用途
lsbackup
コマンドは、backupコマンドで作成されたバックアップ・リクエストをリストする場合に使用します。このリクエストは、スケジューラへの配信待ちになります。
lsbackup
コマンドでリストされるのは、まだ--go
オプションによってスケジューラに送信されていないバックアップ・リクエストのみです。たとえば、バックアップ・リクエストを作成した場合に、--go
を指定してからlsbackup
を実行すると、obtool
ではリクエストが表示されません。
構文
lsbackup::=
lsb•ackup [ --long/-l | --short/-s ] [ --noheader/-H ] [ backup-item ]...
意味
データが長い形式で表示されます。つまり、各ジョブの属性がすべて記述され、データがラベル付けされます。表示されるデータのタイプについては、例2-46を参照してください。このコマンドでは、デフォルトで属性のサブセットが表形式で表示されます。
データが短い形式で表示されます。つまり、ジョブIDのみがリストされます。
データのリスト時に列ヘッダーが表示されません。
obtool
によって割り当てられたIDを、backupコマンドで作成されたバックアップに指定します。IDは小さな整数です。
出力
表2-3で、lsbackup
コマンドの出力について説明します。
表2-3 lsbackupの出力
ラベル | 意味 |
---|---|
Dataset |
バックアップ・ジョブで使用されるデータセット・ファイルのユーザー指定の名前。 |
Media family |
バックアップ・ジョブで使用されるメディア・ファミリのユーザー指定の名前。 |
Backup level |
実行するバックアップのレベル。設定は、 |
Priority |
バックアップ・ジョブの優先度レベル。 |
Privileged op |
設定は |
Eligible to run |
バックアップ・ジョブを開始できる日付および時間。 |
Job expires |
バックアップ・ジョブ・リクエストが期限切れになる日付および時間。 |
Restriction |
バックアップ・ジョブ実行の制限先となるデバイス。 |
例
例2-46では、保留中のバックアップ・ジョブの詳細が表示されています。出力の先頭の1:
は、バックアップ・アイテムIDです。