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Oracle TimesTen In-Memory Database TTClassesガイド
リリース6.0
B25771-01
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TTClassesのコンパイル


TTClassesの以前のバージョンでは、TTClasses Makeファイルの構成に構成スクリプトを使用していました。

TimesTen 6.0では、TTClassesはTimesTenのインストール時に事前構成されるため、make(UNIXの場合)またはnmake(Windowsの場合)と入力するだけでTTClassesをビルドできます。

例1.1 UNIXでのTTClassesのコンパイル
TTClassesをビルドし、TTClassesデモ・プログラムを実行するには、シェル環境変数が正しく設定されていることを確認する必要があります。TimesTen 6.0インスタンスが「tt60」という名前であり、次の場所にインストールされているとします。
 /opt/TimesTen/tt60 
 

この場合、単に次のいずれかのスクリプトを実行します(.profile や.cshrcなどのログイン初期化スクリプトで、いずれかのスクリプトをコールすることをお薦めします)。

/opt/TimesTen/tt60/bin/ttenv.sh (sh/ksh/bash) /opt/TimesTen/tt60/bin/ttenv.csh (csh/tcsh)

tt60以外のインスタンス名を選択した場合は、上のディレクトリ・パスでtt60のかわりにその名前を使用します。

PATHおよび共有ライブラリのロード・パスが適切に構成されたら、TTClassesディレクトリに移動(chdir)して次のように入力します。

$ cd /opt/TimesTen/tt60/ttclasses $ make

WindowsでのTTClassesのコンパイルも簡単です。

例1.2 WindowsでのTTClassesのコンパイル

TTClassesのインストール・ディレクトリに移動します(デフォルトでは次のディレクトリです)。

C:\TimesTen\tt60\ttclasses 
 

このMakeファイルをコンパイルするには、PATH、INCLUDEおよびLIB環境変数が適切なVisual Studioディレクトリを指している必要があります。PATH、INCLUDEおよびLIB環境変数を設定するVCVARS32.BAT(Visual C++ 6.0の場合)またはVSVARS32.BAT(Visual Studio .NETの場合)というバッチ・ファイルが、Visual Studioのディレクトリ・ツリー内にあります。このバッチ・ファイルを実行します。

Visual Studio .NETを使用している場合:

C:\TimesTen\tt60\ttclasses> nmake /f Makefile.vsdotnet

VC++ 6.0を使用している場合:

C:\TimesTen\tt60\ttclasses> nmake

コンパイルのオプション

TTClassesのコンパイル時には、使用可能なMakeターゲットが複数存在します。

それらを次に示します。

注意: ほとんどのユーザーは、TTClassesの共有最適化済バージョンを使用します。これは、make(またはnmake)をオプションなしで実行した場合のデフォルト(all)です。

別のMakeターゲットを選択するには、コマンドラインでMakeターゲット名を指定してmakeを実行します。

例1.3 デバッグ共有ライブラリのコンパイル

TTClassesの共有デバッグ・バージョンをビルドするには、次のコマンドを実行します。

(UNIX)

$ make clean shared_debug

(Windows)

C:\TimesTen\tt60\ttclasses> nmake clean shared_debug 

クライアント/サーバー用のTTClassesのコンパイル

クライアント/サーバー・モード用にTTClassesをコンパイルするには、MakefileCS Makeファイルを使用します。

例1.4 クライアント/サーバー・モード用のTTClassesのコンパイル

TTClassesのクライアント/サーバー・バージョンをビルドするには、次のコマンドを実行します。

(UNIX)

$ make /f MakefileCS clean all

(Windows)

C:\TimesTen\tt60\ttclasses> nmake /f MakefileCS clean all 

TTClassesのインストール(UNIXのみ)

コンパイルの後、通常、TimesTenインスタンスの全ユーザーがTTClasssesを使用できるようにするために、ライブラリをインストールします。TTClassesをインストールするにはTTClassesをコンパイルする場合と異なる権限が必要なため、このステップはコンパイルには含まれません。

Windowsでは、コンパイル後にインストールが自動的に行われることに注意してください。

例1.5 UNIXでのTTClassesのインストール
 $ cd /opt/TimesTen/tt60/ttclasses 
 $ make install