Oracle Secure Backupでは、操作上の様々な側面を制御する内部変数を多数保持しています。この付録では、これらの変数について説明しています。変数のリストも、次のコマンドを使用してオンライン・ヘルプで利用できます。
obtool help var
この付録では、次の変数について説明しています。
drive
変数を使用して、ライブラリ操作で使用するデフォルトのテープ・ドライブを指定します。
Oracle Secure Backupでは、ドライブの指定が必要なライブラリ・コマンドに--drive
drive-name
オプションが指定されていない場合に、この変数の値を使用します。
値
drivename
テープ・ドライブの名前を指定します。この変数を設定すると、library変数が、指定したドライブのあるライブラリの名前に設定されることに注意してください。デフォルトでは、この変数は設定されていません。
errors
変数を使用して、エラー・メッセージの詳細レベルを設定します。この変数を設定しない場合(デフォルト)、詳細レベルはobtool
の--longerrors
/-E
コマンドライン・オプションで設定されます。このコマンドライン・オプションについては、「obtoolの対話型モードの構文」を参照してください。
値
long
説明テキストおよびobtool
コンポーネント名を表示します。
short
説明テキストのみを表示します。
escape
変数を使用して、特殊文字を引用符で囲むために使用する文字を指定します。エスケープ文字は、単一引用符または二重引用符などの特殊文字を引用符で囲むために、obtool
コマンドライン・パーサーによって使用されます。これらの文字を引用符で囲むと、その文字の意味は無効になります。
値
char
エスケープ文字を指定します。デフォルトのエスケープ文字はアンパサンド(&
)です。
エスケープ文字がアンパサンド(&
)に設定されていて、コマンドラインでobtool
コマンドを実行する際にファイル名の一部として&
を指定する場合は、ファイル名を単一引用符で囲んでください。次に、例を示します。
obtool cd -h phred '/home/markb&patti'
アンパサンド文字は、単一引用符内にあるため、解釈されずにファイル名の一部とみなされます。
host
変数を使用して、ホスト操作で使用するデフォルトのホストを指定します。
この変数の値は、--host
hostname
オプションが参照用コマンドに指定されていない場合に使用されます。
値
hostname
ホスト名を指定します。デフォルト値は、obtool
が実行されるホストの名前です。
level
変数を使用して、参照用コマンドで参照できるバックアップ・レベルを精密に指定します。この精密バックアップ・レベルは、lsbuコマンドの--level
オプションで指定することもできます。
値
backup-level
バックアップ・レベルを指定します。backup-levelプレースホルダの詳細は、「backup-level」を参照してください。デフォルトでは、この変数は設定されていません。
library
変数を使用して、ライブラリ操作で使用するデフォルトのライブラリを指定します。
Oracle Secure Backupでは、ライブラリの指定が必要なライブラリ・コマンドに--library
library_name
オプションが指定されていない場合に、この変数の値を使用します。この変数がunset var
コマンドを使用してリセットされると、drive変数もリセットされます。
値
libraryname
テープ・ライブラリの名前を指定します。デフォルトでは、この変数は設定されていません。
maxlevel
変数を使用して、参照用コマンドで参照できる最大のバックアップ・レベルを設定します。最大バックアップ・レベルは、lsbuコマンドの--maxlevel
オプションで指定することもできます。
値
backup-level
最大のバックアップ・レベルを指定します。backup-levelプレースホルダの詳細は、「backup-level」を参照してください。デフォルトでは、この変数は設定されていません。
namewidth
変数を使用して、ls --long
出力で使用する文字の通常の幅を設定します。この幅を使用して、Backup IDデータの列の位置合せを制御できます。Backup IDデータは、各名前の後に括弧で囲まれて表示されます。次に、例を示します。
ob> ls --long -rwx------ lashdown.g527 74 2005/05/24.12:55 file1 (1)
値
namewidth
10進値で名前フィールドの幅を指定します。デフォルト値は18
です。正当な範囲は1
〜4092
です。
numberformat
変数を使用して、特定の概数の表示書式を設定します。この設定は、lsコマンドの--numberformat
オプションで制御することもできます。
値
numberformat
概数の表示を設定します。numberformatプレースホルダの詳細は、「numberformat」を参照してください。デフォルトでは、numberformat
変数は設定されていません。これは、friendly
に設定しているのと同じになります。
verbose
変数を使用して、obtool
の出力のレベルを設定します。この変数を設定しない場合(デフォルト)、verboseモードはobtool
の--verbose/-v
コマンドライン・オプションで制御されます。このコマンドライン・オプションについては、「obtoolの対話型モードの構文」を参照してください。
値
yes
詳細出力を表示します。
no
詳細出力を抑止します。
viewmode
変数を使用して、Oracle Secure Backupカタログ・ディレクトリの表示モードを設定します。この変数を設定しない場合は、inclusive
に設定しているのと同じになります。
表示モードは、lsコマンドの--viewmode
オプションで制御することもできます。
値
exact
選択したバックアップのディレクトリ・コンテンツのみを表示します。
inclusive
すべてのディレクトリ・コンテンツを表示します(デフォルト)。
width
変数を使用して、幅を調整できる出力の行幅を文字数で設定します。lsなどのコマンドで各行に表示される文字数は、調整可能です。width
変数は、これらの行幅を可能な範囲で制御します。obtool
は、長い名前を表示する場合は、この行幅を拡張することに注意してください。
値
width
10進値で名前フィールドの幅を指定します。デフォルト値は80
です。正当な範囲は80
〜4176
です。