用途
obcleanup
ツールは、Oracle Secure Backupカタログのボリュームをリストした編集可能ファイルを生成し、不要なレコードを削除する場合に使用します。
以前に使用されたボリュームがラベル付け解除されるか上書きされると、索引デーモンにより、indexcleanupfrequency索引ポリシー(デフォルト値は21日間)に設定した間隔で、期限切れのバックアップがカタログから自動的に削除されます。この場合、手動による操作は不要です。
ボリュームが期限切れになってもボリュームがラベル付け解除または上書きされない場合、obcleanup
を使用してボリュームを削除しないかぎり、カタログ内にボリュームのエントリが残ります。また、obcleanup
を使用して、不要になったが期限が切れるように設定されていないボリュームへの参照を削除することもできます。カタログによって大量のディスク領域が消費されることがあるため、obcleanup
を定期的に実行することにより、Oracle Secure Backupホームのadmin
サブディレクトリを管理可能なサイズに保つことができます。
前提条件
obcleanup
ユーティリティは、管理サーバー上でのみ動作します。
使用方法
コマンドラインでobcleanup
プログラムを実行すると、カタログのコンテンツがファイルにリストされ、このファイルがエディタで開かれます。デフォルトのテキスト・エディタは、EDITOR
環境変数に設定されています。LinuxおよびUNIXでは、EDITOR
環境変数が設定されていない場合、デフォルトのエディタは/bin/vi
です。Windowsの場合、デフォルトのエディタはメモ帳です。
ファイルの各行には、カタログからパージ可能なボリュームへの参照が含まれています。次に、例を示します。
#Item Identification Created Where Notes #---- ---------------------------- -------------- ----- --------------------- 1 VOL000001 2004/06/07.15:51 IS IX volume is full
このファイルには、有効期限ポリシーが関連付けられているボリュームが記録されています。テープを廃棄または上書きした場合、テキスト・エディタを使用して、これらのテープに相当する行をファイルから削除し、変更したファイルを保存し、エディタを終了します。
生成したファイルからレコードを削除してファイルを保存すると、obixd
がバックグラウンドで実行され、削除したレコードがカタログから自動的に削除されます。obixd
のサイクル時間は、indexcleanupfrequency索引ポリシーで構成できます。デフォルトのサイクル時間は21日間です。
構文
etc/obcleanup [ -a ] [ -d ] [ -s { d | v | t } ] [ -v ]... etc/obcleanup [ -V ]
意味
ボリューム・レコードに加えて個々のアーカイブ・レコードを表示します。
以前に削除したレコードを表示します。
日付(d
)、ボリュームID(v
)またはボリューム・タグ(t
)を基準としてリストをソートします。
詳細モードで実行します。指定する-v
オプションが増えるにつれ、出力がより詳細になります。
obcleanup
のバージョンを表示し、終了します。
例
例5-5では、ホストbrhost2
についてobcleanup
ユーティリティによって生成された編集可能ファイルを表示しています。
例5-5 obcleanupの出力の例
% etc/obcleanup # This file lists all volumes described in Oracle Secure Backup's # "volumes" and "index" databases on brhost2. # # Edit this file to delete entries from Oracle Secure Backup's databases. # Delete each line whose corresponding database entry you want # to remove. Do not change the contents of the undeleted lines! # # Once you've finished, save your changes and exit the editor. # obcleanup will ask you to confirm these changes before applying # them to the databases. # #Item Identification Created Where Notes #---- ---------------------------- -------------- ----- --------------------- 1 tag 00000105 IS 2 tag 00000110 IS 3 tag 00000111 IS 4 tag 00000121 IS 5 tag 00000155 IS 6 tag 00000156 IS 7 tag 00000157 IS 8 tag 00000158 IS 9 tag AEA649S IS 10 tag AEA650S IS 11 tag AEA655S IS 12 tag AFX935 IS 13 tag AFX936 IS 14 tag AFX936 IS 15 full-000001 2005/01/17.18:12 IX 16 full-000002 2005/01/17.18:12 IX 17 full-000003 2005/01/17.18:12 IX 18 full-000004 2005/06/05.01:02 IX 19 full-000005 2005/07/04.01:02 IX 20 full-000006 2005/08/06.01:04 IX 21 full-000007 2005/09/06.01:00 IX 22 full-000008 2005/09/06.01:00 IX 23 full-000009 2005/11/04.15:05 IX 24 full-000010 2005/11/04.15:05 IX