特定のしきい値のセットを超えると、通常、各プロセスでチェックポイント操作が行われます。RMU Checkpointコマンドを使用すると、各プロセスでチェックポイント操作を行わせることができます。チェックポイント操作は、いくつかの点で有用です。Wait修飾子を使用したチェックポイント操作では、すべての更新されたデータベース・ページがディスクにフラッシュされます。チェックポイント操作によって、データベース・リカバリ(DBR)プロセスのREDOのパフォーマンスも向上します(プロセスごとのパラメータをこの目的に合うよう初期化しておく必要があります)。
Wait修飾子を使用したCheckpointコマンドは、すべてのアクティブなプロセスでチェックポイント操作が正常に行われると、完了します(システム・プロンプトが返されます)。
Nowait修飾子を指定してCheckpointコマンドを発行した後、システム・プロンプトが返されても、すべてのアクティブ・プロセスでチェックポイント操作が正常に行われた保証はありません。
root-file-spec
チェックポイントを行うデータベースのルート・ファイル指定。フルまたは部分ファイル指定、または論理名を使用できます。ファイル名のみを指定した場合、Oracle Rdbでは現在のデフォルト・ディレクトリでデータベースが検索されます。ファイル拡張子を指定しない場合、ファイル拡張子は.rdbであるとOracle Rdbでみなされます。
Wait[/Until=date-and-time]
Nowait
チェックポイント操作が完了する前にシステム・プロンプトを返すかどうかを指定します。Until修飾子を指定せずにWait修飾子を指定した場合、すべてのプロセスで更新されたデータベース・ページがディスクにフラッシュされるまで、システム・プロンプトは返されません。Wait修飾子がデフォルトです。
Until修飾子はWait修飾子と組み合せて使用し、RMU Checkpoint/Waitコマンドでチェックポイントを待ち、エラー・メッセージを返す時間を指定します。Until修飾子を指定しない場合、無期限に待機します。
Nowait修飾子を指定した場合、システム・プロンプトはすぐに(すべてのプロセスでデータベース・ページをディスクにフラッシュする前に)返されます。また、Nowait修飾子を指定した場合、すべてのプロセスでデータベース・ページがディスクにフラッシュされるかどうかは保証されません。
すべてのプロセスでチェックポイント操作が行われることよりも、システム・プロンプトがすぐに返されることの方が重要な場合、Nowait修飾子が役立ちます。
- データベースに対してRMU Checkpointコマンドを使用するには、データベースのルート・ファイル・アクセス制御リスト(ACL)にRMU$BACKUPまたはRMU$OPEN権限を持っているか、OpenVMSのWORLD権限を持っている必要があります。
- RMU Checkpointコマンドは、データベースの高速コミット機能が有効になっている場合にのみ、有用です。高速コミット機能が無効の場合、コマンドは機能しません。
高速コミット機能の詳細は、『Oracle Rdb SQLリファレンス・マニュアル』でSQL ALTER DATABASE文のFAST COMMIT IS ENABLEDのセクションを参照してください。
例1次のコマンドによって、すべてのノードのすべてのアクティブ・データベース・プロセスでただちにチェックポイント操作が行われます。
$ RMU/CHECKPOINT MF_PERSONNEL.RDB
例2
次のコマンドでは、すべてのノードのすべてのアクティブ・データベース・プロセスでチェックポイント操作を行い、システム・プロンプトをすぐに返すよう要求します。この場合、すべてのプロセスで実際にチェックポイント操作が行われるかどうかは保証されません。
$ RMU/CHECKPOINT/NOWAIT MF_PERSONNEL.RDB