1. | Cache Connect to Oracleがインストールされていることを確認します。確認には、ttIsqlを使用します。 connect "uid=myuid;pwd=mypwd;OraclePWD=mypwd;passthrough=3"; SELECT COUNT(*) FROM DUAL; exit この問合せでは1が返されます。1が返されない場合は、次のことを確認します。 · 環境変数ORACLE_HOME、LD_LIBRARY_PATHおよびSHLIB_PATHの設定 · キャッシュ管理ユーザーIDとパスワードおよびOracle ID · Oracleサーバーの状態 |
2. | すべてのキャッシュ・グループのキャッシュ・グループ・スキーマを設計します。Cache Administratorを使用するか、または「SQLとの互換性」でデータ・マッピングに関する情報を確認できます。 データ・マッピングの推奨事項は、次のとおりです。 · 可能な場合は、Oracle NUMBERデータ型をTimesTen INTEGERまたはBIGINTデータ型にマップします。これらのデータ型は、TimesTen DECIMALデータ型ほど記憶域を必要としません。また、INTEGERとBIGINTの算術演算および比較演算は、DECIMALデータで行うより高速になります。 · Oracle VARCHARデータをTimesTen INLINE VARCHARデータ型にマップすることを検討します。 · Oracle DATEデータ型をTimesTen TIMESTAMPデータ型にマップします。 CREATE CACHE GROUP文のUNIQUE HASH...PAGES句を使用して、ハッシュ索引値の適切なサイズを設定し、ロード・パフォーマンスを向上させます。PAGESの値は(予想行数)/256にする必要があります。 |
3. | すべてのキャッシュ・グループをロードするための十分なリソースがあることを確認します。 初期接続属性の設定 · PermSize: 最初にキャッシュ・グループを作成してttSizeユーティリティを使用すると、PermSize属性の値を推定できます。キャッシュ内でttSizeユーティリティを使用する行の数を推定する必要があります。 · TempSize: 重要な要件はありません。 ファイル・システムのサイズの推奨事項は、次のとおりです。 · データ・ストア・ディレクトリには、2つのチェックポイント・ファイルを保持するための十分な大きさが必要です。各チェックポイント・ファイルは、約20MB + PermSize + TempSizeです。 · ログ・ディレクトリには、チェックポイント間で累積するログ・ファイルを保持するための十分な大きさが必要です。自動リフレッシュ時間隔中にOracle表に多数の変更が行われた場合は、自動リフレッシュ・トランザクションが大きくなる可能性があります。ログ・ディレクトリのサイズは、データ・ストアのサイズの3倍プラスLogFileSizeの3倍が妥当です。 · 一時ディレクトリは、大規模なトランザクションのパフォーマンスを向上させるために高速ファイル・システムに置く必要があります。TMPDIR環境変数(UNIX)またはTEMP環境変数(Windows)を設定して、一時ディレクトリが自動リフレッシュ処理に使用されるように設定できます。環境変数を設定した後、TimesTenデーモンを再起動(UNIX)するか、またはマシンを再起動(Windows)します。大規模な自動リフレッシュ・トランザクションには、一時ディレクトリに大きい領域が必要になる場合があります。 |
4. | キャッシュ・グループがAUTOREFRESHまたはASYNCHRONOUS WRITETHROUGHの場合は、キャッシュ管理ユーザーIDおよびパスワードを設定します。キャッシュ管理ユーザーIDは、Oracleユーザーであり、必要な権限を所有している必要があります。「コマンドラインからのキャッシュ管理ユーザーIDおよびパスワードの設定」または「プログラムからのキャッシュ管理ユーザーIDおよびパスワードの設定」を参照してください。 |
5. | キャッシュ・エージェントを起動します。ロギングを無効にしてキャッシュ・グループをロードする場合は、この手順を省略できます(手順7を参照)。詳細は、「キャッシュ・エージェントの起動および停止」を参照してください。 |
6. | すべてのキャッシュ・グループを作成およびコミットします。 |
7. | (オプション)ロギングを無効にしてキャッシュ・グループをロードします。 パフォーマンスおよびリソースの消費を改善するために、非ロギング・モードでキャッシュ・グループをロードできます。非ロギング・モードには、次のデメリットがあります。 · TimesTenデータ・ストアへの既存のすべての接続が停止します。 · ロード処理はレプリケートできません。 ロギングを無効にしてキャッシュ・グループをロードするには、次の手順を実行します。 a. キャッシュ・エージェント、レプリケーション・エージェントおよびTimesTen Serverが稼働している場合は、それらを停止します。 b. TimesTenデータ・ストアに接続しているすべてのアプリケーションの接続を切断します。 c. 初期接続属性をLogging=0; DurableCommits=0; LockLevel=1に設定してデータ・ストアに接続します。 d. 各グループに対してSQL文LOAD CACHE GROUP cache_group_name COMMIT EVERY 0 ROWSを発行します。 e. 各キャッシュ・グループをロードした後、トランザクションをコミットし、チェックポイントを発行します。 f. ロギングを有効にしてTimesTenデータ・ストアにアプリケーションを再接続します。 g. キャッシュ・エージェントを起動します。 |
8. | TimesTenレプリケーション・スキームをレプリケートする場合は、キャッシュ・グループ表に作成します。 |
9. | キャッシュ・グループ表をレプリケートする場合またはキャッシュ・グループがASHNCHRONOUS WRITETHROUGH(AWT)の場合は、レプリケーション・エージェントを起動します。「AWTキャッシュ・グループのレプリケーション・エージェントの起動」を参照してください。 注意: レプリケーション・エージェントの稼働中、AWTキャッシュ・グループの作成または削除を行うことはできません。 |
10. | キャッシュ・グループをロードしてコミットします(手順7を実行しなかった場合)。LOAD CACHE GROUP cache_group_name COMMIT EVERY n ROWSを使用します。nの推奨値は30です。 |