RMU Dump Row_Cacheコマンドは診断の補助として使用し、開いているデータベースに対するメモリー内の行キャッシュの内容を表示するためのものです。このコマンドを使用して、指定したキャッシュ内の各行について、次の情報を表示します。
- GRIC: キャッシュ・スロットに対するGRICデータ構造のアドレス
- GRIB: キャッシュ・スロットに対するGRIBデータ構造のアドレス
- SLOT: キャッシュ内のスロット番号
- NXTGRIC: ハッシュ・チェーン内の次のスロットのスロット番号
- LHMTE: 次を示すフラグ値
- L: 行はラッチされています。
- H: 行はホット(前回のチェックポイントまたはスイープ以降変更された)としてマークされています。
- M: 行は変更されたとしてマークされています。
- T: 行はキャッシュに対して大きすぎる(またはキャッシュから削除された)としてマークされています。
- E: ディスク上のチェックポイント・ファイルの終端。RMU Dump Row_Cacheコマンドでは表示されません。
- SNAPPNO: スナップショット・ポインタ(スナップショット・ページ番号またはスナップショット・スロット番号)。
- LEN: キャッシュ内の行の長さ。0は行が削除されたことを示します。
- ACTLEN: 行に対してデータベース・ページで割り当てられている領域の実際の長さ。
- DBK: 行に対するデータベース・キー。
- REFCNT: 参照カウント。キャッシュ・ワーキング・セット内のこの行に対するプロセスの数。
- UPD_PID: メモリー内の行を現在更新しているプロセスのプロセスID。
- RVNO: メモリー内の行変更カウント。
- TSN: 行を最後に変更したトランザクションのトランザクション順序番号。
root-file-spec
行キャッシュの内容をダンプするデータベース・ルート・ファイルを指定します。
Cache_Name=cachename
ダンプするキャッシュの名前を指定します。キャッシュ名を指定する必要があります。Data
Nodata
Data修飾子では、メモリー内の行キャッシュの内容を、16進形式およびASCII変換形式で表示するよう指定します。Data修飾子がデフォルトです。各行キャッシュ・スロットのヘッダー情報のみを表示する場合は、Nodata修飾子を指定します。
Output=filename
出力先のファイルの名前を指定します。デフォルトはSYS$OUTPUTです。ファイル名を指定した場合、デフォルトの出力ファイル・タイプは.lisです。
例1
$ RMU/DUMP/ROW_CACHE /CACHE_NAME=test mf_personnel *------------------------------------------------------------------------------- * Oracle Rdb X7.1-00 21-OCT-2002 13:47:07.82 * * Dump of Row Cache RDB$SYSTEM_CACHE * Database: DPA01:[V71]MF_PERSONNEL.RDB;2 * *------------------------------------------------------------------------------- GRIC GRIB SLOT NXTGRIC LHMTE SNAPPNO LEN ACTLN DBK REFCNT UPD_PID RVNO TSN 3F334580 3F36F400 0 0 _____ -1 430 430 38:2383:1 0 00000000 1 0:3968 3F334598 3F36F800 1 0 _____ -1 430 430 38:1671:0 0 00000000 1 0:3968 3F3345B0 3F36FC00 2 16 _____ -1 220 220 3:2023:2 0 00000000 1 0:3968 3F3345C8 3F370000 3 0 _____ -1 430 430 37:2359:1 0 00000000 1 0:3968 3F3345E0 3F370400 4 0 _____ -1 430 430 37:1665:0 0 00000000 1 0:3968 3F3345F8 3F370800 5 0 _____ -1 208 208 9:2007:0 0 00000000 1 0:3968