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Oracle Secure Backupリファレンス
リリース10.1
B28441-02
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obtar -Xlabel

用途

obtar -Xlabelは、テープ・ボリュームに事前にラベルを付ける場合に使用します。これにより、テープ上の印刷ラベルをテープに記録されたコンテンツに関連付けることができます。

使用方法

次の手順を使用して、テープ・ボリュームに事前にラベルを付けます。

  1. 初めてボリュームを使用するに先立って、一意のIDをボリュームに割り当てます。このIDには、1〜31文字までを指定できます。このIDをテープの外側の印刷ラベル(ボリューム・タグ)に記入するか、事前に印刷したラベルを使用します。

  2. 書込み可能なボリュームをアクセス可能な任意のテープ・ドライブに装着します。

  3. Oracle Secure Backupがインストールされている任意のホストから、次を実行します。

    1. rootとしてログインするか、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)権を備えたクラスに属すユーザーとしてOracle Secure Backupにログインします。

    2. 次の形式でobtar -Xlabelコマンドを実行します。

      obtar -Xlabel -Xtag:volume-tag -f tape-device
      
      

テープをラベル付けすると、obtarにより、ボリューム・タグとボリュームID間の関連付けが保存されます。ボリューム・タグが外部IDとすれば、ボリュームIDは内部IDです。このボリュームのラベルが表示される場合は、ボリューム・タグも一緒に表示されます。同様に、リストア時にボリュームを選択するよう求められる際、ボリュームIDとボリューム・タグが両方とも表示されます。

構文

obtar -Xlabel::=

obtar -Xlabel [ -Xtag:tag ] [ -Xfamily[:family] ] [ -f device_name ]

意味

obtar -Xlabelには多くのオプションを指定できます。この項では、使用する可能性が最も高いオプションについて説明します。obtar -Xlabelのその他のオプションについては、「obtarのオプション」を参照してください。

-Xtag[:tag]

ボリューム・ラベルに書き込むボリューム・タグ(バーコード)としてtagを指定します。Oracle Secure Backupがすでにボリューム・タグを認識している場合や、ボリュームがバーコード・リーダーを備えたライブラリ内にある場合、あるいは読取り可能なバーコードがボリュームに付いている場合は、このオプションは不要です。

-Xfamily[:family]

ラベルを付けるボリュームがfamilyという名前のメディア・ファミリに属すことを指定します。

-f device

デバイスの名前を指定します。-fを省略すると、TAPE環境変数に設定されたデバイス(設定されている場合)からデータが読み取られます。

テープの事前ラベル付け

例4-32では、tape0に装着されているテープ・ボリュームにタグWKLY58010というラベルを付けています。

例4-32 テープの事前ラベル付け

obtar -Xlabel -Xtag:WKLY58010 -f tape0

マシンで読取り可能なタグ(バーコード)がボリュームにあり、そのボリュームがバーコード・リーダーを備えたライブラリ内にある場合は、-Xtagオプションを省略できます。

メディア・ファミリを使用したテープへの事前ラベル付け

ボリュームにラベル付けする場合、必要に応じてボリュームの使用対象を特定のメディア・ファミリに制限できます。この場合、指定外のメディア・ファミリに宛てたデータは、ボリュームに書き込むことができなくなります。

ボリュームのメディア・ファミリを選択するには、obtarコマンドラインにオプション-Xfa:family-nameを含めます。

例4-33では、テープ・ドライブrdrive MMR-2006のテープにラベルを付け、テープの使用対象をメディア・ファミリINCRに制限しています。

例4-33 メディア・ファミリの指定

obtar -Xlabel -Xtag:MMR-2006 -f rdrive -Xfa:INCR