーションの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/admin_domain/
index.html
にある『WebLogic Server ドメイン管理』を参照してください。

 

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