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Oracle Secure Backup インストレーション・ガイド
リリース10.1

B28440-02
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B Oracle Secure Backupのobparametersインストール・パラメータ

この付録では、LinuxまたはUNIXでのOracle Secure Backupのインストール・パラメータについて説明します。これらのパラメータは、obparametersファイルに設定します。このファイルは、SolarisまたはLinuxのOracle Secure Backupホームのinstallサブディレクトリにあるプレーン・テキスト・ファイルです。


注意

obparametersファイルは、Windowsのインストール環境では使用されません。 


この付録では、次のインストール・パラメータについて説明します。

customized obparameters

obparametersファイルのいずれかのパラメータをカスタマイズした場合、customized obparametersパラメータをyesに設定します。

表B-1    customized obparameters: 値 
  意味 

no(デフォルト) 

obparametersファイルのインストール・パラメータが変更されていないことを示します。noの値は、デフォルトで設定されています。 

yes 

obparametersファイルのインストール・パラメータが変更されていることを示します。  

start daemons at boot

インストール・ツールで、システムを起動するたびに自動的にOracle Secure Backupを開始するよう各ホストの制御ファイルを更新できます。

表B-2    start daemons at boot: 値 
  意味 

no 

起動時に自動的にOracle Secure Backupデーモンを開始しないよう指定します。  

yes(デフォルト) 

起動時に自動的にOracle Secure Backupデーモンを開始するよう指定します。 

create pre-authorized oracle user

このパラメータでは、データベースのバックアップおよびリストア操作を実行するための権限が事前に付与されたoracleという名前のOracle Secure BackupユーザーをOracle Secure Backupのインストール・プロセスで作成するかどうかを制御します。

表B-3    create pre-authorized oracle user: 値 
  意味 

yes 

インストール中にOracle Secure Backupユーザーが作成されます。default UNIX userおよびdefault UNIX groupパラメータにより、Oracle Secure Backupユーザーの作成に使用するユーザーおよびグループ・パラメータを指定します。 

no(デフォルト) 

oracleユーザーは作成されません。 

default UNIX user

Oracle Secure Backupのインストールが正常に終了し、管理ドメインの初期設定が完了した後、必要に応じてoracleという名前のデフォルトのOracle Secure Backupユーザーを作成できます(「create pre-authorized oracle user」を参照)。このパラメータを設定することで、oracleというOracle Secure Backupユーザーのマップ先となるLinuxまたはUNIXのオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。この作業は、Webツールを使用して実行することも可能です。

表B-4    default UNIX user: 値 
  意味 

UNIX_user 

oracleというOracle Secure Backupユーザーのマップ先となる、/etc/passwordで定義されたLinuxまたはUNIXのオペレーティング・システム・ユーザー名を指定します。LinuxまたはUNIXユーザーは、デフォルトでoracleと名付けられます。 

default UNIX group

インストールが正常に終了し、管理ドメインの初期設定が完了した後、必要に応じてLinuxまたはUNIXにデフォルト・グループを作成できます(「create pre-authorized oracle user」を参照)。default UNIX userパラメータで指定されるユーザーは、このグループのメンバーです。

表B-5    default UNIX group: 値 
  意味 

UNIX_group 

/etc/groupで定義されたLinuxまたはUNIXグループを指定します。LinuxまたはUNIXグループは、デフォルトでdbaです。 

identity certificate key size

このオプションでは、管理サービス・デーモンにより発行されるホストID証明書に関連する鍵サイズ(セキュリティのレベル)をビット単位で構成します。

デフォルトは1024です。


注意

一般的に、1024ビット未満の証明書鍵サイズは、セキュアではありません。3072ビット以上の証明書鍵サイズは、きわめてセキュアです。 


表B-6    identity certificate key size: 値 
  意味 

512 

512ビット長の証明書鍵サイズを指定します。 

768 

768ビット長の証明書鍵サイズを指定します。 

1024(デフォルト) 

1024ビット長の鍵を指定します。これは、十分なセキュリティに必要とされる最低限の値です。 

2048 

2048ビット長の鍵を指定します。この値では、十分なセキュリティが保証されます。 

3072 

3072ビット長の鍵を指定します。この値では、きわめて高度なセキュリティが保証されます。 

4096 

4096ビット長の鍵を指定します。この値では、きわめて高度なセキュリティが保証されます。 

<os-name> ob dir

Oracle Secure Backupのインストールおよび管理をできるかぎり簡略化するため、ネットワーク内の各プラットフォームに対応するOracle Secure Backupのホーム・ディレクトリの名前を識別するメカニズムが提供されています。このディレクトリは、各プラットフォーム専用である必要があり、NFSや同様のリモート・ファイル・システムを通じては共有されません。

インストール・プログラムは、Oracle Secure Backupソフトウェアをインストールする際に、インストール用としてこれらのホーム・ディレクトリを選択します。または、これらのディレクトリが以前使用されていたかどうかを確認します。これらのデフォルト設定は、使用されているマシンのディスク領域の可用性に基づいて変更される場合があります。

os-nameは、linuxまたはsolaris64のプレースホルダです。

表B-7    os-name ob dir: パラメータと値 
パラメータ  意味 

linux ob dir 

Linuxホスト用のOracle Secure Backupホームの場所を指定します。デフォルトは、/usr/local/oracle/backupです。  

solaris64 ob dir 

Solaris 64ビット・ホスト用のOracle Secure Backupホームの場所を指定します。デフォルトは、/usr/local/oracle/backupです。 

<os-name> db dir

各プラットフォームには、Oracle Secure Backupがホスト固有の情報を保存するための個別のディレクトリがあります。このディレクトリは、各プラットフォーム専用である必要があり、NFSや同様のリモート・ファイル・システムを通じては共有されません。

os-nameは、linuxまたはsolaris64プラットフォームのプレースホルダです。

表B-8    os-name db dir: パラメータと値 
パラメータ  意味 

linux db dir 

Linuxホスト固有の情報を保存するディレクトリを指定します。デフォルト・ディレクトリは、/usr/etc/obです。 

solaris64 db dir 

Solaris 64ビット・ホスト固有の情報を保存するディレクトリを指定します。デフォルト・ディレクトリは、/usr/etc/obです。 

<os-name> temp dir

Oracle Secure Backupでは、通常、一時ファイルを保存するために各ホストの/usr/tmpディレクトリを使用します。Oracle Secure Backupの一時ディレクトリは、ロック可能なファイルを格納し、再起動プロセスの開始時にアクセスできる必要があります。このディレクトリは、ローカル・ディスク上に存在する必要があります。これらの<os-name> temp dirパラメータを変更すると、プラットフォームごとに異なるディレクトリを指定できます。

os-nameは、linuxまたはsolaris64のプレースホルダです。

表B-9    os-name temp dir: パラメータと値 
パラメータ  意味 

linux temp dir 

Linuxホストの一時ファイルを保存するディレクトリを指定します。デフォルト・ディレクトリは、/usr/tmpです。 

solaris64 temp dir 

Solaris 64ビット・ホストの一時ファイルを保存するディレクトリを指定します。デフォルト・ディレクトリは、/usr/tmpです。 

<os-name> links

インストール時に、通常は/usr/binおよび/etcにシンボリック・リンクが作成されるため、Oracle Secure Backupのユーザーは検索パスを変更する必要がありません。この動作は、次のように変更できます。

これらのパラメータは、サポートされる各プラットフォームに固有です。システムによっては、/usr/binではなく/binに、または/etcではなく/usr/etcにリンクを配置する方が適切な場合があります。

このパラメータには、次の順序で3つの値を続ける必要があります。

  1. binリンクを作成するディレクトリの名前

  2. etcリンクを作成するディレクトリの名前

  3. libリンクを作成するディレクトリの名前

os-nameは、linuxまたはsolaris64のプレースホルダです。


注意

このパラメータは、提供されているデフォルト設定のまま使用することをお薦めします。 


表B-10    os-name links: パラメータと値 
パラメータ  意味 

linux links 

Linuxホストでシンボリック・リンクを作成するディレクトリを指定します。デフォルト・ディレクトリのリストは、/usr/bin /etc /libです。 

solaris64 links 

Solaris 64ビット・ホストでシンボリック・リンクを作成するディレクトリを指定します。デフォルト・ディレクトリのリストは、/usr/bin /etc /libです。 

ask about ob dir

インストールの際に、デフォルトのOracle Secure Backupホーム以外のディレクトリにOracle Secure Backupがインストールされる場合に通知を受けることができます。

表B-11    ask about ob dir: 値 
  意味 

yes 

デフォルトのOracle Secure Backupホーム以外のディレクトリを選択した場合の通知を有効にします。 

no(デフォルト) 

デフォルトのOracle Secure Backupホーム以外のディレクトリを選択した場合の通知を無効にします。 

default protection

Oracle Secure Backupのインストール完了時に有効になるディレクトリおよびファイル保護情報を指定します。


注意

ファイル保護情報は、参照目的専用として提供されています。この情報を変更すると製品が機能しなくなる可能性があるため、提供されているデフォルト設定のまま使用することを強くお薦めします。 


obparametersファイルのdefault protectionセクションの各行は、名前またはワイルドカード・パターンで指定された1つ以上のファイルのファイル所有者、グループ番号および権限を示しています。デフォルト値は次のとおりです。

default protection:
    root.0          755 ./.wrapper
    root.0          644 ./device/*
    root.0          755 ./install/*
    root.0          644 ./help/*
    root.0          755 ./man/*
    root.0          644 ./man/man1/*
    root.0          644 ./man/man8/*
    root.0          644 ./samples/*
    root.0          755 ./samples/autoobtar
    root.0          755 ./samples/bdf2ds
    root.0          755 ./samples/*.sh
    root.0          700 ./admin
    root.0          700 ./admin/*
    root.0          700 ./admin/config/*
    root.0          755 ./.bin.*/*
    root.0         4755 ./.bin.*/obtar
    root.0         4755 ./.bin.*/obt
    root.0         4755 ./.bin.*/obtool
    root.0          755 ./.etc.*/*
    root.0         4755 ./.etc.*/obixd
    root.0         4755 ./.etc.*/observiced
    root.0         4755 ./.etc.*/obscheduled
    root.0         4755 ./.etc.*/obrobotd
    root.0          755 ./.etc.*/
    root.0         4755 ./.etc.*/doswitch
    root.0          644 ./.drv.*/*
    root.0          755 ./.lib.*/*
    root.0          755 ./*
    root.0          755 /usr/etc/ob
    root.0          644 /usr/etc/ob/.hostid
    root.0          755 /usr/etc/ob/xcr
    root.0          644 /etc/obconfig

run obopenssl

インストールの際に、Apache Webサーバーの証明書を作成できます。


注意

Webツールを適切に初期化するため、提供されているデフォルト設定のまま使用することをお薦めします。 


表B-12    run obopenssl: 値 
  意味 

yes(デフォルト) 

証明書を作成するよう指定します(デフォルト)。 

no 

証明書を作成しないよう指定します。 


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