用途
ls
コマンドは、Oracle Secure Backupカタログに示されているファイル・システム・オブジェクトの名前と属性をリストする場合に使用します。
Oracle Secure Backupカタログのコンテンツをリストすることは、バックアップ・イメージのコンテンツをリストすることと同じです。カタログでは、各イメージが、ライブ・ファイル・システムと同じようなディレクトリ構造として表示されます。リストできるのはコンテンツがバックアップ済のディレクトリのみです。
前提条件
ls
コマンドを実行するために必要な権限は、そのクラスに対する、このアクセスによるバックアップ・カタログの参照(browse backup catalogs with this access)の設定によって異なります。
構文
ls::=
ls [ --long/-l | --short/-s ] [ --label/-L ] [ --oneperline/-1 ] [ --reverse/-r ] [ --directory/-d ] [ --backup/-b [ --position/-p ] ] [ --inode/-i ] [ --nobackupid/-I ] [ --noheader/-H ] [ --notype/-T ] [ --noerrors/-E ] [ --numberformat/-n numberformat ] [ --viewmode/-v viewmode ] [ --ctime/-c | --mtime/-t | --utime/-u ] [ --nosort/-X ] [ --noescape/-B ] [ --max/-M max-entries ] [ --startat/-S starting-entry ] pathname ...
意味
長い形式でOracle Secure Backupカタログ・データが表示されます。
短い形式でOracle Secure Backupカタログ・データが表示されます(デフォルト)。
Oracle Secure Backupカタログのアイテムがわかりやすくなるようにラベル付けします。例については、例2-45を参照してください。
各アイテムが別個の行になります。
リストの順序が逆になります。
Oracle Secure Backupカタログの現行ディレクトリに関する情報が表示されます。
バックアップ情報が表示されます。
--backup
オプションとともに使用され、テープにおけるデータの物理位置が表示されます。
コンテンツのinodeが表示されます。このオプションがサポートされるのは、NDMPデータ・サービスによって生成されたバックアップ・イメージに対してのみです。
バックアップIDを非表示にします。
ヘッダー出力なしで情報が表示されます。
ディレクトリを示すために/を使用しません。
ファイル・システムのエラー・メッセージが表示されます。
概数の表示方法を指定します。numberformatプレースホルダの詳細は、「numberformat」を参照してください。
Oracle Secure Backupカタログ内のディレクトリのコンテンツを表示するモードを指定します。viewmodeの有効な値は次のとおりです。
exact
: データ・セレクタに一致するディレクトリ・エントリのみが表示されます。
inclusive
: 現在のデータ・セレクタに関係なくすべてのエントリが表示されます(デフォルト)。
--long
も指定されている場合に、inodeの変更時間が表示されます。
--long
も指定されている場合に、ファイルの変更時間が表示されます。
--long
も指定されている場合に、ファイルの使用された時間が表示されます。
表示のための名前のソートが行われません。
ファイル名の表示不能文字がエスケープされません。--noescape
は、アンパサンド文字(&
)を含むファイル名を通常どおりに表示する場合に指定します。
表示するエントリの最大数を指定します。
先頭に表示するアイテムの番号を指定します。1
がリストの最初のアイテムとなります。
Oracle Secure Backupカタログ内でのパス名を指定します。
例
例2-45では、brhost2
のバックアップ・データを短い形式でリストしてから次に長い形式でリストしています。
例2-45 ファイルに関する情報の表示
ob> set host brhost2 ob> ls home/ ob> cd home ob> ls data/ ob> cd data ob> ls backup/ ob> cd backup ob> ls bin/ c_files/ tree/ ob> cd tree ob> ls file1 lev1a/ lev1b/ ob> ls --long file1 -rwx------ lashdown.g527 74 2005/03/02.09:51 file1 (4) ob> ls --long --label --backup --position file1 Name: file1 Backup ID: 4 Mode & protection: -rwx------ Last modified: 2005/03/02.09:51:33 Size: 74 Backup ID: 4 Backup date & time: 2005/03/03.12:13:16 Volume ID: VOL000002 Volume tag: DEV423 File number: 11 File section: 1 Requested level: 0 Client: brhost2 Device: vt1 Program version: 10.2 Volume creation: 2005/03/02.10:02:27 Position: 0000023A0009