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Oracle Secure Backup インストレーション・ガイド
リリース10.1

B28440-02
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C UNIXドライバの手動構成

この付録では、SolarisでOracle Secure Backupのカーネル・デバイス・ドライバを手動でインストールおよびアンインストールする方法について説明します。


注意

この付録の手順は、Solarisのインストール環境にのみ必要です。Linuxシステムでは、Oracle Secure Backupによって自動的にパススルー・ドライバが使用されます。 


次のいずれかの場合にのみ、この付録に記載されている手順を実行する必要があります。

この付録には、次の各項が含まれます。

Oracle Secure Backupのデバイス・ドライバの手動インストール

メディア・サーバーで、システム・ファイルが存在しないか変更されている、主なデバイス番号がすでに使用されている、予期しない保護属性が存在するなどのサイト固有の問題がある場合、installdriverを使用したドライバのインストールは、失敗する可能性があります。この場合、かわりにドライバ・カーネルを手動でインストールする必要があります。

この項には、次の項目が含まれます。

Solaris 2.8以上へのドライバのインストール

オペレーティング・システムのコマンドを使用して、Solaris 2.8以上にOracle Secure Backupのデバイス・ドライバをインストールするには、次の手順を実行します。


注意

これらの手順は、install/installdriverシェル・スクリプトによって実行される手順と同じです。この作業を実行する場合、ここに記載されている手動プロセスを使用するかわりに、このスクリプトを実行することを強くお薦めします。 


  1. rootとしてログインしていることを確認します。

  2. 任意のバージョンのOracle Secure Backupドライバが現在インストールされているかどうかを次のようにチェックします。

    # /usr/sbin/modinfo | grep ob
    

    これにより、obという名前のドライバがインストールされていた場合、そのデバイス・ドライバを使用するプロセスが存在しないことを確認します。(Oracle Secure Backupのデーモンが稼働している場合は、この段階でkill -9を使用して停止します。)

    次に、現在のドライバをアンインストールします。たとえば、次のようになります。

    # /usr/sbin/rem_drv ob
    
  3. ドライバをOracle Secure BackupのSolarisドライバ・ディレクトリから/usr/kernel/drvにコピーします。たとえば、次のようになります。

    cp /usr/local/oracle/backup/.drv.solaris64/ob /usr/kernel/drv/ob
    
  4. ドライバのob.confファイルを次のようにコピーします。

    cp /usr/local/oracle/backup/.drv.solaris64/ob.conf /usr/kernel/drv/ob.conf
    

    ob.confファイルにより、Oracle Secure Backupデバイスは、任意のバスにおける任意のSCSIターゲットの論理ユニット番号(LUN)0または1に配置可能となります。ob.confを変更すると、Oracle Secure Backupで使用するために構成するデバイスのみに対応するSCSIターゲットを指定できます。また、状況によっては、Oracle Secure Backupドライバでデバイスを管理するために、0または1以外のLUNを含むようob.confファイルを変更する必要があります。

  5. 64ビット・バージョンのドライバを/usr/kernel/drv/sparcv9にコピーします。たとえば、次のようになります。

    cp /usr/local/oracle/backup/.drv.solaris64/ob64 /usr/kernel/drv/sparcv9/ob
    
  6. add_drvを使用して次のようにシステムにドライバを追加します。

    /usr/sbin/add_drv -m '* 0666 bin bin' ob
    
  7. install/makedevを使用して、ライブラリおよびドライブのデバイス・ファイルを作成します。

    関連項目

    「makedevの使用によるデバイス特殊ファイルの作成」 

Oracle Secure Backupのデバイス・ドライバの手動アンインストール

状況によっては、オペレーティング・システムからOracle Secure Backupドライバをアンインストールする必要があります。この場合、通常は、Oracle Secure Backupのuninstallobプログラムを使用する必要があります。詳細は、第6章「Oracle Secure Backupのアンインストール」を参照してください。

Solarisでは、手動操作が必要です。最初に、rootとしてログインします。次に、ドライバが現在アクティブでないこと(ドライブまたはライブラリが使用中でないこと)を確認します。次の手順を実行すると、ドライバ・インストールの一環として作成した(/devにある)デバイス特殊ファイルを削除できます。


注意

次の手順には、ファイルの名前変更や削除が含まれるため、操作を続ける前に適切なディレクトリ・ツリー(/etc/conf/stand/buildなど)のバックアップ・コピーを作成してください。 


次のオペレーティング・システム向けに、ドライバを手動で削除する方法を説明します。

SolarisでのOracle Secure Backupドライバの手動アンインストール

SolarisでOracle Secure Backupドライバをアンインストールするには、次の手順を実行します。


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