用途
exportvolコマンドは、1つ以上のボリュームを、ライブラリから削除するため、インポート/エクスポート・メカニズムに移動する場合に使用します。通常、複数のボリュームを一括でエクスポートします。このコマンドは、インポート/エクスポート・スロットのあるライブラリに対してのみサポートされます。
前提条件
exportvolコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)権を備えている必要があります。
構文
exportvol::=
exp•ortvol [ --library/-L libraryname | --drive/-D drivename ] { vol-range | se-range }
意味
ボリュームのエクスポート元となるライブラリの名前を指定します。ライブラリを指定する場合、エクスポート元の記憶域要素に対する制限はありません。リクエストを実行するために十分なほど、空きのインポート/エクスポート要素がない場合は、obtoolにより、コマンドを完全に実行できなかったことがレポートされます。
--libraryまたは--driveを指定しない場合は、libraryまたはdrive変数の値が使用されます。これらのいずれの変数値も取得できない場合は、警告が発行されます。
ボリュームのエクスポート元となるライブラリ内のテープ・ドライブの名前を指定します。ドライブを指定する場合は、すべての要素がドライブの使用リストに含まれている必要があります。
--libraryまたは--driveを指定しない場合は、libraryまたはdrive変数の値が使用されます。これらのいずれの変数値も取得できない場合は、警告が発行されます。
エクスポート対象のボリュームを指定します。vol-rangeプレースホルダの詳細は、「vol-range」を参照してください。
エクスポートするボリュームを格納する記憶域要素を指定します。se-rangeプレースホルダの詳細は、「se-range」を参照してください。
例
例2-35では、ボリュームVOL000003をエクスポートします。サンプル出力はページに収まるようにあらかじめ折り返されています。
例2-35 ボリュームのエクスポート
ob> lsvol --drive tape2 --long
Inventory of library lib2:
in mte: vacant
* in 1: volume VOL000003, barcode DEV423, oid 111, 47711360 kb
remaining
* in 2: vacant
* in 3: vacant
* in 4: vacant
in iee1: vacant
in iee2: vacant
in iee3: vacant
in dte: vacant
*: in use list
ob> exportvol --library lib2 --volume VOL000003
ob> lsvol --drive tape2 --long
Inventory of library lib2:
in mte: vacant
* in 1: vacant
* in 2: vacant
* in 3: vacant
* in 4: vacant
in iee1: volume VOL000003, barcode DEV423, oid 111, 47711360 kb
remaining, last se 1
in iee2: vacant
in iee3: vacant
in dte: vacant
*: in use list