用途
unlabelvol
コマンドは、選択したボリュームをロードし、そのOracle Secure Backupボリューム・ラベルおよびバックアップ・データを物理的に削除する場合に使用します。
各ボリュームには、テープの最初の部分(BOT)に格納されるボリューム・ラベルがあります。ラベルはボリュームID、バーコード(存在する場合)およびボリュームに関するその他の情報で構成されます。通常、unlabelvol
コマンドは、バックアップのすべてのトレース、およびバックアップに関連付けられたボリューム・ラベルを、有効期限内のテープおよびOracle Secure Backupカタログから削除する場合に使用します。
前提条件
unlabelvol
コマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)権を備えている必要があります。
構文
unlabelvol::=
unlab•elvol [ --drive/-D drivename ] [ --force/-f ] [ --obtaropt/-o obtar-option ]... [ se-range ]
意味
ボリュームのラベル付け解除に使用するドライブ名を指定します。テープ・ドライブ名を指定しない場合は、drive変数を設定する必要があります。
ボリュームの有効期限ポリシーを無視するよう、obtool
に強制します。--force
オプションを使用しない場合は、ボリュームが有効期限ポリシーに従って有効であればunlabelvol
は失敗します。
ラベル付けを解除するボリュームが搭載されている記憶域要素の範囲を指定します。指定しない場合は、現在ドライブにロードされているボリュームのラベル付けが解除されます。se-rangeプレースホルダの詳細は、「se-range」を参照してください。
例
例2-152では、ライブラリlib1
の記憶域要素1にあるボリュームのラベル付けを解除します。
例2-152 ボリュームのラベル付け解除
ob> lsvol --library lib1 --long Inventory of library lib1: in mte: vacant in 1: volume VOL000002, barcode ADE201, oid 110, 16962752 kb remaining in 2: vacant in 3: volume RMAN-DEFAULT-000002, barcode ADE202, oid 112, 17017984 remaining, content manages reuse in 4: vacant in iee1: vacant in iee2: vacant in iee3: vacant in dte: vacant ob> unlabelvol --force --drive tape1 1 ob> lsvol --library lib1 --long Inventory of library lib1: in mte: vacant in 1: unlabeled in 2: vacant in 3: volume RMAN-DEFAULT-000002, barcode ADE202, oid 112, 17017984 remaining, content manages reuse in 4: vacant in iee1: vacant in iee2: vacant in iee3: vacant in dte: vacant