デフォルトおよびポリシーは、管理ドメイン内でのOracle Secure Backupの動作を制御する構成データです。これらのポリシーは複数のポリシー・クラスにグループ化されます。各ポリシー・クラスには、特定分野の操作を記述したポリシーが含まれます。
ポリシー・クラスは、次のとおりです。
このポリシーは、様々な面でデーモンおよびサービスの動作を制御します。たとえば、ログインを監査するかどうかの指定、および索引デーモンによるカタログの更新方法の制御が可能です。
デーモン・ポリシーは、次のとおりです。
auditloginsポリシーを使用して、Oracle Secure Backupへのログイン試行を監査します。
値
yesポリシーを有効にします。Oracle Secure Backupへのログイン試行はすべて、管理サーバー上で実行されているobservicedによってログ・ファイルに記録されます。
noポリシーを無効にします(デフォルト)。
obixdmaxupdatersポリシーを使用して、同時に実行できるカタログ更新プロセスの最大数を指定します。
Oracle Secure Backupの索引デーモン(obixd)は、各クライアントのOracle Secure Backupカタログを管理するデーモンです。Oracle Secure Backupでは、各バックアップの最後と他の各時間に索引デーモンを開始します。
値
n同時に実行できるobixdデーモンの数を指定します。デフォルトは2です。
obixdrechecklevelポリシーを使用すると、Oracle Secure Backupの索引デーモンのアクション・レベルを制御して、正式のカタログにする予定のホスト・バックアップ・カタログが有効であることを確認できます。
値
structureバックアップ・カタログの更新後にカタログの構造が正常であることを索引デーモンで検証するように指定します(デフォルト)。この検証は、セーフガード・メカニズムで、カタログの更新後に索引デーモンがそれ自体のアクションをダブルチェックするために使用されます。
contentバックアップ・カタログの更新後にカタログの構造およびコンテンツが正常であることを索引デーモンで検証するように指定します。この方法は最も包括的方法ですが、最も時間がかかります。
noneバックアップ・カタログの更新後に、カタログが正常であることを検証する追加アクションを索引デーモンが取らないように指定します。これは最も短時間で実行できますが、最も安全性の低い方法です。
obixdupdaternicevalueポリシーを使用して、索引デーモンを実行する優先度を設定します。この値が高いほど、索引デーモンのかわりに他の競合プロセスがCPUのより多くの部分を占有できます。このポリシーは、Windowsホストには適用できません。
値
n索引デーモンの優先度を指定します。デフォルトは0で、システムによって割り当てられた優先度で索引デーモンが実行されます。この優先度は、通常のプロセスの優先度です。優先度を下げ、それにより他のプロセスで使用できるCPU時間を増加するには、正の値(1〜20)を使用します。デーモンの優先度を上げるには、負の数値を入力します。
webautostartポリシーを使用して、observicedを再起動するとApache Webサーバーが自動的に起動されるようにするかどうかを指定します。
値
yesポリシーを有効にします。
|
注意: インストール・プロセスではwebautostartがyesに設定されますが、これはデフォルト値ではありません。 |
noポリシーを無効にします(デフォルト)。
webpassポリシーを使用して、Webサーバーに渡すパスワードを指定します。
WebサーバーのSSL証明書でパスワード(PEMパス・フレーズ)が要求される場合は、このポリシーにそのパスワードを入力することで、Oracle Secure Backup Webサーバーの起動時に、そのパスワードがobservicedからOracle Secure Backup Webサーバーに渡されます。このパスワードは、マシン内に保持され、管理サーバー上でローカルに保存された証明書のデータを復号化するときに使用されます。
値
passwordパスワードを指定します。デフォルトでは、パスワードは設定されていません。
|
注意: webpassポリシーには、インストール・スクリプトによってパスワードが構成されます。このパスワードは変更できますが、通常の環境では変更する必要はありません。 |
このポリシーは、デバイスを検出するときやデバイスの書込み警告が生成されたときにデバイスを自動的に検出する方法を制御します。
デバイス・ポリシーは、次のとおりです。
discovereddevicestateポリシーを使用して、discoverdevコマンドによって検出されたデバイスをOracle Secure Backupでただちに使用可能にするかどうかを設定します。
値
in service検出されたデバイスがOracle Secure Backupでただちに使用可能になるように指定します。
not in service検出されたデバイスが明示的に使用し始められるまでOracle Secure Backupから使用されないように指定します(デフォルト)。
errorrateポリシーを使用して、エラー率を設定します。エラー率は、バックアップ・ジョブの間に発生するリカバリされた書込みエラーの数を、書き込まれたブロックの合計数で除算し、100を乗算して算出した比率です。バックアップのエラー率がこの設定より高い場合は、Oracle Secure Backupではバックアップ記録に警告メッセージを表示します。
値
nデバイスで使用するエラー率を指定します。デフォルトは8です。
noneエラー率のチェックを無効にします。エラー率のチェックを無効にすると、エラー率のチェックが必要なSCSIコマンドをサポートしていないドライブを使用しているときに、警告メッセージを表示しないようにできます。
このポリシーは、Oracle Secure Backupでカタログを生成し、管理する方法を制御します。たとえば、カタログのクリーンアップ間の時間間隔を指定できます。
索引ポリシーは、次のとおりです。
asciiindexrepositoryポリシーを使用して、索引デーモンによってASCII索引ファイルをOracle Secure Backupカタログにインポートする前に保存するディレクトリを指定します。
値
pathname索引ファイルのパス名を指定します。デフォルトのパス名は、Oracle Secure Backupホームのadmin/history/host/hostnameサブディレクトリです。
autoindexポリシーを使用して、Oracle Secure Backupが実行するバックアップごとにバックアップ・カタログ・データを作成するかどうかを指定します。
値
yesバックアップごとにカタログ・データが作成されるように指定します(デフォルト)。
noバックアップごとにカタログ・データが作成されないように指定します。
earliestindexcleanuptimeポリシーを使用して、カタログのクリーンアップを実行できる最も早い時間を指定します。クリーンアップ・アクティビティは、管理サーバーの使用率が最も低いときに実行されます。
値
time時間と分を指定します。timeプレースホルダの詳細は、「time」を参照してください。デフォルト値は23:00です。
generatendmpindexdataポリシーを使用して、NDMPでのアクセスが可能なクライアントをバックアップする際に、Oracle Secure Backupでバックアップ・カタログ情報を作成するかどうかを指定します。
値
yesNDMPクライアントのバックアップの際にカタログ・データが作成されるように指定します(デフォルト)。
noNDMPクライアントのバックアップの際にカタログ・データが作成されないように指定します。
indexcleanupfrequencyポリシーを使用して、カタログのクリーンアップ間の時間間隔を指定します。通常、定期的にカタログをクリーンアップするようにOracle Secure Backupに指示します。この技術によって、失効したデータがカタログから削除され、ディスク・スペースが再利用できます。カタログのクリーンアップは、CPUとディスクI/Oを集中的に使用するアクティビティですが、Oracle Secure Backupでは、カタログのクリーンアップの実行中でも、データのバックアップおよびリストア操作を中断することなくすべて実行します。
値
durationカタログのクリーンアップ操作の頻度を指定します。durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。デフォルトは21daysです。つまり、Oracle Secure Backupでは3週間ごとにカタログをクリーンアップします。
latestindexcleanuptimeポリシーを使用して、索引カタログのクリーンアップを実行できる最も遅い時間を指定します。
値
duration索引カタログをクリーンアップする最も遅い時間を指定します。durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。デフォルト値は07:00です。
maxindexbufferポリシーを使用して、ローカルの索引バッファ・ファイルの最大ファイル・サイズを指定します。
バックアップのパフォーマンスは、他のタスクで使用中の管理サーバーに索引データが直接書き込まれると、影響を受けます。この問題を回避するために、Oracle Secure Backupでは、バックアップ中にクライアント上のローカル・ファイルに索引データをバッファリングします。これにより、管理サーバーとの間で必要だった多数のやりとりを削減できます。このポリシーで、このバッファ・ファイルの最大サイズを制御できます。
値
buffersize1KBブロックの数としてバッファ・サイズを指定します。デフォルト値は6144、つまり6MBです。バッファ・サイズを0に設定すると、Oracle Secure Backupではローカル・バッファリングを実行しません。
saveasciiindexfilesポリシーを使用して、索引デーモンで使用する一時ASCIIファイルを保存するか削除するかを設定します。
Oracle Secure Backupは、バックアップを実行する際、保存した各ファイル・システム・オブジェクトを記述した索引情報を通常は生成します。具体的には、一時ASCIIファイルを、管理サーバーのOracle Secure Backupホームのadmin/history/index/clientサブディレクトリに作成します。バックアップが完了すると、索引デーモンが、索引情報を指定クライアントの索引カタログ・ファイルにインポートします。
値
yesOracle Secure Backupがそれぞれの一時ASCII索引ファイルを保持するように指示します。このオプションは、ASCII索引ファイルを分析してサイト固有のレポートを生成するツールを作成してある場合に使用できます。
noバックアップが完了したときにそれぞれの一時ASCII索引ファイルを削除するようにOracle Secure Backupに指示します(デフォルト)。
このポリシーは、管理ドメインのログイン履歴を制御します。たとえば、管理サーバー上のアクティビティ・ログに記録するイベントを指定できます。つまり、すべて、バックアップ操作のみ、リストア操作のみなどを指定できます。
ログ・ポリシーは、次のとおりです。
adminlogeventsポリシーを使用して、管理サーバー上のアクティビティ・ログに記録するイベントを指定します。複数のイベント・タイプがあれば間をカンマで区切ります。デフォルトでは、このポリシーは設定されていません。つまり、アクティビティ・ログは生成されません。
値
backupすべてのバックアップ・イベントを記録します。
backup.commandlineバックアップするファイルをコマンドラインで指定する、コマンドライン・バックアップを記録します。
backup.bdfバックアップ説明ファイルを指定するコマンドライン・バックアップを記録します。
backup.schedulerスケジュール・バックアップを記録します。
restoreリストア操作を記録します。
all前述のオプションをすべて指定した場合に記録される対象を記録します。
adminlogfileポリシーを使用して、管理サーバー上のアクティビティ・ログのパス名を指定します。
値
pathname/var/log/admin_srvr.logなど、ログ・ファイルのパス名を指定します。デフォルトでは、このポリシーは設定されていません。つまり、ログ・ファイルは生成されません。
clientlogeventsポリシーを使用して、クライアント・ホスト上のアクティビティ・ログに記録するイベントを指定します。
値
adminlogeventsポリシーの値を参照してください。デフォルトでは、このポリシーは設定されていません。
jobretaintimeポリシーを使用して、ジョブ・リストの履歴を保存する期間を設定します。
値
duration指定した期間の間、ジョブ履歴を保存します。デフォルトは30daysです。durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
logretaintimeポリシーを使用して、Oracle Secure Backupのログ・ファイルを保存する期間を設定します。
Oracle Secure Backupの複数のコンポーネントでは、診断メッセージを含むログ・ファイルが保持されます。このオプションを使用すると、非常に大きくなりがちなこれらのファイルのサイズを制限できます。Oracle Secure Backupでは、指定した期間を過ぎたすべてのエントリを定期的に削除します。
値
duration指定した期間の間、診断ログを保存します。デフォルトは7daysです。durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
transcriptretaintimeポリシーを使用して、Oracle Secure Backupのジョブ記録を保存する期間を指定します。
Oracle Secure Backupスケジューラは、ジョブを実行する際、ジョブの出力を記録ファイルに保存します。記録ファイルの保存期間を指定できます。
値
duration指定した期間の間、ジョブ記録を保存します。デフォルトは7daysです。durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
unixclientlogfileポリシーを使用して、UNIXクライアント・ホスト上にあるログ・ファイルのパス名を指定します。Oracle Secure Backupでは、clientlogeventsに対して選択された各イベントを、各UNIXクライアント上にあるこのファイルに記録します。
値
pathnameUNIXクライアントのログ・ファイルのパス名を指定します。デフォルトでは、このポリシーは設定されていません。つまり、ログ・ファイルは生成されません。
windowsclientlogfileポリシーを使用して、Windowsクライアント・ホスト上にあるログ・ファイルのパス名を指定します。Oracle Secure Backupでは、clientlogeventsに対して選択された各イベントを、各Windowsクライアント上にあるこのファイルに記録します。
値
pathnameWindowsクライアント上のログ・ファイルのパス名を指定します。デフォルトでは、このポリシーは設定されていません。つまり、ログ・ファイルは生成されません。
このポリシーは、ドメイン全体のメディア管理を制御します。たとえば、nullメディア・ファミリのメンバーであるテープの保存期間を指定できます。
メディア・ポリシーは、次のとおりです。
barcodesrequiredポリシーを使用して、読取り可能なバーコードがテープに必要かどうかを設定します。
デフォルトでは、Oracle Secure Backupでは読取り可能なバーコードの付いたテープと付いていないテープを区別しません。このポリシーを使用すると、Oracle Secure Backupではリストアに必要なテープを要求する際に、バーコードとボリュームIDのどちらでも使用できます。この機能は、すべてのテープ・ドライブが、正常に動作するバーコード・リーダーが付いたライブラリに含まれている場合にのみ、使用できます。
値
yesテープが読取り可能なバーコードを持っている必要があります。
noテープが読取り可能なバーコードを持っている必要はありません(デフォルト)。
blockingfactorポリシーを使用して、バックアップ操作またはリストア操作の間に書き込まれるすべてのテープ・ブロックのサイズを定義します。この値は、maxblockingfactorポリシーで設定した制限以下の値に変更できます。
値
blocksize512バイトのブロック数としてブロッキング・ファクタを指定します。デフォルト値は128です。つまり、Oracle Secure Backupでは、テープに64KBのブロックで書き込みます。
maxblockingfactorポリシーを使用して、バックアップ操作またはリストア操作の間に読み書きされるテープ・ブロックの最大サイズを定義します。このサイズを超えるブロックは、読み取ることができません。
値
maxblocksize512バイトのブロック数として最大ブロッキング・ファクタを指定します。デフォルト値は128、つまり最大ブロック・サイズは64KBです。最大設定は4096、つまり最大テープ・ブロック・サイズは2MBです。この最大設定は、Oracle Secure Backup用に使用されていないデバイスおよびオペレーティング・システムによってさらに制限を受ける可能性があります。
overwriteblanktapeポリシーを使用して、Oracle Secure Backupで空のテープを上書きするかどうかを指定します。
値
yes空のテープを上書きします(デフォルト)。
no空のテープを上書きしません。
overwriteforeigntapeポリシーを使用して、Oracle Secure Backupが、認識できない形式で記録された自動マウントしたテープを上書きするかどうかを指定します。
値
yes認識できない形式のテープを上書きします(デフォルト)。
no認識できない形式のテープを上書きしません。
overwriteunreadabletapeポリシーを使用して、Oracle Secure Backupが最初のブロックを読み取ることのできないテープを上書きするかどうかを指定します。
値
yes読み取ることのできないテープを上書きします。
no読み取ることのできないテープを上書きしません(デフォルト)。
volumeretaintimeポリシーを使用して、nullメディア・ファミリのメンバーであるテープの保存期間を指定します。
値
duration指定した期間の間、ボリュームを保存します。デフォルトはdisabledです。つまり、ボリュームは自動的に期限切れになることはありません。ボリュームは、いつでも上書きやラベル付け解除が可能です。durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
writewindowtimeポリシーを使用して、nullメディア・ファミリのメンバーであるテープの書込み可能期間を指定します。
値
duration指定した期間の間、ボリュームを保存します。デフォルトはdisabledです。つまり、書込みウィンドウは無期限です。durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
このクラスには、管理ドメイン用のWINSサーバーを指定するポリシーが1つあります。
ネーミング・ポリシーは、次のとおりです。
winsserverポリシーを使用して、Windows Internet Name Service(WINS)サーバーのIPアドレスを指定します。WINSサーバーは、管理ドメイン全体で使用されます。
Oracle Secure Backupには、WINSサーバーを使用してUNIXシステムでWindowsクライアント・ホストの名前を解決する機能が備わっています。このポリシーを設定すると、WINSによって動的にIPアドレスを割り当てられたクライアントを、Oracle Secure Backupでサポートできます。
値
wins_ipIPアドレスwins_ipを持つWINSサーバーを指定します。デフォルトでは、このポリシーは設定されていません。
これらのポリシーを使用して、NDMP Data Management Agent(DMA)のデフォルトを指定します。たとえば、NDMPサーバーごとにOracle Secure Backupを認可するパスワードを指定できます。
NDMPポリシーは、次のとおりです。
authenticationtypeポリシーを使用して、Oracle Secure Backup NDMPクライアントがNDMPサーバーから認可を受ける方法を指定します。
各ホストの認可タイプを変更するには、mkhostコマンドおよびchhostコマンドの--ndmpauthオプションを使用します。
値
authtype認可タイプを指定します。authtypeプレースホルダの詳細は、「authtype」を参照してください。デフォルトはnegotiatedです。つまり、Oracle Secure Backupで、使用する最適な認可モードをNDMPサーバーとともに判別します。通常は、デフォルト設定の使用をお薦めします。
backupevポリシーを使用して、バックアップ環境変数を指定します。クライアント・ホストのNDMPデータ・サービスがNDMPでアクセスするデータをバックアップするたびに、Oracle Secure Backupはこのサービスに各変数を渡します。
|
注意: NDMP環境変数は、各データ・サービス固有のものです。このため、データ・サービスの実装について熟知している場合のみ、この環境変数を指定してください。 |
また、mkhostコマンドおよびchhostコマンドの--backupevオプションと--restoreevオプションを使用して、クライアント・ホスト固有の環境変数を選択し、クライアント・ホストのデータがバックアップまたはリカバリされるたびに、この環境変数をNDMPデータ・サービスに送信することもできます。
値
name=valueバックアップ環境変数の名前および値、たとえばVERBOSE=yを指定します。デフォルトでは、このポリシーは設定されていません。
backuptypeポリシーを使用して、デフォルトのバックアップ・タイプを指定します。バックアップ・タイプはNDMPデータ・サービス固有です。あるデータ・サービスで有効なバックアップ・タイプが、他のデータ・サービスでは無効か不適な場合があります。デフォルトでは、Oracle Secure Backupは、各データ・サービスに適したバックアップ・タイプを選択します。
各ホストのバックアップ・タイプを変更するには、mkhostコマンドおよびchhostコマンドの--ndmpbackuptypeオプションを使用します。
値
ndmp-backup-typeデフォルトのバックアップ・タイプを指定します。ndmp-backup-typeプレースホルダの詳細は、「ndmp-backup-type」を参照してください。
passwordポリシーを使用して、NDMPサーバーごとにOracle Secure Backupを認可するパスワードを指定します。
各ホストのNDMPパスワードを変更するには、mkhostコマンドおよびchhostコマンドの--ndmppassオプションを使用します。
値
passwordNDMP認可のパスワードを指定します。デフォルトでは、このポリシーは設定されていません。つまり、デフォルトのパスワードはnullです。
portポリシーを使用して、NDMPで使用するTCPポート番号を指定します。
各ホストのTCPポートを変更するには、mkhostコマンドおよびchhostコマンドの--ndmpportオプションを使用します。
値
port_numTCPポート番号を指定します。port_numのデフォルト値は10000です。
protocolversionポリシーを使用して、NDMPプロトコルのバージョンを指定します。
通常は、Oracle Secure Backupと各NDMPサーバーのネゴシエーションでプロトコルのバージョンが決まります(デフォルト)。テストやその他の目的で必要な場合は、Oracle Secure Backupとこのサーバー間での通信に使用するNDMPプロトコルのバージョンを変更できます。NDMPサーバーが、ユーザーが選択したプロトコルのバージョンを使用して通信できない場合、Oracle Secure Backupでは、どちらの側でもサポートされるバージョンを使用することなく、エラーをレポートします。
各ホストのNDMPプロトコルのバージョンを変更するには、mkhostコマンドおよびchhostコマンドの--ndmppverオプションを使用します。
値
protocol_numプロトコルのバージョン番号を指定します。protoverプレースホルダの詳細は、「protover」を参照してください。デフォルトは0です。つまり、「サーバーの指定」値が使用されます。
restoreevポリシーを使用して、リストア環境変数を指定します。クライアント・ホストのNDMPデータ・サービスがNDMPでアクセスするデータをリカバリするたびに、Oracle Secure Backupはこのサービスに各変数を渡します。
また、mkhostコマンドおよびchhostコマンドの--backupevオプションと--restoreevオプションを使用して、クライアント・ホスト固有の環境変数を選択し、クライアント・ホストのデータがバックアップまたはリカバリされるたびに、この環境変数をNDMPデータ・サービスに送信することもできます。
|
注意: NDMP環境変数は、各データ・サービス固有のものです。このため、データ・サービスの実装について熟知している場合のみ、これらの環境変数を指定してください。 |
値
name=valueバックアップ環境変数の名前および値、たとえばVERBOSE=yを指定します。デフォルトでは、このポリシーは設定されていません。
このポリシーは、様々なバックアップ操作およびリストア操作を制御します。たとえば、必要なリソースが使用可能になるまで、RMANバックアップ・ジョブがOracle Secure Backupスケジューラ・キュー内で待機する時間を設定できます。
操作ポリシーは、次のとおりです。
autohistoryポリシーを使用して、クライアント・ホストをバックアップするたびに、Oracle Secure Backupでバックアップ履歴データを更新するかどうかを指定します。この履歴データは、増分バックアップのファイル選択基準を作成するときに使用します。
値
yesクライアント・ホストをバックアップするときに、バックアップ履歴データを更新します(デフォルト)。この履歴データは、増分バックアップのファイル選択基準を作成するときに使用します。
noクライアント・ホストをバックアップするときに、バックアップ履歴データを更新しません。
autolabelポリシーを使用して、Oracle Secure Backupでデータをバックアップするたびに、新しいバックアップ・イメージ用のボリューム・ラベルおよびバックアップ・イメージ・ラベルを作成するかどうかを指定します。
値
yesラベルの生成を有効にします(デフォルト)。
noラベルの生成を無効にします。オラクル社カスタマ・サポート・センターから指示されないかぎり、ラベルの生成を無効にしないでください。
backupimagerechecklevelポリシーを使用して、各バックアップ・セクションの完了後、Oracle Secure Backupでブロック・レベルの検証を実行するかどうかを指定します。
Oracle Secure Backupでは、バックアップ・ジョブ中にテープに書き込んだ各ブロックを、オプションで再度読み取ることができます。つまり、バックアップ・データが読取り可能であるかどうかの再検証ができます。最初の検証は、テープ・ドライブの書込み後の読取りの論理により、データが書き込まれた後ただちに実行されます。
値
block各バックアップ・セクションの書込み後に、ブロック・レベルの検証を実行します。Oracle Secure Backupでは、バックアップ・セクションの初めにテープを巻き戻して、コンテンツを読み取り、次のアクションのいずれかを実行します。
バックアップの最終セクションの場合は、テープの位置をバックアップ・セクションの終わりのままにする。
書き込むデータがまだある場合は、ボリュームのスワップ処理を続行する。
|
注意: blockを選択すると、データのバックアップにかかる時間がかなり長くなります。 |
none検証を実行しません(デフォルト)。
backupoptionsポリシーを使用して、スケジューラによってディスパッチされるバックアップに適用する追加オプションを指定します。スケジューラがバックアップを開始するたびに、ここで指定したコマンドライン・オプションがobtarに設定されます。たとえば、この値を-Jに設定することで、obtarの診断出力モードをオンにできます。
これらのオプションは、obtoolコマンドライン・インタフェースによってでなくOracle Secure Backupスケジューラで開始されたバックアップにのみ適用されます。
値
obtar-optionsユーザー入力によるobtarオプションを指定します。obtarオプションの詳細は、「obtarのオプション」を参照してください。デフォルトでは、オプションは設定されていません。
|
注意: 入力内容はすべてobtarに直接渡されます。このため、必ず有効なオプションを指定してください。オプションが有効でない場合は、バックアップ・ジョブまたはリストア・ジョブの実行が失敗します。 |
fullbackupcheckpointfrequencyポリシーを使用して、チェックポイントの頻度を指定します。つまり、Oracle Secure Backupが再開可能バックアップを作成するため完全バックアップ実行中にチェックポイントを取得する頻度を指定します。
値
nMBボリュームにnMBを転送するたびにチェックポイントを取得します。
nGBボリュームにnGBを転送するたびにチェックポイントを取得します。デフォルトでは、Oracle Secure Backupは、ボリュームに8GBを転送するたびにチェックポイントを取得します。
incrbackupcheckpointfrequencyポリシーを使用して、チェックポイントの頻度を指定します。つまり、増分バックアップを実行する際、再開可能バックアップを作成するためにOracle Secure Backupがチェックポイントを取得する頻度を指定します。
値
nMBボリュームにnMBを転送するたびにチェックポイントを取得します。
nGBボリュームにnGBを転送するたびにチェックポイントを取得します。デフォルトでは、Oracle Secure Backupは、ボリュームに2GBを転送するたびにチェックポイントを取得します。
再開可能バックアップを作成するためには、Oracle Secure Backupが増分バックアップ実行中にチェックポイントを取得できる期間を選択します。この値により、転送されるバイト量を表します。(デフォルトでは、ボリュームに8GBを転送するたびにチェックポイントを取得します。)
mailportポリシーを使用して、Oracle Secure BackupによるWindowsホストからの電子メール・リクエストの送信先となるTCP/IPポート番号を指定します。
値
port_numTCP/IPポート番号を指定します。デフォルト値は25です。
mailserverポリシーを使用して、Oracle Secure BackupによるWindowsホストからの電子メール・リクエストの送信先となるホストの名前を指定します。
値
hostnameホスト名を指定します。デフォルト値はlocalhostです。
maxcheckpointrestartsポリシーを使用して、Oracle Secure Backupが同じチェックポイントから操作の再開を試みる最大回数を指定します。この制限に到達すると、Oracle Secure Backupではそのチェックポイントを破棄し、バックアップを最初から実行しなおします。
値
n再開の最大回数を指定します。デフォルト値は5です。
positionqueryfrequencyポリシーを使用して、Oracle Secure Backupがドライブから位置情報を取得する頻度を指定します。
obtarは、バックアップ・イメージの作成または索引付けの際に索引を生成する場合には、ドライブから定期的に位置情報を取得します。Oracle Secure Backupでは、後で行うリストア・ジョブ時にこの位置情報を使用して、リクエストされたファイルがあるテープ内の位置をすみやかに見つけます。
値
n転送されたKB数で位置問合せの頻度を指定します。デフォルト値は1024(1MB)です。つまり、1MB(1024*1024)のデータがテープに書き込まれるたびに位置情報が取得されます。
restartablebackupsポリシーを使用して、再開可能バックアップ機能を有効にするかどうかを指定します。この機能を使用すると、Oracle Secure Backupが、あるタイプの失敗したバックアップを、最初からではなく途中から再開できます。
値
yes再開可能バックアップを有効にします(デフォルト)。
|
注意: 再開可能バックアップ機能を使用する場合は、管理サーバー上の/tmpディレクトリが最低1GBの空き領域を持つパーティション上にあることを確認します。 |
no再開可能バックアップを無効にします。
restoreoptionsポリシーを使用して、スケジューラによってディスパッチされるリストア操作に適用する追加オプションを指定します。スケジューラがリストア操作を開始するたびに、ここで指定したコマンドライン・オプションがobtarに設定されます。たとえば、この値を-Jに設定することで、obtarの診断出力モードをオンにできます。
値
obtar-optionsユーザー入力によるobtarオプションを指定します。obtarオプションの詳細は、「obtarのオプション」を参照してください。デフォルトでは、restoreoptionは設定されていません。
|
注意: 入力内容はすべてobtarに直接渡されます。このため、必ず有効なオプションを指定してください。オプションが有効でない場合は、バックアップ・ジョブまたはリストア・ジョブの実行が失敗します。 |
rmanresourcewaittimeポリシーを使用して、リソースの待機時間を選択します。
RMANジョブが起動後に特定のリソースを必要としたときに、そのリソースをただちに使用できないことがあります。rmanresourcewaittimeポリシーでは、必要なリソースが使用可能になるまで、ジョブがOracle Secure Backupスケジューラ・キュー内で待機する時間を制御します。待機時間が終了してもリソースが使用できない場合は、ジョブは失敗してエラー・メッセージが表示されます。指定時間内にリソースが使用可能になった場合は、ジョブは正常に終了します。
値
durationリソースを待機する時間を指定します。durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。disabled以外のすべての値が有効です。デフォルトはforeverです。
rmanrestorestartdelayポリシーを使用して、リストア・リクエストを受け取ってからリストア操作を開始するまでの待機時間を選択します。この遅延を使用して、すべてのリクエストをキューに入れ、テープからのデータの取得を最適化できます。
値
delay_time遅延できる時間を指定します。有効値は、数値の後ろにseconds、minutesまたはhoursを付けた値です。デフォルトは10secondsです。
windowsskipcdfsポリシーを使用して、Oracle Secure BackupでWindows CD-ROMファイル・システム(CDFS)をバックアップするかどうかを設定します。
値
yesCDFSファイル・システムをバックアップしません(デフォルト)。
noCDFSファイル・システムのコンテンツをバックアップします。
このポリシーは、スケジューラの動作を制御します。たとえば、スケジューラがバックアップ・ジョブのディスパッチを試みる頻度を指定できます。
スケジューラ・ポリシーは、次のとおりです。
applybackupsfrequencyポリシーを使用して、Oracle Secure Backupスケジューラがジョブのディスパッチを試みる頻度を指定します。
値
durationスケジューラがジョブをディスパッチする頻度を指定します。durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。ただし、foreverとdisabledは正当な値ではありません。デフォルト値は5minutesです。つまり、Oracle Secure Backupでは、5分ごとにジョブのディスパッチを試みます。
defaultstarttimeポリシーを使用して、新しいトリガーごとにデフォルトの開始時間を指定します。トリガーの詳細は、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください。
値
timeトリガーのデフォルトの開始時間を指定します。timeプレースホルダの詳細は、「time」を参照してください。デフォルト値は00:00(真夜中)です。
maxdataretriesポリシーを使用して、失敗したクライアントのバックアップを再試行する最大回数を指定します。
クライアントをバックアップしようとすると、バックアップ失敗の原因となる特定のエラーが発生することがあります。(トリガーの詳細は、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください。)再試行が可能な失敗には、クライアントがサービス外またはダウンしている、ネットワーク上で通信できない、または一時バックアップ・ファイルを保存するディスク領域が不十分であるという3つの理由によって使用不能になったために発生した失敗があります。
値
n再試行できる最大回数を指定します。デフォルト値は6です。
pollfrequencyポリシーを使用して、スケジューラのカタログのコンテンツに手動による変更がないかどうかをOracle Secure Backupでスキャンする頻度を指定します。
値
durationスケジューラのカタログを調べる頻度を指定します。durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。ただし、foreverは、正当な値ではありません。デフォルト値は30minutesです。
このポリシーは、ドメインのセキュリティを様々な面で制御します。たとえば、バックアップ・データの送信でのSSL暗号化の有効化や、ホストID証明書の鍵のサイズの設定が可能です。
セキュリティ・ポリシーは、次のとおりです。
autocertissueポリシーを使用して、管理サーバー上のobservicedで、mkhostコマンドの処理の一環としてネットワークを介して署名済証明書(証明書レスポンス・メッセージ)を送信するかどうかを指定します。
値
yesホストの作成時に、署名済証明書をネットワーク経由で送信します(デフォルト)。
noホストの作成時に、署名済証明書をネットワーク経由で送信しません。
certkeysizeポリシーを使用して、管理ドメインのID証明書に使用される公開鍵と秘密鍵のペアを作成するときに使用する鍵のサイズを指定します。認証局では、一般的に1024または2048の鍵サイズを選択します。
値
size鍵のサイズをバイト単位で指定します。有効な値は、512、768、1024(デフォルト)、2048、3072または4096です。鍵サイズ512または768は安全とみなされません。1024または2048は安全とみなされ、3072または4096は非常に安全とみなされます。
encryptdataintransitポリシーを使用して、ファイル・システムおよび暗号化されていないRMANのバックアップ・データを、ネットワーク経由での送信前にSSLで暗号化されるようにします。このポリシーは、送信前のデータ、つまりディスクまたはテープに保存されているデータの暗号化を有効または無効にするものではありません。
なお、RMANのバックアップ・データがRMANですでに暗号化されている場合は、このポリシーによって再度暗号化されることはありません。
値
yesネットワーク経由で転送されるバルク・データの暗号化を有効にします(デフォルト)。
noネットワーク経由で転送されるバルク・データの暗号化を無効にします。
logindurationポリシーを使用して、ログイン・トークンが作成されてからobtool内で有効であり続ける期間を指定します。
Oracle Secure Backupでは、obtoolを使用してログインするたびに、ログイン・トークンが作成されます。いずれかのツールを起動する際に、有効なトークンが存在する場合は、再ログインする必要はありません。
値
durationログイン・トークンの期間を指定します。durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。デフォルト値は15minutesです。