TTClassesの以前のバージョンでは、TTClasses Makeファイルの構成に構成スクリプトを使用していました。
TimesTen 6.0では、TTClassesはTimesTenのインストール時に事前構成されるため、make(UNIXの場合)またはnmake(Windowsの場合)と入力するだけでTTClassesをビルドできます。
TTClassesをビルドし、TTClassesデモ・プログラムを実行するには、シェル環境変数が正しく設定されていることを確認する必要があります。TimesTen 6.0インスタンスが「tt60」という名前であり、次の場所にインストールされているとします。 /opt/TimesTen/tt60この場合、単に次のいずれかのスクリプトを実行します(.profile や.cshrcなどのログイン初期化スクリプトで、いずれかのスクリプトをコールすることをお薦めします)。
/opt/TimesTen/tt60/bin/ttenv.sh (sh/ksh/bash) /opt/TimesTen/tt60/bin/ttenv.csh (csh/tcsh)tt60以外のインスタンス名を選択した場合は、上のディレクトリ・パスでtt60のかわりにその名前を使用します。
PATHおよび共有ライブラリのロード・パスが適切に構成されたら、TTClassesディレクトリに移動(chdir)して次のように入力します。
$ cd /opt/TimesTen/tt60/ttclasses $ makeWindowsでのTTClassesのコンパイルも簡単です。
TTClassesのインストール・ディレクトリに移動します(デフォルトでは次のディレクトリです)。
C:\TimesTen\tt60\ttclassesこのMakeファイルをコンパイルするには、PATH、INCLUDEおよびLIB環境変数が適切なVisual Studioディレクトリを指している必要があります。PATH、INCLUDEおよびLIB環境変数を設定するVCVARS32.BAT(Visual C++ 6.0の場合)またはVSVARS32.BAT(Visual Studio .NETの場合)というバッチ・ファイルが、Visual Studioのディレクトリ・ツリー内にあります。このバッチ・ファイルを実行します。
Visual Studio .NETを使用している場合:
C:\TimesTen\tt60\ttclasses> nmake /f Makefile.vsdotnetVC++ 6.0を使用している場合:
C:\TimesTen\tt60\ttclasses> nmake
TTClassesのコンパイル時には、使用可能なMakeターゲットが複数存在します。
それらを次に示します。
別のMakeターゲットを選択するには、コマンドラインでMakeターゲット名を指定してmakeを実行します。
TTClassesの共有デバッグ・バージョンをビルドするには、次のコマンドを実行します。
(UNIX)
$ make clean shared_debug
(Windows)
クライアント/サーバー・モード用にTTClassesをコンパイルするには、MakefileCS Makeファイルを使用します。
TTClassesのクライアント/サーバー・バージョンをビルドするには、次のコマンドを実行します。
(UNIX)
$ make /f MakefileCS clean all
(Windows)
コンパイルの後、通常、TimesTenインスタンスの全ユーザーがTTClasssesを使用できるようにするために、ライブラリをインストールします。TTClassesをインストールするにはTTClassesをコンパイルする場合と異なる権限が必要なため、このステップはコンパイルには含まれません。
Windowsでは、コンパイル後にインストールが自動的に行われることに注意してください。