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Oracle Secure Backupリファレンス
リリース10.1
B28441-02
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obtarのオプション

obtarのオプションをアルファベット順にリストしたものが、表4-2の各行です。各列は、オプションを指定できるobtarのモードを示しています。

表4-2 obtarのオプション

オプション -c -g -t -x -z -zz -Xlabel -Xreuse -Xunlabel

-A


×

×








-b


×

×

×

×



×



-B




×

×






-C


×









-e


×脚注1

×

×

×






-E


×脚注2

×








-f


×

×

×

×

×

×

×

×

×

-F


×

×

×

×






-G


×


×







-h


×

×








-H


×

×


×






-J


×

×

×

×

×

×

×

×

×

-k





×






-K











-l


×

×


×






-L


×

×








-m





×






-M


×

×








-O





×






-p





×






-P


×

×








-q




×

×






-R


×

×

×

×

×

×

×

×

×

-s





×






-S



×








-U


×









-v


×

×

×

×






-V











-w


×

×


×






-Xchkmnttab


×

×


×






-Xcleara


×

×








-Xcrossmp


×

×


×






-Xdepth


×

×

×

×






-Xfamily








×



-Xhighlatency


×

×








-Xhome


×

×


×






-Xincrrestore





×






-Xkv


×

×








-Xmarkerfiles


×

×








-Xndmptype


×

×








-Xnice


×

×

×

×

×

×

×

×

×

-Xno_mod_chk


×

×








-Xnochaselinks


×

×








-Xnostat


×

×








-Xow


×

×





×

×

×

-Xpre20




×

×






-Xtag








×



-Xupdtu


×

×








-Xuq


×

×








-Xuse_ctime


×

×








-Xverifyarchive


×

×








-Xwq


×

×








-Xwritev2ndmppos


×

×








-Xww


×

×








-y


×

×








-Z


×

×


×







脚注1 -Gまたは-zも指定されている場合

脚注2 -Gまたは-zも指定されている場合

-A

アクセス制御リスト(ACL)、コンテキスト依存ファイル(CDF)、およびHP社プラットフォーム(HP-UXオペレーティング・システム)からバックアップされたファイルのその他の拡張ファイル・システム属性を保存しません。デフォルトでは、各ファイルのすべてのファイル・システム属性が保存されます。HP社プラットフォームにこれらのファイルをリストアすると、拡張属性もリストアされます。

その他のプラットフォームにこれらのファイルをリストアすると、ACL情報は無視されます。Windowsプラットフォームの場合、-Aフラグを使用すると、各ファイルに関連付けられたプライマリ・データ・ストリームのみが保存されます。

-b blocking-factor

blocking-factorに512バイトを乗算した値であるブロック・サイズごとにデータを書き込みます。デフォルトでは、blockingfactorメディア・ポリシーによって指定されたブロッキング・ファクタが使用されます。ファイルをリストアする場合、データのバックアップ時に使用されたブロック・サイズが自動的に設定されます。

-B

読取りを複数回実行してブロックを満たします。obtarをUNIXのパイプまたはソケットとともに使用している場合、UNIXのread関数は、追加のデータがこれから送られてくる場合でも、データのブロックの一部を戻すことができます。たとえば、リモートdd(1)コマンドをobtarにパイプでつなぐ場合は、このオプションを使用して、各ブロックをちょうど満たすバイト数を読み取ります。

-C directory

バックアップするファイルに関連付けられたディレクトリ構造を変更します。このオプションにより、obtarの作業ディレクトリがdirectoryに変更され、このディレクトリからの相対パスを使用して各ファイルがバックアップされます。コマンドラインで次の-Cオプションを実行するまでは、directoryが現行ディレクトリとして使用されます。ファイルをリストアする場合、これらのファイルは、directoryからの相対パスを使用してリストアされます。

-e volume-id

バックアップ時にはこのバックアップ・イメージのボリューム・ラベルのvolume-idを使用し、リストア時にはボリューム・ラベルのvolume-idを検索します。ボリュームIDは、アルファベット文字と数値の任意の組合せで31文字まで指定できますが、最後の6文字は数値である必要があります。バックアップ時にボリュームIDを指定しない場合、管理ディレクトリにあるボリューム順序ファイル内のボリュームID(デフォルト)か、-Eオプションで指定したボリュームIDが使用されます。

通常、-eを使用するのは、スクリプトからobtar -xまたはobtar -tを実行する際に、リストアするボリュームが正しいかどうかを検証するためです。obtarは、ボリュームIDとラベルのボリュームIDを突き合せ、これらが一致しない場合には終了します。データの索引付け対象かまたはデータのリストア元となるテープ・ドライブがライブラリに含まれている場合、コマンドラインに-eを指定すると、操作を開始する前に、そのドライブへのこのボリュームのロードが試みられます。

-E volume-id-file

ボリューム・ラベルのvolume-id-file内のボリュームIDを使用します。管理サーバー上の管理ディレクトリにあるvolume-id-fileが検索されます。このオプションを指定しない場合、ボリューム順序(デフォルトのボリュームIDファイル)に含まれるボリュームIDが使用されます。

-f device

バックアップ・イメージを作成するデバイスの名前を指定します。-fのdevice引数は、管理ドメインのテープ・ドライブに割り当てた名前です。

-fオプションを指定しないと、TAPE環境変数(定義されている場合)によって指定されたデバイスが使用されます。

大量のデータをバックアップする場合、obtarは、必要に応じて、1つのボリュームから次のボリュームにバックアップ・イメージを引き継がせようとします。テープ・ドライブがライブラリ内にある場合、自動的に現行ボリュームがアンロードされ、バックアップを引き継がせるために適した別のボリュームを求めてライブラリのインベントリが検索されます。obtarがデバイスをライブラリ内にあるものと考えるかどうかは、obtarのインストールおよび構成の方法によって決定されます。

スタンドアロンのテープ・ドライブを使用している場合、ボリュームが終わっても書き込む必要のあるデータがまだある場合、テープが巻き戻されてアンロードされます。オペレータのホスト(obtarコマンドを実行するホスト)には次のようなメッセージが表示されます。この場合、vol-idは、ボリューム・セット内の次のボリュームを示しています。

End of tape has been reached. Please wait while I rewind and unload the tape. The
Volume ID of the next tape to be written is vol-id.
The tape has been unloaded.

ここで、次のボリュームをロードするよう求められ、用意ができたら[Return]キーを押すよう求められます。

Please insert new tape on device
and press <return> when ready:

バックアップは次のボリュームに引き継がれます。

-F { cur | end | file-number }

ボリュームの現行位置(デフォルト)ではなく、ボリューム・セット内の指定位置で、バックアップ・イメージの書込みまたは読取りを行います。このオプションを使用するのは、テープ・デバイスに対して書込みまたは読取りを行う場合のみです。テープ位置は、ボリューム・セット内の指定ファイルに設定されます。このファイルがロードされていないボリューム上にある場合は、必要なボリュームをロードするよう求められます。

位置をcurとして指定すると、ボリュームの現行位置でバックアップ・イメージの書込みまたは読取りが行われます。

endを指定すると、ボリューム・セットの既存の最終バックアップ・イメージの直後に新しいバックアップ・イメージが書き込まれます。

file-numberを指定すると、指定したファイル位置にバックアップ・イメージが書き込まれます。ボリューム・セット上の各バックアップ・イメージには、1から始まる番号が順に付けられます。


注意:

指定したボリューム位置からバックアップ・イメージを作成する場合、ボリュームに以前のバックアップ・イメージが他に含まれていても、新しいバックアップ・イメージが最終バックアップ・イメージになります。たとえば、11のバックアップ・イメージが含まれるボリューム上で位置6にバックアップ・イメージを書き込むと、バックアップ・イメージ7〜11が事実上削除されます。obtar -tおよびobtar -xを使用する場合は、このオプションのかわりに-qオプションを使用することもできます。

-G

バックアップ・イメージのコンテンツの索引をカタログに書き込み、ボリューム・ラベルを生成します。このコンテンツには、ファイル・システムのバックアップまたはRMANバックアップを指定できます。この情報を使用して、リストアするデータが含まれるバックアップ・イメージが検索されます。

-h

シンボリック・リンク・ファイル自体(デフォルト)ではなく、シンボリック・リンク・ファイルが指し示すデータをバックアップします。obtar -gを使用する場合、シンボリック・リンクをバックアップ説明ファイル内で包含文(「包含文」を参照)として指定すると、常にリンクがたどられます。-Xnochaselinksも指定すると、リンクが使用される場所とは関係なく、リンクはたどられません。

-H host

ローカル・ホスト(デフォルト)ではなく、hostでデータのバックアップまたはリストアが行われます。obtar -gを使用している場合は、このオプションを使用するかわりに、バックアップ説明ファイルにホストを指定できます。バックアップ説明ファイルにすでにホストがある場合には、このオプションは使用できません。

-J

obtarに、その実行時にデバッグ出力を作成させます。

-k

既存でないファイルのみがリストアされます。つまり、既存のファイルはバックアップ・イメージ内のバージョンによって上書きされません。デフォルトでは、既存のファイルがすべて上書きされます。

-K mask

デバイス・ドライバのデバッグ・オプションを指定します。maskは、表4-3に示す次の値のビット単位の包含ORです。

表4-3 maskの値

意味

800

オープンする前でのデバッグ・モードの有効化

400

BOTで行う書込みの1回のみの許可

200

書込みエラーの送信

100

カーネル・ドライバのデバッグ

080

タイムアウトの有効化

040

タイムアウトの無効化

020

EOMでのデバッグの有効化

010

早期EOTの発行

008

DMAアクティビティのトレース

004

その他の情報のトレース

002

エラーのトレース

001

ドライバ・コールのトレース



注意:

このオプションを使用すると大量の出力が生成される可能性があるため、通常は、オラクル社カスタマ・サポート・センターによって指示された場合のみ使用してください。

-l

バックアップまたはリストア時に、ファイル・システムのマウント・ポイントへのアクセスを禁止します。

デフォルトでは、バックアップ説明ファイルにマウント・ポイント文(「マウント・ポイント文」を参照)を明示的に含めないかぎり、マウント・ポイントにはアクセスしません。-lを指定すると、この明示的な上書き設定が無視され、マウント・ポイントにはアクセスしません。

-Xchkmnttabも指定する場合、-lを指定すると、リモート・マウント・ポイントにアクセスしないようにマウント表(/etc/mnttab)が参照されます。

Windows 2000でNTFSパーティションをバックアップまたはリストアする場合、名前のサロゲートの再解析ポイント(合流点となるディレクトリなど)がマウント・ポイントとして扱われます。

このオプションを-vオプションとともに使用すると、スキップするファイルの名前が標準エラーに書き込まれます。

-L { full | incr | exincr | offsite | n | date-time }

全体バックアップ(デフォルト)のかわりに特定のバックアップ・レベルを使用します。

fullは、全体バックアップを指定します。この場合、バックアップ説明ファイルに指定されたすべてのデータが保存されます。

incrは、増分バックアップを指定します。この場合、最終バックアップ以降に変更されたデータのみが保存されます。

exincrは、拡張増分バックアップを指定します。この場合、最終の全体バックアップ以降に変更されたデータのみが保存されます。

offsiteを使用すると、全体および増分バックアップの後続のスケジュールには影響を及ぼさないオンデマンド・バックアップを生成できます。

また、数値バックアップ・レベルnを指定することもできます。これは0〜9の数値で、最終バックアップ以降に変更された下位レベルのデータのみが保存されます。バックアップ・レベル0は全体バックアップと同じレベルで、レベル1はexincrと同じレベルです。

date-time引数を使用すると、その日時以降に変更されたデータのみが保存されます。date-time引数は後続の増分バックアップの参照ポイントとしては使用できないため、この引数を使用しても正しい増分バックアップは作成されません。date-time引数は、obtarを実行するロケールに適した書式で設定する必要があります。米国の場合、次の書式でdate-timeを指定します。

mm/dd[/yy] [hh[:mm[:ss]]]

hhhh:mmまたはhh:mm:ssdate-timeの一部として指定する場合、date-timeを引用符で囲む必要があります。年(/yy)を指定しない場合、直前の12か月が使用されます。hh:mmは指定してもssは指定しない場合、hh:mm:59が使用されます。

-m

バックアップ・イメージに保存されている時間(デフォルト)ではなく現在の時間を、最終変更時間のタイムスタンプとして使用します。

-M parameter:value

特定テープ・デバイスのハードウェア圧縮およびフォーマットを設定します。

Exabyte 8500、8500cまたは8505テープ・デバイスを使用している場合、-Mを使用して、Exabyte 8200テープ・デバイスでも使用可能なバックアップ・イメージを作成できます。フォーマットを設定するには、次を指定します。

-M format:{8200|8500}

8200のフォーマットに変更するには8200を指定し、8500のフォーマットに変更するには8500を指定します。どちらも指定しない場合は、8500のフォーマットが使用されます。

また、-Mを使用して、ハードウェア圧縮をサポートしているデバイスのハードウェア圧縮を有効化または無効化できます。デフォルトでは、ハードウェア圧縮は有効化されています。ハードウェア圧縮を設定するには、次を指定します。

-M compress:{on|off}

ハードウェア圧縮を有効化するにはonを指定し、ハードウェア圧縮を無効化するにはoffを指定します。

ハードウェア圧縮を有効化すると、リストア時にデータの圧縮が自動的に解除されます。ハードウェア圧縮は-Zオプションと同時に使用しないでください。また、WangDAT 2600デバイスを使用する場合、テープがドライブによって自動的に再フォーマットされるため、ハードウェア圧縮設定を変更する際に約55秒かかります。

-O

リストアするファイルの初回出現後にリストア操作を終了します。通常、obtar -xでは、リストアする各ファイルの複数のコピーを探してバックアップ・イメージ全体がスキャンされます。-Oを指定すると、すべてのファイルが1回リストアされた後にリストアが停止します。

-p

ファイルおよびディレクトリとともにバックアップされた権限をリストアします。-pを指定しない場合は、UNIXの現行のumaskにより、リストアされたファイルの権限が決定されます。

-P

バックアップ時にスパース・ファイルを圧縮します。スパース・ファイルは、穴(データが書き込まれていない領域)があるファイルです。スパース・ファイルをリストアすると、元の形式でリストアされます。

-q position-string

バックアップ・イメージのリストアやバックアップ・イメージの目次のリストを行う前に、ボリューム位置をposition-stringに設定します。この文字列には、ボリュームにあるバックアップ・イメージ内のファイル位置を指定する必要があります。ファイルのposition-stringを表示するには、obtoolコマンドを使用します。

-R

rootアクセス権を使用してobtarを実行します。-Rを使用するには、特権ユーザーとしてのリストア実行(perform restores as privileged user)権または特権ユーザーとしてのバックアップ実行(perform backups as privileged user)権を備えたクラスのメンバーである必要があります。rootとしてログインしている場合は、-Rを指定する必要はありません。

-s ,prefix,[replacement,]

リストアするすべてのパス名でprefixが出現するたびにreplacementに置き換えます。prefixには、元のパス名の共通する左側の部分を指定する必要があります。replacementを省略すると、リストアするすべてのパス名に出現するprefixがすべて削除されます。カンマ(,)のかわりにデリミタとして使用できる文字は、prefixまたはreplacement文字列のどちらにも含まれていない文字です。このオプションを使用すると、バックアップ・イメージからファイルを抽出し、ファイルのバックアップ元の場所とは異なる場所に配置できます。

-S { a | G | U | z }

obtar -gの暗黙部分であるオプションのアクションを抑止します。G引数は、索引データの生成を抑止します。U引数は、バックアップ日付ファイルの更新を抑止します。z引数は、ボリューム・ラベルの書込みを抑止します。a引数は、これら3つすべて(GUz)を抑止します。

-U

管理ディレクトリにあるバックアップ日付ファイルを更新します。このオプションは、autohistory操作ポリシーの設定を上書きします。

-v

ファイルに関する詳細情報を標準出力または標準エラーに書き込みます。

このオプションをobtar -cおよびobtar -gとともに使用すると、バックアップするファイルの名前およびボリューム・ラベル(作成されている場合)が標準エラーに書き込まれます。

このオプションをobtar -tとともに使用すると、ファイル名のみ(デフォルト)でなく、ファイルに関する追加情報が、標準出力に書き込まれます。この追加情報は、ls -lコマンドの出力と似ています。

このオプションをobtar -xとともに使用すると、リストアするファイルの名前が標準出力に書き込まれます。-vvを指定すると、ファイルに関する追加情報が標準エラー(obtar -cおよびobtar -g)または標準出力(obtar -x)に書き込まれます。この追加情報は、ls -lコマンドの出力と似ています。

-V

obtarのバージョンを出力し、終了します。

-w

ファイルをバックアップまたはリストアする前にアドバイザ・ファイルのロックを検索して受け入れるようにobtarに指示します。ロックが設定されている場合、警告メッセージが表示され、ファイルはスキップされます。

-Xchkmnttab

stat(2)操作を実行する前にローカルのマウント表(/etc/mnttab)を参照し、リモート・マウント・ポイントだと判明したディレクトリをスキップします。ローカル・マウント・ポイントはスキップされません。このオプションが適用されるのはLinuxおよびUNIXのみです。

-Xchkmnttabオプションにより、停止しているかまたは応答がないリモート・ホストが原因となるハングを回避できます。-Xchkmnttabオプションは、backupoptions操作ポリシーに指定できる点に注目してください。-Xchkmnttabオプションは、-Xcrossmpによって上書きされます。

-Xcleara

正常にバックアップされた各ファイルのアーカイブ・ファイル属性ビットを消去します。このオプションを使用しない場合、アーカイブ・ファイル・ビットは変更されないまま残ります。このオプションが適用されるのはWindowsのみです。

-Xcrossmp

-l-Xchkmnttabオプションの指定有無や、BDFでのマウント・ポイント文の有無(「マウント・ポイント文」を参照)を問わず、すべてのマウント・ポイントにアクセスします。デフォルトでは、マウント・ポイントにはアクセスしません。

-Xcrossmpオプションは、backupoptions操作ポリシーに指定できる点に注目してください。

-Xdepth:levs

表示する索引レベルの最大数を指定します。

-Xfamily[:family]

ラベルを付けるボリュームがメディア・ファミリfamilyに属すことを指定します。

-Xhighlatency

再解析ポイントが指し示すデータをフェッチします。通常、再解析ポイントで待機時間が長いと、再解析ポイントがバックアップされますが、再解析ポイントが指し示すデータはバックアップされません。このオプションが適用されるのはWindowsのみです。

-Xhome:dir

バックアップを開始する前にクライアント・ホスト上のホーム・ディレクトリをdirに設定します。

-Xincrrestore

NASデバイスに対して増分NDMPリストアを実行します。

-Xkv:time_spec

ボリュームの保存時間を指定します。time_spec は、disabled(保存時間なし)、forever(永久的)またはn tuです。最後の場合、tuは、secs(秒)、mins(分)、hrs(時間)、days(日)、wks(週)、mos(月)またはyrs(年)です。このオプションが有効なのは、ボリュームの最初のファイルに書き込む場合のみです。

-Xmarkerfiles

バックアップ時に遭遇する索引マーカー・ファイルを受け入れます。現在、定義されている索引マーカー・ファイルは.ob_no_backupのみです。-Xmarkerfilesを指定した場合、この名前のファイルがディレクトリにあると、このディレクトリまたはそのサブディレクトリはバックアップされません。

-Xndmptype:type

実行するNDMPバックアップのタイプを指定します。typeは、dumptargtarまたはimageのいずれかです。

-Xnice:val

バックアップまたはリストア・プロセスのnice(1)値をvalに設定します。この値は、リクエストされた操作を実行するためにobtarによって生成されたローカルおよびリモート・サブプロセスに伝播されます。

-Xno_mod_chk

ファイルのバックアップ時に変更チェックを省略します。通常は、ファイルがバックアップされた後で、バックアップ中にファイルが変更されたかどうかがチェックされます。ファイルが変更されていた場合は、警告メッセージが出力されます。このオプションを設定すると、パフォーマンスが向上します。

-Xnochaselinks

リンクがバックアップ説明ファイルまたはコマンドラインに明示的に指定されていても、リンクをたどらないようにします。

-Xnostat

ファイルの状態データ(所有権、権限、サイズ)を索引ファイルに含めません。デフォルトでは、このデータは索引ファイルに書き込まれ、後でカタログにインポートされます。

-Xow

ボリューム・ラベルの有効期限を無視します。有効期限がまだ切れていないボリュームを上書きしようとする場合は、-Xowを指定しないかぎり、操作が失敗します。

-Xpre20

2.0より前のバックアップ・イメージ内のファイルをリストアまたはリストします。2.0より前のバージョンのobtarによって作成されたバックアップ・イメージには、ブロック型特殊ファイルまたは文字型特殊ファイルがゼロ以外のサイズ(st_size)で保存されていましたが、これは不適切でした。

-Xtag[:tag]

ボリューム・ラベルに書き込むボリューム・タグ(バーコード)としてtagを指定します。Oracle Secure Backupがすでにボリューム・タグを認識している場合や、ボリュームがバーコード・リーダーを備えたライブラリ内にある場合、あるいは読取り可能なバーコードがボリュームに付いている場合は、このオプションは不要です。

-Xupdtu

ファイルをバックアップした後にファイルのアクセス時間をリセットしません。通常、ファイルがバックアップされた後、ファイルのアクセス時間(atime)は、バックアップ開始前のアクセス時間にリセットされます。つまり、ファイルをバックアップしても元のatimeは変更されません。バックアップでファイルのatimesが変更されてもかまわない場合、このオプションを指定すると、バックアップのパフォーマンスが若干向上します。

-Xuq:n

utimeヘルパーのキューのサイズを指定します。データのバックアップ時には、ヘルパー・プロセスを使用してutime(2)コールが実行され、バックアップするファイルのアクセス時間がリセットされます。このパラメータにより、utimeヘルパーの入力キューのサイズを制御します。このオプションが適用されるのはLinuxおよびUNIXのみです。

-Xuse_ctime

増分バックアップの実行時に、バックアップに含めるファイルの基準としてmtimes(変更時間)ではなくctimes(inode変更時間)を使用します。このオプションを使用することは-Xupdtuも使用することを意味します。

-Xverifyarchive

バックアップ・セクションの完了時にテープをセクションの先頭に巻き戻し、コンテンツを読み取ります。

-Xwq:n

未完了のリモート書込みの最大数を指定します。このパラメータにより、このキュー内の書込みの数を制御します。このオプションが適用されるのはLinuxおよびUNIXのメディア・サーバーのみです。

-Xwritev2ndmppos

バージョン2のNDMP位置ファイルを書き込みます。このファイルは、Oracle Secure Backupの2.5および2.6のすべてのシステムと互換性があります。

-Xww:time_spec

ボリュームの書込みウィンドウの有効期限を指定します。time_specは、-Xkvオプションの場合と同じように指定します。入力した時間指定がボリュームの作成時間に加算され、ボリュームに対する追加書込みの有効期限が決定されます。このオプションが有効なのは、ボリュームの最初のファイルに書き込む場合のみです。

-y status-file

バックアップ・セッションに関するステータス情報をstatus-fileに書き込みます。このオプションが便利なのは、obtarをシェル・スクリプトから実行する場合です。

-Z

バックアップ時にデータを圧縮します。または、リストア時にデータを圧縮したままにします。-Zを使用してバックアップ・イメージを作成する場合、ファイルをバックアップ・イメージに書き込む前に、UNIXのcompress(1)ユーティリティと同じアルゴリズムを使用してファイルが圧縮されます。ファイルがすでに圧縮されている場合や、圧縮してもファイルが縮小されない場合、ファイルは圧縮されません。圧縮されているファイルをリストアすると、-Zを指定して圧縮解除を抑止しないかぎり、ファイルの圧縮が自動的に解除されます。


注意:

使用可能な場合は、テープ・ドライブのハードウェア圧縮機能を使用することをお薦めします。