用途
chmf
コマンドは、メディア・ファミリの属性を変更する場合に使用します。メディア・ファミリとは、バックアップ・ボリュームの、名前付きの分類です。
前提条件
chmf
コマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)権を備えている必要があります。
使用方法
メディア・ファミリの属性は、メディア・ファミリ内のボリュームを作成する際に、ボリュームに適用されます。メディア・ファミリ属性は、ボリュームの属性の一部になります。最初にデータがボリュームに書き込まれた後は、ボリュームを再書込みする場合を除いて、ボリューム属性は変更できません。メディア・ファミリ属性を変更しても、その変更内容はこのファミリに作成済のボリュームには適用されません。
Oracle Secure Backupには、RMAN-DEFAULT
という名前のコンテンツ管理されたデフォルトのメディア・ファミリが付属しています。このメディア・ファミリは削除も名前変更もできません。ただし、次を除くオプションはリセットできます。
--writewindow
--retain
--contentmanaged
構文
chmf::=
chmf [ --writewindow/-w duration ] [ --retain/-r duration ] [ [ --vidunique/-u ] | [ --vidfile/-F vid-pathname ] | [ --viddefault/-d | [ --vidfamily/-f media-family-name ] ] [ [--inputcomment/-i ] | [ --comment/-c comment ] ] [ --contentmanaged/-C ] [ --append/-a ] [ --noappend/-A ] media-family-name...
意味
ここに記載されていないオプションについては、「mkmf」を参照してください。
メディア・ファミリに対するコメントの入力(オプション)を可能にします。chmf --inputcomment
を実行した後に、obtool
により、コメントの入力を要求するプロンプトが表示されます。コメントを打ち切るには、その行にピリオド(.
)を置きます。
メディア・ファミリに関して保存する必要がある情報を指定します。コメント内に空白を含める場合は、コメントを引用符で囲みます。
変更するメディア・ファミリの名前を指定します。
例
例2-24では、full_bkup
という名前の時間管理されるメディア・ファミリを作成します。ボリューム内のボリューム用書込みウィンドウは7日です。保存期間は28日間であるため、メディア・ファミリのボリュームはOracle Secure Backupによる最初の書込みから35日後に期限切れになります。そのため、例では保存期間を7日から10日に変更します。
例2-24 メディア・ファミリのプロパティの変更
ob> mkmf --vidunique --writewindow 7days --retain 28days full_bkup ob> lsmf --long full_bkup full_bkup: Write window: 7 days Keep volume set: 28 days Appendable: yes Volume ID used: unique to this media family ob> chmf --writewindow 10days full_bkup ob> lsmf --long full_bkup full_bkup: Write window: 10 days Keep volume set: 28 days Appendable: yes Volume ID used: unique to this media family