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Oracle Secure Backupリファレンス
リリース10.1
B28441-02
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makedev

用途

makedevツールは、Oracle Secure Backup用にデバイスを構成する場合に使用します。このツールの使用は、installobを使用してデバイス特殊ファイルを作成することの代替となり得ます。

前提条件

LinuxまたはUNIXシステムでは、このユーティリティはrootとして実行する必要があります。

使用方法

makedevの使用上、次の点に注意してください。

構文

install/makedev [ -u unit ] [ -d  ] [ -b bus ] [ -t target ] [ -l lun ] [ -f ]
[ -n ] [ -x ] [ -y ] [ -z ] [ -h | ? | -? ] [ -dr | -mh ]

意味

-u unit

Oracle Secure Backup論理ユニット番号(0〜31)によって指定されたデバイスのデバイス特殊ファイルを作成します。デバイスのOracle Secure Backup論理ユニット番号は、管理者が割り当てる数値で、メディア・サーバーに接続されたデバイスの一意のファイル名を作成するために使用されます。通常、ユニット番号は0から始まります(0でなくてもかまいません)。

-d

未指定の各オプションに対して、入力を求めるかわりに、デフォルト値を使用します。このオプションを使用する場合でも、ユニット番号(-u)は常に指定する必要があります。

-b bus

デバイスをアタッチするSCSIバスの番号、アドレスまたはインスタンスを(オペレーティング・システムのタイプに応じて)指定します。

表5-1は、サポートされているオペレーティング・システム・タイプに対するデフォルトのSCSIバス指定を示します。

表5-1 デフォルトのSCSIバス指定

オペレーティング・システム デフォルトのSCSIバスのタイプ

Solaris

esp0(ドライブ名/インスタンス)


-t target

デバイスのSCSIターゲットID(0〜15)を指定します。デフォルトは、-uオプションで指定した論理ユニット番号に応じて異なります。

-l lun

デバイスのSCSI論理ユニット番号(LUN)を指定します。ほとんどのオペレーティング・システムでは、0および1のLUNのみがサポートされます。デフォルトのLUNは0です。

SCSI LUNをOracle Secure Backup論理ユニット番号と混同しないように注意してください。LUNはデバイスのハードウェア・アドレスの一部で、Oracle Secure Backup論理ユニット番号はデバイス特殊ファイル名の一部です。

-f

確認を求めずに既存のファイルまたはドライバを置き換えます。デフォルトでは、既存のデバイス特殊ファイルの置換を確認するよう求められます。

-n

デバイス特殊ファイルを生成するためにmakedevで実行するコマンドを表示しますが、実際にはファイルを作成しません。

-x

makedevのコマンドをすべて実行時に表示します。

-y

入力内容をトレースし、makedevによって実行されると各サブスクリプトを終了します。

-z(AIXのみ)

トレース・ファイルmakedev.trcを現行ディレクトリに生成します。このファイルには、デバイスの定義および構成に使用されたメソッドの出力が含まれています。

[ -h | | -? ]

makedevの使用に関するサマリーを表示します。シェルによるワイルドカードの展開を回避する必要がある場合は、-?のかわりに-\?を入力します。

-dr

テープ・ドライブの特殊ファイルを作成します。これはデフォルトです。

-mh

SCSIライブラリの特殊ファイルを作成します。

例5-4では、makedevを使用してデバイス特殊ファイルを作成しています。この例では、デフォルトのSCSIバスおよびターゲットでユニット0のテープ・ドライブの特殊ファイルを作成しています。

例5-4 テープ・ドライブのデバイス特殊ファイルの作成

# install/makedev -u 0 -d