Oracle TimesTen In-Memory Database概要

問合せの最適化

TimesTenはコスト・ベースの問合せオプティマイザを備えています。オプティマイザは、最適な方法を自動的に検索して問合せに応答することで、データ・アクセスを高速化します。最適化はコンパイル・プロセスの第3段階目で行われます。図5.1に、コンパイルの4つの段階を示します。

オプティマイザの役割は、問合せの実行に対して最も低コストの計画を判断することです。最も低コストの計画とは、データへの到達時間が最短となるアクセス・パスを意味します。オプティマイザでは、次の情報に基づいて計画のコストを判断します。

表と列の統計情報

メタデータ情報（参照整合性、主キーなど）

索引の選択（一時索引の自動作成を含む）

スキャン方法（全表スキャン、ROWID参照、Tツリー索引スキャンまたはハッシュ索引スキャン）

結合アルゴリズムの選択（ネステッド・ループ結合、索引付きネステッド・ループ結合、マージ結合）

この章の内容は次のとおりです。