この章には、Oracle Secure Backupで使用するインタフェースの簡単なツアーを記載します。管理ドメインを構成して管理するときは、1つ以上のインタフェースを使用する必要があります。この章の内容は次のとおりです。
関連資料:
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Oracle Secure Backupの使用を開始する前に、次のことを確認します。
Oracle Secure Backupが管理ドメイン内のUNIXおよびWindowsの各コンピュータにインストールされていること。『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』にインストール方法の説明があります。
UNIXシステムでは、Oracle Secure Backupサービス・デーモンのobserviced
が稼働中であること。Windowsシステムでは、Oracle Secure Backupのservice
が稼働中であること。
管理サーバーでは、Apache Webサーバーが稼働中であること。Oracle Secure Backupのインストール時に背後で起動されるWebサーバーによって、Oracle Secure BackupのWebツールが使用できます。
WebツールはOracle Secure Backupに対するブラウザベースのインタフェースです。Webツールを使用して管理ドメインを構成し、ファイル・システムのバックアップおよびリストア操作を実行し、バックアップ・データを参照および管理して、処理を監視できます。
Oracle Secure Backupの管理サーバーにおける開始時にバックグラウンドで稼働するApache Webサーバーを起動することで、Webツールの使用を開始できます。「Webサーバーの認証」の説明のとおり、サーバーにSSLで接続可能なあらゆるサポート対象のブラウザからWebツールにアクセスできます(サポート対象のWebブラウザの一覧は『Oracle Secure Backup Readme』を参照)。
この項の内容は次のとおりです。
この項では、WebブラウザによるOracle Secure Backupの管理ドメインへのログインについて説明します。
次の手順に従ってください。
Webブラウザを起動して、Oracle Secure Backupを稼働中のホストのURLを入力します。次の構文を使用します。ここでhostnameには完全修飾ドメイン名を使用できます。
https://hostname
たとえば、次のようなURLを入力できます。
https://patti.oracle.com
「セキュリティ・アラート」ボックスで、証明書の信頼性が足りないことを警告されますが、証明書を参照して構成を変更する必要はありません。
Oracle Secure BackupはApache Webサーバーに対する自己署名済の証明書をインストールします。Webサーバーではデータ暗号化目的のため署名済の証明書が必要です。「セキュリティ・アラート」ボックスが表示されるのは、証明書の署名者の信頼性が足りないためです。つまり、ブラウザではこの署名者を登録済の認証局(CA)として認識していません。このアラートは、データが暗号化されていないという意味ではなく、CAが認識されていないというだけです。
「はい」をクリックして続行します。
Oracle Secure Backupの「ログイン」ページが表示されます。
「ユーザー名」ボックスにOracle Secure Backupのユーザー名を、「パスワード」ボックスにパスワードを入力します。
Oracle Secure Backupに初めてログインする場合は、admin
ユーザーとしてログインします。その他のユーザーはログインした後に作成できます。
「ログイン」ボタンをクリックします。Oracle Secure Backupのホームページが表示されます。
「ホーム」、「構成」、「管理」、「バックアップ」および「リストア」タブの詳細は、次の項で説明します。
Oracle Secure BackupのWebツール・インタフェースにログインすると、Oracle Secure Backupのホームページが表示されます。図3-1はホームページの例です。
このページの目的は、Oracle Secure Backupのジョブおよびデバイスの現在のステータスをスナップショットで表示することです。したがって、このページは重要なサマリー情報を管理者やユーザーに表示します。
メイン・ページには最新のジョブのスケジュール時刻やステータスだけでなく、ジョブID、ジョブ・タイプおよびジョブ・レベルも表示されます。Oracle Secure Backupでは失敗したジョブへのリンクも備えられ、潜在的な問題点についてユーザーと管理者に警告します。
「デバイス」リンクでは、各ジョブに関連付けられたデバイスが、関係するデバイス・タイプ、デバイス名およびステータスとともに一覧表示されます。このページでは、進行中のバックアップまたはリストアの各プロセスの全体像が示されます。
注意: 「使用されていないデバイス」というステータスは、デバイスは存在しますが、バックアップまたはリストア操作のために現在使用されていないことを意味します。 |
Oracle Secure Backupのホームページ上部にあるメニュー・バーで、「構成」、「管理」、「バックアップ」および「リストア」タブを選択できます。
注意: Webツールを使用する際は、必ず、ページを表示するたびにリロードするようにブラウザを設定してください。このように設定していないと、ブラウザに古い情報が表示される場合があります。たとえば、obtool に対する変更がブラウザに表示されない可能性があります。 |
構成オプションを表示するには、メニュー・バーから「構成」タブをクリックします。図3-2は「構成」ページの例です。
「構成」ページは2つのメイン・セクションに分かれています。
このセクションには次のリンクがあります。
ユーザー
Oracle Secure Backupにログインしてこれを利用するための1つ以上のユーザー・アカウントを構成するには、このリンクをクリックします。
ホスト
1つ以上のホストを構成するには、このリンクをクリックします。ホストとは、Oracle Secure Backup管理ドメインに参加するマシンを指します。
デバイス
Oracle Secure Backupで使用するデバイスを構成するには、このリンクをクリックします。デバイスとは、ユーザー定義名で識別されるテープ・ドライブまたはライブラリを指します。
メディア・ファミリ
メディア・ファミリを構成するには、このリンクをクリックします。メディア・ファミリとは、バックアップ・ボリュームの名前付きの分類を指します。ボリュームは、8mmテープなどの1個のメディアを表します。
データベース・バックアップ記憶域セレクタ
Oracleデータベースのバックアップおよびリストアに使用する、1つ以上のデバイスおよびメディア・ファミリを構成するには、このリンクをクリックします。
このセクションには次のリンクがあります。
クラス
クラスを構成するには、このリンクをクリックします。クラスは、ユーザーに割り当てられた権限のセットを定義します。クラスはマルチ・ユーザーに適用できますが、各ユーザーには1つのクラスのみが割り当てられます。
ジョブ・サマリー
電子メール配布のジョブ・サマリーを生成するためのジョブ・サマリー・スケジュールを作成するには、このリンクをクリックします。ジョブ・サマリーは、バックアップ処理が成功したかどうかを示す、生成されるテキスト・ファイル・レポートです。Oracle Secure Backupでは、スケジュール済バックアップのステータスの詳細を示すジョブ・サマリーを生成して、電子メール送信できます。
デフォルトとポリシー
デフォルトとポリシーを編集するには、このリンクをクリックします。デフォルトとポリシーは、Oracle Secure Backupの管理ドメイン内での実行方法を制御する一連の構成データです。
管理オプションを表示するには、「管理」タブをクリックします。図3-3は「管理」ページの例です。
「管理」ページは2つのメイン・セクションに分かれています。
このセクションには次のリンクがあります。
ドライブ
ボリュームやデバイス、あるいはボリュームをマウントするかアンマウントするか、などのステータスを決定するには、このリンクをクリックします。
ライブラリ
ライブラリを表示および制御するには、このリンクをクリックします。
デバイス予約
私的に利用するデバイスを予約および予約解除するには、このリンクをクリックします。
このセクションには次のリンクがあります。
ジョブ
管理ドメインのジョブを管理するには、このリンクをクリックします。バックアップおよびリストア・ジョブのステータスを表示できます。
ボリューム
カタログのすべてのボリュームをフィルタリングしてから表示するには、このリンクをクリックします。検索範囲を小さくするため結果をフィルタリングできます。ボリュームは、8mmテープなどの1個のメディアを表します。ボリュームには1つ以上のバックアップ・イメージが含まれます。
バックアップ・イメージ
バックアップ・イメージを管理するには、このリンクをクリックします。バックアップ・イメージはバックアップ処理の生成結果です。
バックアップ・セクション
バックアップ・セクションを表示および削除するには、このリンクをクリックします。バックアップ・セクションは1つの物理ボリュームを占める、バックアップ・イメージの一部です。
チェックポイント
進行中、失敗、および終了状態にあるNDMPバックアップを示すチェックポイントを一覧表示および削除するには、このリンクをクリックします。
デーモン
デーモンを管理し、デーモン・プロパティを制御および表示するには、このリンクをクリックします。
バックアップ・イメージ・オプションを表示するには、「バックアップ」タブをクリックします。図3-4はページの例です。
「バックアップ」ページは2つのメイン・セクションに分かれています。
このセクションには「すぐにバックアップ」リンクがあります。現在のデータセット・ファイルで記述されているデータについて1回かぎりのバックアップを実行するには、このリンクをクリックします。
このセクションには次のリンクがあります。
データセット
データセット・ファイルを構成するには、このリンクをクリックします。データセット・ファイルにはバックアップを行うデータが記述されます。
スケジュール
バックアップ・スケジュールを構成するには、このリンクをクリックします。バックアップ・スケジュールにはバックアップを実行する頻度が記述されます。
バックアップ・ウィンドウ
バックアップ・ウィンドウを構成するには、このリンクをクリックします。バックアップ・ウィンドウは、スケジュール済バックアップを実行する時間範囲を表します。
リストア・オプションを表示するには、「リストア」タブをクリックします。図3-5はページの例です。
「操作」セクションには次のリンクがあります。
バックアップ・カタログ
バックアップおよびリストア操作に関連付けられているデータを参照するには、このリンクをクリックします。
メディアから直接
リストア対象のファイル・システム・オブジェクトに対する事前知識が必要なRAWリストアを実行するには、このリンクをクリックします。また、ボリュームが格納されるボリュームIDおよびファイル番号を知っておく必要もあります。
ホームページと、Webツール・インタフェースのすべてのページには、最上部と最下部のパネルに次の常駐リンクがあります。
PDF形式でこのマニュアルを表示するには、「ヘルプ」をクリックします。
Oracle Secure BackupをログアウトしてOracle Secure Backupの「ログイン」ページに戻るには、「ログアウト」をクリックします。Oracle Secure Backupでは、使用中のWebブラウザからユーザー名およびパスワードのCookieが消去されます。
「プリファレンス」ページに移動するには、「プリファレンス」をクリックします。このページでは次のオプションに対する設定を選択できます。
拡張的コマンド出力
Webツールによるページの構築を可能にする、コマンドのセクションを表示するように指定するにはこのボタンをクリックします。
Webツールは、基盤となるOracle Secure Backupコマンドライン・エンジンであるobtool
をコールします。「オン」を選択した場合、obtool
実行可能ファイルに対するディレクトリ・パスとコマンドライン・エントリが各ページの下部に表示されます。コマンド出力を非表示にするには、「オフ」を選択します。
バックグラウンド・タイムアウト
obtool
バックグラウンド・プロセスに対する最大アイドル時間を設定するには、このボックスに値を入力します。
カタログ参照、データ・リストア操作、およびオンデマンド・バックアップなどの操作では、ブラウザのCookieで表すには複雑すぎる状態情報を保持するための、バックグラウンドのobtool
プロセスを作成する必要があります。バックグラウンド・タイムアウト値は、これらのバックグラウンド・プロセスの最大アイドル時間になります。バックグラウンド・プロセスがこのアイドル時間制限を超えると、プロセスは自然に終了し、関連するユーザーのブラウザ状態はクリアされます。デフォルトは「24時間」です。
表サイズの選択
Webツール・インタフェースの表示ウィンドウのサイズ(行数)を設定するには、このボックスに値を入力します。デフォルトは「8」行です。
非アクティブのログアウト
一定の時間間隔を入力します。ユーザーがWebツールをこの時間内に使用しないと、ブラウザは自動的にユーザーをリフレッシュしてログイン・ページに戻ります。デフォルトは30分です。
Webツールのすべてのページの下部パネルには、リリース日、システム情報、管理サーバーおよびIPアドレスなどのOracle Secure Backup製品の情報へのリンクがあります。
この項では、Oracle Secure Backupの予備的なコマンドライン・インタフェースであるobtool
の使用方法を説明します。obtool
実行可能ファイルはOracle Secure Backupホームのbin
サブディレクトリにあります。管理ドメインの任意のホスト上でobtool
を起動し、Oracle Secure Backupユーザーとしてドメインにログインして、コマンドを発行できます。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Secure Backupホームのbin
サブディレクトリがシステム・パス内にあると想定した場合、オペレーティング・システム・プロンプトで次のコマンドを実行すると、obtool
のオンライン・ヘルプを表示できます。
% obtool help invocation
obtool
ユーティリティでは次のように出力されます。
obtool invocation: Usage: To enter interactive mode: obtool [<cl-option>]... Usage: To execute one command and exit: obtool [<cl-option>]... <command> [<option>]... [<argument>]... Usage: To display program version number and exit: obtool --version/-V Usage: To create a new administrative domain with this machine acting as the administrative server: obtool --initnewdomain [--adminpassword/-A passwd] [--force] [--nullpassword/-N] [--verbose/-v]
次の項ではobtool
起動オプションの詳細を説明します。
obtool
を対話モードで使用するには、オペレーティング・システムのコマンドラインでobtool
と1回入力します。
% obtool
obtool
へのログインに成功すると、次のプロンプトが表示されます。
ob>
obtool
ユーティリティを初めて起動したときは、Oracle Secure BackupユーザーとしてIDを確立していることが必要です。ユーザーIDをまだ確立していない場合、obtool
ではユーザー名とパスワードが次の例のように求められます。
% obtool Oracle Secure Backup 10.1 login:
Oracle Secure Backupのインストール・スクリプトでは、admin
ユーザーが自動的に作成され、ユーザーがパスワードを作成することが求められます。Oracle Secure Backupに初めてログインする場合は、admin
の資格証明を入力できます。
『Oracle Secure Backupリファレンス』に記載されているコマンドをobtool
プロンプトに入力できます。たとえば、lshost
コマンドを入力して、管理ドメイン内のホストを表示できます(サンプル出力が含まれます)。
ob> lshost brhost2 client (via OB) in service brhost3 mediaserver,client (via OB) in service br_filer client (via NDMP) in service stadv07 admin,mediaserver,client (via OB) in service
全体的に、このマニュアルではobtool
よりもWebツールを使用した管理タスクの実行について説明しています。Webツール・ページの上部にある「プリファレンス」をクリックして、「拡張的コマンド出力」を選択できます。Webツールでタスクを実行するときは必ず、そのタスクの実行に使用される基礎的なobtool
コマンドが、ページ下部にある「拡張的コマンド出力」セクションに表示されます。
obtool
で非対話的にコマンドを実行するには、次の構文を使用します。
obtool [ cl-option ]... command-name [ option ]... [ argument ]...
obtool
lshost
コマンドを実行してからオペレーティング・システム・プロンプトに戻る例を、次に示します。
% obtool lshost brhost2 client (via OB) in service brhost3 mediaserver,client (via OB) in service br_filer client (via NDMP) in service stadv07 admin,mediaserver,client (via OB) in service %
installob
を実行してホストを管理サーバーとして指定すると、Oracle Secure Backupは暗黙的に管理ドメインを初期化します。ドメインの初期化によってこのホストには、管理ドメイン内の管理サーバーというロールが割り当てられます。
状況によっては、新しいドメインを初期化したり、古いドメインを再初期化することが必要になります。次の構文を使用すると、新しいOracle Secure Backup管理ドメインに対する管理サーバーとしてローカル・ホストを指定できます。
obtool --initnewdomain [--adminpassword/-A passwd] [--force] [--nullpassword/-N] [--verbose/-v]
ローカル・ホストがすでに管理サーバーとして指定されている場合は、--force
を指定するとホストが再初期化されます。--force
オプションは、ユーザーがパスワードを忘れた場合に便利です。
Oracle Enterprise Manager 10g(10.2)を使用すると、データベースのバックアップおよびリストア操作にOracle Secure BackupのSBTインタフェースを使用できます。Enterprise ManagerにはWebツールへのリンクが存在しますが、Enterprise Managerを使用してファイル・システムのバックアップおよびリストア操作を実行することはできません。通常は、データベース関連のタスクのみにEnterprise Managerを使用してください。
この項の内容は次のとおりです。
Enterprise ManagerのDatabase ControlまたはGrid Controlを使用して、Oracle Secure BackupのSBTインタフェースに対するRMANバックアップを実行できます。「データベースのバックアップおよびリカバリを管理するためのインタフェース」の説明のとおり、Database Controlコンソールは管理サーバーで実行する必要があり、管理サーバー上で稼働するOracleデータベースのみをバックアップできます。Grid Controlコンソールは、管理ドメイン内の任意のデータベース・ホストで実行して、ドメイン内のあらゆるデータベースのバックアップに使用できます。この項では、Database Controlコンソールの起動方法について説明します。
Enterprise Managerを使用してバックアップを管理するには、Enterprise Managerが管理サーバーについて認識する必要があります。「管理ドメイン」の説明のとおり、管理サーバーは管理ドメインに対する構成データとカタログを保持します。
注意: この項では、Oracle Enterprise Manager Database Controlと、それを使用したバックアップおよびリカバリの管理に関する知識がユーザーにあることを前提としています。Oracle Enterprise ManagerとRMANの使用についての説明が必要な場合は、『Oracle Database 2日でデータベース管理者』のバックアップおよびリカバリに関する章を参照してください。 |
Oracle Enterprise Manager Database Controlで管理サーバーを登録するには、次のようにします。
Oracle Enterprise ManagerのDatabase Controlコンソールに、データベース管理者権限を持つユーザーとしてログインします。
「メンテナンス」ページの「Oracle Secure Backup」セクションに移動します。図3-6は「メンテナンス」ページの関連セクションを示しています。
Enterprise Manager Grid Controlのリリース10.2.0.1または10.2.0.2や、Enterprise Manager Database Controlのリリース10.2.0.2を使用している場合、デフォルトでは、「メンテナンス」ページには「Oracle Secure Backup」セクションが表示されません。この場合は次の手順に進んでリンクをアクティブにしてください。そうでない場合は、次の手順をスキップして、直接、手順4に進んでください。
「Oracle Secure Backup」セクションが「メンテナンス」ページに表示されない場合は、次の手順を実行します(表示されない場合のみ実行してください)。
ORACLE_HOME
/
hostname_SID
/sysman/config
ディレクトリに移動して、テキスト・エディタでemoms.properties
ファイルを開きます。
osb_enabled=true
と設定して、ファイルを保存します。
Oracle Enterprise ManagerのDatabase Controlコンソールを次のように停止します。
emctl stop dbconsole
Oracle Enterprise ManagerのDatabase Controlコンソールを次のように再起動します。
emctl start dbconsole
「メンテナンス」ページに移動して、「Oracle Secure Backup」セクションが表示されていることを確認します。
「Oracle Secure Backupデバイスおよびメディア」をクリックします。
「管理サーバーの追加」ページが表示されます。
Oracle Secure Backupの管理ドメインに次のようにログインします。
「Oracle Secure Backupのホーム」ボックスに、Oracle Secure BackupをインストールしたディレクトリであるOracle Secure Backupホームを入力します。通常、このディレクトリはUNIXおよびLinuxでは/usr/local/oracle/backup
、WindowsではC:\Program Files\Oracle\Backup
にあります。
「ユーザー名」ボックスに、Oracle Secure Backupの管理ユーザーの名前を入力します。たとえば、admin
と入力します。
「パスワード」ボックスに、Oracle Secure Backupの管理者のパスワードを入力します。
「ホスト資格証明」ページが表示されます。
管理サーバー上のオペレーティング・システム・ユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。このユーザーにはroot
権限が必要です。
「Oracle Secure Backupデバイスおよびメディア: 管理サーバー: hostname」ページが表示されます。このページを使用してテープをロードできます。
管理サーバーの登録を終了すると、Oracle Secure BackupでEnterprise Managerを使用できるようになります。さらに詳しい説明は、第6章「Oracle Secure BackupとのRecovery Managerの使用方法」を参照してください。
Enterprise Managerにはデータベースのバックアップおよびリカバリのためのインタフェースが用意されています。ファイル・システム・バックアップに関する情報にアクセスするには、obtool
またはWebツールのどちらかを使用する必要があります。Enterprise ManagerコンソールにはWebツールへのリンクがあります。
Enterprise Manager Database ControlからWebツールにアクセスするには、次のようにします。
データベース管理者の権限を持つユーザーとしてEnterprise Manager Database Controlにログインします。
「メンテナンス」ページの「Oracle Secure Backup」セクションに移動します。
「ファイルシステムのバックアップおよびリストア」をクリックします。
Enterprise Managerで、「Webツールの起動」で説明したWebツール・インタフェースが起動します。