| Oracle Secure Backup インストレーション・ガイド リリース10.1 B28440-02 |
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この章では、LinuxまたはUNIXの稼働するホストにOracle Secure Backupをインストールする方法について説明します。
この章には、次の各項が含まれます。
インストールを開始する前に、次の作業を実行します。
setupまたはinstallobを実行する場合、システムにcompressおよびuncompressユーティリティがインストールされている必要があります。
対話型モードでは、installobプログラムにより、一度に1つのホストにソフトウェアがインストールされます。この場合、ホスト名、ロール、SCSIデバイス情報(メディア・サーバー用)など、インストールごとに必要な情報を尋ねるプロンプトが表示されます。1回のインストールが終了するたびに、Oracle Secure Backupを別のホストにインストールするかどうかを尋ねられます。
バッチ・モードでは、ネットワーク記述ファイル(ネットワーク構成を記述したテキスト・ファイル)を作成または変更する必要があります。installobプログラムでは、このファイルの情報を使用してプッシュ・インストールを実行します。ソフトウェアはネットワークを通じて指定のホストに転送され、必要なインストール手順と構成手順が実行されます。
ネットワーク記述ファイルの作成に関する情報は、サンプルのネットワーク記述ファイル./install/obndfを参照してください。このファイルには、必要な内容を記述した多くのコメントが含まれます。このファイルを変更する場合は、元のファイルのコピーを保存してください。
rootとしてrshアクセスできるように、インストール先ホストを構成します。メディア・サーバーおよびクライアントにおいて、パスワードを使用せずにrootとしてrshアクセスできるよう構成する方法は、使用しているプラットホームのオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。プッシュ・インストールを使用しない場合、管理ドメインのLinuxまたはUNIXホストごとにOracle Secure Backupのインストール・メディアを利用する方法を決定します。たとえば、各ホストにCD-ROMドライブが存在するかどうか、またはOracle Secure Backupのインストール・ファイルの抽出済アーカイブを含むディレクトリをNFSを通じてネットワーク全体でマウントできるかどうかを確認します。
root権限でログインしてインストールを実行する必要があります。
ソフトウェアのロードおよびインストール・プロセスを開始する前に、Oracle Secure Backupホームを作成する必要があります。Oracle Secure Backupのsetupプログラムでは、ホストに固有のインストール・ファイルを格納するためにこのディレクトリを使用します。
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関連資料
Oracle Secure Backupホームの詳細は、「Oracle Secure Backupのホーム・ディレクトリ」および『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください。 |
Oracle Secure Backupホームとして推奨される場所は、/usr/local/oracle/backupです。ただし、別の場所にディレクトリを作成することも可能です。
rootとしてログインしてから、Oracle Secure Backupホーム用のディレクトリを作成します。たとえば、次のようになります。
# mkdir -p /usr/local/oracle/backup
Oracle Secure Backupソフトウェアのロードは、1つ以上のプラットフォームにOracle Secure Backupをインストールするのに必要なファイルのパッケージをインストール・メディアから抽出し、続くinstallobインストール・スクリプトでの使用に備えてOracle Secure Backupホームにステージングするプロセスです。setupスクリプトは、このロード・プロセスを実行するのに使用されます。
この例では、dlsun1976というSolaris 64ビット・ホストでのロード・プロセスについて説明します。ただし、これらの手順は、すべてのLinuxおよびUNIXオペレーティング・システムに共通です。
1つ以上のプラットフォームへのインストールに備えて、Oracle Secure Backupのホーム・ディレクトリにOracle Secure Backupをロードするには、次の手順を実行します。
rootとしてログインします。
# cd /usr/local/oracle/backup
setupスクリプトを実行します。次のコマンドを入力します。
#/media_dir/setup
ここで、/media_dirは、CD-ROMのマウント・ポイント、またはダウンロード・アーカイブから抽出したファイルが格納されているディレクトリです。
たとえば、Oracle Technology Network(OTN)からアーカイブをダウンロードし、セットアップ・ソフトウェアを/tmp/osbdownload/OBディレクトリに抽出した場合、setupプログラムは次のように実行します。
# /tmp/osbdownload/OB/setup
setupプログラムにより、Linux x86およびSolarisオペレーティング・システム(SPARC 64ビット)では次のような出力が表示されます。
Welcome to Oracle's setup program for Oracle Secure Backup. This program loads Oracle Secure Backup software from the CD-ROM to a filesystem directory of your choosing. This CD-ROM contains Oracle Secure Backup version 10.1.0.1.0. Please wait a moment while I learn about this host... done. - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - You may load any of the following Oracle Secure Backup packages: 1. linux32 (RH 2.1, RHEL 3, RHEL 4, SuSE 8, SuSE 9) administrative server, media server, client 2. solaris64 (Solaris 2.8 and later, SPARC) administrative server, media server, client Enter a space-separated list of packages you'd like to load. To load all packages, enter 'all' [2]:
単一のホスト用にOracle Secure Backupのインストール・パッケージをロードする場合、そのプラットフォームに対応する適切な番号を入力します。この例では、2と入力してSolaris 64ホストに対応するOracle Secure Backupのパッケージのみをロードします。次の出力が表示されます。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Loading Oracle Secure Backup installation tools ... done. Loading solaris64 administrative server, media server, client ... done. - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Loading of Oracle Secure Backup software from CD-ROM is complete. You may unmount and remove the CD-ROM.
setupにより、次の質問が表示されます。
Would you like to continue Oracle Secure Backup installation with 'installob' now? (The Oracle Secure Backup Installation Guide contains complete information about installob.) Please answer 'yes' or 'no' [yes]:
この段階で、installobスクリプトを起動してローカル・ホストにOracle Secure Backupをインストールするか、プッシュ・インストールを使用してネットワーク上の他のLinuxまたはUNIXホストにOracle Secure Backupを配布することができます。この作業は、後で実行することも可能です。
次のいずれかを選択します。
installobを後で実行する場合、またはobparametersファイル(「オプション: obparametersファイルでのインストール・パラメータの構成」を参照)を使用してインストール・プロセスの一部をカスタマイズする必要がある場合は、noと入力します。この場合、次のメッセージが表示されます。
When you are ready to continue: 1. log in as (or 'su' to) root 2. cd to /usr/local/oracle/backup 3. run install/installob
その後、setupスクリプトは終了します。
installobスクリプトを起動する場合は、yesと入力します。installobの実行手順は、「installobの使用によるLinuxまたはUNIXでのOracle Secure Backupのインストール」を参照してください。Oracle Secure Backupでは、installobインストール・スクリプトの動作をカスタマイズするために、obparametersというパラメータ・ファイルを使用します。
setupスクリプト(「setupスクリプトの使用によるSolarisまたはLinuxでのOracle Secure Backupソフトウェアのロード」を参照)は、Oracle Secure Backupホームのinstallサブディレクトリにobparametersファイルを作成します。たとえば、Oracle Secure Backupホームがデフォルトの場所である/usr/local/oracle/backupの場合、パラメータ・ファイルは、/usr/local/oracle/backup/install/obparametersに配置されます。
インストール・プロセス中に、setupプログラムにより、obparametersファイルのデフォルト設定を受け入れるか、それらの設定をカスタマイズするかを尋ねるプロンプトが表示されます。
ほとんどの場合、obparametersファイルのデフォルト設定を変更する必要はありません。ただし、インストール計画の一環として、このファイルで制御できるパラメータを確認し、それらを変更するかどうかを決定する必要があります。
obparametersファイルのパラメータを変更する理由は、次のとおりです。
oracleという名前のOracle Secure Backupユーザーを作成できます。このユーザーは、obparametersのパラメータを設定することで、LinuxまたはUNIXのオペレーティング・システム資格証明と関連付けることができます。(事前に権限が付与されたoracleユーザーを後で構成することも可能です。)obparametersは、emacsやviなどの標準的なUNIXテキスト・エディタで編集できるプレーン・テキスト・ファイルです。obparametersファイルの詳細なリファレンス・ドキュメントは、付録B「Oracle Secure Backupのobparametersインストール・パラメータ」を参照してください。
LinuxまたはUNIXでOracle Secure Backupソフトウェアをインストールするには、installobスクリプトを実行します。
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注意
メディア・サーバーで |
Oracle Secure Backupのsetupスクリプト(「setupスクリプトの使用によるSolarisまたはLinuxでのOracle Secure Backupソフトウェアのロード」を参照)は、ソフトウェアのロード後に、installobスクリプトを使用してインストール・プロセスを開始するかどうかを尋ねた状態で停止します。この質問にyesと入力すると、setupスクリプトによって自動的にinstallobスクリプトが実行されます。
それ以外の場合は、シェル・プロンプトからinstallobを起動します。rootとしてログインし、Oracle Secure Backupホームのディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。
install/installob
installobプログラムにより、次の出力が表示されます。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Welcome to installob, Oracle Secure Backup's UNIX installation program. It installs Oracle Secure Backup onto one or more UNIX, Linux, or other supported open-source systems on your network. (Install Oracle Secure Backup for Windows using the CD-ROM from which you loaded this software.) For most questions, a default answer appears enclosed in square brackets. Press return to select this answer. Please wait a few seconds while I learn about this machine... done.
次の手順は、obparametersファイル(「オプション: obparametersファイルでのインストール・パラメータの構成」を参照)のcustomized obparametersパラメータの値に応じて変化します。
すでにobparametersを編集してcustomized obparametersをyesに設定している場合、installobにより、obparametersファイルになんらかの変更が加えられていると判断され、インストール中はそれらのパラメータが使用されます。「installobの手順3: 対話型モードまたはバッチ・モード・インストールの選択」に進んでください。
customized obparametersがnoに設定されている場合(デフォルト)、installobにより次の出力が表示されます。
Have you already reviewed and customized install/obparameters for your Oracle Secure Backup installation [yes]?
次のオプションのいずれかを選択します。
obparametersファイルをカスタマイズしない場合は、yesと入力するか、[Enter]キーを押します。「installobの手順3: 対話型モードまたはバッチ・モード・インストールの選択」に進んでください。
obparametersファイルをカスタマイズする場合は、noと入力します。 installobプログラムにより、次の出力が表示されます。
Would you like to do this now [yes]?
次のオプションがあります。
noと入力します。インストール作業は、obparametersファイルに指定された現在の設定に基づいて続けられます。「installobの手順3: 対話型モードまたはバッチ・モード・インストールの選択」に進んでください。
yesと入力します。installobプログラムにより、次の出力が表示されます。
After you've reviewed and updated install/obparameters, re-run installob.
その後、installobは終了します。
Oracle Secure Backupホームのinstall/obparametersファイルに適切な変更を加え、「installobの手順1: installobスクリプトの起動」に記載された手順に従ってinstallobを再起動してください。
installobプログラムにより、次の出力が表示されます。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - You can choose to install Oracle Secure Backup in one of two ways: (a) interactively, by answering questions asked by this program, or (b) in batch mode, by preparing a network description file Use interactive mode to install Oracle Secure Backup on a small number of hosts. Use batch mode to install Oracle Secure Backup on any number of hosts. Which installation method would you like to use (a or b) [a]? - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
次のいずれかを選択します。
a): 対話型モードこのモードを選択すると、installobプログラムにより、一度に1つのホストにソフトウェアがインストールされます。この場合、ホスト名やロールなど、インストールごとに必要な情報を尋ねるプロンプトが表示されます。1回のインストールが終了するたびに、プッシュ・インストールを使用してOracle Secure Backupを別のホストにインストールするかどうかを尋ねられます。
この例では、対話型モードのインストールについて説明します。
b): バッチ・モードこのモードを選択する場合は、ネットワーク記述ファイル(ネットワーク構成を記述したテキスト・ファイル)を作成または変更します。installobプログラムでは、このファイルの情報を使用して、ネットワークを通じて指定のホストにソフトウェアのプッシュ・インストールを実行します。
ネットワーク記述ファイルの作成に関する情報は、サンプルのネットワーク記述ファイル./install/obndfを参照してください。
aと入力します(または、[Enter]キーを押してデフォルト選択のaを受け入れます)。
installobプログラムにより、次の出力が表示されます。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Oracle Secure Backup is not yet installed on this machine. Oracle Secure Backup's Web server has been loaded, but is not yet configured. You can install this host one of three ways: (a) admininistrative server (the host will also be able to act as a media server or client) (b) media server (the host will also be able to act as a client) (c) client If you are not sure which way to install, please refer to the Oracle Backup Installation Guide. (a,b or c) [a]?
各ホストのロールは、管理ドメインの計画時に決定しました。次のいずれかを選択します。
aと入力します。管理サーバーには、クライアントの構成情報およびデータベース・ファイルが格納されます。
bと入力します。 メディア・サーバーには、ライブラリやテープ・ドライブなどの2次ストレージ・デバイスが1つ以上接続されます。
cと入力します。クライアントには、Oracle Secure Backupによってバックアップまたはリストアされるファイルが含まれます。
この例では、管理サーバーのインストールについて説明します。
aと入力します(または、[Enter]キーを押してデフォルト選択のaを受け入れます)。
installobプログラムにより、次のような出力が表示されます。
Beginning the installation. This will take just a minute and will produce several lines of informational output. Installing Oracle Secure Backup on dlsun1976 (solaris version 5.8)
このホストに管理サーバーとしてソフトウェアをインストールする場合、installobにより、Oracle Secure Backupの管理ユーザーの初期パスワードを尋ねるプロンプトが表示されます。パスワードの入力と、確認のための再入力を求められます。たとえば、次のようになります。
You must now enter a password for the Oracle Secure Backup 'admin' user. Oracle suggests you choose a password of at least 8 characters in length, containing a mixture of alphabetic and numeric characters. Please enter the admin password: Re-type password for verification:
installobにより、インストール先ホストでのOracle Secure Backupソフトウェアのインストールと構成に従って、情報メッセージが表示されます。このプロセスには数分かかる可能性があります。また、ホストに指定したロールに応じて、出力内容は変化します。たとえば、次のようになります。
generating links for admin installation with Web server checking Oracle Secure Backup's configuration file (/etc/obconfig) setting Oracle Secure Backup directory to /usr/local/oracle/backup in /etc/obconfig setting local database directory to /usr/etc/ob in /etc/obconfig setting temp directory to /usr/tmp in /etc/obconfig setting administrative directory to /usr/local/oracle/backup/admin in /etc/obconfig protecting the Oracle Secure Backup directory installing /etc/init.d/oraclebackup for observiced start/kill ops at operating system run-level transition installing start-script (link) /etc/rc2.d/S92OracleBackup installing kill-script (link) /etc/rc1.d/K01OracleBackup installing kill-script (link) /etc/rc0.d/K01OracleBackup initializing the administrative domain NOTE: installing Oracle Secure Backup driver in order to identify SCSI busses... NOTE: /usr/local/oracle/backup/.drv.solaris64/ob copied to /usr/kernel/drv/ob NOTE: /usr/local/oracle/backup/.drv.solaris64/ob.conf copied to /usr/kernel/drv/ob.conf NOTE: /usr/local/oracle/backup/.drv.solaris64/ob64 copied to /usr/kernel/drv/sparcv9/ob
この段階で、指定したロールに必要とされるOracle Secure Backupソフトウェアは、このホストにインストールされました。
メディア・サーバーまたは管理サーバーのインストールでは、installobにより次の出力が表示されます。
NOTE: The Oracle Secure Backup device driver has been successfully installed. Would you like to configure (or reconfigure) any Oracle Secure Backup devices that are attached to dlsun1976 [no]?
installobでOracle Secure Backupのデバイスを構成すると、Oracle Secure Backupがそれらのデバイスと通信するのに必要なデバイス特殊ファイルが作成されます。
通常、デバイス特殊ファイルは、makedevツールを使用して作成します(「SolarisおよびLinuxでのデバイス特殊ファイルの作成」を参照)。ただし、installobを使用して、ホストに接続された複数のメディア・デバイスを一度に構成することも可能です。
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注意
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次のいずれかを選択します。
デバイス構成は、初期インストール・プロセスとは別に実行できます。また、installobまたはmakedevツールのいずれかを使用して実行できます。そのため、この作業は、「installobの使用によるデバイス特殊ファイルの作成」でより詳細に説明しています。この作業の詳細な実行手順を必要とする場合は、そこでの説明を参照してください。
簡単に説明すると、installobにより、このホストに接続されたテープ・ライブラリが存在するかどうかを尋ねられ、存在する場合はそれらの各SCSIパラメータを求められます。次に、テープ・ドライブについても同じ質問が繰り返されます。「LinuxおよびUNIXでのOracle Secure Backupのインストール準備」に記載されているとおり、各メディア・サーバーでこの情報を収集しておくことは、インストール・プロセスの準備作業に含まれます。
installobによりプロンプトが表示されますが、必要なパラメータはSolarisとLinuxで若干異なります。次の例で、これらのパラメータを示します。
間違ったパラメータを入力すると、デバイス特殊ファイルの作成は失敗します。発生したエラーを解決するには、「デバイス構成またはプッシュ・インストールのためのinstallobの再実行」に記載された手順に従って
注意
installobを再実行し、正しい値を入力します。
Solarisホストdlsun1976には、1つのテープ・ライブラリと1つのドライブが接続されていると仮定します。「SolarisでのSCSIデバイス・パラメータの判別」に記載された手順に従って取得されたSCSIパラメータは、次のとおりです。
| デバイス | Oracle Secure Backup LUN | SCSIバス名インスタンス | SCSIターゲットID | SCSI LUN |
|---|---|---|---|---|
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Exabyteライブラリ |
0 |
glm1 |
1 |
0 |
|
Exabyteドライブ |
0 |
glm1 |
0 |
0 |
installobのプロンプトに応じて、各パラメータ値を入力します。デフォルト値を受け入れる場合は、[Enter]を押します。ただし、スクリプトによって提供されるデフォルトのSCSIパラメータは、間違っていることがあるので注意してください。たとえば、次のようになります。
Is dlsun1976 connected to any tape libraries that you'd like to use with Oracle Secure Backup [no]? yes How many Oracle Secure Backup tape libraries are attached to dlsun1976 [1]? Please describe each tape library by answering the following questions. Oracle Secure Backup logical unit number [0]: SCSI bus name-instance [glm1]: glm1 SCSI target ID [3]: 1 SCSI lun 0-7 [0]: 0 Is the information you entered correct [yes]? yes How many Oracle Secure Backup tape drives are attached to dlsun1976 [1]? 1 Please describe each tape drive by answering the following questions. Oracle Secure Backup logical unit number [0]: 0 SCSI bus name-instance [glm1]: glm1 SCSI target ID [4]: 0 SCSI lun 0-7 [0]: 0 Is the information you entered correct [yes]? yes - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Beginning device driver configuration and device special file creation. NOTE: table for devlinks... type=ddi_pseudo;name=ob;addr=0,0;minor=glm1 obt0 /dev/obt0 created NOTE: table for devlinks... type=ddi_pseudo;name=ob;addr=1,0;minor=glm1 obl0 /dev/obl0 created - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - NOTE: You must configure the new devices via the Web interface or via the command line using the obtool 'mkdev' command. - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
デバイス特殊ファイルが作成されました。/dev/obt0はテープ・ドライブを、/dev/obl0はテープ・ライブラリを示します。(lという文字は、アルファベットのLの小文字です。数字の1ではありません。)
この手順が完了したら、「installobの手順8: 他のホストへのプッシュ・インストール」に進んでください。
Linuxホストstorabck05には、1つのテープ・ライブラリと1つのドライブが接続されていると仮定します。「LinuxでのSCSIデバイス・パラメータの判別」に記載された手順に従って取得されたSCSIパラメータ値は、次のとおりです。
| デバイス | Oracle Secure Backup LUN | ホスト・バス・アダプタ | SCSIバス・アドレス | ターゲットID | SCSI LUN |
|---|---|---|---|---|---|
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ライブラリ |
0 |
0 |
0 |
4 |
0 |
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テープ・ドライブ |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
installobのプロンプトに応じて、これらのパラメータを入力します。デフォルト値を受け入れる場合は、[Enter]を押します。ただし、スクリプトによって提供されるデフォルトのSCSIパラメータは、間違っていることがあるので注意してください。たとえば、次のようになります。
Is storabck05 connected to any tape libraries that you'd like to use with Oracle Secure Backup [no]? yes How many Oracle Secure Backup tape libraries are attached to storabck05 [1]? Please describe each tape library by answering the following questions. Oracle Secure Backup logical unit number [0]: 0 Host SCSI adapter number 0-15 [0]: 4 SCSI bus address [0]: 0 SCSI target ID [3]: 1 SCSI lun 0-7 [0]: 0 Is the information you entered correct [yes]? Is storabck05 connected to any tape drives that you'd like to use with Oracle Secure Backup [no]? yes How many Oracle Secure Backup tape drives are attached to storabck05 [1]? Please describe each tape drive by answering the following questions. Oracle Secure Backup logical unit number [0]: 0 Host SCSI adapter number 0-15 [0]: 4 SCSI bus address [0]: 0 SCSI target ID [4]: 2 SCSI lun 0-7 [0]: 0 Is the information you entered correct [yes]? yes - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Beginning device driver configuration and device special file creation. NOTE: No driver installation is required for Linux. /dev/obt0 created /dev/obl0 created - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - NOTE: You must configure the new devices via the Web interface or via the command line using the obtool 'mkdev' command.
デバイス特殊ファイルが作成されました。/dev/obt0はテープ・ドライブを、/dev/obl0はテープ・ライブラリを示します。(lという文字は、アルファベットのLの小文字です。数字の1ではありません。)
この手順が完了したら、「installobの手順8: 他のホストへのプッシュ・インストール」に進んでください。
この段階で、installobにより次の出力が表示されます。
Would you like to install Oracle Secure Backup on any other machine [yes]?
ここで、このサーバーから別のLinuxまたはUNIXホストにプッシュ・インストールを実行できます(「LinuxおよびUNIXでのOracle Secure Backupのインストールの概要」を参照)。プッシュ・インストールを実行するには、現在の環境が次の基準を満たしている必要があります。
setupの実行時に指定したプラットフォームのセットにLinux 32ビット版が含まれない場合、Solaris 64ビットの管理サーバーからLinux 32ビットのホストにプッシュ・インストールを実行することはできません。
rootとしてrshを使用できるようインストール先ホストの権限を構成してあること。
次のいずれかを選択します。
noと入力します。installobを再度実行することで、後からプッシュ・インストールを実行できます。「installobの手順9: 最終インストール・サマリー」に進んでください。この例では、noと入力します。
yesと入力します。 installobにより、インストール先ホストの名前を尋ねるプロンプトが表示されます。たとえば、次のようになります。
Enter the name of a host onto which you'd like to install Oracle Secure Backup:
インストール先ホストの名前を入力します。次に、ホストのロール(メディア・サーバーまたはクライアント)を尋ねられます。メディア・サーバーの場合は、リモート・ホストのSCSIデバイス情報も尋ねられます。
noと入力するまで、installobにより、別のインストールを実行するかどうかを繰り返し尋ねられます。
installobは、このセッションのインストール・アクティビティのサマリーを表示して終了します。たとえば、次のようになります。
Installation summary: Installation Host OS Driver OS Move Reboot Mode Name Name Installed? Required? Required? admin dlsun1976 solaris no no no Oracle Secure Backup is now ready for your use. #
installobは、Oracle Secure Backupがすでにインストールされているホストで再度実行できます。再実行の理由は、次のとおりです。
インストール・スクリプトにより、既存のインストールが検出され、Oracle Secure Backupを再度インストールするかどうかと(旧インストールの上書き)、メディア・デバイスを構成するかどうか(既存のデバイス特殊ファイルの上書き)を尋ねられます。
すでに実行済のホストでinstallobスクリプトを実行すると、スクリプトによって既存のインストールが検出され、各インストール・ステージを再度実行するかどうかを尋ねられます。以前適切に完了した作業を省略するには、再度実行するかどうかを尋ねられたときにnoと入力します。たとえば、rootとしてログインし、Oracle Secure Backupホームのディレクトリに移動してinstallobを実行すると、次のような出力が表示されます。
# cd /usr/local/oracle/backup # install/installob Welcome to installob, Oracle Secure Backup's UNIX installation program. . . . Oracle Secure Backup is already installed on this machine (dlsun1976). Would you like to re-install it here [no]? no Would you like to configure (or reconfigure) any Oracle Secure Backup devices that are attached to dlsun1976 [no]? . . .
これにより、継続してデバイス構成を実行するか、他のホストにOracle Secure Backupをインストールすることができます。
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