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Oracle Secure Backupリファレンス
リリース10.1
B28441-02
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obcleanup

用途

obcleanupツールは、Oracle Secure Backupカタログのボリュームをリストした編集可能ファイルを生成し、不要なレコードを削除する場合に使用します。

以前に使用されたボリュームがラベル付け解除されるか上書きされると、索引デーモンにより、indexcleanupfrequency索引ポリシー(デフォルト値は21日間)に設定した間隔で、期限切れのバックアップがカタログから自動的に削除されます。この場合、手動による操作は不要です。

ボリュームが期限切れになってもボリュームがラベル付け解除または上書きされない場合、obcleanupを使用してボリュームを削除しないかぎり、カタログ内にボリュームのエントリが残ります。また、obcleanupを使用して、不要になったが期限が切れるように設定されていないボリュームへの参照を削除することもできます。カタログによって大量のディスク領域が消費されることがあるため、obcleanupを定期的に実行することにより、Oracle Secure Backupホームのadminサブディレクトリを管理可能なサイズに保つことができます。

前提条件

obcleanupユーティリティは、管理サーバー上でのみ動作します。

使用方法

コマンドラインでobcleanupプログラムを実行すると、カタログのコンテンツがファイルにリストされ、このファイルがエディタで開かれます。デフォルトのテキスト・エディタは、EDITOR環境変数に設定されています。LinuxおよびUNIXでは、EDITOR環境変数が設定されていない場合、デフォルトのエディタは/bin/viです。Windowsの場合、デフォルトのエディタはメモ帳です。

ファイルの各行には、カタログからパージ可能なボリュームへの参照が含まれています。次に、例を示します。

#Item Identification                  Created     Where Notes
#---- ---------------------------- -------------- ----- ---------------------
    1 VOL000001                  2004/06/07.15:51 IS  IX volume is full

このファイルには、有効期限ポリシーが関連付けられているボリュームが記録されています。テープを廃棄または上書きした場合、テキスト・エディタを使用して、これらのテープに相当する行をファイルから削除し、変更したファイルを保存し、エディタを終了します。

生成したファイルからレコードを削除してファイルを保存すると、obixdがバックグラウンドで実行され、削除したレコードがカタログから自動的に削除されます。obixdのサイクル時間は、indexcleanupfrequency索引ポリシーで構成できます。デフォルトのサイクル時間は21日間です。

構文

etc/obcleanup [ -a ] [ -d ] [ -s { d | v | t } ] [ -v ]...
etc/obcleanup [ -V ]

意味

-a

ボリューム・レコードに加えて個々のアーカイブ・レコードを表示します。

-d

以前に削除したレコードを表示します。

-s

日付(d)、ボリュームID(v)またはボリューム・タグ(t)を基準としてリストをソートします。

-v

詳細モードで実行します。指定する-vオプションが増えるにつれ、出力がより詳細になります。

-V

obcleanupのバージョンを表示し、終了します。

例5-5では、ホストbrhost2についてobcleanupユーティリティによって生成された編集可能ファイルを表示しています。

例5-5 obcleanupの出力の例

% etc/obcleanup

# This file lists all volumes described in Oracle Secure Backup's
# "volumes" and "index" databases on brhost2.
#
# Edit this file to delete entries from Oracle Secure Backup's databases.
# Delete each line whose corresponding database entry you want
# to remove.  Do not change the contents of the undeleted lines!
#
# Once you've finished, save your changes and exit the editor.
# obcleanup will ask you to confirm these changes before applying
# them to the databases.
#
#Item Identification                  Created     Where Notes
#---- ---------------------------- -------------- ----- ---------------------
    1 tag 00000105                                IS
    2 tag 00000110                                IS
    3 tag 00000111                                IS
    4 tag 00000121                                IS
    5 tag 00000155                                IS
    6 tag 00000156                                IS
    7 tag 00000157                                IS
    8 tag 00000158                                IS
    9 tag AEA649S                                 IS
   10 tag AEA650S                                 IS
   11 tag AEA655S                                 IS
   12 tag AFX935                                  IS
   13 tag AFX936                                  IS
   14 tag AFX936                                  IS
   15 full-000001             2005/01/17.18:12    IX
   16 full-000002             2005/01/17.18:12    IX
   17 full-000003             2005/01/17.18:12    IX
   18 full-000004             2005/06/05.01:02    IX
   19 full-000005             2005/07/04.01:02    IX
   20 full-000006             2005/08/06.01:04    IX
   21 full-000007             2005/09/06.01:00    IX
   22 full-000008             2005/09/06.01:00    IX
   23 full-000009             2005/11/04.15:05    IX
   24 full-000010             2005/11/04.15:05    IX